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2011.08.26 (Fri)

もっとモアなヤコペッティ

http://www.tobunken.com/news/news20110821135416.html

イベント
2011年8月21日投稿
欲望を肯定した男 【訃報 グァルティエロ・ヤコペッティ】

8月18日グァルティエロ・ヤコペッティ死去。91歳。
まだ生きていたとは思わなかった。
若い人は名前も知らないかもしれないが、この曲なら誰でも聞き覚えがあるはずだ。
http://www.youtube.com/watch?v=C4rLgUdb3vs&feature=player_embedded
『モア』

この素晴らしいラブソングが映画『世界残酷物語』(1962)の主題曲
であるという、そのミスマッチ、その皮肉。
http://www.youtube.com/watch?v=N7CxiDw3Huk&feature=player_embedded

ドキュメンタリー映画というと、教育文化映画のお堅い内容を思い浮かべる
しかなかった時代に、世界の奇妙な風習・文化を、悪趣味なノゾキ願望丸出し
に、しかもそれ以上に演出手法が怪しく、半分くらいは“ヤラセじゃねえか?”
と思わせるわざとらしさでこちらに突きつけるそのインパクト。
映画で紹介されている、人間の欲望が生み出す残酷喜劇を最も体現している
のがこの映画そのもの、といったメタ構造まで見せるような、そんな作品 だった。

本家の映画を公開時期にはまだ観に行かせてもらえる年齢ではなかったが、
少年マガジンなどがまず、そのブームに影響を受けて『世界の奇習』という
ような特集を組み、子供にまで“残酷物語のヤコペッティ”の名は知れ渡って
いた。藤子・F・不二雄の『モジャ公』(1969)にはタコペッティと
いうパロディキャラクターが登場してくるほど、その名前は通りがよかった。
やはりロッセリーニとかビスコンティとかという名前でなく、ヤコペッティ
という日本人には奇妙に(卑俗に)響く音の名前が印象的だったのだろう。

この『世界残酷物語』の大ヒットにより、後続のモンド映画が山ほど出て
きた。後のレンタル・ビデオ・ブームのときにかなりソフト化されたので、
借りまくっても何本も見たが、やはりヤコペッティのものは、他のパチもの
に比べ段が違った。ただ残酷シーンをこれでもかと羅列する類似作品に比べ、
ヤコペッティのものは、それがどんなにインチキ臭かろうと、そこに一本、
「文明というものの悲しさ」
という大きなテーマが通底していたのである。未開人の奇習を紹介した
後で、対になるように文明社会の珍商売が紹介される(その中には、牛に
ビールを飲ませてマッサージをする松阪牛飼育の場面も含まれる)。
人間の行為は、いつの時代も、どこの国であっても結局のところ奇妙な
ものであり、それが未開の地では信仰により、文明社会では欲望により
行われている、ということが表現されていたのである。そして、それを
否定するのでなく、”その行為こそ、人間というものの存在なのだ“と、
諦念を含んだ大らかなユーモアを以て画面上に示していた。

ヤコペッティ映画のナレーションで私が一番好きなのは、『続世界残酷物語』
の、冒頭のエピソードのものである(この続編は実際にはヤコペッティは
ほとんど加わっていないのだが、ナレーション原稿はヤコペッティのもの)。
ペット用の犬が、吠えて近所に迷惑をかけないよう、手術で声を出せないよう
声帯を除去してしまう”工場“を紹介しつつ、
「前作でわれわれはひどい目にあいました。動物を虐待するシーンが残酷だ
と愛犬家協会からクレームが入り、そのシーンをカットした再編集版を新たに
高い予算をかけて作らねばならなかったのです。そこで、われわれは今回、
このシーンを冒頭に置くことにしました。これなら、苦情が来たらそこだけ
映写機にかけなければそれでオーケーです。金もかからず、われわれも犬と
プロデューサーの悲鳴を聞かずにすみます」


×未開の地では信仰により、文明社会では欲望により
○未開の地でも文明社会でも信仰や欲望により
×”その行為こそ、人間というものの存在なのだ“ 
○“その行為こそ、人間というものの存在なのだ”
×ほとんど加わっていない ○ほとんど関わっていない
×”工場“ ○“工場”

全角二重引用符の向きがおかしいために、とても読みにくくなっているのを別にしても、
「その行為こそ、人間というものの存在なのだ」とは、何をいいたいかわからないのだが。

で、今回は Wikipedia のコピペとはちょっと違うかも。

http://ja.wikipedia.org/wiki/グァルティエロ・ヤコペッティ
>雑誌社で芸能記者として働いた後、当時「夜もの」と呼ばれた、性風俗を紹介する一連
>のドキュメンタリー映画の製作に参加する。
>1961年、世界中の奇妙なまた野蛮な風習を描いたドキュメンタリー映画『世界残酷物
>語』を発表。やらせも含まれたこの映画は、主題曲「モア」のヒットとともに世界中で興
>行的成功を収めた。その後も同じ路線の作品を製作しつづけ、モンド映画というジャン
>ルを築いた。
〈略〉
>2011年8月17日、イタリア共和国のローマ市で天寿を全うした[1]。91歳没。


上に引用した部分だけでも読んでいたら、「ドキュメンタリー映画というと、教育文化映画
のお堅い内容を思い浮かべるしかなかった時代」などと書いて、「藤岡真blog」の「モンド・
セレクション
」で突っ込まれることもなかっただろう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨーロッパの夜
>ヨーロッパの夜(Europa di Notte)は1960年公開のイタリア映画。
〈略〉
>監督はアレッサンドロ・ブラセッティ、脚本はモンド映画の親玉になるグァルティエロ・ヤ
>コペッティ。内容はパリ、ロンドン、ローマなどのヨーロッパの主な都市のナイト・クラブ
>やミュージック・ホールでのショーを記録したモノを集めたもの。日本でモンド映画ブー
>ム以前に流行った『夜モノ』ブームの火付け役になったモノであり、以後『世界の夜』や
>『セクシーの夜』など類似映画がいくつか輸入されたもののブームは2年も経たないうち
>に去っていった。


個人的に、今回の有力ネタ元候補ではないかと思っているのが、下に引用する2ちゃん
ねるのスレ。「藤子・F・不二雄の『モジャ公』(1969)にはタコペッティというパロディキャ
ラクター」、「まだ生きていたとは思わなかった」、「『モア』この素晴らしいラブソングが映
画『世界残酷物語』(1962)の主題曲」、「“ヤラセじゃねえか?”」、「少年マガジンなど
がまず、そのブームに影響を受けて『世界の奇習』というような特集を組み」、「ビールを
飲ませてマッサージをする松阪牛飼育の場面」といった材料は、ここから拾うことが可能。

http://2chspa.com/thread/mnewsplus/1313681023/all
>【訃報/映画】『世界残酷物語』等の監督で有名なヤコペッティ氏、死去

>3: 名無しさん@恐縮です 2011/08/19(金) 00:25:34.89 ID:nlOoQx8zO []
>タコペッティ氏もお忘れなく

>13: 名無しさん@恐縮です 2011/08/19(金) 00:31:38.37 ID:Icrsc9u90 [sage]
>映画はアレなのに
>あんなに美しい曲を選んだセンスは素晴らしかったw

>合掌

>26: 名無しさん@恐縮です 2011/08/19(金) 00:43:29.24 ID:7xeOUvE/0 []
>名曲モア
http://www.youtube.com/watch?v=doE_lNRyMlA

>54: 名無しさん@恐縮です 2011/08/19(金) 01:40:06.34 ID:l/+zsX2F0 []
>わざわざゲテモノ料理屋の映像流して、暗黒の地アジアの日本という未開国では
>これが主食なのだ!みたいな事してた監督さんかな
>秘宝館の存在を映画を通して知ったわ

>60: 名無しさん@恐縮です 2011/08/19(金) 01:52:29.43 ID:FVYh/CEJ0 []
>見たわこの映画ビデオで借りて
>残酷の意味を取り違えてる感じだった
>ビデオ屋もエ○グロホラー系の列に並べてたような
>日本も取り上げられてた
>松坂牛のどてっ腹をビール瓶で殴り付けるのが残酷らしい
>テーマ曲は評判通りきれいだった

>110: 名無しさん@恐縮です 2011/08/19(金) 10:53:04.76 ID:8OXSUsSw0 [sage]
>とっくにお亡くなりになられていたかと。つ菊
>今でこそヤラセだなんだと書いているが、公開当時はマジだと思っただろ
>俺を含めたおっさんどもよw
>少年週刊誌でよく先頭カラーで紹介されていたなー

>148: 名無しさん@恐縮です 2011/08/20(土) 15:49:49.25 ID:YbgUKQkaO []
>モジャ公の原作でパロディのタコペッティてのが出てきてたな。

>150: 名無しさん@恐縮です 2011/08/20(土) 16:11:03.29 ID:5SAnDHIAi []
>大往生だな
>世界残酷物語DVD化の時は既にかなりの高齢だったのに元気で驚いたもんだ
>残酷物語は日本でもロケしてるから一回観といた方がいいよ
>もちろんヤラセありw


少し腑に落ちないのは、唐沢俊一は『モア』を紹介するにあたって、わざわざ日本人歌手
の歌う動画を紹介していること。YouTube を「モア 世界残酷物語」で検索すると、上の
スレで紹介している人のいる http://www.youtube.com/watch?v=doE_lNRyMlA がトップ
で、次は http://www.youtube.com/watch?v=7EfPzw7M1VY がくる。

「この素晴らしいラブソング」と書いたからには、ボーカルが入っていなければ――という
ことなら、http://www.youtube.com/watch?v=PdRLO5iRPVA (Andy Williams) などという
のもある。http://www.youtube.com/watch?v=lylxheiKlHg (Nat King Cole) てのも。

以下でいう「主題歌公式歌手」にこだわってみるのならば、ヴィック・ダナの歌っている
http://www.youtube.com/watch?v=IlQPCUgsNIc もあれば、ダニー・ウイリアムズの
http://www.youtube.com/watch?v=78VDbTi0wqU もある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/モア_(音楽)
>主題歌公式歌手
>・カティナ・ラニエリ(1961年イタリア、フランス公開版)
>・ダニー・ウイリアムズ(1961年イギリス公開版)
>・ヴィック・ダナ(1962年アメリカ公開版)


うーん、でも、まあ唐沢俊一は、歌詞の字幕つきなのがよいと思ったのかもしれない。


で、「ヤコペッティという日本人には奇妙に(卑俗に)響く音の名前が印象的」との記述は
唐沢俊一オリジナルと思われるが、2ちゃんねるのスレ (Read More 参照) では、「なぜ
ヤコペッティなら『奇妙に(卑俗に)響く名前』なの?」とか突っ込まれていたりする。

推測に過ぎないけど、「奇妙に(卑俗に)響く名前」と書いてしまったのは、唐沢俊一も
言及している『モジャ公』の「タコペッティ」の方の響きに引きずられてしまったのではない
かなあ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/モジャ公
>漫画は『週刊ぼくらマガジン』(講談社)にて1969年1号(創刊号)から1970年35号ま
>で、幼年版が同社『たのしい幼稚園』にて1970年1月号から同年12月号まで連載され
>た。
〈略〉
>タコペッティ
>ドキュメンタリー映画作家で、「宇宙残酷物語」等の制作者。自殺フェスティバルで自殺
>させられそうになった空夫たちを救って以来の腐れ縁。タコのような姿の宇宙人。危険
>な場所で自ら撮影するため体のほとんどを失っていて元々の体で残っているのは脳だ
>け。機械の体で生きている。撮影のためのカメラが命よりも大事。危険が迫ると口がと
>がる。キャラクターのモデルは「世界残酷物語」などで知られる過激なドキュメンタリー
>映画監督グァルティエロ・ヤコペッティ。


先に引用した「【訃報/映画】『世界残酷物語』等の監督で有名なヤコペッティ氏、死去
のスレでは、3 番目の書き込みに「タコペッティ氏もお忘れなく」とあったので、「早っ」と
驚いた。つまり、その、藤子・F・不二雄が天才だったのがいけなかった (?) ということで。

- http://sumiredan.fc2web.com/pbbs/pbbs06.html (魚拓)
- http://blogs.yahoo.co.jp/pupipao1970/3747854.html


で、2ちゃんねるのスレや Wikipedia に含まれていない情報としては、「ナレーション原稿
はヤコペッティのもの」というのがある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/続・世界残酷物語
>大ヒット映画「世界残酷物語」の続編で同じく世界の因習奇習珍習を描くモンド映画。
>俗物&見世物根性は健在で前作以上にパワーアップしている。ヤコペッティー名義に
>はなっているものの、実質には監督はフランコ・プロスペリでありヤコペッティーは事故
>を起こしていたこともあり、前作で未使用(あらかじめヤコペッティーが撮ったフィルムの
>ストック)だったフィルムとプロスペリが撮影した物と編集したとされ、実際製作にはほと
>んど関与してないと言われている。


裏をとろうと思ってググったら、「殺人映画館」にいきついたり。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/mondo/cane2.html
> 本作は実は、ヤコペッティが交通事故で入院中に共同製作者と助監督が勝手にデッ
>チ上げたものなのだそうだ。ヤコペッティが撮りためていたフィルムも使われているが、
>多くのシーンはノータッチとのこと。だから、ヤコペッティの作品として評価してはいけな
>いのかも知れない。
> しかし、ナレーション台本を書いたのはヤコペッティ本人であるし、監督としてクレジッ
>トすることも了承しているので「事後承諾の監督作」ということでいいのではないか?。


「殺人映画館」といっても、「JFKのことを間違えないだろ、JK。」の悲劇再び……ということ
には、あまりなっていない。むしろ、今回はカブるのを避けたのかもしれない。唐沢俊一は
今回、大好きなはずのタモリ (ここここを参照) について言及していないのだし。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/mondo/cane.html
> もう20年以上も前のこと、水野晴郎解説の「水曜ロードショー」で『世界残酷物語』の
>プライムタイムにおける最後の放送(今のところの)があった。放送されたのは『世界残
>酷物語』『世界女族物語』『続世界残酷物語』の3作を編集した「総集編」で、ナレーショ
>ンはなんとタモリだった。
> 当時のタモリは「密室芸人」として売り出したばかりだったので、まだまだなかなか面
>白かった。土人登場のシーンでは、今では決して放送できない大ハナモゲラ語大会
>で、そのシュールな世界に私は爆笑した。
> 数日後、読売新聞にこんな投書が載った。

>《タモリのナレーションにガッカリ》
> 先日放送の『世界残酷物語』は、自然の驚異と人間の愚行を考えさせられる見ごた
>えのあるものでした。しかし、それをタモリのナレーションが台無しにしてしまいました。
>このような良質のドキュメンタリーのナレーションの選考には注意していただきたいと思
>います。(46才・主婦)

> 良質のドキュメンタリー?。これがあ?。アホか。これがドキュメンタリーに見える
>か?。これはれっきとした劇映画なのだぞ、ボケ。


その他お勧め URL:
- http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/directory/jacopetti.html
- http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/mondo/donna.html
- http://www5b.biglobe.ne.jp/~madison/worst/mondo/africa.html


それから、今回気になった点としては、上の「46才・主婦」の投書でいう「人間の愚行を
考えさせられる見ごたえのあるもの」、「良質のドキュメンタリー」のようなことを、唐沢俊一
も大真面目に述べていること。

「やはりヤコペッティのものは、他のパチものに比べ段が違った」、「それがどんなにイン
チキ臭かろうと、そこに一本、『文明というものの悲しさ』という大きなテーマが通底」で、
「”その行為こそ、人間というものの存在なのだ“と、諦念を含んだ大らかなユーモアを以
て画面上に示していた」等々。

下の「モンド映画」の説明にある、「とってつけたよう」な「社会派的な結論」に、そこまで
素直に反応してくれたら、グァルティエロ・ヤコペッティも冥利につきる……かも。

http://ja.wikipedia.org/wiki/モンド映画
>1962年に公開され世界的に大ヒットしたイタリア製ドキュメンタリー映画『世界残酷物
>語』のイタリア語原題「MONDO CANE」(直訳:犬の世界)がモンド映画の語源となって
>いる。モンド映画は、世界各地の秘境の奇習や大都会の夜の風俗、事故や処刑の瞬
>間など衝撃映像を、虚実取り混ぜて見世物感覚で構成したドキュメンタリー風映画を指
>す。スタンスは好奇心や見世物感覚であったが、映画の最後には、とってつけたように
>「世界の残酷な現実をあえて明らかにする」「動物たちを大切にしなければならない」
>「狂っているのは野蛮人ではなく文明人のほうである」などといった社会派的な結論が
>ついていた。基本的には金儲けのためにセンセーショナルな話題を取り上げて観客か
>ら料金を巻き上げるエクスプロイテーション映画の一種であり、『世界残酷物語』や、そ
>れに先立つ「夜もの」映画も含め、モンド映画にはあからさまなやらせや事実誤認、配
>給会社による誇大広告などがつきものだが、深く突っ込まないのが鑑賞時のお作法で
>ある。


そして、上の引用にも「ドキュメンタリー風映画」という言いまわしが出てくるが、『世界残
酷物語』等をそのように表現している例は他にもある。

http://www.asahi.com/obituaries/update/0819/TKY201108190409.html
>伊映画監督のヤコペッティさん死去 世界残酷物語
> グァルティエロ・ヤコペッティさん(イタリアの映画監督)が、地元メディアによると17
>日、ローマ市内の自宅で死去、91歳。
> 雑誌記者から映画監督に転じ、1960年代前半に世界の奇習を集めたドキュメンタ
>リー風映画「世界残酷物語」「世界女族物語」などを制作。「モンド映画」と呼ばれる、
>やらせを多用した残酷な見せ物的映画のジャンルを確立した。(ローマ)


実際、普通の (?) ドキュメンタリーとまったく同列に扱うのにはためらわっるものがあるから
なあ……。しかし、「ドキュメンタリー映画というと、教育文化映画のお堅い内容を思い浮
かべるしかなかった時代」と書く唐沢俊一には、そんなためらいはあまり感じられない。

また、「ビールを飲ませてマッサージをする松阪牛飼育の場面」に言及しているのに、
「アジア(日本も含む)やアフリカの民族の『野蛮な』風習を切り取ったもの」という視点は
唐沢俊一はまったくない様子。「未開人の奇習」としてではなく、「文明社会の珍商売」と
して紹介されていると信じて疑っていないように見えるのだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ドキュメンタリー
>一方で、観客の劣情に訴える娯楽としてのドキュメンタリー映画もテレビ・ドキュメンタ
>リーの普及以前には流行した。これらは世界各地の大都市の夜の風俗、退廃的・奇怪
>なイベント、欧米以外のアジア(日本も含む)やアフリカの民族の「野蛮な」風習を切り
>取ったものである。特にグァルティエロ・ヤコペッティの『世界残酷物語』(1962年)は海
>外旅行の珍しい時代に世界の奇習を紹介して大ヒットを記録し、以後1980年代前半に
>衰退するまでこの手のドキュメンタリーは数多く制作された(これらの映画はモンド映画
>と呼ばれている)。
>しかしこれらのモンド映画は当初から多くのやらせを含んでいたほか、ヨーロッパの側
>から劣った東洋やアフリカを見るというオリエンタリズム的な視線があったことが批判さ
>れている。モンド映画ブームの後半にはやらせの手の内を見せる半ばフィクション的な
>ものが登場したほか、観客もやらせの存在を暗黙の了解として楽しむようになり、やが
>てテレビによるショッキングな特集番組などに吸収されて消えていった。



いや、まあ、唐沢俊一は「深く突っ込まないのが鑑賞時のお作法」というようなスタンスを
つらぬいているだけかもしれないけど……。そう解釈することにしたとしても、何だか引っ
かかるのが、「未開の地では信仰により、文明社会では欲望により」のあたり。


実は、「×『続世界残酷物語』 ○『続・世界残酷物語』」ではないかとググってみた (実際
DVD やビデオは Wikipedia の表記と同じ『続・世界残酷物語』で発売) のだけど、これに
ついては、

http://destroy-all-mondo.blogspot.com/2011/07/mondo-cane-no21963.html

に掲載されている公開当時のパンフレットらしきものが『続世界残酷物語』になっている
ので、間違いにはカウントしないとして。

http://3.bp.blogspot.com/-UhkmlOymgdM/TaINqFkmqZI/AAAAAAAAAtY/gz7lPFXhBuY/s1600/7.jpg

には、以下のようなことが書かれている。

>牛のフンでつくられたマサイ族の家
> マサイ族にとって牛のフンは万能材料。美容用、医療用、防腐材、そして家の建築
> 材でもある。

>ブラック・マジック
> 南イタリアで行われているブラック・マジックの集団ヒステリー。
>宗教が今に伝えている奇習の数々
> イタリアの田舎で行われているのが、ひざまづいたまま、血を流しながら歩く風習。
> ポルトガルでは、信者たちは石の階段を下でなめながら上る。また、イタリアのアブ
> ルッツォでは口で鎖をひいて鐘を鳴らす。衛生観念はゼロだ。


マサイ族の牛のフン利用は実用的な理由によるもので、信仰がどうのという話ではない
だろう。また、信仰がネタにされているイタリアとポルトガルは、まさか「未開の地」として
登場したわけでもないだろう。

『続・世界残酷物語』ではなく『世界残酷物語』の方だって、たとえば「犬食」は信仰による
ものではないだろうし。

http://ja.wikipedia.org/wiki/犬食文化
>なお、グァルティエロ・ヤコペッティ監督の1962年の映画作品『世界残酷物語』での一
>幕に台湾の犬食屋なる大衆食堂が出てくる。食用犬にされる犬が檻に入れられてお
>り、それを見ながらお客が食事をするのである。


以下は、『世界残酷物語』の中の、文明社会での「信仰」の話といえそうだし。

http://movie.goo.ne.jp/movies/p13190/story.html
>▽ロサンゼルス郊外の動物墓池〈略〉▽イタリア南端カラブリア半島の奇妙な祭り〈略〉
>▽ローマのカプチン修道会の墓地


つまり、「未開の地では信仰により、文明社会では欲望により」というのは、ガセ。


ガセといえば、『世界残酷物語』や『続・世界残酷物語』のガセ含有率も気になるところ。
先のマサイ族と牛のフンの話とか、犬食の話とか、唐沢俊一が好んで使うネタが、かなり
の数含まれているような気がするため。唐沢俊一の雑学の、タネ本ならぬタネ映画の
可能性もある。

だとすると、「それがどんなにインチキ臭かろうと、そこに一本、『文明というものの悲しさ』
という大きなテーマが通底」だの「”その行為こそ、人間というものの存在なのだ“と、諦念
を含んだ大らかなユーモア」だの、やたらヨイショする理由も説明がつくような気がする。
要するに一種の自画自賛……とか?

その他参考 URL:
- http://passion-fruit.blog.so-net.ne.jp/2011-08-19-2
- http://movie.goo.ne.jp/movies/p13365/story.html


More...

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1313468228/
-------
307 :無名草子さん:2011/08/20(土) 17:20:48.94
ヤコペッティか…。バカの舌なめずりが聞こえるようだ。

416 :無名草子さん:2011/08/21(日) 17:49:49.83
http://www.tobunken.com/news/news20110821135416.html
欲望を肯定した男 【訃報 グァルティエロ・ヤコペッティ】


どこまでヒマなんだ裏底


417 :無名草子さん:2011/08/21(日) 17:57:49.63
http://d.hatena.ne.jp/sfx76077/20110821/1313911766
モンド・セレクション



藤岡ちゃんが既に....

418 :無名草子さん:2011/08/21(日) 18:39:01.30
>やはりレオーニだとかロゼッティだとかという名前でなく、ヤコペッティ
>という日本人には奇妙に(卑俗に)響く名前が印象的だったのだろう。

なぜヤコペッティなら「奇妙に(卑俗に)響く名前」なの?
それにヤコペッティは名じゃなくて姓だろ。

たとえば中国語やロシア語やスワヒリ語を話す人に「カラサワ・シュンイチ」と
発音したら、大の大人が顔を赤らめなければいけないほど卑猥な物体を連想させる
響きだったとして、「いや、さすがガセパクリなんて恥ずかしいことが出来る人は
違いますね、○○○語にはカラサワ・シュンイチという響きにに似た×××××と
いう単語がありましてね、実にこれが卑猥なんですよ」とか言われて嬉しいのか、
コイツは?

419 :無名草子さん:2011/08/21(日) 18:46:32.05
ヤコペッティ(Jacopetti)のJacop-という部分はヤコブに由来するんじゃないのかな?
日本で言えば「布袋」さんとか?

420 :無名草子さん:2011/08/21(日) 19:34:59.92
ヤコペッティはペッティングと響きが似ていて、卑猥なんである

421 :無名草子さん:2011/08/21(日) 19:35:46.71
あの人の名前なんていうの?
鈴木さん
俺は性を聞いてんじゃないんだよ!

という人はいない。
姓名を「名前」と呼ぶのはおかしくはないだろう。

422 :無名草子さん:2011/08/21(日) 19:38:05.93
なんでいつも無理やり日本文化と関係付けようとして自爆するんだろう


423 :無名草子さん:2011/08/21(日) 19:43:27.84
>>421
別にいいんだが、亡くなった人を追悼する時に、たとえ思ったからって「ヘンな名前!」
と言っていいかどうかっちゅうのはあるわな

テンテーの場合は追悼じゃなくて追討だから、何でもアリなのか


しかも、「自分がそう思った」ではなく「日本人にとっては」と国民全員の連帯責任にしてるしな

424 :無名草子さん:2011/08/21(日) 19:45:48.27
>>420
名前にエロも入っていて二重三重に卑猥なんである

425 :無名草子さん:2011/08/21(日) 20:13:42.14
>>416
中学生の作文だね。
仕事が激減したのは単にライターとして実力が無いからなんじゃないかな。

426 :無名草子さん:2011/08/21(日) 20:16:59.15
あんな追討ばかり書いているとますます仕事をなくすよね

467 :無名草子さん:2011/08/22(月) 10:03:09.13
藤岡さん更新。
> わしは止まると死ぬんじゃ
http://d.hatena.ne.jp/sfx76077/20110822/1313960378

468 :無名草子さん:2011/08/22(月) 10:23:52.46
うぜー

510 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:14:52.78
cinefilDVD シネフィルイマジカDVD
「世界残酷物語」などで知られるヤコペッティ氏が先週亡くなりました。
っていうか存命だったんですね。享年91歳!
若い人はあまり知らないでしょうし、私も実は見たことがありません…
唐沢俊一さんのコラムが秀逸です。




511 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:28:30.26
何だって?
秀逸?
笑わせるな

512 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:33:11.86
>>510
これ書いているヤツはシネフィル(映画通)じゃないっていうのが判るね(笑)。


513 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:34:39.37
>>510
シネフィルイマジカDVD
@cinefilDVD 東京都目黒区
基本はCinefil Imagica DVDについての情報をお届けします。
それ以外にも映画やら音楽やら、いろんなエンタメのネタをつぶやきます。
http://www.cinefil-imagica.com/dvd/index.html


映画のプロも認める唐沢俊一先生の追悼文の秀逸さ。
お前らの曇った目には何も見えないんだよw






    唐    沢    俊    一    先    生    大    勝    利    !

514 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:37:02.02
シネフィル(映画通)とかわざわざ書くのがなんかライターっぽい。
編集からチェックされたか(笑)

515 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:40:08.58
なんだかんだ言っても、世間では唐沢俊一は評論家として評価されているんだよね。
ここで5年間必死こいていた連中って何をやっていたのかなあ?
本質的な部分では世間は変化していなかったって事さ。
アンチの無力さが見事に露呈したねwwwww

516 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:43:38.50
まさか狂犬病の藤岡ちゃんはこの人に凸すんのかな?
やめておいた方がいいよ、例の事件を繰り返すだけだからさ。
アンチ唐沢俊一ってマジキチばっかりという印象を残すだけ。

ここにいる頭の濁った連中は、唐沢俊一の世間でのイメージを
よく理解した上で行動した方がいいと思うよ。
さらにあの番組のお陰で、ジャニーズファンの間でも
「雑学の先生」として浸透しているから気を付けてねwww

517 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:45:52.57
デブはすっこんでろ!

518 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:46:31.17
間違った節食法でこの時間飢えて半狂乱になるのか
それともダイエット論議で摂食中枢が刺激され半狂乱なのか

519 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:46:43.80
>唐沢俊一さんのコラムが秀逸です。

これ皮肉にしか見えないなww

520 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:48:15.77
唐沢が今、映画についての駄文を書いているのは、自分のサイトだけ。そんなに持ち上げるなら、
機関誌で書かせてやれよ。番組表の横のコラムとかあんだろ(しらねえけど)。

それで不用意な事書いて、袋叩きに遭えばいい(笑)。

521 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:51:24.10
闇雲に持ち上げられるが、書き物の仕事は貰えないライター、それが今の唐沢…

522 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:52:02.48
ネタ元の映画を見た事もないのに、なんで唐沢のコラムが秀逸だなんて言えるんだ。
「文章が芳醇だから」とか言い出さないだろうな?

523 :無名草子さん:2011/08/22(月) 22:56:53.56
唐沢の文章を褒める人って、何となく面白かったイメージだけ持ってて、大して唐沢の文章を
追っかけてない人なんじゃないの?

まさか書かれている内容が、ガセやパクリやコジツケ塗れだとは、考えもしないんだろう。

524 :無名草子さん:2011/08/22(月) 23:17:38.15
>唐    沢    俊    一    先    生    大    勝    利 

なんという高等な褒め殺し

527 :無名草子さん:2011/08/22(月) 23:25:48.98
「私も実は見たことがありません…」(>>510) の人には評価される唐沢俊一?w

528 :無名草子さん:2011/08/22(月) 23:35:50.50
>>527
一人一人が把握している事実はそんなに多くない。というセキュリティホールを突いたのが、
唐沢のやり方だからね。

唐沢のぴあのガンダム論争だって、検証班が調べるまで、自己申告の武勇伝がまかり通っ
ていたんだから。

530 :無名草子さん:2011/08/23(火) 00:15:03.66
お前らがグダグダいっている間にも、賛同者がw

Neocino_I ネオチーノ・ヨダレージ
昼にRTを忘れてました、さすがのコラム RT
@cinefilDVD 「世界残酷物語」などで知られるヤコペッティ氏が先週亡くなりました。
っていうか存命だったんですね。享年91歳!…私も実は見たことがありません…
唐沢俊一さんのコラムが秀逸です。tobunken.com/news/news20110…
36分前 お気に入り リツイート 返信


お前ら涙目wwww

531 :無名草子さん:2011/08/23(火) 00:39:47.85
寿一センセイ、勝ってよかったねww

532 :無名草子さん:2011/08/23(火) 00:41:22.38
アンチってどうして妄想と現実の区別がつかない売れないライターが多いのかな?

533 :無名草子さん:2011/08/23(火) 01:31:19.77
「ヤコペッティ」で普通にググっても唐沢の「追討記事」並びにそれに関するツイートは上位には出てこない。

で、どうやったのかと思って、ツイッターで検索にかけると結構上位に「cinefilDVD」のツイートが出てくる
(映画秘宝のと並んでいる)。

ここから察するに、「唐沢大勝利」と喜んでる擁護は、ググったのではなくて、ツイッターを見たついでに、
検索をかけたら、唐沢の名前が上位に出てきたので、欣喜雀躍とばかりに唐沢スレに貼り付けたんだろう。
もしくは、そういうやり方で誰かが見付けたのを、コピペすることで「唐沢大勝利」と言っているだけ。

ちなみに「シネフィルイマジカDVD」の公式サイトを見てみたが、例のツイートをした社員さん(経営陣含む)
は、映像作品の販売のプロなのかもしれないが、映像作品そのものや映画史・芸術史については必ずしも造詣が
深いとはいえないのではないかと思った。

会社として連載しているエッセイは、映像作品の価格がどういうものなのか、とか商売系のもの。それとは別に
続いていた(過去形)芸術系のエッセイは、小沼純一氏にによる手堅いもので、これだけを単純に見る限りでは、
映画を軸とした芸術作品に関する文章を、わざわざ外部に発注していたということであり、すなわち自分の専門
分野の一つとして縷々書き綴ることのできる人間は社内にはいなかったと見ても間違いないのではないかと思う。

だから、小沼純一氏が「僕も唐沢先生に同感です」と言ったとかならまだしも、今の段階で言えるのは、専門家
が認めた、とまでは言えないだろうということだ。


534 :無名草子さん:2011/08/23(火) 01:33:33.06
必死w

535 :無名草子さん:2011/08/23(火) 01:46:25.45
>>534
俺は唐沢のコメントが秀逸であるのか無いのかまでは議論していない。
荒らしちゃんが「プロの」という言葉を持ちだしたので、では本当に書き手が
芸術分野のプロなのか、芸術分野に関する文章のプロなのか、それともただ、
芸術作品を流通させ販売することのプロなのか、そこのところを見極めましょ
うと言っているだけ。

茶化すということは、それを分析されたりコメントされると困るの?
俺の言ってることが外れている確率だってゼロじゃないのにね。


536 :無名草子さん:2011/08/23(火) 01:47:30.15
ちなみに、大得意の擁護荒らしは、ツイッターでヤコペッティについてどういうコメントが出ているか、
きちんと確認してないのではないかと思う。

だって、見てたら「チーム検証」もしくは「検証サイド」の一人、岸田裁月さんのこのコメントに
行き着く筈だからね。

>kisida_saigetsu岸田裁月
>ヤコペッティに関しては、俺みたいなディープなファンが多数存在するので御注意
>するべきですぞ、唐沢さん。ヤコペッティが『世界残酷物語』を撮る切っ掛けになっ
>たのは『ヨーロッパの夜』であることは藤岡さんがご指摘の通り。

>8月21日

あるいは見た上で、意図的にこのコメントを避けたのだったら、ある種の意図や作為を感じるよ。

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