2017年09月 / 08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2011.05.25 (Wed)

ラポール、ラポート、レポート、レポールをレポる (?)

何か呼ばれたような気がしたので……。

http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1305803846/
>432 :無名草子さん:2011/05/23(月) 12:08:48.17
>>>415
>テンテーがネットに書き込んだ情報など、危なっかしくて使う気にもなれません。何だろう、
>枯葉をお金に見せ掛けたくてたまらないのかね。
>で、テンテー発信のネット情報のガセぶりの一例、
>「北緯1度通信」http://qcd.blog48.fc2.com/blog-entry-49.htmlより。:

>>"レポール"
>>
>>フランス語のrapport。従って,"ラポール"または英語読みで"ラポート"。
>>
>>rapportをかける、とは心理学用語で"信頼関係を築く"という意味のようです。
>>念のため"レポールをかける"で検索するとなかなか興味深い結果が得られました。
>>ごく一部でガセが広まっているようです。


>これはkensyouhan氏かトンデモない一行知識の世界氏にさらに掘り下げてもらいたい
>ところですね。


北緯1度通信」のブログに書かれていることは、以下の通り。「UA!ライブラリーに採録
されるマンガには」から「読者との間に強いレポール(共感)をかけられた時代の作品だ
からなのである。」までが唐沢俊一の文章である。

http://qcd.blog48.fc2.com/blog-entry-49.html
>>UA!ライブラリーに採録されるマンガには,一流のものはそうはない。大抵は二流
>>以下の作品である。にもかかわらず、それを目にしたとき,われわれは何とも言えぬ
>>懐かしい嬉しさを感ずる。それは、彼ら幸運な時代に生を受けたマンガ家たちが、世
>>の中の貧しさをバックボーンにして、読者との間に強いレポール(共感)をかけられた
>>時代の作品だからなのである。

>"レポール"
>フランス語のrapport。従って,"ラポール"または英語読みで"ラポート"。

>rapportをかける、とは心理学用語で"信頼関係を築く"という意味のようです。念のた
>め"レポールをかける"で検索するとなかなか興味深い結果が得られました。ごく一部
>でガセが広まっているようです。


で、実際に「"レポールをかける"」でググると、以下のページがトップにきた。

http://jobtalk.jp/company/108404_about_blog_3.html (魚拓)
>レポールをかける[2008年5月12日]これを業界用語では「客を転がす」,心理学用語で
>「レポールをかける」 と云う。と,唐沢(俊一)さんに教わった(笑)。 舞台でひとを笑わ
>すにはコツが必要だが,全員を笑わせようとする必要はないのだ。ましてや笑おうと構
>えている邪気の無い客ばかりの ... 続きを見る


上の引用のブログのページは、今は存在しないようだけど Web Archive に残っていた。
(リンク先の http://homepage3.nifty.com/katuraheiji/rakugo/lib/akebono9808.html
方は今もある)。

http://liveweb.archive.org/http://mikogami.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_f810.html
>>レポールをかける
>>密閉空間に人をぎっしり詰めると,人は自我が侵される不安に慄き,個々の感覚が
>>遠のき,何より大衆心理が先行するという。
>>つまり,ちょっとした操作で其処に居る全員の心理をコントロールする事が可能なの
>>である。
>>かつてナチスが悪用した手法でもあり,古くは寄席や歌舞伎で今は音楽やお笑いの
>>ライブで知ってか知らずか取られている手法である。曰く,密閉空間に鮨詰め になっ
>>たひとを笑わかすのは意外に容易い(たとえば客席に配置されたサクラは伊達では
>>ない)。これを業界用語では「客を転がす」,心理学用語で「レポールをかける」 と云
>>う。と,唐沢(俊一)さんに教わった(笑)。
>>何人かだけのツボを突付く事が出来たら,笑いは伝染する。これが立ちどころに伝染
>>する。
>>
>>あけぼの納涼寄席(桂平治出演)
>>http://homepage3.nifty.com/katuraheiji/rakugo/lib/akebono9808.html

> たぶん、ラポール(rapport)ではないのかなと思う。向山さんという教育研究家がいる
>のだがこの方が言っていた「感染」のようなものだろう。できる子を中心に攻めて教室全
>体にラポールをかけるようにするのが教師の技術として使えると言うわけだ。詐欺にも
>使わているだろうなあ。


http://web.archive.org/web/20090306121216/http://ja.wikipedia.org/wiki/ラポール
>ラポール (rapport) とは臨床心理学の用語で、セラピストとクライエントとの間の心的
>状態を表す。
>もとは、オーストリアの精神科医フランツ・アントン・メスメルが「動物磁気」に感応した
>クライエントとの間に生じた関係を表現するために用いた語である。その後、セラピスト
>とクライエントの間に、相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり感情の交流を
>行える関係が成立している状態を表す語として用いられるようになった。
>カウンセリングや心理療法をどのような立場から行う場合であっても、ラポールは共通
>した基本的な前提条件として重視されている。
>引用文献坂野雄二(編) 2000 臨床心理学キーワード 有斐閣双書


さて、唐沢俊一が、「ラポール」を「レポール」と間違えていることは確実として、では
「ラポール」だったら正しかったのかは微妙だと思う。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1343784738
>あるホームページを見ていて『レポール』という言葉が出てきました。どんな意味でした。
>そのHPでは、「ちょっとレポールを掛けられただけで」と人が他人に働きかけるという意味
>でつかわれていたのですが、この単語は何語でどんな意味なのですか?
〈略〉
>正解ではないかもしれませんが、ラポール(rapport)ではないでしょうか。つづりから見て
>英語かドイツ語でしょう。 心理学用語で、相互に信頼関係が成立している状態を言うら
>しいです。
>でも「ラポールを掛ける」とはどういうことでしょうかね? すみません、分かりません。


唐沢俊一は「レポール(共感)をかけられた」と書いているが、「ラポールをかける」という
表現はありかどうか、「ラポール (共感)」というのはありかどうか。

試しに「"ラポールをかける"」でググったら、以下のページが見つかった。

http://www.utsude.com/mailmag_2/mm_2/mm2_073.htm
>■□今週の本:「生保最強営業マンの実践コーチング塾」(細川 馨著)■□
>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822243958/mycoach-22   
〈略〉
>本書では、「ラポールをかける」ことが、コーチの重要なスキルとして、中心に
>据えて書かれています。

>「ラポール」とはもともとフランス語で「橋をかける」という意味で、「ラポー
>ルをかける」などと使われて、「相手との関係を築く」「信頼関係を築く」とい
>った意味で用いられています。
>(注:ただし、NLPの源流の一つである催眠療法の立場からいうと、ラポール
>とは「潜在意識レベルでの同調」「相手から反応が得られる状態」を意味する
>もので、いわゆる「信頼関係」がどうのこうのとは違うという見方もあります)

>私が学んできたNLP(神経言語プログラミング)では、必ず最初のほうに
>教えられる基本概念です。
>そして、「ラポールをかける技術」として、
> ●ペーシング(相手のテンポや声のトーンなど、相手のペースに合わせる)
> ●バックトラッキング(相手の言葉についていく。オウム返しと同様)
> ●ミラーリング(相手の姿勢、動きを真似る)


なるほど、Wikipedia に「メスメル」の名前が出てきたので、あれっと思っていたけど、
催眠療法がどうのこうのという話なのね、と勝手に納得。

「ラポール (共感)」の方はというと、まあ先に引用した Wikipdedia や辞書の説明を見ると、
「ラポール (信頼関係)」あたりが普通ではないかと思う。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch/0/0na/23354419164600/
>ラポール【(フランス)rapport】
>心理学で、人と人との間がなごやかな心の通い合った状態であること。親密な信頼関
>係にあること。心理療法や調査・検査などで、面接者と被面接者との関係についていう。


しかし、以下に引用の文章に登場する「ラポートトーク」を説く人の定義だと、「ラポール
(共感)」というのもありかも知れない。いや、「ラポート (共感)」か……ラポートはフランス語
読みでも英語読みでもないようだけど、日本語の表記として「ラポート」もありとなっている
模様。

http://eng.alc.co.jp/newsbiz/hinata/2009/02/post_552.html
>きのうだか、おとといの晩、夜、DVDを観るためテレビのスイッチを入れたら、教育番組
>なのか、研究者のような方が麻生首相とオバマ大統領の発言を分析し、麻生首相が
>やたらと「私」を使うのに、オバマ大統領の場合、We が圧倒的に多いといったことを指
>摘し、次いで、話し方のスタイルとして、事実の報告などコンテンツの伝達を目的とする
>「リポートトーク」と、相手の気持ちにアピールし、共感をおぼえてもらおうという「ラポート
>トーク」とがあると説いていました。
>この「ラポートトーク」という言葉を聞いて驚いたのは、これが rapport talk を日本語読
>みしたものと気づいたからです。英語では、この rapport は、「ラポー」または「ラポー
>ル」としか発音されず、最後の「ト」は無音に決まっています。


http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/229823/m0u/
>ラポート【rapport】
>「ラポール」に同じ。ラポートトーク【rapport-talk】⇒ラポールトーク


まあ、上でいう「ラポート・トーク」の元ネタはデボラ・タネンとかいう話も見つけたが、あまり
突っ込むと唐沢俊一と関係なくなっていくような気がするので、おいといて。

http://www.insightnow.jp/article/3424
>デボラ・タネンという言語学者は、『人の発言にはリポートトーク(report-talk)と、ラポー
>トトーク(rapport-talk)の2種類がある』と述べています。


http://www.hgld.co.jp/event1/ripo-toto-kutorapo-toto-ku.html
>言語学者・立命館大学教授の東照二氏によれば、メッセージの伝え方には、「リポー
>ト・トーク」と「ラポート・トーク」があるのだそうです。
>「リポート(report)・トーク」というのは、ニュースキャスターが情報を伝えるような話し
>方で、「ラポート(rapport)・トーク」は、相手との触れ合い、気持ちの通じ合いを中心に
>した話し方です。


唐沢俊一のいっていることに話を戻すと、「世の中の貧しさをバックボーンにして、読者と
の間に強いレポール(共感)をかけられた時代の作品」に、「密閉空間に鮨詰めになった
ひとを笑わかすのは意外に容易い」である。

前者は、「共感をかけられた」と読むとすれば日本語として変で意味不明だし、ここまで
出てきた「ラポールをかける」のどれにも該当しないような気がする。そもそも、対面の
コミュニケーションをとらない場合に「ラポールをかける」を使うのが、どれだけ一般的か
疑問である。

後者は、相手を「大衆心理が先行」するような状況におくことによって、「ちょっとした操作
で其処に居る全員の心理をコントロールする事が可能」という話だが、それは「相手との
関係を築く」とか「信頼関係を築く」とかいう手続きを省略しているように思える。

その他参考 URL (共感は sympathy とは限らない?):
- http://okwave.jp/qa/q5379169.html

スポンサーサイト

テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

02:43  |  その他の雑学本 間違い探し編 (324) +  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>NNT さん
>もしかすると、唐沢氏の『非実在“われわれ”』もラポールを狙ったのかも、
>というのは多分無いでしょうね。

いや意外とマジでねらっているかも^^;
セールスマンが人たらしに使うアヤシゲな技術とか好きそうですので<唐沢俊一
唐沢俊一の場合は、本人の意図はどうあれ、逆ラポール効果を発揮することが
多々あるとも思いますが。

それと、唐沢俊一にかぎらず、われわれ、僕たち、私たちを使いたがる人は
結構いますが、あれはどのような心理がはたらいているのかは少し興味が
あります。

>altnk さん
本文にも書きましたが、日本語の表記として「ラポート」もありとなっているようです
ので、そんなお気になさらずとも……。

「リポートトーク」と「ラポートトーク」をいいたがる人は、是非とも韻をふみたがる、
その執念 (?) のせいではないかと。
トンデモない一行知識@レス遅延気味すみません |  2011年05月28日(土) 17:04 |  URL |  【コメント編集】

●rapportの英語読み

私の拙いブログにトラックバックしていただき恐縮です。辞書にあたったところ、ご指摘のとおりrapportは英語ではラポールまたはラポーなのでブログを修正しました。ミイラ取りがミイラになってしまった。
altnk |  2011年05月25日(水) 22:18 |  URL |  【コメント編集】

●ラポールといえば

営業や販売の研修によく出てくる言葉ですな。
お客さんとの信頼関係が築けないと、いくら良い物でも売れないよってやられます。
品物が悪いから売れないのではなく、販売する人間をお客さんが信頼できないから売れないのだとかで。

実は、マルチまがい商法と自己啓発セミナーとセミナー商法と飲食業界のつながりヲチャしていて、そこら辺から得た知識ですが。

追記
>>オバマ大統領の場合、We が圧倒的に多いといったことを指摘し
もしかすると、唐沢氏の『非実在“われわれ”』もラポールを狙ったのかも、
というのは多分無いでしょうね。
NNT |  2011年05月25日(水) 09:29 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://tondemonai2.blog114.fc2.com/tb.php/670-db73f4b0

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。