2012.01.29 (Sun)
モンティ・パイソン関連の話題に今度はキリル文字を導入した唐沢俊一
http://www.tobunken.com/diary/diary20120125152852.html
http://megalodon.jp/2012-0129-2133-23/www.tobunken.com/diary/diary20120125152852.html観劇日記・11『モンティ・パイソンのスパマロット』
〈略〉
もともと、ブロードウェイで原作の『モンティ・パイソン・アンド・
ホーリーグレイル』を舞台化する、と聞いたとき、古いモンティファン
の多くの頭の中に浮かんだのは
「あのラストをどうするんだ?」
ということだったろう。いかにもパイソンズらしいジョークとして、
この映画の制作者たちは映画という枠組みそのものをぶち壊し、
壮大なドラマをいとも簡単にブッた切って終らせてしまった。
まさかああいう真似は舞台ではできまい。
その一点だけでも、舞台版は映画とはまったく違うものになるという
ことはわかっていたはずだ。だから原作と同じ感覚を期待する方が
おかしい……ということはわかっている。わかっているが、ならば
“モンティ・パイソンの”と、わざわざタイトルに冠しないでほしい、
(ブロードウェイ版とかは単に『SPAMALОT』である)と
思うのはこちらのわがままなのだろうか……。
×モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル
○モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
×SPAMALОT ○SPAMLOT
×(ブロードウェイ版とかは単に『SPAMALОT』である)
○(ブロードウェイ版とかは『onty Python's Spamalot 』である)
まず、2ちゃんねるのスレに、以下のような書き込みがあって。
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1326721519/543
>543 :無名草子さん:2012/01/27(金) 23:06:45.23
>25日水曜日観劇日記・11『モンティ・パイソンのスパマロット』
>http://www.tobunken.com/diary/diary20120125152852.html
>
>>(ブロードウェイ版とかは単に『SPAMALОT』である)
>
>唐沢(ニセモノ)よ、公式サイトには「Monty Python's Spamalot」と
>書かれているんだが?
>↓
>
>http://www.montypythonsspamalot.com/
「公式サイトには『Monty Python's Spamalot』と書かれているんだが」というのは、本当
(後述)。それに加えて、『SPAMALОT』の「О」が不自然に浮いているのが気になった。
以下、フォントによってはわかりにくいかもしれないので申し訳ないが、「L」と「T」の間が
全角の大文字 O (オー) ならば『SPAMLOT』だし、全角のゼロだったら『SPAML0T』と
なるはずで、つまり唐沢俊一の書いている『SPAMALОT』の「О」は、全角のオー「O」
でもゼロ「0」でもないということで……。
わからないので、「О」でググってみたら、検索結果のトップにきたのが、これ↓
……どういう入力方法をとったら、こういうことが起こるんだろう。
http://en.wikipedia.org/wiki/O_(Cyrillic)
> Not to be confused with the Latin letter O.
> O (О о; italics: О о) is a letter of the Cyrillic script.
> O commonly represents the close-mid back rounded vowel /o/, like the
> pronunciation of ⟨o⟩ in "go".
それと、『Monty Python and the Holy Grail』の邦題についてはまあ、たとえば「モンティ・
パイソンとホーリーグレイル」のようにするならともかく、「モンティ・パイソン・アンド・」と
こさせるなら、「ホーリー・グレイル」にしないと少し変でしょう、ということで。
http://ja.wikipedia.org/wiki/モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
>『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(Monty Python and the Holy Grail)
>は、1974年に公開されたモンティ・パイソンによる低予算で作られたコメディ映画。イギ
>リスのアーサー王伝説をもとにしたパロディ作品である。
〈略〉
>2005年には、エリック・アイドルが本作を元にミュージカル・コメディ劇『スパマロット』を
>作り、トニー賞を受賞した。
>
> あらすじ
>932年のイングランド、旅を続けるアーサー王と従者パッツィーは忠誠を誓う騎士を集
>め、円卓の騎士をそろえる。彼らは神の命を受けて聖杯を探すことになるが、フランス
>人やNiの騎士、殺人ウサギなど、行く手には数々の困難が立ちふさがる。
>ようやく聖杯を見つけたと思ったアーサー王だったが、最後は殺人容疑で警察に逮捕さ
>れてしまった。
で、上の Wikipedia の項に「ミュージカル・コメディ劇『スパマロット』」とあること、または、
以下に引用する記述で「『スパマロット』(Spamalot)」が「日本版として『モンティ・パイソン
のスパマロット』の題名で」となっていることが、唐沢俊一の「ブロードウェイ版とかは単に
『SPAMALОT』である」のもととなっている可能性が高いのではないかと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/スパマロット
>『スパマロット』(Spamalot)は、映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』
>(1975)から「割愛された」コメディミュージカルである。
>モンティ・パイソンメンバーのエリック・アイドルが脚本と作詞を担当。作曲はアイドルと
>ジョン・ドゥ・プレッツが共同で行った。ブロードウェイでの初演は2005年3月17日。
〈略〉
>映画と同様にアーサー王伝説の不謹慎なパロディだが、ブロードウェイ劇場のパロディ
>が含まれている点などが異なる。
〈略〉
>日本公演
>2012年1月、日本版として『モンティ・パイソンのスパマロット』の題名で、赤坂ACTシア
>ターと森ノ宮ピロティホールにて公演される予定。
しかし、「モンティ・パイソンメンバーのエリック・アイドルが脚本と作詞を担当」だというし、
2ちゃんねるのスレで指摘した人の書いている通り、本国の公式サイトでも「Monty
Python's Spamalot」と書いているし、「“モンティ・パイソンの”と、わざわざタイトルに冠し
ないでほしい」というのは、唐沢俊一本人も薄々気づいているように単なる「わがまま」と
いうものだろう。
http://www.montypythonsspamalot.com/
> Monty Python's Spamalot - A Musical Now Playing on Tour
ちなみに、上のサイトで「A Quest」をクリックすると、
http://www.montypythonsspamalot.com/monty_pythons_spamalot.php
のページに飛び、「What About Monty Python」と書かれたバナーが表示されたりする。
そのバナーをクリックしたページに書かれていることは以下の通り。
http://www.montypythonsspamalot.com/about_spamalot.php
> In fact it was this constant reference to the movie musical that in 2003 got Eric
> Idle thinking about adapting MONTY PYTHON AND THE HOLY GRAIL into a
> musical.
> SPAMALOT is not exactly like the film. For example it doesn’t come in a metal
> canister but it does feature many of the same characters and the same sense of
> Python humour.
唐沢俊一は、「原作と同じ感覚を期待する方がおかしい」と書いているが、供給側の意見
はまた別、ということのようで。
ええと、それから、唐沢俊一が「古いモンティファン」なのかどうかは、はなはだ疑わしい
――という問題については、以下の関連ガセビアを参照のこと。
・弟に見送られて逝った山城新伍
・「(しばらくの間、笑)」じゃ怪しさ三割増なんですが<モンティ・パイソン
・スパム、ストーム、ストーブ
・卵とスパムとソーセージとベーコンとスパムとスパムとトマトとスパムのスープ
・似ているようで違う ―― スパムメールとスパンコール
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