2011.05.22 (Sun)
メルモちゃんってアニメ化の前はママァちゃんだったっけ
イベント
2011年5月13日投稿
渾沌を愛した男 【訃報 宇野誠一郎】
アニメソングの作曲家にも、さまざまな個性がある。
ダイナミックなリズムで聴く者の胸を踊らせるのが持ち味の人、
繊細なメロディラインで心をふるわせるのがうまい人、
勇壮でスケールの大きい交響詩的な曲を得意とする人。
そんな中、宇野誠一郎氏の曲の特長は何と言っても、
「遊び心があふれている」
ところにあった。
アニメというよりはバラエティショーのテーマソングみたいだった
『W3』。
オモチャ箱をひっくり返したようなにぎやかさだった
『悟空の大冒険』。
女の子の心に浮かぶ想いの連なりをそのまま曲でなぞったような
『不思議なメルモ』。
短い曲の中での緩急が自在という感じの
『ムーミン』。
いずれも、アニソン史に残る名曲ながら、そのひねり方が際立っていて、
異色作としか言いようがない曲ばかりだ。主題歌、というよりは
ミュージカルの中の一曲、というイメージが強い作品が多い。
この時代のアニソンの曲は主人公のカッコよさや可愛らしさを歌い上げる
ストレート性の強いものが多かったのに対し、宇野氏の作曲はもっと
方向性(ベクトル)が多彩多様で、一曲の中にいくつもの、聞く者を
驚かせるアイデアが詰め込まれていた。これは、コンビを組む作詞家に、
井上ひさし、山元護久、岩谷時子などという才気煥発な人たちが
多かったことも関係しているだろう。
『一休さん』の主題歌『とんちんかんちん一休さん』(山元護久作詞)
では、寺が舞台で小坊主が主人公という抹香臭いイメージを払うため
だろうが、いきなり“好き好き好き好き好き好き、愛してる”で始まる
意表のつき方、一転してエンディング『ははうえさま』では手紙の文章
をそのまま歌詞にして、しっとりとした曲をつける(最後の“一休”と
いう署名まで歌詞にするのが才気というものである)という工夫、
宇野氏にかかると、森羅万象、言葉という言葉には全て音楽を付す
ことが可能、という感じであった。
だから、宇野氏作曲の主題歌にはプロ歌手でない歌い手が起用されて
いることが多い。『ふしぎなメルモ』は出原千花子、『とんちんかんちん
一休さん』は相原恵という、どちらも小学生の歌唱だし、『さるとびエッ
ちゃん』は増山江威子、『ははうえさま』は藤田淑子という、声優が
歌っている。要するに、宇野氏が望んだのはプロ歌手の予定調和な、
完成された歌い方でなく、どこか素人故にひずみがあり、そのひずみ
が想定外の面白さを生むという効果だったのだろう。
×相原恵 ○相内恵
http://www.kasi-time.com/item-35248.html
>とんちんかんちん一休さん
>歌手 相内恵/ヤング・フレッシュ カテゴリ 一休さん OP
>作詞 山元護久 読み とんちんかんちんいっきゅうさん
>作曲 宇野誠一郎
まあ感じ方は人それぞれとはいえ、「バラエティショーのテーマソングみたい」というのは、
個人的には納得しにくい『W3』。↓
http://www.youtube.com/watch?v=6Z4qT0WhuHo
>Anime Music(1965) W3 [THE AMAZING 3] OP
「オモチャ箱をひっくり返したようなにぎやかさ」の『悟空の大冒険』は、いいとして。↓
http://www.youtube.com/watch?v=ONUfsmnPdqY
>Anime Music(1967) 悟空の大冒険 Gokuu No Daibouken OP
「女の子の心に浮かぶ想いの連なりをそのまま曲でなぞったような」って、それは曲の
ことではなく歌詞の話ではないかの『不思議なメルモ』。↓
http://www.youtube.com/watch?v=gZzamkPzMwg
>ふしぎなメルモ(Full version Stereo)第1話ダイジェスト 出原千花子&YF
「短い曲の中での緩急が自在という感じ」というのは、曲がどうこうというより歌い方の話
じゃないかなの『ムーミン』。↓
http://www.youtube.com/watch?v=ivy8QDYGqdY
>ムーミンのうた
ちなみに、上のリンクは「音源はレコードから」とのことで、テレビで流れていた歌は、
こういう感じ↓だったと記憶しているけど、これは放送時期によって異なるのかも。
http://www.youtube.com/watch?v=1KovK69Gbi8
>アニソン ムーミン OP
「いきなり“好き好き好き好き好き好き、愛してる”で始まる意表のつき方」も、「手紙の
文章をそのまま歌詞」にしたのも、それは作曲家である宇野誠一郎がしたことではなく
作詞家のしたことだろう――という意味のことは、2ちゃんねるのスレでも指摘されていた
(Read More 参照)。
http://www.youtube.com/watch?v=3oTc8UwNPl4
>一休さん OP
http://www.youtube.com/watch?v=HKOpvoaN0ps
>一休さん ED ~ははうえさま~
で、すぐ上にリンクした『ははうえさま』を歌っている藤田淑子や、『さるとびエッちゃん』の
主題歌の増山江威子のことを、唐沢俊一は「どこか素人故にひずみがあり」とか書いて
いるが、これも感じ方は人それぞれとはいえ、ちょっと納得しにくい。いかにも素人臭い
歌い方には聞こえないため……。藤田淑子は歌手でもあるんじゃないかと思うし。
http://www.youtube.com/watch?v=EmFVqggDc5A
>さるとびエッちゃんOP
http://ja.wikipedia.org/wiki/藤田淑子
>6歳の頃からラジオやテレビで活動をしており、子役から女優、歌手、そして声優という
>幅広い芸歴を持つ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/増山江威子
>ディスコグラフィ
>・キャンティのうた(アンデルセン物語ED主題歌)
>・「さるとびエッちゃん」オープニングテーマ - 「エッちゃん」(作詞:山元護久/作曲:
> 宇野誠一郎)
>・ムーミンOP主題歌
唐沢俊一はまた、『ふしぎなメルモ』や『とんちんかんちん一休さん』を、「どちらも小学生
の歌唱だし」とも書いているが……子どもが歌っていたのは別に「宇野氏作曲の主題歌」
にかぎったことではないのでは。
『鉄腕アトム』 (http://www.youtube.com/watch?v=wnznRd1deiA)、『スーパージェッター』
(http://www.youtube.com/watch?v=tbnXFhReQqQ) などは主題歌を上高田少年合唱団
が歌っていたもので、作曲はそれぞれ高井達雄と山下毅雄。宇野誠一郎ではない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/上高田少年合唱団
>上高田少年合唱団(かみたかだしょうねんがっしょうだん)は、東京にあった児童合唱
>団。1950年代から70年代前半にかけて、数多くのテレビのアニメ番組・実写番組の
>テーマ・ソングのレコーディングに参加した。
ちなみに、『ビッグX』 (http://www.youtube.com/watch?v=sW2ZCgB9Ok0) も上高田
少年合唱団で、作詞が谷川俊太郎なのも『鉄腕アトム』と同じだったりする。作曲家は
冨田勲。
上高田少年合唱団の他に西六郷少年少女合唱団というのもあって、『鉄人28号』の
主題歌 (http://www.youtube.com/watch?v=gahbpPhs-3U) を歌っていた。こちらの
作曲は三木鶏郎。『狼少年ケン』 (http://www.youtube.com/watch?v=uR0x7p2UTDY)
も西六郷少年少女合唱団で、こちらのは作曲は、最近息子が一部で有名な小林亜星。
http://ja.wikipedia.org/wiki/鉄人28号_(テレビアニメ第1作)
>音楽:三木鶏郎、越部信義、嵐野英彦
>オープニング・テーマ:『鉄人28号の歌』(歌:デューク・エイセス、途中より西六郷少年
>合唱団)
http://ja.wikipedia.org/wiki/西六郷少年少女合唱団
>1950年代には、日本の小学校合唱コンクールで次々と受賞し、全国に知られるように
>なる。NHKの「歌のメリーゴーラウンド」「みんなのうた」やアニメソングでも常連の合唱
>団となる。1960年代には、テレビ番組の『鉄人28号』『狼少年ケン』『少年忍者風の
>フジ丸』『海賊王子』『ハッスルパンチ』『キャプテン・スカーレット』など数々のテーマ
>ソングのレコーディングにも参加した。
また、『ハクション大魔王』 (http://www.youtube.com/watch?v=qof7R30ibH4) の場合
は、オープニングは前年に「ちびっこのどじまん」のグランドチャンピオンになったばかりの
島崎由理 (当時の表記) で、エンディングには「12才・横浜市」とスタッフロールに注釈が
ついていた堀江美都子。作曲は市川昭介、和田香苗で、宇野誠一郎ではない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/しまざき由理
>しまざき 由理(しまざき ゆり 、本名(旧姓・旧芸名)嶋崎 由理(島崎 由理の表記も用
>いられていた))は、日本の歌手。
〈略〉
>1968年にフジテレビの「ちびっこのどじまん」に出演、グランドチャンピオンになる。1969
>年にフジテレビの「紅三四郎」の2代目エンディング『夕陽の男』を山尾百合子と共に
>歌い歌手デビュー。
〈略〉
>ハクション大魔王の歌(1969年10月20日発売。『ハクション大魔王』オープニング→エン
>ディング)
http://ja.wikipedia.org/wiki/堀江美都子
>堀江 美都子(ほりえ みつこ、本名:浅見 美都子(旧姓:堀江))は日本の女性歌手、
>声優。
〈略〉
>1957年3月8日(54歳)
〈略〉
>アクビ娘の歌(ハクション大魔王 主題歌)
堀江美都子は、声優が主題歌を歌うというより、主題歌を担当する歌手が声優になったと
いうパターンの模様。
いなかっぺ大将 (http://www.youtube.com/watch?v=imLYGOid4Dk) の天童よしみは
中学生になっていたそうだけど、これも若い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/天童よしみ
>中学生であった頃の1970年9月10日に、吉田よしみ名義で『大ちゃん数え唄』を発売
>(コロムビアレコード SCS-114)。フジテレビ系列で放映されたテレビアニメ「いなかっ
>ぺ大将」の主題歌である。
一方、唐沢俊一のいうところの「プロ歌手の予定調和な、完成された歌い方」というのは、
デューク・エイセスの『鉄人28号』 (http://www.youtube.com/watch?v=kj3Em_R2BsM)
克美しげるの『エイトマン』 (http://www.youtube.com/watch?v=hgJp5GMCfpc) あたりに
なるのだろうか。
しかし、唐沢俊一のいう「プロ歌手でない歌い手」、「完成された歌い方でなく、どこか素人
故にひずみ」は危うさを含んだ表現で、アニメなどの主題歌を歌うことはプロ歌手としての
キャリアにカウントされないのかとか、小学生だから、声優と兼業だからといって、「素人故
にひずみ」とか不安定な歌唱力のように決めてかかってよいのかという問題もあると思う。
そもそも、個人的には、宇野誠一郎の作品を「異色作としか言いようがない曲」というのに
違和感があって、「ミュージカルの中の一曲、というイメージが強い作品」といわれても、
それは当時主流だった路線のひとつであり、「異色」というのは少し違うのではないかと。
唐沢俊一自身も書いているように「アニソン史に残る名曲」ということは、「アニソン」とは
これこれこういう感じのものという概念を形作る有力な構成要素となりうるし、実際なって
いるのが宇野誠一郎の作品たちだと思うと、鶏が先か卵が先かという問題にもなる。
唐沢俊一は、「この時代のアニソンの曲は主人公のカッコよさや可愛らしさを歌い上げる
ストレート性の強いものが多かった」とも書く。「ストレート性の強いもの」というのは日本語
としてどうかと思うが、おいておくとして、「主人公のカッコよさや可愛らしさを歌い上げる」
のは、曲調よりも歌詞や歌い方の問題ではないかと思うし、その点において宇野誠一郎
作曲の作品として唐沢俊一があげる『W3』、『悟空の大冒険』、『不思議なメルモ』、
『ムーミン』、『とんちんかんちん一休さん』、『ははうえさま』は、特に異色だったとも
思いにくい。「プロの歌い手」の楽曲がまずあって、それとタイアップすることが多くなる前
の時代のことだし。
いや唐沢俊一は「宇野氏の作曲はもっと方向性(ベクトル)が多彩多様で、一曲の中に
いくつもの、聞く者を驚かせるアイデアが詰め込まれていた」と書いているのだけど、
ほう、そうなのかと思って続きを読むと、「コンビを組む作詞家に、井上ひさし、山元護久、
岩谷時子などという才気煥発な人たちが多かったことも関係しているだろう」で、結局
また歌詞の話かよ、という気分に……。
2ちゃんねるのスレ (Read More 参照) には以下のような書き込みがあるけど、この手の
指摘は、作曲家が亡くなり唐沢俊一が“追討”の文章を書くたびに繰り返されてきたもの
で、今回の唐沢俊一の文章もやっぱり「歌詞に関しての感想ばっかりになっちゃ」ったの
かという感じ。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1305049695/321
>321 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:09:10.67
>>>315
>音楽的な素養のない人が音楽について語るとそうなるというパターン。
>メロディやアレンジの事は雰囲気でしか表現できないので
>いきおい歌詞に関しての感想ばっかりになっちゃう。
More...
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1305049695/-------
42 :無名草子さん:2011/05/11(水) 14:07:08.03
宇野誠一郎 死去
313 :無名草子さん:2011/05/13(金) 22:52:19.88
新しいイベントです
http://www.tobunken.com/news/index.html#Event
イベント
2011年5月13日投稿
渾沌を愛した男 【訃報 宇野誠一郎】
アニメソングの作曲家にも、さまざまな個性がある。
ダイナミックなリズムで聴く者の胸を踊らせるのが持ち味の人、
繊細なメロディラインで心をふるわせるのがうまい人、
勇壮でスケールの大きい交響詩的な曲を得意とする人。
そんな中、宇野誠一郎氏の曲の特長は何と言っても、
「遊び心があふれている」
ところにあった。
314 :無名草子さん:2011/05/13(金) 23:00:57.02
本当に解らないんだけど、どうして追悼文を、イベントの項目にのっけるの?意味解って
書いているの?追討文だからイベントなのか?失礼だよなぁ。鬼畜キャラ維持したいの?
315 :無名草子さん:2011/05/13(金) 23:37:34.74
「とんちんかんちん一休さん」
http://jpop.yinyueabc.com/%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5/%E3%81%A8%E3%82%93%E3%81%A1%E3%82%93%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%A1%E3%82%93%E4%B8%80%E4%BC%91%E3%81%95%E3%82%93/
>『一休さん』の主題歌『とんちんかんちん一休さん』(山元護久作詞)
>では、寺が舞台で小坊主が主人公という抹香臭いイメージを払うため
>だろうが、いきなり“好き好き好き好き好き好き、愛してる”で始まる
>意表のつき方
疑問点
1.この書き方だと、まるで元の歌詞では違う個所から始まっていたかのように読めるんだけど、そうなの?
2.もし1.が正しいのだとしても、「好き好き……」と始まるから「抹香臭い寺のイメージを払拭しようとした」
とは限らないんじゃないの? 視聴者にインパクトを与えて、番組と主題歌を覚えてもらうための工夫なんだから。
>一転してエンディング『ははうえさま』では手紙の文章をそのまま歌詞にして、
「ははうえさま」歌詞
http://jpop.yinyueabc.com/%E3%83%93%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%B3/%E3%81%AF%E3%81%AF%E3%81%86%E3%81%88%E3%81%95%E3%81%BE/
歌詞を手紙の文体で書いたのは作詞家の手柄で、作曲家の手柄ではない。
しかも、宇野氏は作曲はしてるが、歌詞は書いてない。
宇野さんは、主題歌を書いてたばかりじゃなくて、番組の音楽監督も務めてるんだから、
主題歌以外の楽曲でどういう工夫をしているのか、どういう作風だったのかを書かなきゃ
ダメなんじゃないの?
316 :無名草子さん:2011/05/13(金) 23:46:41.28
>『ひょうたん島』で共演していた熊倉一雄氏によると、藤村氏は台本を事前に読まず、…(中略)…
>しかもディレクターがそれをほとんどNGを出さずに、
>「予定にないことをさせればさせるほど面白い」と、好き勝手をやらせていたという。
>宇野氏の基本には、こういうところから生れる面白さを最高の面白さととるセンスがある。
ディレクターが出演者の自由気ままにやらせていたことが、いつの間にか「宇野氏の基本」に話がすり替わっている。
「漫棚通信」さんの書いたものを自分の書いたものと見なして好き勝手に扱う人は、さすがに考えることが常人とは違うね。
しかも続きがこれ。
>「不安もある渾沌とした世界を持とうよ」
>という宇野氏のメッセージは伝わりにくくなっているのかもしれない。
>「グレーゾーンが、今こそ大切だと思うんです」
「宇野氏のメッセージ」って、これ唐沢の勝手な解釈なんじゃないの?
だとしたら、カギカッコに括って、しかも、さながら引用してますと言わんばかりの書き方をしちゃ駄目だよね。
だって、この二つの「メッセージ」、どちらか片方ずつググっても、唐沢のホームページしか出てこない。
ちなみに、メッセージにプラスで宇野誠一郎、と検索しても結果は同じ。
本当に宇野さんの言行録にこういうのが残ってたり伝えられたりしてるのかな?
321 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:09:10.67
>>315
音楽的な素養のない人が音楽について語るとそうなるというパターン。
メロディやアレンジの事は雰囲気でしか表現できないので
いきおい歌詞に関しての感想ばっかりになっちゃう。
しかも歌っているのが小学生みたいだとかって、あの時代のアニメでは
そんなに珍しい事でも無かった気がする。
>寺が舞台で小坊主が主人公という抹香臭いイメージを
とか言われても、一休さんのアニメ自体そんなイメージじゃない。
この橋渡るな、水飴なめちゃった、虎を退治せよ
とか、アニメになる前から普通の面白い話として有名だったし。
それにお寺が舞台の曲では服部良一の「山寺の和尚さん」という
全然抹香臭くないポップな曲の先駆があるから。
今回、ひさびさに「一休さん」の曲を聴き直してみたんだけど
http://www.youtube.com/watch?v=Pja3HisJz8Q&feature=related
ベースの動きとか、ドラムのタムの入り方とか、ジャズの人っぽいよね。
音は子供にも分かり易くなっているけど、演奏している人はそっちぽい。
そしてエンディング「母上さま~」は
坂本龍一「戦場のメリークリスマス」だよねw
322 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:11:42.67
キーボードが使えれば曲が作れると思ってる奴は、ワープロが使えれば文章が書けると思ってる奴と一緒
そういや、初期にワープロ導入したと自慢してた誰かさんもいたなあ
323 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:17:24.68
>だから、宇野氏作曲の主題歌にはプロ歌手でない歌い手が起用されていることが多い。
>『さるとびエッちゃん』は増山江威子、『ははうえさま』は藤田淑子という、声優が
>歌っている。
少なくとも藤田淑子は歌手も本職にしてるけどね。こういう時にウィキペディアを見ないんだねテンテーは。
しかも、『ムーミン』の主題歌も藤田さんが歌ってる。
http://www.youtube.com/watch?v=HlQDIdn2GZM&hd=1
>どこか素人故にひずみがあり、そのひずみが想定外の面白さを生むという効果
少なくとも『ムーミン』の主題歌でそんな感じはしなかったけど。
テンテーは、キャラクターの中の人が歌えば、視聴者はそのキャラが歌ってると受け取って親近感を感じる、
という基本的なからくりが分からずに、奇を衒っておかしなことばかり書いてるね。
324 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:17:51.85
>>319
唐沢先生の聖戦は「まだ死んでいない俺の方がまし」という理論での連勝です。
生き地獄という焦燥感の中で未だに勝ち続けている唐沢先生は勇者だと思います。
死ぬまで勝ち続けて下さい。
325 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:19:42.79
当時のことを知らないからあれなんだけど、一休さんのエピソードって昔から子供向けの話として
親しまれてたの?それとも話自体はあってもそれほど著名でもなかったのが、アニメで有名になったの?
後者ならともかく、前者なら抹香臭いイメージもへったくれもないような。
326 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:22:56.80
一休さんの話はアニメになる前から有名だよ。
流石に300回近くまでの話のほとんどはアニメオリジナルだけど
子供向けの話としては、アニメ化された1975年以前に
小学生だった自分は絵本でも読んでいたし、児童文学としても読んでいた。
328 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:36:12.49
Wikipedia
> * 「一休さんの頓知話」として知られる『一休咄』は、一休の遷化から200年余り後の
> 元禄年間(江戸時代前期)に世に現れた。作者は不明である。『一休咄』は一休の事績の
> 他に一休になぞらえた民間説話や登場人物を他の高僧から一休に置き換えた伝説が数多く
> 含むため、史実とは言い難い。民衆の願いを歴史上の人物に仮託した読物である。
> 児童文学書で出されている。
> * 『一休咄』は現在も子ども向けの読物として親しまれており、これを翻案したTVアニメ
> 『一休さん』も製作された。
だよねえ。抹香臭いイメージなんて微塵もなさそうだ。
関係ないけど一休が登場する作品のリストにR.O.D.があって吹いたw
329 :無名草子さん:2011/05/14(土) 00:42:48.99
水島新司の野球漫画で「一球さん」ってのあるけど、
あれの雑誌連載は
アニメ「一休さん」の放送が始まったのと同じ1975年。
だから便乗作品かと思われがちだが
マンガ「一球さん」の連載開始は1975年5月から
アニメ「一休さん」の放送開始は1975年10月から
つまり、アニメより前に「一休さん」という名前をパロディ的に使っても
成立するぐらいに普通に知られている話だった。
334 :無名草子さん:2011/05/14(土) 01:10:05.56
>>321
>ベースの動きとか、ドラムのタムの入り方とか、ジャズの人っぽいよね。
古典的なスケール(長調・短調)ではなくて、モード(教会旋法や民族音階)を使ってるので、
余計そう思うのかも。
>そしてエンディング「母上さま~」は
>坂本龍一「戦場のメリークリスマス」だよねw
あ、なるほど。そういう世界ですね。
「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」
http://www.youtube.com/watch?v=WZQYg0vjLxE&fmt=18
これ聞いたら、久しぶりにビル・エバンスが聴きたくなってきた(笑)。
実を言えば、俺的には、「ははうえさま」のモデルは「君が代」じゃないかと思うんだが。
>ははうえさま
http://www.youtube.com/watch?v=hhWeJkVMwm8&fmt=18
>管弦楽版「君が代」(近衛秀麿・編)
http://www.youtube.com/watch?v=pZ93Hy1EngQ&hd=1
モードを使った序盤、讃美歌風のコードが聞こえる中間部、モードに戻る結末、
という進行やアレンジ、
それに、「和のものをどうにか洋風に仕立ててみました」感も含めて、似てると思いません?
335 :無名草子さん:2011/05/14(土) 01:31:38.84
>>328
一番史実に忠実なセクシー一休だったな。悪だし。
336 :無名草子さん:2011/05/14(土) 01:34:36.71
>>331
お前、自力でゼロなんだから関係ないじゃん。
337 :無名草子さん:2011/05/14(土) 02:22:30.87
>人は明日何が起こるかわからないから死ぬのではない。明日も明後日も何も起こらないと思うから
>死ぬのである。
言いたいことは分からなくもないような気がするけど、気取りすぎ。
意地悪く読めば、将来へのビジョンが持てなくなったがために宇野さんはお亡くりになった、
と言ってるみたいに見えるし、故人へのはなむけの言葉に生きるの死ぬのなんて無神経も甚だしい。
>何が起こるかわからない渾沌をこそ財産と教えてくれた宇野氏の曲を子供時代聞き続けていたから、
>今日もなお、私は生き続けていられるのかもしれない。
だからこれも、とってつけたようなセリフに見える。
それにしても、「渾沌」だの、「何」が「起こる」の「起こらない」のと、一体何が言いたいのだろう?
まさか、また大震災や原発のことかと思って、「ドン・ガバチョの未来を信ずる歌 原発」でググったら、
いくつか本当に引っ掛かった。反原発か反民主党かの書き手の違いはあるが。
http://blog.livedoor.jp/yakusokunonatu/archives/3657261.html
http://koinu2005.seesaa.net/article/192228565.html
http://hello.ap.teacup.com/koinu/1356.html
もしかするとこういうのを見て、天災や人災で大変になってきた世の中を、財産になると言って
はしゃいでるのかと思ったら、妙にうそ寒い気持ちに襲われた。
-------
ムーミン アンデルセン 最近では おーい龍馬 トトロ アニメと子供の心について 考える時があります。アニメ同好会(名前検討中 子育て研究会(名前検討中
こんなところでよかったら、ガンガン使ってください。^^
> http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040421
これ↑は興味深く読ませていただきました。(←何か偉そう)
幼い頃に見た映画の後々までの影響というか、三つ子の魂百までとか。(?)
>50代(元アニドウ会員) さん
>おまけに『たぬきさん大当たり』を、1967年の作品などと書いている。
> 『たぬきさん大当たり』は1959年の作品です。
まあ公開の年が 1967 年だから 1967 年の作品――という書き方もアリだとは
思うのですが、唐沢俊一の裏モノ日記の文脈でそう書いてしまうのは、ちょっと
どうかと思いました。
「植木さんが、これは占領下時代のアニメですか”と言っていた(職業安定所の
ドアに“EMPLOYMENT OFFICE”と英語が書いてあるところから)が、なんと
1967年(昭和42年)の作品で」となっているので、せっかくの植木不等式の指摘
を無駄にして (?)、ずいぶん後になってから製作された作品であるかのように
書いているので。
いやまあ英語が書いているのは、占領下時代の記憶が新しいからというより
「海外輸出を構想して作った」かもしれないとは思いますが、自分にはよく
わかりません。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=142008
> 東映動画(現・東映アニメーション)が海外輸出を構想して作った、動物を
>擬人化した短編アニメ映画。
そういえば、唐沢俊一は、アニメの輸出入業を昔やっていたとプロフィールに
書いていて、名無しさんに輸入はまだしも輸出って何よとツッコミをいれられて
いたかなあ……と、どうでもいいことを思い出したり。
>1967年(昭和42年)の作品で、
>『少年ジャックと魔法使い』などと一緒に上映されたらしい。
ああ、やはり唐沢はリアルタイムで「東映まんがまつり」を見てなかったんですね。
唐沢は単にテレビアニメが好きだったというレベルのアニメファンに過ぎなかった、ということがよくわかる記述です。
おまけに『たぬきさん大当たり』を、1967年の作品などと書いている。
『たぬきさん大当たり』は1959年の作品です。
短編アニメだから一般公開の機会がなく、67年に『少年ジャック』に添え物として付けられていただけです。
唐沢は『日本アニメーション映画史』(1977年刊行)も、手塚治虫の自伝『ぼくはマンガ家』も読んでいないのか!?
『たぬきさん大当たり』について触れられているのですけどね。
ウィキペディアの『たぬきさん大当たり』の項は、この2冊の受け売りにすぎません。
>NNTさん
『少年ジャックと魔法使い』を気に入ってくれた様で、オールドアニメファンとして嬉しいです。
当時のアニメーション映画は、完全に幼児の観客だけが対象に作られていました。
したがって重厚なテーマやメッセージ、キャラクターの性格描写もありません。
ですから現在のアニメファンには物足りなく写ると思いますが、それでもNNTさんが良さを見出してくれたのは、とても嬉しく思います。
今の基準で見てしまうと色々「?」はありますが、高度経済成長期の作品ですからね、
とても贅沢なアニメでした。
たいそうカラフルだし、これでもかとよく動くアクション、悪夢の様に美しい美術と演出、
当時のアニメ映画として最高峰なのではと思います。
ジャック少年が悪魔の少女キキに見せる優しさと苦難を乗り越える逞しさ、惚れましたね。
『未来少年コナン』を思い出したり。
あと、キキは結構意地悪なんだけど、優しいんですよね。
人の心の機微がこども映画なのに描かれていて、美しいってこういう事なんだと思いました。
もちろん宇野誠一郎氏の劇伴はすばらしく、映画館で見れたらどんなに幸せだろうかと思います。
ググってみたら、町山智浩氏のレビューがありました。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040421
自分も子供の時に見たかったです。
トンデモない一行知識さん、場所お借りしてすみません。
ただ、これだけだと、見たことがあるかどうかはっきりしませんね。
(裏モノ日記での登場は、これ 1 回きりのようです)。
http://www.tobunken.com/diary/diary20040407000000.html
>『たぬきさん大当たり』なんて日本製アニメも珍作であった。植木さんが、
>“これは占領下時代のアニメですか”と言っていた(職業安定所のドアに
>“EMPLOYMENT OFFICE”と英語が書いてあるところから)が、なんと
>1967年(昭和42年)の作品で、調べてみると東映まんが祭で
>『少年ジャックと魔法使い』などと一緒に上映されたらしい。
『長靴をはいた猫』の方はアニドウの上映会に何度か登場していましたが、
『少年ジャックと魔法使い』はどうだったのでしょうか。「FILM1/24」の記事は
あるようですが、1976 年だと唐沢俊一の上京 (アニドウ進出) よりも前の話と
なってしまいますし。
http://www.anido.com/publication/973
>1976 (昭和51年4月12日) (絶版)
〈略〉
>「『少年ジャックと魔法使い』を見て」富沢洋子
http://unkar.org/r/animovie/1133719548/373-425
>394 :見ろ!名無しがゴミのようだ![sage]:2008/02/27(水) 11:31:57 ID:vytZbKSL
>ベオウルフ公開されても結局「少年ジャックと魔法使い」は話題にならなかったな・・・
で、50代(元アニドウ会員) さんに怒られるかなと思いつつ YouTube ……。
つ http://www.youtube.com/watch?v=lXSPIrwfiBw
まあ、確かに唐沢をアニメファンでは無いと言い切るのは、ちょっと乱暴でしたね。
でも唐沢はほんと底が浅いし、発言は矛盾だらけです。
検証班さんが「『FILM1/24』の唐沢俊一」で検証されている以外の文章でも、“なんやかやでもうスターウォーズを9回半も見た勘定になる”などと自慢げに書いています(『1/24』25&26号の投稿ページ)。
それが『トンデモ創世記2000』では、“17回半見ましたね”と増えています(193ページ)。
同じ投稿で“俺はミステリファンであるのに何故かかるねむいめをしてまでSF映画を見にいかねばならんのか”とも書いてます。
『スターウォーズ』を渋々見てる様な口ぶりです。
・・・・だったらなぜ青学の伝統ある「推理小説研究会(推理研)」に入会しなかったのでしょうね。
ほんと唐沢の文章は突っ込みどころ満載です。
さて『少年ジャックと魔法使い』ですが、宮崎吾郎監督の『ゲド戦記』
を見た時、魔法使いのクモが魔力を無くして次第に老人になっていく場面は、『少年ジャック』にヒントを得たんじゃないかと思いました。
これ以上書くとネタバレになりますので止めます。
『少年ジャックと魔法使い』をネットレンタルしました。
楽しみです。
東映まんが祭りの第一弾で上映されたんですね。
>見ていない(=本当はアニメファンでは無い)
自分も唐沢氏は実はアニメをそんなに好きではないのだろうとは思いますが、
アニメファンでは無いと断定するのはいささか乱暴かと。
アニドウの会員なら見ていて当然であろう基礎教養的作品の音楽で、
故人の業績として取り上げるべき事を取り上げられない、
残念な見識しか唐沢氏は持っていないんでしょうね。
>系統的なアニメの知識の持ち主
って事を売りにしていたはずなのに。
『少年ジャックと魔法使い』(1967年)は、伝統ある毎日映画コンクールでアニメとしては初の音楽賞を受賞した、劇場用アニメーション映画です。
毎日映画コンクールの音楽賞を受賞したアニメは、それ以外でははるか後の久石譲作品だけです。
宇野誠一郎氏はその嚆矢でした。
1958年生まれの唐沢は、本当に幼い頃からのアニメファンだったら、『少年ジャックと魔法使い』(1967年)を、当然リアルタイムで見ているはずです。
何も言及してないのは、見ていない(=本当はアニメファンでは無い)のでしょう。
もちろん私はリアルタイムで劇場で見ています。
ディズニーアニメ『眠れる森の美女』に影響を受けた、天才小山礼司氏の悪魔の城内外の美術はすばらしいものでした。
・・・ユーチューブの画像なんか見てもだめですよ。
大スクリーンの退色してない画質でなければ、あのすばらしい美術はわかりません。
『眠れる森の美女』の影響ウンヌンは、大人になって気付いたことです。
ネットの検索では、このことを指摘している人は誰もいないみたい・・・・・・
系統的なアニメの知識の持ち主がいないんだなあと、アニメのオールドファンとして悲しくなります。
かっこいいですな。
『とんちんかんちん一休さん』に関しても相原恵さんが歌っているのはほんの少しで、
大部分はヤングフレッシュが歌ってるし、
クレジットされていないけど藤田淑子さんの声も聞こえるし。
逆に素人くさい相原恵さんをできる限り排除した感じにも聞こえてしまいます。
宇野誠一郎さんの歌のなかで、私が好きなのは作詞もされた
「クリスとヘレン」
http://www.youtube.com/watch?v=xBuXv3JB6sI
です。これならちょっと普通じゃないと言えると思うんですけどね。
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『鉄人28号』あたりを除くと、SF 系のバトルもの (といっていいのか) の主題歌は
作曲なさってなかったようですね。名作路線とか、ほのぼのしたものが多いかも。
http://yoshim.cocolog-nifty.com/tapio/2011/05/post-3904.html
> 学生時代、日本を代表する大作曲家と言ったら、それはもう誰が何と言っても
>冨田勲・宇野誠一郎の二氏だった。日本におけるドビュッシーとラヴェルと言って
>も良いかもしれない。
> 両者共に、平尾貴四男門下で、冨田さんは慶應、宇野さんは早稲田出身。純音
>楽ではなくテレビの世界の作曲家だが、「ひょっこりひょうたん島」(1964~69)で
>登場人物たちが歌うわけの分からない歌を次から次へと作曲する万華鏡のような
>手腕に驚愕させられたあたりから、宇野誠一郎氏は私の中で「一級のプロの作曲
>家」としてカウントされるようになった。
> TVアニメの作曲家として(60~70年代に子供だった人なら知らない人がいない
>ほどの)多くの主題曲(チロリン村とくるみの木、一休さん、ふしぎなメルモ etc)が
>有名だが、個人的には、番組の背景に流れる音楽のハーモニーやリズムとサウ
>ンドのセンスに感心しきりだった。「ムーミン」の叙情的な空気感、「悟空の大冒
>険」のポップなスピード感。響きは千変万化だが、一音を聞いただけで宇野さんの
>音楽だと分かる、紛れもない「プロの」作曲家だった。