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2009.05.02 (Sat)

吸血鬼エリート ジョニーの回では鬼太郎は溶解してしまう

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.197

 なぜ、ドラキュラはこれほど人気を保っているのか? それを論ずると
長くなるが、ひとつの要因に、彼が妖怪でありながら伯爵の位を持つ貴族
である、ということが挙げられると思う。青い血の退廃の果てとして、ドラ
キュラはその悲劇をバックに背負った気高き魔物なのだ。


吸血鬼ドラキュラを「妖怪」だといわれると、何か違和感があるんだけど。

http://ja.wikipedia.org/wiki/妖怪
>妖怪(ようかい)とは、日本で伝承される民間信仰において、人間の理解を超える奇怪
>で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ非日常的な存在のこ
>と。妖(あやかし)または物の怪(もののけ)とも呼ばれる。


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=妖怪&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0ss
>ようかい[えうくわい] 0 【▼妖怪】
>日常の経験や理解を超えた不思議な存在や現象。山姥・天狗・一つ目小僧・海坊主・
>河童・雪女など。ばけもの。


ただまあ、こういうの↓もあったので、吸血鬼は妖怪ではないと強く主張するのはやめる
ことにする。

http://www.amiami.com/shop/ProductInfo/product_id/120459
>水木しげる妖怪Tシャツコレクション 第1弾 吸血鬼エリート ジョニー ライブTシャツ/
>白-M《予約商品06月発売》


吸血鬼エリート ジョニー」とドラキュラ伯爵とを、同列に扱ってよいものかどうかは別に
して。

しかし、妖怪といったその次は、「青い血の退廃の果てとして、ドラキュラはその悲劇を
バックに背負った気高き魔物なのだ」と、なぜかいきなり意味不明のポエムをかますの
だから、わけがわからない。

吸血鬼ドラキュラの血が青いという設定はあまり聞かないので、「青い血」というのは
もっぱら「貴族」にかかるのだろうけど……blue bood も、語源とされるスペイン後の
sangre azul も、高貴な血とか名門とかの意味はあっても、「退廃」、まして、「その悲劇を
バックに背負った」などの意味を含んだ使われ方はしていないような。

http://english.kyounotubo.mond.jp/?eid=402917
>blue blood 直訳すると「青い血」ですが、これが「高貴の生まれ」「貴族」「名門の出」
>という意味になります。
〈略〉
>このイディオムは実はスペインで生まれた言葉です。昔のスペイン貴族は自分たちの
>肌の白さを自慢していました。なぜ自慢してたかというと、肌が浅黒い異民族ムーア
>人の血が混ざっていないから。つまりオリジナルの血を引き継いでいる自負があった
>わけですね。肌が白い昔のスペイン貴族には肌の白さゆえに血管が青く透けて見え
>ていた。それが、"blue blood" の由来です。 ちなみにスペイン語では "sangre
> azul"。これが語源ですね。


http://natasya.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_0c73.html
>当時、貴族の騎士たちには「青い血」が流れていると信じられていて、(青い血とは高
>貴な者のみが持つと言われる)フランスの騎士らはその血を誇りに思っていた。その
>対極にいたのがヴェネツィア貴族だと言えます。


前後の文章で、貴族といえば退廃で悲劇だという話をしているのならわかるんだけど、
この前に書かれているのは『吸血鬼ノスフェラトゥ』などの映画の話だし、後に書かれて
いるのは、間違いが多数混じっている貴族制の呼称 (「サー」とか) の話でしかない。

関連ガセビア:
「絶対サー・ロクストンではない」……けど「サー・オリビエ」
「絶対サー・ロクストンではない」←ロードにしたらいいと思うよ
いわゆる基本の公爵伯子男……それ絶対「五爵位」じゃないし

で、まあ、唐沢俊一が、「貴族」というものは退廃的で悲劇をバックに背負うものだという
ことにしたいのなら、別に止めはしないけど、それならそれで、『オタク論!』で岡田の
いった「『と学会』という集団はインテリの貴族主義の集まりですよね」とかいうアレは、
唐沢俊一の中でどのように処理されているのかが気になったりもする。

参考 URL:
- http://d.hatena.ne.jp/kaien/20070803/p1
- http://fueiku.cocolog-nifty.com/diary/2008/09/post-97b8.html

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23:57  |  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編 (138) +  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

2008/4/8の「裏モノ日記」の、アニメ『墓場鬼太郎』について語ってる部分があります
>アニメ中“トランプ重井”という名で登場するフランク永井の
>『有楽町で逢いましょう』が昭和33年、原作の『吸血木』で
>吸血木にされる作家・三島由美夫(三島由紀夫)が肉体派作家と
>みなされてマスコミの寵児になるのが昭和30年頃。

アニメ『墓場鬼太郎』の原作は貸本板の『墓場鬼太郎』
そこで吸血木にされるのは、トランク永井(アニメ版ではトランプ重井)
後になってガロで『鬼太郎夜話』として貸本板がリメイクされた時には、
三島由美夫とキャラが変更されています

つまりアニメ版のキャラは貸本板に準拠しており、ガロ板の内容をもって「原作」と表記するのは誤り
しかも貸本板は当時既に完全復刻もされており(ガロ板はそれ以前から復刻され、ちくま文庫にもなっています)、もしかすると貸本板を読んでいない可能性もありうるのではないでしょうか


なお同日記では
>アニメで“キョウモリ”と読んでいるのは
>森脇の逆さでワキモリというつもりで脚本家が脇森と書いたのを、
>声優がそもそも森脇将光という人物をしらずにそう読んでしまい、
>仕方なく文字を協森に変更したのではないか
と野沢雅子を小馬鹿にするようなことを書いているが、水木しげる先生についてあれこれ書いている割りに、貸本板とガロ板の違いにすら気付いていないのはどうなんでしょうね
七市 |  2012年02月15日(水) 13:08 |  URL |  【コメント編集】

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