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2011.06.09 (Thu)

似ているようで違う ―― 陰陽が乱れているときと引用が乱れているとき

『唐沢俊一の雑学王』 P.85 「災害」のトリビア

「わがはいは貝原益軒」
『養生訓』
1630~1714
「エライ本を書いたのじゃ」

「セックスは陰陽の交わり」
「自然の陰陽が乱れている時にはセックスをしてはいかんぞよ」

「つまり…日蝕のとき月蝕のとき」
「虹が出たとき」
「雷のとき
大雨のとき大風のとき
暑いとき寒いとき」

「地震のとき」
ああっ、このユレが
「そんなヤツいないと思うが…」


「陰陽が乱れている時」だけが、「とき」ではなく「時」なのは原文ママ。

「そんなヤツいないと思うが…」というのは、漫画の中で唐沢俊一のしゃべっている台詞
なのだが、ここで「あれっ」と思った。すぐ右のページの文章で唐沢俊一は、「実際に、
地震や台風の最中に、性的興奮を感じるという人は数多い」と書いているため。

『唐沢俊一の雑学王』 P.84

人間は災害で極限状態に置かれたとき、
性的に燃え上がる。

 ヘミングウェイの『誰がために鐘は鳴る』で、初めてキスした男女二人が、
“地震が起きた”と感じるくだりがある。
戦争の最中で、若者らしい恋愛をろくに経験していなかった二人には、キス
で感じたオーガズムが、まるで地震を体験したようなショックに感じられたのだ。
 実際に、地震や台風の最中に、性的興奮を感じるという人は数多い。


台風はともかく、地震の「最中」は、それどころではないという人が大多数だと思うが……
という突っ込みは、「地震、そして『誰がために鐘は鳴る』」のエントリーの方に書かせて
もらった。

そのときには漫画の方には気がつかなかったけど、唐沢俊一的にも「そんなヤツいないと
思うが…」だったというオチかと。


今回、さらに気になったのは、唐沢俊一に「そんなヤツいないと思うが…」と突っ込まれる
ようなことを、本当に貝原益軒が書いているかどうか。

「自然の陰陽が乱れている時にはセックスをしてはいかんぞよ」で、してはいけない状況
のひとつが「地震のとき」ということになるらしいが……しかし最中に地震が起きないように
気をつけようにも、そんなのは人間が意図的に避けることのできる問題ではないし、地震
が始まってから、それっとやり始めるのを控えることは充分可能だが、そもそもそういう
ことをしたがる人なんて「そんなヤツいないと思うが…」だし。ちょっともたもたしているだけ
で地震は終わってしまうのではないかと心配 (?) にもなる。

でも貝原益軒は本当にそう書いているようだけど。

http://www.lib.nakamura-u.ac.jp/kaibara/yojokun/text.htm
>(467)房室の戒多し。殊に天変の時をおそれいましむべし。日蝕、月蝕、雷電、大風
>(たいふう)、大雨、大暑、大寒、虹げい(にじ)(467)、地震、此時房事をいましむべし。
>春月、雷初て声を発する時、夫婦の事をいむ。又、土地につきては、凡神明の前をおそ
>るべし。日・月・星の下、神祠の前、わが父祖の神主の前、聖賢の像の前、是皆おそる
>べし。


http://home.att.ne.jp/theta/mo/you/zenbun.html
>房室で禁止すべきことは多い。とくに天変地異の災を畏れて気をつけること。日蝕、月
>蝕、雷電、大風、大雨、大暑、大寒、虹げい(虹)、地震などのときは房事をしないのが
>よい。最初の春雷のときも夫婦の営を禁止する。また土地についていえば、すべての
>神前はもちろんのこと、太陽、月、星の下、神祠(社)の前、自分の父祖の祭られている
>前、聖腎の像の前などはみな畏れなければならない。


漫画を見たときも思ったけど、地震はまあ「天変の時」でわかるとして、「虹」もそうなのか
と少し不思議な気が。似たような注意事項は、「灸する時」にも登場する。

http://www.lib.nakamura-u.ac.jp/kaibara/yojokun/text.htm
>(839)灸する時、風寒にあたるべからず。大風、大雨、大雪、陰霧、大暑、大寒、雷電、
>虹げい(467)、にあはゞ、やめて灸すべからず。天気晴て後、灸すべし。急病はかゝはら
>ず。灸せんとする時、もし大に飽、大に飢、酒に酔、大に怒り、憂ひ、悲み、すべて不祥
>の時、灸すべからず。房事は灸前三日、灸後七日いむべし。冬至の前五日、後十日、
>灸すべからず。


なぜかこちらには「地震」が出てこない。代わりにといってよいかどうか、「陰霧」が登場。

江戸時代には虹は何か不吉な徴としてとらえられていたのかな――などという点について
は、よくわからなかった。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1149744011
>浮世絵は、詳しくありませんが、たしか虹を描いた光景を見た気がしますよ。
>追記
>ちょっと調べたらありました…
http://www.arm-p.co.jp/publish/ukiyoe_2/u-049.jpg

http://breakbeats9.blog41.fc2.com/blog-entry-858.html
>旅人達もちょっと休んで、富士と虹を見物。

>7色ではなくて、4色の虹。ピンク・黄・水色・ラベンダーかな。
>この絵がいつ刷られたものなのかはわからないんだけれど、
>(もしこの絵が最近刷られたものだとしたら、
>江戸当時は虹が別の色で刷られていた可能性がある)
>江戸時代は虹って何色だと考えられていたんだろう。
>ちょっと気になる。

(画像: http://blog-imgs-44-origin.fc2.com/b/r/e/breakbeats9/110527-2.jpg)

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