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2011.12.18 (Sun)

ユリとジュネと相撲レスリング

http://www.tobunken.com/news/news20111215140741.html

イベント
2011年12月15日投稿
ひねくれていた男 【訃報 ケン・ラッセル】
〈略〉
まして、かのユリ・ゲラーの半生を映画化した『超能力者/ユリ・
ゲラー』(1996)になると、アメリカに来たゲラーが超能力を
使ってラスベガスで大もうけするわ、それを嗅ぎつけられてアメリカ軍
に拉致されて人間兵器にされかかるわ、そこからテレポーテーション
で脱出するわと、もうやりたい放題という感じで、いくら『恋する
女たち』(1970)でのアラン・ベイツとオリバー・リードの
全裸レスリングという伝説のシーンにショックを受けてラッセル映画
を追いかけてきた旧JUNE世代女史たちも、ここでツイテケマセン
になったのではないか。


「ラッセル 『超能力者/ユリ・ ゲラー』」でググると、トップに Amazon がきて、次に以下の
ページがくる。

http://www14.ocn.ne.jp/~walkon/movie/01uri.html
> この作品はいわゆる実話を基にした伝奇映画なんですが、こんな実話があったらえら
>いことです。もともと期待していなかったとはいえ、実にウソくさく淡々と物語は続きまし
>た。あまりの盛り上がりのなさに、途中観るのを止めようと思いましたが、ユリが渡米し
>たあたりから、ガゼン面白くなってきました。
> 「人類の平和」をモットーに全世界のテレビの前のいたいけな子供たち(自分含む)を
>騙してきたその「チカラ」を、カレはなんとラスベガスでギャンブルに悪用し、さらにその
>後カレは軍に埒監禁され、アヤシゲなヘッドギアを被せられ、なんと殺人兵器としてモ
>ルモットにされてしまうのです。
> そこからの彼の脱出劇はすさまじく、超能力で人は倒すは遮断機破壊するは、挙げ
>句の果てにはテレポートまでやってのける始末。幻魔大戦もスキャナーズもマッ青で
>す。
> そして映画史に残る名ラスト(個人的)といえる、感動的なシドニーオリンピックのシー
>ンまで、もう暴走特急のごとく物語は展開していきます。
> まさにこのシーンにユリ・ゲラーの願いが凝縮されているといっても過言ではありませ
>ん。あえてネタばらししませんが、必見です。というより監督の「巨匠」ケン・ラッセルさ
>んはどこまで本気なんでしょうか?


すぐ上に引用した文章を読むと、唐沢俊一の書いていることは正しいのだなと解釈する
べきか、唐沢俊一のネタ元がこれなのかと思うべきか、少し悩む。「ラスベガス」とか、
軍に「拉致」 (埒) されて「人間兵器」 (殺人兵器) とか、「テレポーテーション」 (テレポート)
で「脱出」とか、2 つの文章は似過ぎていて、これらは他の、『超能力者/ユリ・ ゲラー』
を紹介する文章に、必ずのように出てくる要素というわけではないのだ。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00005H93G
>世界一の超能力者とされるユリ・ゲラーの出生から、彼自身が予言する未来までを鮮
>烈な映像で綴ったサイキック・ムービー。監督は、『トミー』のケン・ラッセル。


http://eiga.com/movie/46791/
>かつて日本でも一世を風靡した超能力ブームの立役者ユリ・ゲラーの人生を、K・ラッ
>セルが映画化。少年ユリは、不思議な能力を持っていることに悩みながらも、肉体の成
>長とともに超能力も向上させていく。やがて人々の前でその能力を見せるようになった
>彼は、様々なバッシングを受けながらも、世界中の人気者になる。愛する妻や良き理解
>者に恵まれた彼は、能力のさらなる解明と、人類への貢献に目覚めていく。センセー
>ショナルな題材と描写で定評があるK・ラッセルが、興味深いキャラクターである超能力
>者の隠された過去と秘密を独特の感性と映像美で綴っていく。


http://blogs.yahoo.co.jp/tomoko_more/5883243.html
>監督は鬼才ケン・ラッセルで、彼がまったく自分の解釈で撮り上げた『Tommy』(75年)
>にとても近い感じがするのは、本作がユリ・ゲラーという、ある意味でキワモノのタレント
>に対するこれまたラッセル流の解釈だからだろう
>冒頭に、本作はユリ・ゲラーの伝記をメタクソ脚色してます!という断りが入るくらいだし
>結局TVでの公開となったようだが、そりゃそうだろう
>ハチャメチャでどうかしており、そこが魅力の作品です


http://www.jtnews.jp/cgi-bin/rv_5689.html
>1.俺も色んなジャンルの映画撮って来たけど「駄作」というヤツはまだ作って無かった
>な、とケン・ラッセルが考えたのかどうか知りませんが、実際見事な駄作に仕上がって
>います。ユリ・ゲラーの伝記ということですが、あのインチキ超能力を、な、なんと、すべ
>て実話として描いてしまってます。まあ考えようによっては確かに新機軸ですけどね。
>でも十万人に一人くらいは真に受けるかもしれないのでやっぱり気をつけねばなりませ
>ん。


ちなみに、原題は Mindbender。
- http://vimeo.com/32804047
- http://www.youtube.com/watch?v=_73Lio2emYM

で、上に引用した人みたいに「駄作」と断じるならともかく (?)、「ラスベガスで大もうけする
わ、それを嗅ぎつけられてアメリカ軍に拉致されて人間兵器にされかかるわ、そこから
テレポーテーションで脱出するわと、もうやりたい放題という感じ」というだけで、「いくら
〈略〉旧JUNE世代女史たちも、ここでツイテケマセンになったのではないか」というには、
理由づけとして弱いような気がする。……というか、考えてみると、「旧JUNE世代女史
たち」というのが、どういう人たちかよくわからない。

「"旧JUNE世代"」と二重引用符つきでググると、今回の唐沢俊一の文章以外にヒット
するのは、この 1 件↓のみ。

http://doujin.ldblog.jp/archives/51906857.html
>298 :カオス2011/06/23(木) 15:48:03.59 ID:1+VmsxT50
>やすひこ氏は結構狙ってるような気がするけどな。
>漫画版オリジンとか、他の氏の作品を読んでも感じる。
>狙ってるといっても、これで腐女子爆釣りwwwwという狙い方でなく、
>少年性の美とか男同士の関係性の美学とかを
>ある程度意識して作品に取り込んでいるというか。
>旧JUNE世代の感性だと、乱歩や樽穂なんかもそうなんだけど
>下手作者的な腐男子感性とはまた別物で。


『恋する女たち』という映画は、唐沢俊一も書いているように 1970 年の作品で、JUNE の
創刊は 1975 年とのこと。創刊当初からの読者としても、せいぜい 1960 年前後の生まれ
であると思われるのだが……「『恋する女たち』(1970)でのアラン・ベイツとオリバー・
リードの全裸レスリングという伝説のシーンにショックを受けてラッセル映画を追いかけて
きた」って、10 歳かそこらのときに公開された大人向け映画に、リアルタイムで「ショックを
受けて」というのは、ちょっと考えにくい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/JUNE
>JUNE(ジュネ)は、株式会社マガジン・マガジン(創刊時は「サン出版」)が発行してい
>た、女性向けの男性同性愛をテーマとした漫画小説混合雑誌の名称。また、「JUNE」
>誌上で「耽美」と呼ばれるような男性同性愛を主題にした作品の名称でもあるが、現在
>ではそういう作品には「ボーイズラブ」という名称を使うことが一般的になってきている。
>かつて中島梓が「小説道場」を、竹宮惠子が漫画教室を連載し、プロ作家を多数送り
>出したことでも知られる。
〈略〉
>1978年10月に『COMIC JUN』として、創刊。3号から『JUNE』と改名し、1979年8月の8
>号まで刊行して休刊。その後1981年に復刊し、復刊1号(1981年11月)~87号(1996
>年4月)まで刊行。
>創刊企画者は藤田尚の筆名を持つ佐川俊彦で後に長らく編集長をつとめる。創刊編
>集長は『さぶ』の創刊編集長でもあった櫻木徹郎。
>他に隔月刊として1983年2月に創刊された『小説JUNE』も根強い人気を博す。1995年
>頃から「ボーイズラブ(BL)」という言葉が派生し、ある種の市民権を得ると同類の雑誌
>が次々に刊行され始める。同誌は先駆け・老舗として位置づけられていた。しかし、時
>代の波は活字よりも、官能的な表現をダイレクトに表現・展開される漫画に流れてい
>き、小説をメインにした雑誌は次々に休刊。同誌も2004年4月の153号以降、『小説
>JUNE DX』と名前を変えてテコ入れを図り継続を試みたが、発行部数の減少は食い止
>められなかった。現在は休刊。


まあ雑誌の読者側ではなく、情報の送り手の方ならば、1953 年生まれの中島梓 (ここ
ここを参照)、1950 年の竹宮惠子あたりは、世代的には映画を見て感銘を受けていても
おかしくないので、彼女らが積極的に話題にしていたならば読者に情報が伝わっていった
可能性もあるとは思うんだけど、「全裸レスリングという伝説のシーンにショックを受けて
ラッセル映画を追いかけてきた旧JUNE世代女史たち」とステレオタイプ化できそうな
感じはしない。

http://blog.goo.ne.jp/movie1001/e/5fe12922486f284db29a9a3ae258baf3
> 三銃士の一人、アトスに扮するオリヴァー・リードはイギリスの名匠キャロル・リードが
>叔父に当たり、映画界入りはその勧めによる。過激なスポーツを好んだらしく、見るから
>に体育会系の風貌だ。出世作は「吸血狼男(1960、日本公開は1961)」である。後に
>D・H・ロレンス原作、ケン・ラッセル監督の「恋する女たち(1969、日本公開は1970)」
>ではアラン・ベイツとの全裸レスリングシーンで毛むくじゃらの肉体を披露、見たくない
>ものを見てしまった記憶がある。


http://blogs.yahoo.co.jp/gh_jimaku/archive/2011/11/29
>彼は、同性愛の人々のための障壁を取り除いた・・・その映画
>『恋する女たち』は、1969年のケン・ラッセルを有名にした作品だ。
>その当時の最もセンセーショナルな有名なシーン、アラン・ベイツとオリバー・リードの
>全裸のレスリング。
>オリバー・リードは、監督が「正気でなくなり始めていた」とその時に思った。
>「以前は、彼は健全で好感の持てるテレビ・ディレクターでした」とオリバー・リードは語る。
>「だが、今は彼は狂気の好感の持てる映画監督です。」


http://britannia.cool.ne.jp/cinema/title/title-ko.html
>ルパートは「衝動に駆られ自然に行動することこそ真の紳士的なるものである」と定義
>する。裸で森の中を駆け巡り、植物を全身にこするつけたり、暖炉の光の中でジェラルド
>と裸でレスリング("日本式"ということだが)したり・・・と、自然との関わりを体現する。


http://blogs.yahoo.co.jp/gh_jimaku/22100371.html
>失望したルパートはジェラルドに慰めを求めるが、ジェラルドには男同士の愛というも
>のが理解できなかった。一方、アーシュラはルパートに近づき、ジェラルド邸で催された
>湖上パーティに参加したときに、森で彼に身体を許す。だがルパートもジェラルドの思い
>は募り、ある夜に二人で全裸になり、レスリングを愉しむ。やがてアーシュラはルパート
>と結婚する。
〈略〉
>それと暖炉の火だけの暗い居間で全裸になって、隆々たる肉体に汗して
>互いにもみ合い、投げ合って、からみ合い男と男の肉体がぶつかり合う扇情的な場面。
>(モーホーの方たちには堪えられない場面かも)
>英国検閲官とこの場面はもめて、場面を暗くする事、また数箇所の編集で
>このレスリング場面は検閲をパスした。

(画像: http://img4.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/46/82/gh_jimaku/folder/623073/img_623073_22100371_2?1323351644 )


で、この場面って、YouTube にアップされていそう……と思ったら、予想通り存在した。

http://www.youtube.com/watch?v=ft_3ZH9Mcis
>Women in love (1969)

外人さんから見たら、日本式相撲レスリングとは、こういう感じなのかも (←少し違う?)



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テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

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Comment

●NoTitle

遅レスすみません。(_ _);
うーん、ケン・ラッセルについては、『10億ドルの頭脳』や『白蛇伝説』についての
記述も気になっているので、もしかしたら後でやろうかと思っているのですが、
音楽の素養がないときついですかしら。^^;

ネット上などの評を見ると、受けつけない人は拒否反応を示すけど、ハマる人は
ハマるみたいに書いていて、もしかしたら自分は後者かもとは思っているんですが。
トンデモない一行知識 |  2011年12月24日(土) 12:10 |  URL |  【コメント編集】

ケン・ラッセルは、音楽の趣味がない人は触らないほうが無難なんでは(本当は実相寺昭雄なんかもそうなんだけど)。よくオタクの元祖とか言われる小林信彦さんなんか、潔く欧州系アートには門外漢に徹しています。何から何まで抱え込める超人的な人なんてそうはいませんって。
とおりすがり |  2011年12月18日(日) 23:58 |  URL |  【コメント編集】

筋肉隆々のヒゲが好きという人もいないことはないでしょうが、そういう人はケン・
ラッセル監督の映画を追いかけるよりも、素直に (?) プロレスファンになるんじゃ
ないかっという気もします。

本物のプロレスだったら、寝技もありますし。あのフィルムでは、相手が倒れたら
立ち上がるまで待つルールみたいになっているのは、さすがに寝技までは撮影
しにくかったのかなと想像しました。
トンデモない一行知識 |  2011年12月18日(日) 22:14 |  URL |  【コメント編集】

●全裸でゴージャスな場所である事以外

新日の前座試合としか思えない位地味な攻防、って、それでいいんですが>裸レスリング。

自分は昔のJUNEは『耽美』である事が第一として作られていた本だと思っています。
唐沢氏は耽美を理解できていないから『同性愛=JUNE』なんでしょうが。
裸レスリングのセットは耽美に近いけど、髭オッサンは耽美とちと違うと思います。
それにレスリングだし。
セットはあれで、若いひょろっとした唐沢氏好み系の男性だったなら、
JUNEのファンの方にものすごくアピールできたのではないかな?等と思いました。
NNT |  2011年12月18日(日) 18:05 |  URL |  【コメント編集】

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