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2009.04.18 (Sat)

ほんとうは SF 作家になりたかった唐沢俊一?

裏モノ日記 1999年 09月 20日 (月曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary19990920000000.html

  中学のころ、ずっと妄想していたイメージがあって、
「30代の俺はSF作家になって、でも小説より雑文の方が評判でそこそこ
名前は売れて大きな顔をして、一般には無名だけどSF大会なんかでは
マニアックなファンに追っかけられて、第一人者じゃないけれど第一人者
に向かって毒舌吐いて、意地悪カラサワとか言われていい気になっている」
 などと日記につけているのだが、なんと、41歳のいま、ほぼそのまんま
実現していることに仰天している。思惑と違ったのは、SFがはるかにその
権威を落としてしまったことなんだけど(だからSF作家ではなく、オタク作家
になっている)。


「ほぼそのまんま実現」って……どこがどう実現したんだろう。2ちゃんねるのスレの
「それなんて山本弘?」には、笑ったけど (Read More 参照)。そういえば唐沢俊一って
山本弘になれなかった人でもあるんだなあと。

「第一人者じゃないけれど第一人者に向かって毒舌吐いて」ってのは、毒舌はけばよい
ってもんじゃないと思うけど、まあ唐沢俊一のある意味一貫したポリシーはうかがいしる
ことができる。「意地悪カラサワ」などという評判を獲得できていたかどうかは別にして。

それにしても、「小説より雑文の方が評判で」というのは、あまりに違和感が大きいという
か、そういうことは小説を少しでも発表していることが前提ではないかと。1999 年のこの
日記の時点では、初の長編小説『血で描く』 (2008 年 8 月) は世に出ていない。

まあ、その前に短編小説を発表していたという話もあるけど、それは 2004 年の出版で
1999 年の日記の時点では未発表。(本の大部分は他の作者の作品で構成されている
のに、「唐沢 俊一 (著) 」となっているのは、さすが潮健児の『星を喰った男』を、「唐沢
俊一編著」ということにした唐沢俊一
である)。

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20080711/1215780099
> 『怪奇トリビア』(竹書房文庫)は、唐沢がまとめたカストリ雑誌に収録されたB級
>怪奇小説・マンガのアンソロジーだが、なぜか唐沢が書き下ろした「神経電気」「幽霊
>のいるぼくの部屋」という2つの小説も収録されている。


http://www.amazon.co.jp/dp/4812418089
>怪奇トリビア―奇妙な怪談傑作選 (竹書房文庫) (文庫)
>唐沢 俊一 (著)
〈略〉
>文庫: 239ページ
>出版社: 竹書房 (2004/09)


ついでにいえば、2ちゃんねるの唐沢俊一のスレの「盗作家」というのはどういうものか、
作家ではないから「盗作屋」の方が適切ではないかと、割と最近も話題になったりした。

でも、唐沢俊一って、プロフィールに「作家」の文字を入れることが少なくなく、朝日新聞
の書評での肩書きも、なぜか「[評者]唐沢俊一(作家)」だったり。「アフリカという国」で
一部で有名なこの書評↓もそう。『血で描く』より前なんだけど。
- http://book.asahi.com/review/TKY200806170134.html

http://www.nhk.or.jp/book100/archive/090317.html
>唐沢俊一 プロフィール:作家。青山学院大学卒。大学在学中より演芸のプロデュース
>に関わり、平成2年『ようこそ、カラサワ薬局へ』で著作の道へ。オタク、カルト文化へ
>の造詣が深く、『古本マニア雑学ノート』『B級学』『トンデモ一行知識の世界』など著作
>多数。


上に引用したのは今年のものだけど、『トンデモ一行知識の世界』 (1998 年) のプロ
フィールには、「文筆業」や「マンガ原作」の文字はあっても、「作家」の文字はない。
『B級学』 (1999 年) でも、「各種評論」と「マンガ原作」。いつから「作家」という文字を
まぎれこませるようにしたんだろう。2002 年刊の『ウラグラ! ベスト・オブ・裏モノの
神様』や『キッチュワールド案内』には「エッセイ」という文字が混じるようになっている
から、このあたりが移行期 (?) だったんだろうか。『ダメな人のための名言集』(文庫版、
2005 年) では、「一九五八年北海道生まれ。作家。」になっている

で、以前からちらちら目にして、なぜかいたたまれない気持ちになったりしていた、
唐沢俊一の作家指向、クリエーター志望な文章を、抜き出して並べてみるテスト。

http://netcity.or.jp/otakuweekly/BW1.0/column1-1.html

 中学一年のとき読んだ星氏の『妄想銀行』から、僕の“もの書きに
なりたい”という夢が始まったのだった。僕はさっそくこの本を学校に
持っていき、友人知人中にショート・ショートを疫病のように蔓延させた。
そして友人と語らって同人誌をガリ版刷りで作り、もちろんそこに自作
のショート・ショートを山ほど載せた。同じ経験を持つ者が何百、何千人
いることか。小松左京も筒井康隆も偉大である。だが、星新一に比べ
ればやはり、読者を選ぶのである。比べものにならないくらい、星新一
は、若い読者にSF(と、いうより創作の魅力)というものを認識させた、
功労者と言える。


http://www.tobunken.com/diary/diary20081106155713.html

で、そのハマった袋とじ小説が『アンドロメダ病原体』。
いやあ、興奮したなあ。人口48人の小さな村の近くに人工衛星が
墜落し、謎の病原体が村を全滅させるが、胃潰瘍の老人と
生れたばかりの赤ん坊だけが何故か生き延びる。
この謎を解き、外宇宙生命体による人類の破滅を防ぐため、
科学者チームが選抜されて……という、そのオープニングの不気味さと
選抜された科学者たちが集まってくる描写のスリリングさ。
ああ、あの後いくつか書きかけたSF小説習作の中に、必ずメンバー集結
のシーンを入れていたのはこの作品の影響だったのか?


『トンデモ一行知識の逆襲』 P.170

高校のとき、お決まりでみんなが古代進と森雪のセックス話をてんでに
作って夜の作業に供していたとき、私の作ったストーリィの巧みさに全
クラスが驚嘆(カトリックの男子校だった)し、ひとりが、
「カラサワ、お前、作家になれや」
と薦めた。私のコンニチの道を決めたのは、この一言、古代進と森雪の
セックス話だったかも知れぬ。


『名も無く美しいニュースたち』週プレ連載:2005/8/2 第16回

唐沢●それもあるか。本業と言えば、私の通っていた高校はミッション
だったから多くの 教師が本業は神父でね。それが教師もやっていた。
おぐり●ロマンチックです~!
唐沢●ところが中ではかなりドロドロしたものがあったらしい。私が卒業
してからだが、 学校附属の修道院で殺人事件があって、えらい騒ぎに
なった。
おぐり●修道院の殺人って外国の推理小説みたいですね!
唐沢●おまけに男子校だったからホモのニオイもあって(笑)。それを
ネタにかなり悪趣味 な原稿を書いたことがあって、それ以来、なんか
気まずくて母校の門はくぐってないな~。


象を白いライオンに変えれば、まんまアニメ版ジャングル大帝である。ははん、こういう
のを換骨奪胎というのか、と、子供心に創作の秘密を盗み見たような気持ちになった

というのもあったり。

創作といっても、唐沢俊一の場合は、常にそれは二次創作だったのかなあ。漫画の場合
も同様みたいで。

http://www.tobunken.com/diary/diary20090125101912.html

ガッチャマンのパロディ漫画を、札幌・狸小路のはずれにあった民芸
喫茶で仲間たちと創作していたのが、私のやさぐれ青春だった。昭和は
遠くなりにけり。




More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1239095001/27-
-------
27 :無名草子さん:2009/04/08(水) 09:15:54
1999年09月20日 http://www.tobunken.com/diary/diary19990920000000.html

>中学のころ、ずっと妄想していたイメージがあって、
>「30代の俺はSF作家になって、でも小説より雑文の方が評判でそこそこ名前は売れて
>大きな顔をして、一般には無名だけどSF大会なんかではマニアックなファンに追っか
>けられて、第一人者じゃないけれど第一人者に向かって毒舌吐いて、意地悪カラサワと
>か言われていい気になっている」
>などと日記につけているのだが、なんと、41歳のいま、ほぼそのまんま実現しているこ
>とに仰天している。思惑と違ったのは、SFがはるかにその権威を落としてしまったこ
>となんだけど(だからSF作家ではなく、オタク作家になっている)。


28 :無名草子さん:2009/04/08(水) 09:27:59
>>27
>30代の俺はSF作家になって、でも小説より雑文の方が評判でそこそこ名前は売れて
>大きな顔をして、一般には無名だけどSF大会なんかではマニアックなファンに追っか
>けられて、第一人者じゃないけれど第一人者に向かって毒舌吐いて

それなんて山本弘?

35 :無名草子さん:2009/04/08(水) 10:27:38
>>27
>思惑と違ったのは、SFがはるかにその権威を落としてしまったことなんだけど
>(だからSF作家ではなく、オタク作家になっている)。

はぁ?SF作家になれるだけの才能も知識も無かったからでしょ。
SFの権威って何?

36 :無名草子さん:2009/04/08(水) 10:27:52
>>27
1999年当時は
>SF作家ではなく、オタク作家になっている
ではないでしょ。


37 :無名草子さん:2009/04/08(水) 10:31:45
SFが権威を落としたから(人気が無くなったという事?)SF作家にならなかった。
ってどういう意味なの?

そのジャンルが権威を落としたので、仕事になりそうなオタクというジャンルに飛びついたって事?
ただの馬鹿なミーハーじゃんw
しかもオタク作家じゃなく「オタク物件やマイナー物件を紹介する人」でしょ?

38 :無名草子さん:2009/04/08(水) 11:57:16
マイナー物件の紹介の仕方もパクリだし

39 :無名草子さん:2009/04/08(水) 12:01:25
オタク物件の紹介は、そのものを理解していないのでガセになっているし。

40 :無名草子さん:2009/04/08(水) 12:08:44
  *'``・*` /Vヽ.
       | /   i `*。
      ,。∩ /二二二l *
     + 7(@)(@)ゝ *。+゜ もうどうにでもなーれ
     `*。 `! ,、,、つ *゜*
      `・+ヽ*・' ゜⊃ +゜
      ☆   ∪~ 。*゜
      `・+。*・

41 :無名草子さん:2009/04/08(水) 12:14:43
>>27
こんなのにツッコミ入れるのはさすがに野暮だろ

42 :無名草子さん:2009/04/08(水) 12:21:44
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/            
   /     i f ,.r='"-‐'つ/Vヽ.
  /      /   _,.-‐'~/   i、 細けぇ事はいいんだよ
    /   ,i   ,二ニ⊃/二二二l  
   /    ノ    il゙ `7 (@)(@)ゝ 
      ,イ「ト、  ,!,!! ~`! ,、,、 |´~
     / iトヾヽ_/ィ"\ ---ヽ、_こ.,/-.、


43 :無名草子さん:2009/04/08(水) 12:28:20
俺が気持ちよく書き飛ばしてるのに
文句をいうこと。それが唐沢定義の野暮。

44 :無名草子さん:2009/04/08(水) 12:30:18
>>43
そんな田舎もの(出身の問題ではなく精神の問題)の集まり「と学会」の幹部なんだから、別に気にしてやる
必要ないでしょ。

106 :無名草子さん:2009/04/09(木) 01:33:52
>>37
権威を落としたかどうかはともかく、SFの人気は落ちて
やれ冬の時代とかいわれるようにはなった。残念だけど。

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01:04  |  資料編 (14) +  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>『<盗作>の文学史』は第62回 日本推理作家協会賞

これですわね↓
http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20090418/1240024648

何か、読み返してみたら誤解をまねきそうな氏の名前の持ち出し方をしてしまったかもと大汗かいているのですが (_ _);、「原価を考えず」の例ではなく、もちろん「すぐ店をたたまねばならない仕儀」とも関係なく、資料を揃える手間やコスト (ときには図書館への交通費やコピー代含む)、じっくりと原稿を練って書く時間をひたすらおしむ唐沢俊一というイメージの、対極にある人のひとりとして頭に浮かんだのでした。
トンデモない一行知識 |  2009年04月19日(日) 21:15 |  URL |  【コメント編集】

>なぜか栗原裕一郎氏の名前が頭に浮かんだりしました

 栗原裕一郎氏の『<盗作>の文学史』は第62回 日本推理作家協会賞を受賞しました。
藤岡真 |  2009年04月19日(日) 12:01 |  URL |  【コメント編集】

●士族の商法って……

>メールや電話でせっつかれて嫌々文字を埋め

これは、言い訳や予防線みたいなものも、かなり入っているかと思います。時間があって、やる気のあるときは、本当はもっとスゴいものが書けるんだぜ、とか。それにしても、本当に「嫌々」という感じもにじみでていて、この人は何が楽しくて文章を書いているんだろうとも思ってしまいますが。

唐沢俊一は、日記に、こんなことも書いていたりします。

http://www.tobunken.com/diary/diary20020525000000.html
> 魚屋一角。朝3時半起床。眠い目をこすりながらパソコンの前に向かい、Web現代
>原稿。材料を並べて、こっちをこうあっちをこうと、がちゃがちゃとまとめていくうちに、
>雑然たる情報の寄せ集めが、ある一時点から突如“原稿”という形に変化する。この
>商売の醍醐味である。もちろんその完成度には高低があるが、しかし、売り物として
>通用するレベルになった、という手応えはしっかりと受け止められる。この“売り物”に
>対する目が、私のような職業的モノカキには大事である。1000円の値で売られる
>商品の製造に3000円、4000円かけていては店はつぶれる。かといって原価100円
>のものを1000円で売れば暴利だと文句がくる。1000円で売ってきちんとペイされる、
>その値踏みが自分の原稿に対して出来るかどうかが、モノカキを職業に出来るか
>どうかの境界線だろう。士族の商法が最近、増えてきているような気がする。原価を
>考えずにものを売るのだから客は喜ぶだろうが、すぐ店をたたまねばならない仕儀
>になりそうな商売をやっているところがやたら多い。

これを読んだときに、なぜか栗原裕一郎氏の名前が頭に浮かんだりしましたが、おいといて。

時間をかけ、お金をかけて資料を揃えていると、唐沢俊一のいう「士族の商法」となり、「すぐ店をたたまねばならない仕儀」になってしまうということなのでしょう……。
トンデモない一行知識 |  2009年04月18日(土) 12:46 |  URL |  【コメント編集】

●作家の資質

 唐沢は「どうしても書きたい」というテーマがあって小説を書くのではなく、作家として生きたい(それ以外の仕事はしたくない=出来ない)ので仕方なく書いているというのが実情のようです。日々の日記を見ても、メールや電話でせっつかれて嫌々文字を埋め、送付して呑みにいくばかり。
 例えば4月10日の日記の記述。

>帰って、すぐその次の、鼎談ゲラチェック。
>これを送ったあと、差し替えネタ原稿を描く。
>ちょうど、スキャンしやすいネタがあったので、この画像と共に
>7時には全て書き終えてメール。

「スキャンしやすいネタがあった」。相変わらずこんなことをやっていて、しかもそれを日記に書く露悪趣味(ケチな)。
http://www.tobunken.com/diary/diary20090410174303.html

 ちゃんとした作家について、小説作法を一から学ぶべきだと思いますが、あの性格では無理だろうし、どちらにしろ学んだ所で、まともな作品を書くのは無理でしょう。
 ヤクザというシステムが、落ちこぼれた青少年を救う装置になっているように、文筆業というシステムも無能な人間を救っているのではと思います。
藤岡真 |  2009年04月18日(土) 09:04 |  URL |  【コメント編集】

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