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2011.07.16 (Sat)

それが「放射能汚染に関する正しい知識」なんですか、唐沢俊一先生

『怪体新書』 P.21

「昔も今も放射能汚染に関する正しい知識はほとんど一般に伝わっては
いないのだ」
「たとえば」
今の日本で放射能と放射線の違いがハッキリわかっている人はほとんど
いない。
原発問題が一時やかましかったが、ああいう原発反対のパンフレットを
見るとたいていこれを混同していて
「原発事故で放射能が漏れた」
などと書いてある
本当ならえらいことだ
漏れたのは放射線なのである
放射線とは原子核が壊れたときに出る電磁波及び粒子波のことで、この
放射線を出す物質を放射能という
石炭を燃やしても放射線はでる
もっと正確にいうと、原子核が自然に崩壊して放射線を絶えず出している
物質を放射性元素、その元素が放射線を出す能力のことを放射能という
レントゲン写真のX線も放射線であるから、長期間、多量にこれを浴びると、
生物の生殖腺に影響が出る
「それで鉛の服着てるのね、技師の人たちは」
「……しかし だからレントゲンはキケンだ、と言うのはしょうゆを1升も飲むと
人間は死ぬから、刺身にしょうゆをつけるのは危ないと言うのと同じである
生殖に影響があることを利用して今は、ジャガイモが運送中発芽しないように
放射線処理をしている
当然これも安全性が云々されているが、多くは気分の問題ではないか
「もちろん放射線を長期間浴びてるとキケンであることは事実であるけどね」
キューリー夫人は放射線による悪性貧血で死んだ


×粒子波 ○粒子線
×悪性貧血 ○再生不良性貧血

「放射線とは原子核が壊れたときに出る」にも違和感が……というのは後述するとして。

と学会は何としても広瀬隆をトンデモ人物ってことにしたいらしい」のエントリーで少し
引用したりした、『怪体新書』から。この本は、唐沢商会名義で 1996 年の刊。

# 「と学会は何としても広瀬隆をトンデモ人物ってことにしたいらしい」は、御用学者スレで
# ちょこっと話題にしてもらったようだ (Read More 参照)。そこでの指摘の通り、広瀬隆の
# 『危険な話』は文庫版のみを参照していました、すみません。
# そこいら辺については、いずれ別エントリーでやりたいかと。

さて、「レントゲンはキケンだ、と言うのはしょうゆを1升も飲むと人間は死ぬから、刺身に
しょうゆをつけるのは危ないと言うのと同じ」というのは、山本弘の「福島産の農産物を
じゃんじゃん食べよう!
」と同じような理屈ですね、と。これに対する反論は当のブログ
コメント欄にもあるし、http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/449.html もあわせて
参照のことだけど、何よりそのエントリーの内容が『トンデモ本の大世界』に収録されては
いないということが何かを語っているような気がする (山本弘は、約 1 ヵ月後の 4月 23日
に書いた「『ちきゅう』陰謀説のバカさ加減」の方は、『トンデモ本の大世界』に掲載して
いるのだ)。

だいたい、原発事故による放射能汚染って、塩分の摂取を医者に制限されている人にも、
しょうゆが嫌いな人にも、刺身にしょうゆをつけて食べろと押し付けるようなもんだよなあ。
しかも、しょうゆの量は食べる本人が調整することが困難だという……。


それはともかく、唐沢俊一が「今の日本で」「違いがハッキリわかっている人はほとんど
いない」とまで断言した「放射能と放射線の違い」。……いやまあ、『怪体新書』の出た
のは 1996 年で、確かにその手の話題をネット上でよく見かけた東海村 JCO 臨界事故
(1999 年) の頃よりも前のことではあるんだけど。でも、チェルノブイリの原発事故、そして
広瀬隆の『危険な話』から数年経った時点の話でもある。

ともあれ、そのような違いなど「ハッキリわかって」いない人間のひとりとして、とりあえず
Wikipedia をチェックしてみることにした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/放射能
>放射能(ほうしゃのう、Radioactivity)とは、原子核が放射線を出して、より安定した原
>子核に変わる性質である[1]。
>日本語ではしばしば放射能と放射性物質と放射線とが混同されているが、その意味は
>明確に異なる。日常会話やマスコミ等において「放射能を浴びる」「放射能に汚染され
>る」などの誤用が一般に定着し常用されている。また、英語では放射性物質のことを
>Radioactive materialsと表記するが、標識などにおいてRadioactiveと略記することが
>多く、これを放射能と日本語訳してしまい(厳密には放射性と訳さねばならない)、誤用
>が起きていると考えられる。放射能は英語でRadioactivityである。
>放射能という言葉の学術的な定義は前述の通りとなっているが、一般的には放射性物
>質や放射線を含んだ総合的な言葉として用いられることも多く、これを誤用とするかは
>人によって見解が別れている。
>放射能の強さはベクレル(記号Bq)という単位で表す。1秒間に平均1発の放射線を発
>射する場合が1ベクレルである。
〈略〉
>放射能を直接測定することは難しいので、放射線を測定して、放射性物質の量を求め
>ることが多い。


ここで、ちょっと困る。上に引用した Wikipedia の記述のように、「しばしば放射能と放射性
物質と放射線とが混同されているが、その意味は明確に異なる」というスタンスをとって、
「放射能に汚染される」などという表現を誤用とみなすとするならば、唐沢俊一はまず、
「放射能汚染に関する正しい知識」とかいう前に「放射能汚染」という言葉自体に突っ込み
をいれるべきだったのではないかと思われるし、「放射線を出す物質を放射能という」とか
放射能と放射性物質を混同したようなことを書くべきでもなかった。

まあ Wikipedia の誤用定義 (御用定義ではない) も無条件に受け入れるのはどうかなあ
とは思うし、当の Wikipedia にも「誤用とするかは人によって見解が」と書かかれているし、
実際「放射能汚染」なんていうのは辞書 (下記は大辞泉) にも立派に (?) 載っている言葉
だったりはする。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/16787600/
>ほうしゃのう‐おせん〔ハウシヤノウヲセン〕【放射能汚染】
>水爆や核実験、原子力施設などから放出される放射性物質によって、環境や生体・
>器物が不必要な放射線を受け、汚されること。


上のようなものは、「一般的には放射性物質や放射線を含んだ総合的な言葉として用い
られることも多く」の例かとも思われる一方、放射能、放射線、放射性物質といった言葉は
以下のように説明されていて、Wikipedia でいう「学術的な定義」とズレがあるわけでも
ないと思う。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/16787500/
>ほうしゃ‐のう〔ハウシヤ‐〕【放射能】
>放射性元素の原子核が自然に崩壊して放射線を出す性質。また、その現象。


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/16785800/
>ほうしゃ‐せん〔ハウシヤ‐〕【放射線】
>1 ある一点を中心に放射状にひろがっている線。
>2 放射性物質から放出されるα(アルファ)線・β(ベータ)線・γ(ガンマ)線の総称。
> 広くは、X線・中性子線・宇宙線なども含めて、すべての電磁波および粒子線をいう。
> 輻射線。


唐沢俊一は「電磁波及び粒子波」と書いているが、これは上にある通り「電磁波および
粒子線」が正しいだろう。「"粒子波"」でググると、光は粒子か、それとも波かという話題
がたくさんヒットして、それなりに面白い。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/16785600/
>ほうしゃせい‐ぶっしつ〔ハウシヤセイ‐〕
>【放射性物質】放射性核種を含む物質。


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/16784900/
>ほうしゃせい‐かくしゅ〔ハウシヤセイ‐〕【放射性核種】
>放射能をもつ核種。自然に放射線を放出して崩壊し、他の原子核に変わる原子核。
>ウラン系列・アクチニウム系列などに属し自然界に存在する天然放射性核種と、原子
>炉や加速器で作られる人工放射性核種とがある。


唐沢俊一の方はというと、ズレがあるというか、ブレがあるというか……前述したように
「放射能汚染」という言葉はスルーする一方、「原発反対のパンフレット」に「原発事故で
放射能が漏れた」と書かれていたならば、それだけで「放射能と放射線の違い」を「混同」
しているものと決めつけてよいと考えているかのようだ。

そして、唐沢俊一は、「原発事故で放射能が漏れた」というのが、「本当ならえらいことだ」
ともいう。この「本当ならえらいことだ」を、どういう意味でいっているのか、意図をはかり
かねるのだが……。なにしろ唐沢俊一の定義では「放射線を出す物質を放射能という」
ということで、これは放射性物質を放射能というのだといっているのに等しく、ひいては、
「原発事故で放射能が漏れた」というのは「原発事故で放射性物質が漏れた」と言い換え
るのも可能だということになる。

もちろん、「原発事故で放射性物質が漏れた」としたら「えらいこと」だとは思う。しかし、
たとえ漏れたのが放射線のみだとしても「えらいこと」だとも思うのだが……。

唐沢俊一は「本当ならえらいことだ」に続けて、「漏れたのは放射線なのである」とだけ
いって終わりにしている。唐沢俊一の脳内世界では、原発事故で漏れるのは放射線
のみ、放射性物質が漏れたら「えらいこと」だけど、そういうことはまず起こらないという
話になっているのだろうか。よく、わからない。


それと、個人的には、「X線も放射線であるから、長期間、多量にこれを浴びると、生物の
生殖腺に影響が出る」に、「もちろん放射線を長期間浴びてるとキケンであることは事実」
とかいうのにも微妙に引っかかった。唐沢俊一の定義では、放射線が危険となるのは、
「長期間浴びてる」場合に限定されるみたいで。放射線を大量に浴びると、たとえそれが
短期間でも危険だし、生殖腺以外にも影響でまくりで最悪命を失うはずなのだが。

- http://ja.wikipedia.org/wiki/放射線障害
- http://ja.wikipedia.org/wiki/急性放射線症候群

キューリー夫人ことマリ・キュリーの死の原因となったのは、X線被曝という説とラジウム
やポロニウムによる放射線被曝という説があるようだけど、まあ上の方で引用した辞書の
記述にあるように、放射線には「広くは、X線・中性子線・宇宙線なども含め」るとして。

http://ja.wikipedia.org/wiki/マリ・キュリー
>レントゲン装置には、より効率的なラドンを使うようになり、ボルドーから持ち帰ったラジ
>ウム金属を使ってマリはチューブにラドン気体を詰める作業も行った[68]。これはマリに
>X線被曝を起こし、後の健康状態に悪影響を及ぼしたのではと考えられている[69]。
〈略〉
>療養に入ることを決め、エーヴはマリをフランス東部のオート=サヴォワ県パッシー(en)
>にあるサンセレルモ(en)というサナトリウムへ連れて行った。しかしここで受けた診察で
>は肺に異常は見つからず、ジュネーヴから呼ばれた医師が行った血液検査の結果は、
>再生不良性貧血だった[76]。
>7月4日水曜日、マリはフランスで亡くなった。7月6日に夫同様近親者や友人たちだけ
>が参列した葬儀が行われ、マリは、夫ピエールが眠るソーの墓地に、夫と並んで埋葬さ
>れた[76]。
>パリのパンテオン彼女の実験室はパリのキュリー博物館として、そのままの姿で保存
>されている[54]。マリの残した直筆の論文などのうち、1890年以降のものは放射性物
>質が含まれ取り扱いが危険だと考えられている。中には彼女の料理の本からも放射線
>が検出された。これらは鉛で封された箱に収めて保管され、閲覧するには防護服着用
>が必須となる[77]。また、キュリー博物館も実験室は放射能汚染されて見学できなかっ
>たが、近年除去が施されて公開された。この部屋には実験器具なども当時のまま置か
>れており、そこに残されたマリの指紋からも放射線が検知されるという[54]。
>60年後の1995年、夫妻の業績を称え、ふたりの墓はパリのパンテオンに移され、フラ
>ンス史の偉人のひとりに列された[70]。マリは、パンテオンに祀られる初の女性である
>[78]。この際、マリの棺内部の放射能測定が行われた。その結果360Bq/ccは若干高
>めながら許容濃度の5%程度にとどまり、ラジウムの半減期から考えて放射線被曝説に
>は疑問が挟まれた。その代わりに、プチ・キュリー号で活動中に浴びたX線被曝が病気
>を起こしたのではという説が提唱されている[70][79]。
〈略〉
>76. ^ a b c d エーヴ (2006)、pp.516-528、使命の終わり


「これらは鉛で封された箱に収めて保管され、閲覧するには防護服着用が必須となる」と
いう話は、いわれてみれば聞いたことがあるような……すごい話だというのはおいといて。

- http://www.shinko-keirin.co.jp/hakubutukan/no8/no8.htm
- http://4travel.jp/traveler/harukaze/album/10499942/
- http://muzeum.if.pw.edu.pl/
- http://www.curie.fr/fr/la-fondation/histoire-et-musee-curie/musee-curie-00205
- http://deko0625.at.webry.info/200807/article_1.html

マリ・キュリーの次女エーブの伝記に記載されているという病名は、再生不良性貧血。
唐沢俊一の書いている「悪性貧血」とは別の病気であり、「放射線も二次性再生不良性
貧血の原因となる」こともある。以下の「骨髄機能低下」との記述から、生殖腺以外への
影響の例と考えてよいだろう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/再生不良性貧血
>再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ、aplastic anemia; AA)とは骨髄機能
>低下による貧血の1つ。英語の正確な和訳は低形成貧血であり、日本語の「再生不良
>性」は別の研究者が提唱したaregenerative anemiaを和訳したものである。1950年代
>頃までは「汎骨髄癆(はんこつずいろう)」という名称も用いられた。
〈略〉
>放射線も二次性再生不良性貧血の原因となる事がわかっている。


http://ja.wikipedia.org/wiki/悪性貧血
>悪性貧血 (あくせいひんけつ)とは、胃粘膜の萎縮による内因子の低下によりビタミン
>B12が欠乏することで生じる貧血。巨赤芽球性貧血の一種。



ついでに、唐沢俊一がさらっと書いている「石炭を燃やしても放射線はでる」については、
以下のようなやり取りを見つけた (改行位置は変更して引用)。

http://mikle.jp/threadres/1563143/all/
>No.157 by 匿名さん90(匿名) 11/05/01 14:48 >> 156
>原発から出てくる放射性物質より石炭火力発電所から出る放射性物質のほうが多いと
>いうことをどれだけの人が知ってるだろう?

>No.280 by 匿名さん90(匿名) 11/05/07 12:13 >> 273
>何度も書いてるんだが石炭を燃やすと放射性トリウムやウラニウム、その他の放射性
>物質が発生する。発生量そのものは核燃料を使う原発より圧倒的に少ないが日本の
>石炭火力発電所から排出される放射性物質には規制がないからそのまま垂れ流され
>ている。結果的に原発から出てくる放射性物質よりも石炭火力から出てくるほうが濃度
>が高いということになる。

>No.281 by 応援隊201(匿名) 11/05/07 12:29 >> 280
〈略〉
>石炭に含まれる放射線物質は 例えばウラン 線量の低い天然ウラン
>線量も低いし核分裂もしないもの 原発の燃料ウランとは全く別物
>それに石炭を燃やしても その石炭に放射線物質が不純物として 混入してても
>燃焼では放射線物質は飛散しない 灰に残るだけ
>何故なら放射線物質は金属だから燃焼に依って気体に成る事は無い
>鉄は燃えるか? 赤く成って熔けるけど冷えればまた固まるだろう 金属だから同じだよ
>放射線物質は核分裂すると 原子、分子単位になり飛散する


あれ、唐沢俊一のいっているように「放射線はでる」ではなく、「放射性物質はでる」という
議論なのか……。まあ、唐沢商会の漫画だけ見ていたときには、どうしてまた唐突に石炭
の話がでてくるのか謎だったのだが、原子力発電と石炭発電の比較という文脈での話が
元ネタと仮定すれば (あくまで推測)、何となく納得できるような。

http://www.anlyznews.com/2011/06/100.html
経済学者を自称する池田信夫氏のTweetが流れて来た。「いまだにこういうのが来る
>が、君は石炭火力が原発の100倍の放射性物質を出すことを知っているか。 RT
>@cake_tea: 経済優先か人命優先かのスタンスの違いと思える。」だそうだ。
〈略〉
>石炭火力発電所は放射性物質を放出している。石炭灰にはウランが0.095~0.097Bq/
>g、トリウムが0.072~0.091Bq/g含まれているそうだ。原子量が分からないが、半減期
>はとても長いと考えられる。それから発生する放射線量は年間換算で0.12~0.13ミリ
>シーベルトになるそうだ(電気事業連合会)。
>碧南火力発電所(5基・410万kW)では、年間に1000万トンの石炭を消費し、100万トン
>の石炭灰が発生している(中部電力)。つまり、年間でウランが950~970億Bq、トリウ
>ムが720億~910億Bq放出されている事になる。
>福島第一原発で大気中に流出した放射性物質は77万テラベクレルと言われるが、碧
>南火力発電所から出る放射性物質は0.19テラベクレル弱でしかない。甚大事故発生時
>の放出放射性物質の量は、圧倒的に原発の方が多い。
>平常運転の原子力発電所から外部に放出される放射性物質はほぼゼロだ。110万
>kW1基がある東通原発で、気体は検出限界未満であり、液体は三重水素が2008年と
>2009年の平均で0.16テラベクレル外部に放出されているが、β線しか出さない安全な
>核種だ。ただし固体廃棄物は、近年は200Lドラム缶で年間2000本以上が発生してい
>る(東北電力)。これは石炭灰とは異なり管理を要する。健康や人命とは直接は関係な
>いが、放射性物質が問題になるのは原発なのは間違いない。


唐沢俊一は「放射能汚染に関する正しい知識はほとんど一般に伝わってはいないのだ」、
「今の日本で放射能と放射線の違いがハッキリわかっている人はほとんどいない」などと
ブチ上げ、石炭火力が原子力発電よりずっと多くの放射性物質を出すと主張する人たち
は、「どれだけの人が知ってるだろう?」だの、「知っているか」だの。メンタリティが似て
いるとでもいうべきか……。


で、「放射能汚染に関する正しい知識はほとんど一般に伝わってはいない」と嘯く唐沢
俊一に、「こういう人がまさか復権するとは思ってもいなかった」と書かれてしまっていた
広瀬隆は、「なんで、当時はこんな本がマジメにとりあげられたのかな」 (ここを参照) の
『危険な話』で、どのようなことを書いていたかというと、だいたい以下の通り。

『危険な話』 (文庫版) P.64 ~ P.68
> 燃料棒の中にウラン235というものが入っています。〈略〉ウランの場合は中性子と
>陽子が二三五個かたまって原子の核ができている。〈略〉
> ウランというのは天然に存在する一番大きな原子です。一番小さな原子が水素です
>が、このウラン235にはたいへん変った性質があります。外から中性子という粒が具合
>よく飛んできてぶつかりますと、ポコンと二つか三つとかに割れます。たとえば二三五個
>のものに一個吸い込まれて二三六個、それが二つに割れれば、ちょうど一一八個に
>なりますね。
〈略〉
>プルトニウムも外から中性子がぶつかると、やはり核分裂が起こって熱を出します。
> 普通原子炉の中では、燃料棒の中のウランとプルトニウムがこのように至るところで
>割れながら発電をしているわけです。
〈略〉
> ウランとプルトニウムが割れるところまでは発電の話ですが、割れたカケラはどうなる
>か。これが私たちの肉体に関係してくる。
> さきほど、ウランは一一八個ずつに割れると言いましたが、このようにきれいに二つ
>には割れないのです。実際にはメチャクチャに二つとか三つに割れます。あるカケラ
>が、それがちょうど九〇個のカケラになったとしますと、これがストロンチウム90とよば
>れるものです。あるいは一三一個のカケラになればヨウ素131と言います。あるいは
>一三七個だとセシウム137。
〈略〉
>灰というと私たちは空から降ってくる目に見える灰というふうに考えますが、そうでは
>なくてガスになっているものもあるし、液体のものもあるし、ほとんど目に見えない小さな
>チリや金属である場合もありますし、そういうものをみんなまとめて日本人は死の灰と
>呼んできたわけです。
> この死の灰には特異な性質がありまして、こういう割れたカケラですから、たとえば
>おにぎりを二つに割りますといびつな形になります。いびつなものは不安定ですね。
>たとえばもちを焼いて二つにちぎれば、ちぎれたところが少しずつ引っ込んできて丸く
>なろうとします。同じように、割れて誕生した原子も不安定ですので、自分で安定なもの
>になろうとします。その安定なものになるまでに、揺れ動きながらたいへんな熱と放射
>線を出します。放射線というのは、つまりここから具合の悪い粒が外にたいへんな勢い
>で放り出されるものです。


『危険な話』 (文庫版) P.69 ~ P.70
> つまり放射線とはいったい何かと言いますと、何でもないはずの粒が強烈なエネル
>ギーを持って飛んできて、私たちの肉体を破壊する、それが放射線です。粒が飛んで
>くる現象ですね。強烈なエネルギーを持った粒が飛んでくる現象。そしてこういった
>状態を、そこに放射能があると言っています。


そして P.71 には「放射性物質と放射線」と題した図があり、「体のどこに……どのような
放射性物質が残り……どのような放射線を出し続け……どれくらいの年月で半分に減る
か……」が示されている。この本の読者だけで数十万単位にのぼるだろうと思うのだが、
唐沢俊一はしかし、「今の日本で放射能と放射線の違いがハッキリわかっている人はほと
んどいない」と、この本が出てから 10 年近く経った後の本で断言する。

それに加えて「ああいう原発反対のパンフレット」に、「なんで、当時はこんな本がマジメに
とりあげられたのかな」だから、悪質な印象操作を疑ってよいのかな、と。

まあ、広瀬隆の「私たちの肉体を破壊する、それが放射線」とか「強烈なエネルギー」とか
いう記述に反発する人もいるだろうけど、唐沢俊一定義の「放射線とは原子核が壊れたと
きに出る電磁波及び粒子波 (原文ママ) のこと」および「原子核が自然に崩壊して放射線
を絶えず出している物質を放射性元素、その元素が放射線を出す能力のことを放射能」
とかいうものの、わけのわからなさに比べればマシなことは確か。


唐沢俊一のいう「放射線とは原子核が壊れたときに出る」の「原子核が壊れた」とは何を
さすのか、マジでわかりにくいのだ。その次に「原子核が自然に崩壊して」とかいっている
ので、先に引用した辞書の定義でいう「原子核が自然に崩壊して」、下の引用の「時間と
ともに放射性崩壊して」のことかと思うが、それだと「原子核が壊れたときに出る」では
なくて「原子核が壊れるときに出る」ではないかと。

http://ja.wikipedia.org/wiki/放射性同位体
>放射性同位体(ほうしゃせいどういたい)とは、構造が不安定なため時間とともに放射
>性崩壊していく核種(原子核)である。ラジオアイソトープ(英語:radioisotope)や放射
>性核種(ほうしゃせいかくしゅ、英語:radionuclide)、放射性同位元素とも呼ばれる。
〈略〉
>同じ元素で中性子の数が違う核種の関係を同位体と呼ぶ。同位体は安定なものと不
>安定なものがあり、不安定なものは時間とともに放射性崩壊して放射線を発する。これ
>が放射性同位体である。放射性同位体の例としては、三重水素、炭素14、カリウム
>40、ヨウ素131などがあげられる。


または、中性子がぶつかって広瀬隆のいう「割れたカケラ」となった状態の、「ストロンチ
ウム90」、「ヨウ素131」、「セシウム137」等々が唐沢俊一のいう「原子核が壊れた」
であるという解釈も成り立つかもしれない。それだと「原子核が壊れるときに」というより
「原子核が壊れたときに」になりそう。

しかし、それでは、「原子核が自然に崩壊して放射線を絶えず出している物質を放射性
元素」というのは、壊れたものがさらに崩壊していくのかということになりかねなくて……
いや、そうでないとしても、「原子核が自然に崩壊して」とは「放射線を絶えず出している」
ことの原因か過程か結果なのか、唐沢俊一の記述だけではわからなくなっているような。

さらに、これは単に自分の理解不足かもしれないけど、「放射線を絶えず出している」の
「絶えず」も、どうなのかなと思った。「時間とともに放射性崩壊して放射線を発する」で、
「崩壊までの期間は確率によってのみ左右」、「一つの放射性核種あるいは素粒子を対象
として、その放射性核種あるいは素粒子がいつ崩壊するかを予想することは出来ない」
ならば、崩壊している途中ではない放射性元素は、放射線を出していないのでは。

http://ja.wikipedia.org/wiki/半減期
>半減期(はんげんき、Half-life)は、放射性核種あるいは素粒子が崩壊して別の核種あ
>るいは素粒子に変わるとき、元の核種あるいは素粒子の半分が崩壊する期間を言う。
>これは核種あるいは素粒子の安定度を示す値でもあり、半減期が短ければ短いほど不
>安定な核種または素粒子ということになる。放射性核種あるいは素粒子の崩壊は自然
>に起きる物で、崩壊までの期間は確率によってのみ左右される。一つの放射性核種あ
>るいは素粒子を対象として、その放射性核種あるいは素粒子がいつ崩壊するかを予想
>することは出来ない。


ええと、これを書いている自分が放射能だ放射線だ放射性物質だ放射性元素だといった
ものを理解していないことを棚に上げていわせてもらうと、さすが「わからないことがあまり
に多すぎる」、「私ゃ原発の専門家でも何でもない」 (ここを参照) と言い放った唐沢俊一
だけのことはあるなあ、というのが結論みたいなもので。

気になるのは、唐沢俊一は何を元に『怪体新書』の文章を書いたのかということ。
参考文献が何かとは書かれていないので、捜して劣化コピーの有無の確認というのは
難しいのだ。


More...

http://hato.2ch.net/test/read.cgi/lifeline/1310396931/
-------
5 :名無しさん@お腹いっぱい。(静岡県):2011/07/12(火) 07:55:28.96 ID:qVv+7pck0
御用聞きさん、
『トンデモ本の大世界』で広瀬隆の項目を書いていた担当者は
山本弘じゃなくて唐沢俊一らしいですよ。
唐沢俊一ウォッチャーのブログ「トンデモない一行知識の世界 2」が指摘してました。
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-695.html

この記事では、広瀬隆の『危険な話』や唐沢の過去の本を実際に見比べながら
唐沢の「広瀬隆=トンデモ」説のおかしな点を挙げています。
かなり徹底的な検証記事なので、問題点はほぼ指摘されつくされてるような。

なのでwikiの山本弘の項目で

> と学会の新刊で山本弘がトンデモ人物として広瀬隆を上げている。
> 百歩譲って取り上げるのは良いとしても取り上げ方が酷い。

以降の記述は、唐沢俊一の項目として独立させたらどうでしょう?
もちろん上記ブログへのリンクも入れて。

6 :名無しさん@お腹いっぱい。(dion軍):2011/07/12(火) 08:21:04.60 ID:VTER4I2j0
>>5
緻密かつ詳細に検証されているので、ブログ主さんに断った上で要点を転載させてもらったらいいかも
誤った根拠で広瀬氏を「トンデモ」扱いする「と学会」周辺の有象無象を晒しておくためにも

7 :名無しさん@お腹いっぱい。(福岡県):2011/07/12(火) 08:29:51.63 ID:9s6HnoyJ0
>>5
唐沢だったか

彼に対しては、映画評論家の町山智弘氏や複数のブロガーたちによって
IAEAよりガチで厳しい査察体制が出来上がっているから、そちらにお任せしようw


8 :名無しさん@お腹いっぱい。(福岡県):2011/07/12(火) 08:54:19.48 ID:Gb95YvLC0
>>5
このブログで取り上げてる『危険な話』のエピソードは「コバルト60の恐怖」
『危険な話』が話題だった当時、これを「内部被曝と外部被曝を混同」と批判したのは野口邦和(「デタラメだらけの危険な話」)だけど
ブログでの引用部分、なんか当時と文章違ってるような

9 :名無しさん@お腹いっぱい。(福岡県):2011/07/12(火) 09:28:57.85 ID:Gb95YvLC0
ブログの人の『危険な話』は版が違うみたいだ
以下は以前このスレでうpされた「デタラメ~」の該当部分
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1781471.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1781475.jpg
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1781477.jpg

12 :名無しさん@お腹いっぱい。(福岡県):2011/07/12(火) 10:03:49.48 ID:Gb95YvLC0
>>5
「それがチェルノブイリのような形で死の灰が全世界にまき散らされ、人間の体のなかに取り込まれた場合には、」
この一文は俺の記憶でも当時の『危険な話』には無かった
だからブログの引用読んだ瞬間「え?」と思ったし批判を受けて改訂したんだと思う
各々の該当ページ数が違うからブログの『危険な話』は当時の八月書館版じゃなくて後に出た新潮文庫版かも

野口の批判当時、既に出てた広瀬の『東京に原発を!』集英社文庫版では内部と外部被曝の違いは明確に説明されてた
『危険な話』は生の講演をそのまま書き起こしてるから、その辺で生じた問題(表現不足)と考えていいと思う

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Comment

>「放射脳」という言葉を罵倒のレッテル貼りに使用する種類の人だったのかと

それはたしかに言われてみればそうですよね。短文にシニカルな知性を凝縮させてるんで、読み込んでいるこちらとしても「放射脳」くらいはもうスルーするくらい麻痺しているのかしら?

>拘る方向がねぇ……ということで。

まったくそういうことでございます。
discussao |  2011年07月24日(日) 20:35 |  URL |  【コメント編集】

ああ、何かすみません。唐沢俊一が杉本五郎について言及しているのを捜して
いるうちに、あれ直接言及していないのではないかという方向にいってしまった
のでした。『キッチュワールド案内』のロリコンについての章にも名前はなかった
ですし。改めて捜してみたら、『古本マニア雑学ノート 2冊目』の方にありました
けど。

『古本マニア雑学ノート 2冊目』 P.27
> それだけのコレクションを一生かけて集めた氏は、十数年前、再生不良性
>貧血であっけなくこの世を去った。日ごろの粗食が原因だったのではないかと
>思う。

同ページには「食を削ってフィルムを集め」とも書いてもいるので、唐沢俊一的には
再生不良性貧血イコール栄養失調みたいなものなのかと推測されます。その思い
込みのせいで、キュリー夫人と再生不良性貧血を結びつけなかった、とか。実際は
Wikipedia によれば遺伝子異常による「先天性再生不良性貧血」、原因不明である
「特発性再生不良性貧血」、ウイルスや放射線が原因の「二次性再生不良性貧血」
とあて、粗食が原因とはならないようなんですが。

http://www.iplus.jp/~tsubasa/apla/apla1.htm
>再生不良性貧血の原因について
> 残念ながらほとんどの場合は原因が不明です。このような場合は,特発性
>再生不良性貧血とよばれています。原子爆弾や原子力発電所の事故で大量に
>放射線をあびた場合や,ある種の化学物質や薬物が原因になることもあります。
>またウイルスが原因になることもあり,ウイルス性肝炎のあとにみられる再生
>不良性貧血もあります。


>愛・蔵太さん
うーん、(http://togetter.com/li/164371)を見ると、「言葉の定義に拘り過ぎて
極端な意味性だけ問題にし」が問題とは、私には思えませんが……。拘り過ぎが
問題ではなく、拘る方向がねぇ……ということで。

個人的には紹介していただいた togetter を見て、「放射脳」という言葉を罵倒の
レッテル貼りに使用する種類の人だったのかと、そっちに拘りたくなりました。
モンペ (モンスターペアレントの略らしい) とかブサヨとか使いたがる人と似たタイプ
かなあ、と。
トンデモない一行知識 |  2011年07月24日(日) 14:34 |  URL |  【コメント編集】

いやまあbaudrateRAさんがこだわる気持ちはわかりますし、じっさい師弟関係にあったというのは虚偽だと思いますけど、そのへんは<師匠だとかいっていた>という表現で流してもらって、先の私コメントとしては唐沢申告の師弟関係での記述内容として「再生不良性貧血」の意味は了解しているようだったから「悪性貧血」はどこからきたのかなァという疑問だったんですよね。
ま、べつにいいんですけど(私も藤岡さんの皮肉に愚直なコメントしてますし)、過剰に厳密に対処しようという姿勢に思えて、言葉の定義に拘り過ぎて極端な意味性だけ問題にし不毛なところに行っている愛・蔵太さん(若干唐沢検証にも関係あり)に対する感想と同様なものを抱いてしまいます(http://togetter.com/li/164371)。「放射能」って言葉についてだから別のエントリと絡んでくるんですよね。
discussao |  2011年07月24日(日) 01:38 |  URL |  【コメント編集】

http://ja.wikipedia.org/wiki/杉本五郎_(漫画家)
>1987年6月13日に再生不良性貧血で死去。寝食を切り詰めて、フィルムを集め
>ていた事による病死といわれる。

唐沢俊一検証blogによると:

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20110301/1298957735
> さらに余談だが、つゆき・サブロー『寄生人』(太田出版)では唐沢となみき氏
>がそれぞれ解説を書いているのだが(つゆき・サブローは杉本五郎のペンネー
>ム)、比較してみると杉本五郎の弟子を名乗っている唐沢よりなみき氏の方が
>杉本との付き合いが全然深いので「なんだかなあ」と思う。なみき氏の解説によ
>ると唐沢は杉本の「野辺の送り」にも参加していないらしいし(杉本が亡くなった
>1987年6月は唐沢が「都落ち」していた時期である可能性が高い)。

また、http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-569.html に引用した、
「私の師匠の杉本五郎は人を叱ったりする人物ではなかったが、いわば総領弟子
にあたる並木孝(現・なみきたかし)という男が、それはそれは徹底して人の人格を
否定しまくる、すさまじい言葉いじめ人間であった。」というの以外、裏モノ日記に
杉本五郎の名前は登場していないようです。

ええと、つまり、何をいいたいかといいまうと、師匠というほど深い交流が本当に
あったのか、少し疑わしいのでは……ということで。

この2ちゃんねるの書き込み↓などは自演っぽいなあと思ってしまいますし。

http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-415.html
>>9 :ベッドの下の名無しさん:2006/04/23(日) 03:07:37 ID:MWWxoPgi
>>ペヤングの師匠(自他共に認める根っからのマニアで有名、死んだらやばいコレクションをどうするか考えるほど)
>>&唐沢なをきの兄(日本のルイス・キャロルこと杉本五郎と交流を持っていた後継者的存在)
トンデモない一行知識 |  2011年07月23日(土) 21:08 |  URL |  【コメント編集】

唐沢俊一が師匠だとかいっていた杉本五郎はこの再生不良性貧血で死去しているんですよね。記憶だけで書いてしまいますが、唐沢の記述のなかでも大意「不摂生な生活習慣から栄養失調となり血が再生しない貧血で亡くなった」旨記しており、「再生不良性貧血」についての知識は(たぶん)一通り知っていたと思われます。「悪性貧血」はどこからきたのだろうか?
discussao |  2011年07月23日(土) 10:36 |  URL |  【コメント編集】

しかし、人間ドックのメニューには当然のように組み込まれつつあるみたいですね、
厚生労働省のプッシュのおかげ? <マンモグラフィ

http://www.kouritu-cch.jp/dock/option/mammo.html
>厚生労働省の「がん検診に関する検討会」の報告では、自治体の乳がん検診に
>ついては対象を40歳以上とし、マンモグラフィで40歳代2方向撮影、50歳以上は
>1方向撮影を行い視触診と併用して検診を行うよう指針を示しました。これに伴
>い当院でも平成十八年度より人間ドックの項目の中のマンモグラフィを40歳代
>2方向撮影、50歳以上1方向撮影に変更しました。
〈略〉
>Q、放射線被ばくは大丈夫ですか?
>A、エックス線撮影なので被ばくはありますが、一回の撮影で乳房が受ける放射
>  線量は、東京からニューヨークへ飛行機で行く時に浴びる自然放射線量
>  (宇宙線)のおよそ半分と言われております。つまりマンモグラフィ撮影に伴う
>  危険はほとんどないか、あっても非常に小さいと考えられています。

原発の放射能漏れではレントゲン等の医療関係の被ばく量が引き合いに出され、
医療関係の被ばくには飛行機での自然放射線量が引き合いに出される、という
感じでしょうか。

レントゲン等の被ばくについては、そうは言っても病気の早期発見のためなのだ
から――と納得していたのですが、どうかなあと思う今日この頃です。

「飛行機で行く時に浴びる自然放射線量(宇宙線)」について、びびっている
スチュワーデス (死語?) やパイロットの話も何十年前かに聞いた覚えがあります。

というか、安全という説明に自然放射線量を持ち出されると、つい身構えてしまう
癖がつきつつ……。
トンデモない一行知識 |  2011年07月18日(月) 21:39 |  URL |  【コメント編集】

自分は要マンモグラフィーになった時は癌かもしれないというのと、
マンモグラフィーのヤバさが念頭にあったのでかなりショックでした。
経産婦ではない女性の乳癌はマンモグラフィーでは見つけにくいし、
乳腺は月経の度に発達するから、ヤバい情報も伝達してしまうし、
そういう検査をしなければならない状況に人生終わった気分でした。
結局、要観察程度なんですが。
余命なんちゃらとかいうドキュメンタリーとか映画とかが話題になった時に、
マンモグラフィー受診を勧めていたのは間違った啓蒙だと思いました。
放射線と放射能の違いの理解よりも、実際の自分の健康や体に対する理解がおざなりの方が、
憂慮すべき事のような気がします。
しょうゆの摂りすぎと同じにしないで欲しいです。
NNT |  2011年07月17日(日) 14:08 |  URL |  【コメント編集】

『危険な話』はロングセラーでもありますから、百万部いっているかも。
確認ができなかったので、本文では数十万以上とぼかしてますけど……。

ちなみに、単行本の方もゲットしましたが、奥付けには 1988 年 10 月 8 日
第 1 版第 41 刷とありました。文庫は初版を中古で買ったので刷りなどは不明。


マンモグラフィーといえば……
http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/312.html


冗談抜きで、レントゲンもいっさい受けないという選択肢もアリかなと思ったり
しています。

親の言いつけで、幼少の頃からずっとそうしていたという知り合いがいまして、
大人になってからの健康診断の類いでも、必ず断るようにしているそうです。
で、その親というのは、原子力研究所に勤務していた人。それも理系。
斜体の文
トンデモない一行知識 |  2011年07月17日(日) 09:24 |  URL |  【コメント編集】

『危険な話』はベストセラーで、唐沢氏の著書全ての発行部数を足しても敵わないような気がします。
放射能と放射線の違いを分からない人がいるっていっても、どちらも危険を含むという事だけ分かっていればよかったんですよね、今年の3月までは。
『違う』という事だけしか主張せず、自分を他者より優位に置きたいってだけの人がいるよねーって思っていましたが、やはり唐沢氏ももれなく…。
レントゲンは危険です。
自分は毎年乳がん検診受けていますが、マンモグラフィは毎年はやりません。
レントゲンは必要最低限で取るものです。
そして病気の予防や病気である事が前提なんですから、
>しょうゆを1升も飲むと人間は死ぬから、
>刺身にしょうゆをつけるのは危ないと言うのと同じである
しょうゆとリスクを同じにしてどうする?って思いました。
NNT |  2011年07月17日(日) 00:27 |  URL |  【コメント編集】

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