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2012.01.22 (Sun)

ドン・シャープがいっぱい

http://www.tobunken.com/news/news20120108202611.html

イベント
2012年1月8日投稿
名コンビだった男 【訃報 ドン・シャープ】
〈略〉
R.I.P.

※なお、ドン・シャープと言えば東宝特撮ファンには、1969年の本多猪四郎
監督作品『緯度0大作戦』のプロデューサーとして知られており、訃報記事
にもそのことに触れたものがあったが、IMDb(インターネット・ムービー・
データベース)によると、監督のドン・シャープと、プロデューサーのドン・
シャープは別人、という扱いになっている。名前のスペルも、監督の方は
Sharp、プロデューサーの方はSharpeである。音が同じゆえの混同だろうか。
監督のドン・シャープがプロデューサーをしたのは1950年、自らが出演した
自主製作映画『Ha'penny Breeze』だけのようだ。


「名コンビだった男」で済ませるのはちょっとヒドいと思う<ドン・シャープ

の続き。結論から先にいえば、去年 12 月に亡くなったドン・シャープは、『緯度0大作戦』
のプロデューサーとは別人――というのは唐沢俊一に同意なんだけど、興味深いネタだな
と思ったので、ちょこっとだけ調べてみた。

唐沢俊一が「訃報記事にもそのことに触れたものがあった」と書いているのは、多分以下
の記事のこと。

http://www.cinematoday.jp/page/N0038167
>2011年12月28日
>[シネマトゥデイ映画ニュース]
> クリストファー・リー主演映画『怪人フー・マンチュー』などで知られるドン・シャープ監
>督が現地時間12月14日に亡くなっていたことが明らかになった。
〈略〉
> 1969年には『ゴジラ』で知られる本多猪四郎監督の特撮映画『緯度0大作戦』にプロ
>デューサーとして参加したシャープ監督は、1990年代以降は第一線から退いている。
>バラエティーによると、享年90歳で、死因などの詳しい情報は明らかにされていない。
>(編集部・福田麗)


日本語版 Wikipedia も、2011年12月14日に亡くなったドン・シャープが『緯度0大作戦』
のプロデューサーとしている (後述の通り、英語版 Wikipedia では混同されていない) の
は、まあ 007 の件もあるし (ここを参照)、想定内として。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ドン・シャープ
>ドナルド・ハーマン・"ドン"・シャープ(Donald Herman "Don" Sharp, 1921年4月19日 -
>2011年12月14日)は、オーストラリア出身のイギリスの映画監督である。
〈略〉
>・緯度0大作戦 (1969) 製作


今回少し意外に思ったのは、http://blogs.yahoo.co.jp/gh_jimaku/7641559.html
引用の画像を見ると、日本で発売の DVD の解説でも、「『緯度0大作戦』の製作者」
となっているらしいこと。

http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/46/82/gh_jimaku/folder/274617/img_274617_7641559_3?1254238576
>日本では東宝の特撮映画「緯度0大作戦」の
>製作者としても有名



とはいえ、唐沢俊一のいう IMDb、それと英語版 Wikipedia をたどる限りでは、『吸血鬼の
接吻』などを監督した Don Sharp と、『緯度0大作戦』 (Latitude Zero) の Don Sharpe
とは別人として扱われている。

英語版 Wikipedia の Latitude Zero の項から http://en.wikipedia.org/wiki/Don_Sharp
へのリンクは張られていない (日本語版だと昨年 12 月に亡くなった「ドン・シャープ」 に
リンクされる)。

http://en.wikipedia.org/wiki/Latitude_Zero_(film)
> Produced by Don Sharpe
> Tomoyuki Tanaka


IMDb では Don Sharp と Don Sharpe は別のエントリーになっていて、「緯度0大作戦」の
プロデューサーは後者 (下記の IMDb の検索結果では 2. の方) となっている。

http://www.imdb.com/find?q=Don+Sharpe&s=allNames
> (Exact Matches) (Displaying 2 Results)
> 1. Don Sharpe (I) (Sound Department, Aliens (1986))
> aka "Donald Sharpe"
> aka "Don Sharp"
> 2. Don Sharpe (II) (Producer, "My Hero" (1952))
> aka "Don W. Sharpe"
> aka "Donald W. Sharpe"
> aka "Don E. Sharpe"


上の 1. の方の人は、Don Sharpe だったり Don Sharp だったりするのでややこしいが、
そちらも『吸血鬼の接吻』 (The Kiss of the Vampire) などの Don Sharp とは別人 (没年
は 2004 年) で、2011 年に亡くなった Don Sharp はこちら↓

http://www.imdb.com/name/nm0789033/
> Don Sharp (1921–2011)
> Director | Writer | Second Unit Director or Assistant Director
> Don Sharp was born on the island of Tasmania off of Australia, and began his
> show-business career there as an actor. After World War II he traveled to England
> and continued his acting carer.


ついでに、前のエントリーで、どうして「リーとは6本もの作品で組んでいる」のは当たって
いるのに、『海賊船悪魔号』をスルーし、フー・マンチューの第一作目より後の『白夜の
陰獣』について「これでリーとはウマがあったのか」などと、時系列が無茶苦茶な記述が
出てくるのか不思議に思ったのだが、こういう記述↓を発見して謎がとけたような気が。
各作品をチェックして 6 本とかいっていたのではなく、「Directed Christopher Lee six
times」をそのまま持ってきたのだと考えれば納得はいく。

http://www.imdb.com/name/nm0789033/bio
> Trivia
> Directed Christopher Lee six times.


それはさておき、『緯度0大作戦』の方の Don Sharpe のエントリーはこれ↓

http://www.imdb.com/name/nm1094693/
> Don Sharpe (II)
> Producer | Miscellaneous Crew | Actor
> Contribute to IMDb. Add a bio, trivia, and more.
〈略〉
> Ido zero daisakusen (producer) 1969


この人について IMDb にはバイオグラフィーとかは未登録なので、生没年等の情報は
IMDb からはたどれなかった。IMDb の「Ido zero daisakusen」の記述の方は以下の通り。

http://www.imdb.com/title/tt0064470/
> SEE RANK Ido zero daisakusen (1969)
〈略〉
> Production Co: Ambassador Productions, Don Sharpe Enterprises, National
> General Pictures See more »


この Don Sharpe Enterprises というのも、1952 年から 1953 年に My Hero という TV
シリーズをやって、その後は 1969 年の「Ido zero daisakusen」が最後の作品のように
書かれていて、これだけだとよくわからない。

http://www.imdb.com/company/co0014843/
>Don Sharpe Enterprises
〈略〉
> Production Company - filmography
> 1. Ido zero daisakusen (1969) ... Production Company
> 2. "My Hero: Beauty and the Beast (#1.19)" (1953) ... Production Company
> 3. "My Hero: The Boat (#1.14)" (1953) ... Production Company
> 4. "My Hero" (1952) ... Production Company
> 5. "My Hero: Oil Land (#1.1)" (1952) ... Production Company
> 6. "Terry and the Pirates" (1952) ... Production Company
> 7. "Terry and the Pirates: The Maitland Affair (#1.2)" (????) ... Production Company


興味深いと思ったのは、Don Sharpe Enterprises は、単独での資金繰りは無理そうだと
いうので、製作費を東宝と折半の日米合作と持ちかけたのはよかったんだけど、結局、
アメリカ側の資金調達は難航して、全額を東宝が負担することになったり、ドン・シャープ
プロは倒産して権利関係が長いこと不明瞭になったりしたとのこと。

http://www.scifijapan.com/articles/2009/02/26/
> latitude-zero’s-linda-haynes-interviewed/Haynes was a neophyte actress when
> producer Don Sharpe whisked her away from Hollywood to Japan, where she spent
> several months filming alongside big-screen legend Joseph Cotten and co-stars
> Patricia Medina, Richard Jaeckel, Cesar Romero, Akira Takarada, and others in the
> troubled U.S.-Japanese co-production about a war between undersea kingdoms.


http://www.badmovies.org/capsules/l/latitudezero/
> Joseph Cotten talks about this film over an entire chapter in his autobiography,
> detailing the US producer Don Sharpe's money hassles and that the cast, to
> preserve face for Toho, agreed to finish the film for nothing provided that the
> studio took care of all their living expenses etc.


http://www.geocities.jp/tustation/idozero.html
>そこでシャードマンは気鋭の監督であったドン・シャープに本作品の企画を打診すること
>となったがここでも問題となった。ドン・シャープはプロダクションを所有しているとはいえ
>大予算の映画は不可能であったのだ。そこでドン・シャープは東宝に共同制作を申し入
>れるという方法を取り映像化する事を思いついたのである。


http://ja.wikipedia.org/wiki/緯度0大作戦
>当初、アメリカ側のキャストの諸費用はアンバサダー(ドン=シャープ)、日本側のキャ
>スト及びスタッフは東宝、製作費(公称3億6千万円、実質2億9千万円)は折半として契
>約がまとまり、『海底大戦争 -緯度ゼロ-』の仮題で製作発表された。70ミリパナビジョ
>ン大作での案もあったが、当時日本に機材がなかったため実現しなかった。撮影中、
>ドン=シャープ側の資金調達が困難となり、撮影が一時中断。契約不履行でアメリカ側
>のキャストが帰国すると言い出したため、ドン=シャープ側が支払うべきギャランティー
>と製作費は全て東宝が負担することで、撮影を再開、完成させることになった。製作費
>の大部分はアメリカ側キャストのギャラであり、1969年(昭和44年)製作の東宝映画で
>は、この作品の直後に公開された戦争大作『日本海大海戦』の予算を大幅に超える結
>果となった。


http://godzilla.open-g.com/latitude_zero_1969.html
>東宝、ドン・シャーププロによる日米合作映画。
〈略〉
> 元々は戦前の1940年代にラジオで放送された"Tales of Latitude Zero"の映画化を
>原作のテッド・シャーマンが1960年代になってドン・シャーププロに持込み、制作費を安
>く上げたい米側と映画低迷期に入り資金難であった東宝側の思惑が合致し日米合作
>での制作が決定した作品です。しかし、米側の資金調達が難航し、結局東宝側が全額
>負担した上、契約関連が不明瞭であった事とドン・シャーププロの倒産などを原因とす
>る版権等契約絡みの問題で、人気がある作品にも拘らず長らくソフト(DVD、LD、ビデ
>オ)が発売が出来ない状態にあった為に"幻の作品"となっていた映画です。(現在は
>2006.4月よりDVDで発売中。
〈略〉
>しかし、ドン・シャーププロの資金調達の失敗と制作費の殆どが日米の豪華な出演者の
>ギャラに充てられた為か、本来東宝が得意とする筈の着ぐるみ登場シーン、緯度0や
>ブラッドロックなどのセットが貧弱になっているところは残念なところ。



で、「緯度0大作戦」の Don Sharpe に話を戻すと、彼は 1975 年に亡くなっていたという
話らしい。本人が亡くなっているので、日本での勘違いが訂正される機会も少なかったと
いうことになるかもしれない。

http://reaper-g.livejournal.com/297925.html
>1975: DON W. SHARPE, co-producer of “Latitude Zero”, dies at his home in Studio
> City, Calif.


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Comment

●フー・マンチュー本体についてもいずれじっくりやりたい気が

# コメントへの反応が遅め遅めになっていて申し訳ありません……。 (_ _)(_ _);
# どうも、これ以降 2 週間くらいも反応が遅めになりそうです。

1/29 に匿名希望の方から投稿していただいた分です。
コメント自体は全文公開して問題ないですよね。

> フー・マンチュー映画のグッズやソフトウェアを蒐集しております。
>
> クリストファー・リーが立て続けにフー・マンチューものを制作・主演したのは
> 独立してハラム・プロを興し、こけら落としとして撮られたのが
> 「怪人フーマンチュー」(The Face of Fu Manchu)。
> 好評だったのでシリーズ化されたのですが、ドン・シャープとウマがあったってのは
> 聞いた事がないです。
>
> この辺は石田一さんの本にもよく出てくるので、よく知らないというのは
> なぜなんだろう。

私は今回忘れていたのですが、唐沢俊一は、IMDb の Trivia の項に書かれている
ことを、そのまま引っ張ってくるだけという手を使うのが好きなようです。

http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-616.html
>IMDb の Vivienne Ventura の項目には、生年月日もあれば、合計 19 作品の
>出演情報もある。「Dated The Sultan of Brunei」としか書いていないのは
>「Trivia:」の項目である。

http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-636.html
>追記: コメント欄に書いたけど、「電報の日付が1949年8月」は、IMDb の方に
>書かれていた。
http://www.imdb.com/title/tt0042469/
>> Did You Know?
>> Trivia
>> According to the dates shown on two telegrams, the basic action of the
>>film takes place mid-August 1949.

http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-616.html に続いて (?) IMDb
>の Trivia の項目はしっかりチェックする唐沢俊一、という話かも。

同じ IMDb 内に書かれている他の事柄すらロクにチェックしないで語るのが唐沢
俊一ですので、今回も「Directed Christopher Lee six times」 (これ自体は別に
間違っていない) との記述から、脳内で勝手に妄想をふくらませて書いただけでは
ないかと思います。
トンデモない一行知識 |  2012年02月04日(土) 12:18 |  URL |  【コメント編集】

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