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2011.08.13 (Sat)

唐沢俊一トンデモ本大賞の大世界

唐沢俊一検証blog」の 「『唐沢俊一トンデモ本大賞』投票受付&小ネタ。」で募集中の、
「唐沢俊一トンデモ本大賞」。

自分は、『トンデモ一行知識の世界』と『トンデモ本の大世界』の 2 冊を推薦している。

『トンデモ一行知識の世界』を推薦した理由は、以下の通り。

・唐沢俊一は途中からダメになったというより、割と最初からアレだったということを証明

・『トンデモ一行知識の世界』の場合は、同系統で続編の『トンデモ一行知識の逆襲』と
 比べても、含まれる一行知識の数が多いために、ガセの密度がもの凄いことに

・唐沢商会の『怪体新書』や、『笑うクスリ指』、『トンデモ怪書録』、『カラサワ堂怪書目録』
 などからの使い回しも多数で、その時点での唐沢俊一のちょっとした集大成みたいな本


自分が推薦したわけではないが、これもお勧めかと思っているのが『奇人怪人偏愛記』。
題名からしたら、自分の偏愛する対象の様々な奇人怪人を紹介する本のはずなのに、
どうしてこんなに自分語りが多いのかというか、唐沢俊一はそんなに自分が好きなのかと
いうか。以前は、2ちゃんねるのスレに、唐沢俊一は自伝的な私小説を書くべきとか書き
込まれることが多かったと記憶しているが、それを実現してもどうせ面白いものにならない
と予感させるのが、この本でもある。光の三原色は赤、青、黄とか、ある意味面白い記述
は多数含まれるし、唐沢俊一の作りの資料にもしたりと、いろいろ楽しませては
もらったけど。

『唐沢俊一の雑学王』も、唐沢俊一の雑学本の中でもガセ度が高めな方で、何でもエロ
に結びつけようという意欲が強すぎて (?)、妄想度も高めなのがよいと思ったり。とにかく、
この本によれば、「花見で女は欲情」するわ花火大会は「男女にとってかなり濃厚な
前戯」というわ
「地震や台風の最中に、性的興奮を感じるという人は数多い」というわ
唐沢俊一の脳内世界では、人間何がきっかけで欲情するかわからないので油断ができ
ない。「奥の手である。セックスネタだ」を多用し過ぎもいいところな本である。


で、『トンデモ本の大世界』の方の推薦理由について、長々と。

この本については、今のところ、そんな多くのガセを検出しているわけではない。

ボルボ 街宣ーン!
松村雄亮でも楓月悠元でもなく平野威馬雄が「トンデモ人物」?
と学会は何としても広瀬隆をトンデモ人物ってことにしたいらしい
『人類の月面着陸は無かったろう論』は「トンデモ本ベスト・オブ・ベスト」受賞

また、同じ人物についての記述でも、ガセ度としては、先行する「ネット散策」の内容の
方が上である。

米についてのコメント
マジでこの方面については沈黙を守る方がよかったと思います唐沢俊一先生

『トンデモ本の大世界』がすごいと思うのは、ガセの多さ (これについても探せばいろいろ
出てきそうだと期待はできるが) とかいう部分よりも、あの唐沢俊一に「世の中を騒がせた
トンデモ人物列伝」とか、「人はなぜトンデモにハマるのか」とかいうコーナーを担当させて
いることである。

『トンデモ本の大世界』 P.240 (唐沢俊一「世の中を騒がせたトンデモ人物列伝」)

時代によってさまざまなトンデモ理論・トンデモ現象が現れる裏には、
当然、そのトンデモ説を唱える人間が入る。中には時代の寵児となり、
多くの人間に影響を与えたトンデモさんもいた。そんな世間を騒がせた
トンデモな面々を一挙に紹介していこう。
                        (文/唐沢俊一)


「時代の寵児となり、多くの人間に影響を与えた」とまでいえるかどうかは微妙としても、
唐沢俊一『新・UFO入門』盗作騒動」だけを考えても、唐沢俊一って、「世間を騒がせた
トンデモな面々」の、立派な一員だろうという気がしてたまらないのだが。

この「世の中を騒がせたトンデモ人物列伝」であげられている人物のひとりに木村鷹太郎
という人がいるが、彼がとなえた「『へべれけ』の語源はギリシャ語のヘーベーエリュケ
(Hebe erryke : 女神ヘーベーのお酌)」という説を、さらにトンデモ方向に劣化コピーし、
「へべれけの語源説のひとつに、イタリア語の「酒を飲んで踊ろう」という意味の言葉、
“ヘーベーエリュケ”が元、というのがある」――と『トンデモ一行知識の世界』に書いたのが
唐沢俊一である (ここを参照)。

つまり、並のトンデモさんより唐沢俊一の方がトンデモ度が高かったりするのに、でも
「世間を騒がせたトンデモな面々」を担当……。さらに、「人はなぜトンデモにハマるのか」
までも担当。

『トンデモ本の大世界』 P.235 (唐沢俊一「人はなぜトンデモにハマるのか」)

なぜ、人を罵倒していると文章力が落ちるのか。
 それから何年かしてやっと得た答えが、「罵倒は相手の思考・存在への
徹底的拒否であり、それは要するに、心の余裕のなさを表している」から
ではないか、ということだった。文章というものは、正確さだけを尊ぶもので
はない。むしろ、正確なだけの文章は無味乾燥になりがちである。世界が
内包しているさまざまな要素、それには時に相反するものもあるだろうし、
互いに矛盾するものもあるだろう。


『トンデモ本の大世界』 P.238 (唐沢俊一「人はなぜトンデモにハマるのか」)

 トンデモ本の文章というものは大概が味気ないか、さもなくば論理が飛躍
しすぎて読むのに一大苦労を来すものばかりだが、中には、そのトンデモさ
が、逆にあふれる滋味をもたらしているものもある。


「正確なだけの文章は無味乾燥になりがち」というのは、不正確な箇所だらけの文章を
生成することに対する言い訳なのか、素でそう思っているのかは謎。『トンデモ一行知識
の世界』などは、不正確な箇所だらけで、なおかつ立派に (?) 「無味乾燥」だと思うの
だが。ガセを見つける楽しみに使えば、一転、芳醇な本になるけど。

しかし、唐沢俊一はとにかく、「正確なだけの文章は無味乾燥」、怪しげな要素を入れる
と面白くなると信じているのかもしれない。パンダの学名「アイルロポーダ・メラノレウカ」を
「エイルロポータ・メラルウクス」とやらかせば (ここを参照)、無味乾燥だったものが「あふ
れる滋味をもたら」すようになるとか、マジで信じていたりするのだろうか。

『トンデモ本の大世界』 P.239 (唐沢俊一「人はなぜトンデモにハマるのか」)

 残念ながら、科学はトンデモを、トンデモは科学を許容しようとしない。
互いに物質と反物質のように、ぶつかると消失してしまうと思い込んで
いる。だから、針は一方から一方へと急に振れ、振り切れてしまう。あの
オウム真理教事件のあったとき、信者に化学、医学、薬学など、科学畑
の人間が多かったということが話題になった。なぜ、最高学府で科学を
学んだものが、ああも簡単に、ああも怪しげな教祖の言を信じてしまう
のか。従ってしまうのか。
 受験戦争で勝ち上がってきた世代(多くのオウム信者の世代)には、
心に遊びしろを持つ余裕がなかったのではないか。ひたすらに実験データ
と数字という形而下の世界で生きてきて、ふと心に空虚感を感じたとき、
それを埋めてくれるものを求めようとして、オウムの唱える教義に、すっぽり
と全身をとらわれてしまったのだろう。
 空にUFOを見ることを、耳に霊の声を聞くことを、私は決して否定しよう
とは思わない。否定しようも何も、人間は最初からそのような能力を持って
生れているのだ、と思っているから。
 ただ、それを心の片隅でなく、すべてに満たしてしまったとき、他の物を
心に入れる余裕がなくなったとき、人はトンデモにハマる。
 マスオさんのように日常を平凡に生きながら、必要に応じてその能力を
発揮し、饅頭の餡を当ててやる。能力の使い道はそれくらいがちょうどいい
のだと思う。


最初の段落は少々意味不明。科学が許容しないトンデモというのは、疑似科学系の
トンデモをさすのだろう――唐沢俊一が『トンデモ本の世界X』でトンデモ本として紹介して
いる『小説!? Dr.スランプの逆襲』などは科学が許容するのしないのという本ではない――
が、疑似科学系のトンデモの場合は、「科学を許容しようとしない」どころか、自分たちの
主張は科学的に証明されている!! とか叫ぶことも多いのが厄介なところと思うのだが。

で、「空にUFOを見ることを、耳に霊の声を聞くことを、私は決して否定しようとは思わない」
の部分までを読んで、幻覚・幻視だの、主観的真実だの、いろいろと頭に浮かんだのだが
「否定しようも何も、人間は最初からそのような能力を持って生れているのだ」には、え、
それでよいの、と少々コケた。

同じ本に皆神龍太郎が、「映画のように『えい』とやれば岩が持ち上がったり、スプーンの
首をポロリと落としたり、未来を百発百中で予言できたりといった、分かりやすい超能力な
ど存在しない。現実では千回予言したら一回くらい当たるかも……程度のものだ。だが、
そんなものは誰も超能力と呼ばないだろう」 (P.101) と書いていたりするのだが。

しかし、「人間は最初からそのような能力を持って生れているのだ」を否定したら、今度は
実家のからさわ薬局がやっている「医療気功の糸練功(しれんこう)」とかの否定になって
しまいそうだから、それもマズいという判断なのかもしれない。

『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 1
『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 2
『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 3
『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 4

ちなみに、からさわ薬局の「糸練功」は、「入江式FT(フィンガーテスト)と中国上海気功と
を合わせ開発されました」というもので、「入江式FT」というのは O-リングテストから派生
したものである (ここここを参照)。O-リングテストというのは、『トンデモ本の大世界』の
「トンデモ用語の基礎知識」で、立派な一項目として説明されている (P.135) 代物である。

さて、と学会内部のトンデモさんについて考えるにあたり、『トンデモ本の大世界』に寄稿
している、と学会員以外が書いた文章というのが面白い。おそらく、と学会が意図して
いなかった方向での面白さではないかと思う。

『トンデモ本の大世界』 P.150 ~ P.151 (大槻ケンヂ「と学会結成20周年によせて」)
> UFO関係以外にも、と学会員の人たちが書いた本はたいがい読んでいますね。印象
>的なのはやはり志水さんかな。亡くなった方にこう言うのも何ですけど、志水さんは懐
>疑派であると同時に、ビリーバーだったじゃないですか。あれだけいろんなことを検証し
>て事実はこうなんだと言える人なのに、レイキに関しては完全なビリーバーで、さらに
>「マリア様のペンダントを持っているといいことが起こる」みたいなことを言っていて。
>この人はと学会員として整合性がとれているのかなって、悩んじゃいましたよ(笑)。
>山本弘さんなんかとはまた違うスタンスだし、それぞれ皆さんの立場が違ったりする
>部分も面白いですよね。
> ただ、と学会に興味を持っていても、と学会員になっていないのは、と学会には批判
>姿勢もなくはないじゃないですか。「適当なことを言っている人に対して鉄槌を食らわす
>ぞ」みたいな。でも、それは山本さんのように本当によく調べて調べて、しかも理系の知
>識があって自分に自信がある人だから言えることなんですよ。僕みたいな、中高生のと
>きにロクに勉強もしないで理系の知識もほとんどない人間にとって、やっぱり検証しきれ
>ない部分があるんですよね。だから、と学会員としてやっていくほどには自分は知識を
>持ち合わせていないし、間違っていることを言っている人に対して論理立てて説明する
>自信もない。そういう思いもあって、ちょっと中に入るには力不足だな、オレって思ってい
>るんです。


『トンデモ本の大世界』 P.153 (大槻ケンヂ「と学会結成20周年によせて」)
> ただ、僕は懐疑派ではあるんだけど、本当に物理や科学が苦手なので、ふと気づい
>たら自分もトンデモなことを書いちゃっているんじゃないかと不安になることもあるんで
>す。でも志水さんもレイキとかマリア様のペンダントとか言ってたし、トンデモなこと書い
>ちゃってもいいかなと、ちょっと安心したりして(笑)。


これは読みようによっては、と学会に対してかなり批判的なことを書いているという解釈
も可能である。

と学会には「適当なことを言っている人に対して鉄槌を食らわすぞ」という攻撃的な側面が
あり、それは山本弘のように「本当によく調べて調べて、しかも理系の知識があって自分
に自信がある人」にだけ許されることなのだろう、だから自分などは、と学会に入るには
力不足と思っている、と。だが、と学会の中には、「レイキに関しては完全なビリーバー
で、さらに『マリア様のペンダントを持っているといいことが起こる』みたいなことを言って」
いた志水一夫のようなメンバーがいて、彼のような者は「と学会員として整合性がとれて
いるのかなって、悩んじゃいましたよ(笑)」と。

「自分もトンデモなことを書いちゃっているんじゃないかと不安になることもある」のだけど、
「でも志水さんもレイキとかマリア様のペンダントとか言ってたし、トンデモなこと書いちゃっ
てもいいかなと、ちょっと安心」とか、レイキとマリア様ペンダントについては、大切なこと
なんだから二度いいましたよ状態だし、と学会も「適当なことを言っている人に対して鉄槌
を食らわすぞ」なんて感じで、他人をトンデモだと批判ばかりはできないよね、と主張して
いるようにも思えてくる。

大槻ケンヂは、「と学会員の人たちが書いた本はたいがい読んでいますね」とのことだ
から、唐沢俊一がビリーバー丸出しのことを書いている本を読んでいる可能性も低くな
いし、前述の通り『トンデモ本の大世界』では「人間は最初からそのような能力を持って
生れているのだ、と思っているから」とかブチ上げている唐沢俊一に対する感想も、機会
があれば、どこかで表明してほしい。いや、無理かなあとは思うけど。

それと、大槻ケンヂの書いている山本弘像というのが、唐沢俊一のいう「相手の思考・
存在への徹底的拒否」に「心の余裕のなさを表している」に該当するんじゃないかと
思えてしまうところも、ある意味面白い。


はっきりいって、『トンデモ本の大世界』という本は、普通に読んでも面白いとも思えない。
かつての『トンデモ本の世界』や『トンデモ本の逆襲』を彷佛とさせるような集大成のまとめ
というのを期待して読んでも、予想以上につまらなくてがっかりするだけだと、個人的には
思う。唐沢俊一のガセ、そしてさまざまな著者の奏でる不協和音を楽しむのによい本で
しかない。


で、『トンデモ本の大世界』で一番面白かったのが,西原理恵子の「と学会とわたくし」
(ここを参照) と、高須克弥による「と学会は科学者風の宗教者集団かも……!?」である。

『トンデモ本の大世界』 P.263 (高須克弥「と学会は科学者風の宗教者集団かも……!?」)
> で、僕もと学会に興味が出てきたから例会に出てみようかなと思ったら、長男が威張
>り出して「正会員の僕の紹介がないと参加できない」なんて言い出して(笑)。なんか
>KKKみたいだなと思ったんだけど、息子が入るのを世話してやったんだから、僕を正会
>員にしないのはおかしいだろうって唐沢さんに言ったら、「いや、やっぱりダメです」って。
>何でですかと聞いたら、「あなたはバード・ウォッチングの鳥みたいなもんなんだから、
>鳥がウォッチャーの仲間になりたいってのはヘンでしょう」って(笑)。


唐沢俊一もいれば、稗田おんまゆらもいるのに、「鳥がウォッチャーの仲間になりたいって
のはヘン」も何もあったものではないと思うが。高須克弥は、よりにもよって唐沢俊一に、
こんなことをいわれても怒らないのか、温厚な人なのだなあと思ったが、続きを読むと
……本当はちょっと怒っていたりするんじゃないかと思えてもくる。いや気のせいかもしれ
ないけど。

『トンデモ本の大世界』 P.264 ~ P.266
>僕だって美容整形を始めた頃、さんざん怪しげな目で見られてつま弾きにされていた
>けど、「今に見てろ」って思ってたもの。予防医学と治療医学が行き詰まったあとは、
>これが来ると思っていたから。だから、そのときに怪しげなものは、次の時代の宝になる
>んですよ。で、と学会っていうのは、そういう怪しげなものの中にキラリと光る真実を見
>つけるグループなんだろう……と思っていたら、ただ貶すだけだったのでびっくりした
>(笑)。僕の書いたものを取り上げてくれたのも「ああ、あれだけ怪しげに見られていたも
>のを、この人たちはちゃんと見てくれているんだな」と思っていたら、ただ単に「面白い鳥
>がいる」って笑い物にするだけだったという(笑)。
> でも、鳥扱いされても怒らずにずっと付き合っているっていうのは、やっぱり見ていて
>面白いんですよ、と学会って。発表見ていても面白いのが多いし。だけど、誰かが面白
>いネタを発表してみんなでワハハと笑って、次どうぞってのが多いですね。学会の発
>表っていうのはそもそも、討論するのが楽しいんですよ。「私はそうは思わない」「いや、
>私はそう思う」って喧々諤々やりながらシンポジウムをやるのが楽しいんだけど、と学会
>の例会は一方的にネタをやってみんなで大笑いして終わっちゃうから。あれは要するに
>学会発表というより、寄席ですよね。
>で、じゃあ彼らは例会が終わった後の二次会で討論をするのかと思ったら、単なる飲み
>会で(笑)。でも、僕はと学会の人達が話しているのを見るのが面白くてね。と学会の人
>たちって、会話しているのかと思ったらお互い自分のことしか言ってなかったりして。だ
>から、いつまでたっても全然噛み合わないの(笑)。要するに、と学会って「ひとりカルト」
>の集まりみたいなところはありますよね。みんな討論を通して発展的な何かを見つけよ
>うなんて気はさらさらなくて、単に自分の言いたいことを言っているだけなんだもん
>(笑)。
>で、僕は鳥の立場なんだけど、鳥のほうから逆にそういうのをウォッチして楽しんでる
>の。「ああ、面白い人間たちがいる」って(笑)。バード・ウォッチングは、鳥が逆に人間を
>観察している場合だってあるんです。で、鳥だって自分を見てほしいという気持ちがある
>から、わざわざ敵陣に乗り込んでいく(笑)。また、と学会の人たちって、笑うツボが普通
>の人とちょっと違うから、ああいうのを観察していても面白いですよね。みんな知的レベ
>ルは高い人たちのはずなんだけど、例会の反応とか見てると、子供たちでも笑うような
>しょうもないもので笑ってますから。


多少悪意をこめて要約させていただくと、仮にも「学会」と名前についているのに、そこで
おこなわれる発表は「学会発表というより、寄席」であり、通常の学会発表にある「討論
するのが楽しい」、「喧々諤々やりながらシンポジウムをやるのが楽しい」という要素は
まるでなければ、「二次会で討論する」こともない、討論以前に会話にもなっていなくて、
「お互い自分のことしか言ってなかったり」、「いつまでたっても全然噛み合わない」話を
しているだけの、「ひとりカルト」の集まりみたいなのが、と学会員である、と。

……何だか、と学会員たちこそが、観察しがいのある「鳥」だよな、ともいっているような。
そして、「子供たちでも笑うようなしょうもないもので笑って」、「みんな知的レベルは高い人
たちのはずなんだけど」おかしいなあ、と。

以下の文章などを読むと、高須克弥は、と学会の「知的レベル」というものに対し、かなり
疑問の声をあげているようにも思える。

『トンデモ本の大世界』 P.266
> ちょっと話は変わるんだけど、医者っていうのは医学部にいる頃は先人が見つけた
>定説をひたすら守ってやっていくんですね。でも、卒業したら一回そういうのに対して
>疑問を持つようになる。いい医者っていうのはそういうもので、言われたとおりにやって
>いたら古代医学から一歩も先に進めませんよ。それを、今まで習ってきたことはホント
>なのかウソなのかってひっくり返すのは、科学者がやることですよね。だから、医学って
>科学なんです。でも、教育しているときは宗教なんですよ。「こうあるべきだ、これを守
>れ」って。
> そんなわけで、と学会も科学者と宗教者が混在しているようなイメージがあるなぁ。宗
>教と科学って表裏一体のものなの。宗教は絶対に教義は変えちゃいけないというもの。
>科学は逆に変えなきゃいけないというもの。でも、その対象は一緒なんですよ。「宇宙
>はどうなっているのか」とか「人間とはどういう生き物なのか」とか。だからどちらかという
>と、と学会の発表で研究対象となっているのは科学ですよね。みんな思っていることと
>違うことを言っている人たちを観察してるんだから。そこに何か、キラリと光る真実がもし
>かして含まれているのかもしれないけど、「何言ってるんだ、地球は平たいに決まってる
>じゃないか」って言っている宗教者の集団がと学会なのかもしれない。と学会は科学者
>の集まりのようであり、実は宗教者の集まりなのかも(笑)。


再び悪意をこめて要約させていただくと、彼らは子どもで学校の生徒どまり。科学をして
いるつもりが宗教をやっているだけ、ということになるだろうか。

高須克弥は、以上の文章に、「と学会は科学者風の宗教者集団かも……!?」という題を
つけている。

先に引用した唐沢俊一の文章にある、「オウム真理教事件のあったとき、信者に化学、
医学、薬学など、科学畑の人間が多かったということが話題になった。なぜ、最高学府で
科学を学んだものが、ああも簡単に、ああも怪しげな教祖の言を信じてしまうのか」――と
いうのとあわせて考えると皮肉である。

と学会は、1990 年代中盤、怪しげなオカルト集団への批判でブレイクしたのではなかっ
たのか――と。


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13:33  |  分類なし (12) +  |  TB(0)  |  CM(7)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>ラーオさん

どうもです。(_ _)
ラーオさんは、「『新・UFO入門』に一票」だったですか。
これと『スコ怖』は強かったです。
どちらもフツーに (?) と学会のトンデモ本大賞候補になってもおかしくない本かも。^^;

>NNT さん
あらま、田口ランディの万引き本をお買い上げいただいていたのですか。
ありがとうございます。(_ _)(_ _)

当日は会場を借りていた時間をめいっぱい使いきっていましたからねー。
さすが話題のつきない人だけある、といいますか。
トンデモない一行知識 |  2011年08月18日(木) 08:12 |  URL |  【コメント編集】

●田舎モノなので

イベントの場所が自分には不案内だったのと、帰りの新幹線の時間が微妙だったのとで、モーレツダッシュで帰ってしまって、お話もできず残念でした。
結局、新幹線は余裕でした。
実は、田口ランディの研究本にサインもらおうかな、とか、家を出るまで悩んでいたりしました。
NNT |  2011年08月17日(水) 18:55 |  URL |  【コメント編集】

●おつかれさまでした

Kensyouhanさんのとこにもコメント付けたのですが、検証イベントお疲れさまでした。
わたしもできることなら参加したかったなぁ。 
ラーオ |  2011年08月16日(火) 16:44 |  URL |  【コメント編集】

●皆様お疲れ様でした (_ _) (_ _)

>SY1698 さん
当日お配りした資料に使った高須先生の顔は、このブログからとったものだったりします。^^;

http://ameblo.jp/drtakasu/entry-10289837159.html

こちらは覚えがあります……というか、私、地味に凸していますね……凸したこと
は忘れていました。あはは……。

http://ameblo.jp/drtakasu/entry-10424280512.html

「スポンサリング頂きました『ルナティック・サーキット』」と書いてあるいうことは、
結局、スポンサーになってもらったということなんでしょうか。

それでも、「あなたはバード・ウォッチングの鳥みたいなもんなんだから、鳥が
ウォッチャーの仲間になりたいってのはヘンでしょう」。w


『「唐沢俊一」最後の検証 (「うちの劇団」、「無断復刻」、「母の室」から「追討」の
原点まで)』、ありがとうございました。とても読み応えがあって面白かったです!


>NNT さん
あ、NNT さんもいらしていたんですね。ゆっくりお話できればよかったのですが……。

高須先生は、本物の学会にバリバリ参加して、シンポジウムなどでもガンガン議論
しての人で。それは知っているけど、でもあくまで「鳥」として扱うもんねー、とかいう
覚悟があってのことならよいと思うのですが、唐沢俊一の場合はどうでしょうか、
何も考えないで、ただナメているだけのようにも見えます。

分野が全然かぶってなければともかく、唐沢俊一は「薬剤師になれなかった」人で
もあるし、小学校時代の医者の息子の友人には複雑な思いを持っているようだし、
本から仕入れた雑学ネタを医者の友人から聞いたことにして紹介したり……医者
に対する劣等感が、高須先生相手に「あなたはバード・ウォッチングの鳥」と言い
捨てる原動力のひとつになっているかもしれません。スポンサー様なのに。


>古賀さん
光速でもタイムラグのある距離の相手から、大急ぎで大事な情報をもらう必要が
ある→効率的に通信するために圧縮方法とかいろいろ考え中→責任者の偉い人
のところに押し掛けてきた母親が、そんなんじゃダメよ、相手の答をいちいち待た
ないで自分の言いたいことだけ話して、相手への返答はその中に混ぜて話せば
いいとアドバイス→それはよいアイデアだと偉い人採用→母親はお茶を飲みつつ
「女性は誰でもやっている会話の方法よ」とかいって終わり――という SF の話を
思い出しました。

と学会の人たちも、この話のような効率的な通信方法をとっているのかもしれま
せん。お互いの距離はどんだけ? という別の疑問が出てきますが。
トンデモない一行知識 |  2011年08月15日(月) 23:22 |  URL |  【コメント編集】

●イベントお疲れ様でした

高須先生が「と学会の人たちって、会話しているのかと思ったらお互い自分のことしか言ってなかったりして。だから、いつまでたっても全然噛み合わないの(笑)。」と書いているのはわりにあたってるんじゃないかと思います。kensyouhanさんが検証本で唐沢さんと岡田さんが対談でほぼ正反対のことを言ったままどちらも別に気にせず話が進んでいくさまを書いていましたけどそんな感じかなと。
古賀 |  2011年08月15日(月) 14:30 |  URL |  【コメント編集】

●イベントお疲れ様でした

『トンデモ本の大世界』は自分は読んでいなかったのですが、こちらの高須先生のコメントを読んで、すごくひどい本だと思いました。
高須先生のお商売は、確かにどうだろう?って思う所もありますが、人生の成功者である事は間違いなく、人を見る目はするどいはず。
息子可愛さと商売の為に、先生は『と』関連に協力しているだけなんでしょうけど、そのつきあいの良さに『と』本体がおんぶにだっこで、こういう本気の皮肉を載せざるを得ない状況が何とも。

山本会長の分が少ないと面白くないというのは良く分かります。自分も昔買った『と』の本がそうだったので。
NNT |  2011年08月15日(月) 01:05 |  URL |  【コメント編集】

●「高須先生」と「劇団」の関係とか。

コミケ直前だというのに書き込みしている場合ではないのですが、、ふと こんなエピソードを思い出してみましたのでご紹介します。これを読んでいたので、いかにも高須先生らしいと思いました。

かなり冷静に切り返しています。
http://ameblo.jp/drtakasu/entry-10424280512.html

その前段階ではこういう状況でしたし。かなりキツいこと書いてます。
http://ameblo.jp/drtakasu/entry-10289837159.html
SY1698 |  2011年08月14日(日) 00:04 |  URL |  【コメント編集】

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