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2011.05.29 (Sun)

傘がないわけじゃないけれど、ロンドンの雨は主に当地に降る

『唐沢俊一の雑学王』 P.171 「イギリス」のトリビア

関連トリビア 雨の街というイメージのあるロンドンだが、年間降水量は
760ミリで、実際は東京の半分程度しかない。


×760ミリ ○700ミリ

雨に濡れると放射能が怖いよと親が真顔でいっていた 1960 年代」の続きのようなもの
……嘘です、ごめんなさい。

降雨量は、http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000066970 経由
で飛べるリンク先で調べたかったのだけど、エラーが出たり反応が戻ってこなかったりする
ので、別のところから拾ってみた。

http://www2m.biglobe.ne.jp/%257eZenTech/world/infomation/kion/uk_london.htm
>ロンドンの年間気温11度、年間最高気温14.4度、年間最低気温7.5度、年間降水量
>611ミリメートル世界気象機関データ。
〈略〉
>東京 月別気温(Tokyo Temperature)
〈略〉
>年間平均気温:15.9 ℃、年間総雨量:1466.7㎜ 「気象庁1971~2000年データ」


http://ja.wikipedia.org/wiki/ロンドン
>ロンドンは、ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候(Cfb)に分類される。ロンドンの
>緯度は樺太中部と同程度であるが、メキシコ湾流の影響を受けて温暖かつ適度の湿度
>を持った比較的暮らしやすい気候となっている。ただし、一年を通して小雨や曇天がや
>や多い。


Wikipedia の表によると、ロンドンの「降水量 mm (inches)」は年「583.6 (22.976)」で、
「出典: Met Office 2009-03-20」とのこと。

まあ唐沢俊一の書いているように「年間降水量は760ミリ」の年があった可能性はある
ものの、ちょっと多過ぎではないか、ということで。

「雨の街というイメージのあるロンドン」という書き方にも違和感がある。霧の都ロンドン
とはいうし、晴れた日よりは曇や小雨の日が多そうなイメージは確かにあるが、日本の
ように雨がざんざん降り注ぎはしないというイメージもある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ロンドン
>1858年には大悪臭が発生する。特に大気汚染が深刻で、石炭の煤煙によるスモッグ
>の発生により「霧の都」と揶揄された。

で、気になったのは、上記のトリビアの上に描いてある四コマ漫画。

『唐沢俊一の雑学王』 P.171 「イギリス」のトリビア

イギリス紳士のトレードマークと言えば…
「山高帽と」
「コウモリ傘!」
「あっ雨!」
「でも…ささないのだ」
傘は専門の巻き師がかっこよく巻くので…
“びしっ!”
「また巻き師に巻いてもらうまで持ち歩けないから!」
イギリス人は雨にぬれるのに慣れているから風邪ひかない
わけわからん~


「イギリス紳士のトレードマーク」が「山高帽とコウモリ傘」だったのは、もう昔のことでは
ないかなあとも思うが、おいといて。

http://ja.wikipedia.org/wiki/山高帽
>元々は乗馬用の帽子であるが、上流階級が被るシルクハットと労働者階級が被るフェ
>ルト製ソフトハットの中間的な帽子として街中で被る人達が増え始め、19世紀末にイギ
>リスで人気がピークに達した。その後、チャーリー・チャップリン等の映画の登場人物や
>多数の著名人に愛用されたこともあり世界中に普及したが、イギリスでは1960年頃に
>は廃れてしまった。現在は、世界中で伝統を重んじる保守層や新たな若者層などに支
>持されている。


http://okwave.jp/qa/q5471831.html
>もう、いまから20年ほども前のことになりますが、はじめてロンドンを観光で訪れた時の
>ことでした。地図を片手にベーカーストリートに向かったのは、もちろんあのシャーロッ
>ク・ホームズ氏のオフィスを表敬訪問?する目的があったからでした。
>ところがベーカーストリートは思ったよりも広く長い通りですし、ただ見渡しただけでは目
>的の場所が見つかりません。と、前方から近寄ってくるひとりの紳士、まさに黒い三つ
>揃えのスーツに山高帽に、細く巻いた雨傘の、絵に描いたようなイギリス紳士でした。


漫画には大雨の中、傘もささずににこやかに歩く英国紳士の絵が描かれているのだが、
イギリスとかヨーロッパの人が傘をささないで歩き回ることが多いのは、日本と比べたら
雨が小降りであることが多いせい (もある) という話ではなかったっけ。

http://london101.blog25.fc2.com/?mode=m&no=10
>現代ではさすがに山高帽を普段から被っている人はいませんが、傘は紳士でなくても
>必須です。
>よく「イギリスには一日に四季がある」と言われまして、朝カラッと晴れていても、いき
>なり寒くなって雨が降り出すなんていうのは日常茶飯事です。ですので外出には傘は
>必携。
>ちょっとの小降りぐらいでは傘を差さないイギリス人は多いのですが、私は雨にあたっ
>て風邪を引くパターンが多いので傘は必ず持ち歩きます。


http://wamkam.web.infoseek.co.jp/London.htm
>「イギリス紳士は傘を細くしぼって携行し、雨が降ってもなかなかささない」という話を
>昔聴いたことがありました。山高帽に傘といういでたちの昔ながらの「イギリス紳士」が
>歩いているのを見かけることはなくなりましたが、ロンドンのしぐれのような雨では、いち
>いち傘を開かなくてもたいして濡れることはなく、このような作法にも納得します。


それと、昔のイギリスでは、傘は女性が日傘としてさすものと思われていたが、ある人が
変人扱いされても気にすることなく、雨の日に傘をさし続けていたら、それが段々と受け入
れられて――というエピソードも聞いた覚えがある。男性であるイギリス紳士がなかなか傘
をささないのは、その名残りもあるのかもしれないと思った。

http://ja.wikipedia.org/wiki/傘
>イギリスでは、18世紀頃に現在の構造の物が開発された。傘開発当初は、太陽から肌
>を守る為、つまり、日傘として開発され、雨の日は傘をさす習慣がなく濡れていた。ある
>1人の紳士が雨の日に傘をさし笑われたとも言われている。しかし時が経ち、その紳士
>のマネをするようになり次第に雨の日の必須アイテムとなった[6][7]。[8]
〈略〉
>6. ^ 当初、雨傘は女性の持ち物とされていたが、1750年、慈善家で旅行家であり、
> 著述家、商人でもあったジョーナス・ハンウェイが雨傘を使用したことを切っ掛けに
> 男性にも大幅に普及した。
>7. ^ 彼がペルシャを旅行中に見つけた中国製の傘が雨傘として使われていたのに
> 感激し、これを広めようと思って防水を施した傘をさしてロンドンの町を歩いたという。
> 女性の持ち物とされていた傘を、男性は雨の日には帽子で雨をよけるのが当たり前
> で雨具として男が傘を使うのはペチコートを着るのと同じことだというほど奇異に思わ
> れる時代にその大胆さは変人扱いをされたとされる。ところがジョナスが約30年間も
> 手に持ち歩き雨傘として使い続けたことで、イギリスの男たちの目にも次第に傘が見
> 慣れたものとなっていったという


http://sj.shueisha.co.jp/contents/saruto/conoscenza.swf
>傘は本来権威の象徴であり、身分の高い者がお付きの者にさしかけて貰う物であっ
>た。故に、貴族が 傘を持ち歩くのは、馬車もお付きも持っていないと見られ、男を下げ
>る結果となった訳だ。
>ヨーロッパで傘を最初に雨よけに使ったのは18世紀のイギリス人ジョナス・ハンウエー
>である。
>当時は傘と言えば女性用の日傘の事で、雨の日に傘をさしてロンドンを歩くハンウエー
>の姿はかなり奇異に見られたという。しかし、細く上品に巻ける傘が発明されると、雨よ
>けにもなるステッキとしてイギリス紳士の間に流行した。とは言え、ヨーロッパは湿気が
>少なく雨も早く乾くため、大抵の雨は帽子やパーカーで済ませてしまう。


http://wonderlanduk.blog47.fc2.com/blog-entry-256.html
>「イギリスの人は雨が降っても傘をささない。」
>*****
>30年以上経った今、一年間イギリスに住んでみて、
>「三つとも変わっていない。」
>三つ目の「傘」については、「ささない。」と断言することは間違いだと思いますが、
>「そんじょそこらのことでは、傘をささない。雨なんか気にしない。」
>ということは言えると思います。


さて、イギリス紳士はあまり傘をささないというのまではよいとして。唐沢俊一はその理由
を「傘は専門の巻き師がかっこよく巻くので…」「また巻き師に巻いてもらうまで持ち歩け
ないから!」と説明する。

好意的に解釈すればお洒落に一生懸命なイギリス紳士――ということになるかもしれない
が、専門の巻き師に依頼する手間や費用をいちいち惜しむのは貧乏くさい気がするし、
漫画に描かれたようにずぶ濡れになっても我慢するくらいなら、「雨よけにもなるステッキ」
としての用を足さないのだから、傘ではなく普通のステッキを持ち歩けばよいような気も
する。

そもそも唐沢俊一のいうような「専門の巻き師」がいたかどうかもはっきりしない。以下の
ブログの記述はあったが、この日付けは 2010 年で、『唐沢俊一の雑学王』 (2007 年) が
元ネタではないかと思われるし。

http://guud.exblog.jp/12288561/
>2010年 03月 11日
〈略〉
>ちなみに細く細く傘を巻くことが美学のイギリスには「傘の巻き師」なる人がいるそうです。



追記: コメント欄の指摘によれば理科年表の古いものでは760mmになっているとのこと
なのだが、考えた末、www.london.gov.uk の値を採用することにし、「×760ミリ」のまま
「○700ミリ」に変更してみた。

追記 2: これもコメント欄の指摘からだけど、改めて捜したら、「アンブレラローラー」と
呼ばれている「専門の巻き師」について話しているページがいくつか見つかった。

http://www.echirashi.com/column/column.cgi?view=306
>傘を持っていても、あえて差さないのも英国流、これも英国紳士のダンディズムなのか
>も知れない。1868年、ロンドンの金融街シティにトーマス・フォックスにより「フォックス・
>アンブレラ社」が設立された。
〈略〉
>昔、ロンドンにはアンブレラローラーという職業まであったという。自慢の傘をきりりと
>細く巻くには技術が必要で、チップを払ってまでローラーに細く巻いて貰う。その傘を
>振って辻馬車やタクシーを止める紳士の所作、ハンドルを腕に掛けて歩くオシャレ、
>パブなどで心持ち傘に寄りかかった姿勢で飲む姿の格好良さ、そしてステッキとして
>使うには、やはり細巻きの方が見栄えがいい。因って、英国紳士にとって雨を凌ぐため
>の機能は、傘としての機能の何分の一しか無いのである。


実は、唐沢俊一の本に描かれている漫画では、英国紳士の手にしている傘は、日本で
普通に街中で見られる傘と同じような形でしかない。上でいう「フォックス・アンブレラ社」
の傘の写真を見ると、本当に細身で、ステッキとみまごうシルエットなのだが、K子の
漫画では、そこら辺が全然表現されていなかった……。

- http://edwardism3.blogspot.com/2010/11/fox.html (写真)
- http://204.202.11.113/htmls/foxumbrellas.html (写真)

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01:09  |  その他の雑学本 派生トリビア編 (3) +  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>discussao さん
どうもです。(_ _)
改めて捜してみたところ、Fox Umbrellas 社の傘を紹介しているページの記述に、
「アンブレラローラーという職業」があったというのを見つけました。

http://204.202.11.113/htmls/foxumbrellas.html
>たとえば、ステッキとして、傘を日常的に携行しようと思えば、これを可能な限り
>細く巻くは陶然のことであ。しかるに、傘を細くきりりと巻くことは、思う以上に技
>術を要する作業であって、ここにその道のプロが誕生する。アンブレラローラーと
>いう職業は、だから戦前までのロンドンには普通にあった。巻かせた客の側から
>すれば、対価を支払ってまで細く巻いた自慢の傘である。少々の雨などで開くわ
>けにはいかない。すなわち、その傘を大きく打ち振り、辻馬車、またはタクシーを
>停めて家路を急ぐ、ということになる。この他にも腕にハンドルトを掛けて携行す
>る場合のハンドルの向き、パブなどで傘に心持寄りかかった姿勢で立ち飲む場
>合の見苦しくない姿勢、など、傘およびステッキの取り扱いについて、かの地で
>は常識ともいえる扱い術が確立されている。いずれも、FOXという細巻きの傘
>あってこそ確立された英国固有の文化といってよい。
〈略〉
>2. 傘は万能の防水具ではありません。本来、レインハットでは不足、雨合羽を
>  着込むほどではないという中間の雨に対応するための道具です。ですから、
>  強風やよこなぐりの雨中で傘を使うことは、それ自体間違った行為です。
>  また、両手を使うべき自転車乗車中の傘の使用もすべきではありません。
>  これらはともに英国人の常識外の行為であり、したがってフォックスの設計上
>  これらの使い方は想定されていません。これらの状況下でのご使用では、傘
>  の水漏れ、破損、破壊などが出来る場合があります。

「対価を支払ってまで細く巻いた自慢の傘である。少々の雨などで開くわけには
いかない」は、やはり少々貧乏くさいのではないかと思うものの、じゃあずぶ濡れ
で歩く (唐沢俊一・K子の四コマ漫画の描写) というのではなく、「その傘を大きく
打ち振り、辻馬車、またはタクシーを停めて家路を急ぐ」のだというのなら、納得
しやすいです。

また、傘をあまりささない理由として、もともと小雨ならレインハットで、大降りなら
雨合羽を着用という使い分けの習慣がベースとなっているとしたら、これもまた
納得です。

ご紹介の、「堺正章が自分の傘を巻いてもらうだけの用でわざわざ銀座の洋傘屋」
という話も、この Fox Umbrellas 社の傘であった可能性が高いのではないでしょうか。
「戦前までのロンドンには普通にあった」「アンブレラローラー」とまではいかなく
とも、このような洋傘を売っていた「銀座の洋傘屋」なら、綺麗に細く巻く技術を
もった店員がいてもおかしくないし、今もいるのかもしれません。

その他参考:
http://www.echirashi.com/column/column.cgi?view=306
http://edwardism3.blogspot.com/2010/11/fox.html
トンデモない一行知識 |  2011年05月29日(日) 22:08 |  URL |  【コメント編集】

「専門の巻き師」
いたみたいですよ。井上堯之『スパイダースありがとう!』に、スパイダース加入直後の堺正章が自分の傘を巻いてもらうだけの用でわざわざ銀座の洋傘屋に行く話があります。日本だけってことはないでしょう。
discussao |  2011年05月29日(日) 18:17 |  URL |  【コメント編集】

●となると 760mm もあながち間違いではないとしても

>ertit さん

ご指摘ありがとうございます。(_ _) (_ _)

>広義のロンドンは大阪府より少し小さいくらいらしいので、おそらく
>観測地点が違うと結構ばらつくのでしょうね。

まさかこんなに数値がばらつくとは……と驚いています。

こちら↓ではおっしゃる通り 29.7 inch (75cm) で

http://www.weatherbase.com/weather/weather.php3?s=67730&refer=&units=metric&cityname=London-England-United-Kingdom

Wikipedia の元ネタは、多分このあたり↓のグリニッジの数値で 583.6mm

http://www.metoffice.gov.uk/climate/uk/averages/19712000/sites/greenwich.html

http://www.ccube.co.jp/careers/business_pc/pdf/works_excel03.pdf
では 600mm が合計のようです。

で、ロンドンの平均降雨量としては、間をとってというわけではないのですが、
700mm 前後という数値をとるのがよいかなと思い始めています。
www.london.gov.uk に掲載の以下の文書より。

http://www.london.gov.uk/archive/gla/publications/factsandfigures/fol2008/fol2008-11environment.pdf
>The average rainfall for London (the Thames region) is also increasing.
> Between 1961 and 1990, the average annual rainfall in the region was
> 688mm, whereas since 1990 the average has been 712mm, an increase of
> 3 per cent, which follows the national trend. The Thames region
> consistently has lower rainfall than the England and Wales average and
> between both 1961-1990 and 1990-2005, the region had 23 per cent
> lower rainfall (Figure 9.15).
> The Thames region is the second driest region after Anglian where the
> average rainfall for 1990-2005 was just 622mm (Table 9.16).

グリニッジの観測ポイントでは 600mm で、750mm とか 760mm とかいうのは
推測ですが多分 England SE & Central S 1971–2000 averages から、

http://www.metoffice.gov.uk/climate/uk/averages/19712000/areal/england_se_&_central_s.html

www.london.gov.uk の文書のように、the Thames region にすると、
1960 ~ 1990 年の平均降雨量は 688mm、1990 ~ 2007 年は少し増えて
712mm ということではないでしょうか。
トンデモない一行知識 |  2011年05月29日(日) 16:33 |  URL |  【コメント編集】

降雨量の件ですが、理科年表では
1971-1998平均 750.6mm
1961-1990平均 752.6mm
1951-1980平均 758.8mm
となっています。唐沢のあたった資料が理科年表で、かつ古ければ
760という数字が出たのかと。
(この数字が出るのは)
広義のロンドンは大阪府より少し小さいくらいらしいので、おそらく
観測地点が違うと結構ばらつくのでしょうね。

http://www.weatherbase.com/
では29.7inch=754mmとなっています。
ertit |  2011年05月29日(日) 03:05 |  URL |  【コメント編集】

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