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2011.04.05 (Tue)

古い物価を見ませんか (?)

http://www.tobunken.com/diary/diary20110401105456.html

1日 金曜日
古い映画を見ませんか・16 『野獣都市』
〈略〉
おまけに大学はストの嵐で(いきなり映画はスト
風景から始まる。1970年という時代ですな)授業どころでなく、卒業も
延期。就職もままならないところを、バイト先の銃砲店で知り合った三國に
運転手兼・殺し屋として雇われる。このときのセリフで、
「君、給料いくら貰っているんだ」
「三万です」
「それで学費までか。大変だな。私の運転手にならんかね、月二十万出そう。
……君の銃の腕も見込んでの値段だ」
というやりとりがある。70年当時の物価はおおまかに言って今の1/5で
あるから今の感覚で言うと、黒沢は月100万円で雇われたことになる。
この給料が、殺人に手を染めるまでに値する金額かどうかは別として、
これ以降黒沢は、三國に徹底して尽くしつくす(日本語が変か?)。
〈略〉
原作では
主人公は、金のために主人まで利用し、その計画のために主人の娘を強姦し
自分の言いなりにする冷血漢になっている(大藪春彦の作品にはよくある
人物造形)が、映画(脚本/石松愛弘)。三國に愛情を感じるという設定は
映画オリジナルなのだ。

http://megalodon.jp/2011-0404-0012-20/www.tobunken.com/diary/diary20110401105456.html

×徹底して尽くしつくす ○徹底して尽くす or 徹底して尽くしまくる
×映画(脚本/石松愛弘)。 ○映画(脚本/石松愛弘)では違う。
×1/5 ○1/3

「日本語が変か?」と書いてあったので、どうかなと思って二重引用符付きでググってみる
と、「"尽くしつくす"」で「約 291 件」。これが「"尽くし尽くす"」だと、それより少し多く
「約 733 件」だった。ただし、この結果には、「尽くし、尽くす」の登場する文章も含まれる。

で、まあ、ざっとながめるかぎりでは何というか、あまりオフィシャルな文書では使われて
いないようだし、日本語としてはちょっと変。「尽くして尽くして尽くしまくる」みたいなことが
いいたかったのならば、「約 32,500 件」の「"尽くしまくる"」を使った方がよかったんじゃ
ないかと。「徹底して」がついているのだから、素直に「徹底して尽くす」の方がもっとよい
と思うけど。


「日本語が変か?」というよりも、「日本語が変だ!」という感じなのが、以下の箇所。

原作では主人公は、その計画のために主人の娘を強姦し自分の言いなり
にする冷血漢になっている(大藪春彦の作品にはよくある人物造形)が、
映画(脚本/石松愛弘)。三國に愛情を感じるという設定は映画オリジナル
なのだ。


括弧 () でくくられた分を取り払ってみると、「原作では主人公は、その計画のために主人
の娘を強姦し自分の言いなりにする冷血漢になっているが、映画。」……。

「が、映画(脚本/石松愛弘)」の部分が、見事に宙にういているのが素敵ですね、と。

「映画(脚本/石松愛弘)」と「。」の間に、何か書こうとしたけど忘れてしまったのか、
または、何か書いてあったのを削除して、「映画(脚本/石松愛弘)」を次の文の「映画」
の部分に上書きコピペしようとして忘れてしまったのか。後者だったら、以下のような
感じになる。
-------
原作では主人公は、その計画のために主人の娘を強姦し自分の言いなり
にする冷血漢になっている(大藪春彦の作品にはよくある人物造形)。三國に
愛情を感じるという設定は映画(脚本/石松愛弘)オリジナルなのだ。
-------


それから、「谷沢永一についても時空を歪ます」のときも思ったけど、どうして全角数字と
漢数字を混在させるのか、気になってしょうがない。

金額が何万だと書くのは同じなのに、「三万です」「月二十万出そう」と「月100万円」。

「三万です」と「月二十万出そう」は登場人物の会話に出てくる部分なので、これが小説
からの引用だというなら、ああ元の文章の表記の通りに書き写したからなのかと納得も
できるのだけど、唐沢俊一が今回書いたのは「古い映画を見ませんか」なのだから、会話
の部分に限って漢数字で書く理由は特にないはずなんだけど……。

ついでに、というか、その流れで、「70年当時の物価はおおまかに言って今の1/5」と
いうのも気になってくるし。1970 年頃は週刊少年漫画雑誌は 80 円か 90 円くらいで、
それが石油ショックで 100 円程に値上がりして、さらにページ数も減ってしまった記憶が。
今は 240 円くらいだから、およそ 3 倍の計算で。

http://ja.wikipedia.org/wiki/週刊少年ジャンプ
>()は特別定価、あるいはサービス定価。消費税導入以降は税込み価格。
>・創刊時 - 1970年6月 90円(100円?)
〈略〉
>・1973年4月 - 1973年11月 100円(不明)
> ・(1973年11月16日 第一次オイルショックに伴う「石油緊急対策要綱」を閣議決定)
>・1973年12月 - 1976年6月 130円(150円)


一方、電車やバス、タクシーの初乗り料金のように 5 倍近く、または、それ以上の額に
なっているものもある。

http://shouwashi.com/transition-fare.html
>            JR最低運賃 都バス運賃 路面電車運賃  タクシー基本料金
>昭和44年(1969)    30
>昭和45年(1970)             30        20        130
〈略〉
>平成7年(1995)    140       200       160        650


缶ジュースは容量がまちまちで、しかも価格が内容量と比例しないから単純比較は
難しいかもだけど、まあ 2 倍未満といってよさそう。

http://muirwoods.blog133.fc2.com/blog-date-20110112.html
>コカコーラ・ホームサイズ(500ml入りの瓶)が発売されたのも1970年代初頭でしたよ
>ね。
>確か価格は110円。 今なら500mlは缶で150円が基本ですよね。
>「3杯注いでもまだ余る」ってのが当時のキャッチフレーズだったような(笑)


http://www.allas-one.com/coke/history/history1.html
>1972年 昭和47年〈略〉 コカコーラとスプライトを350ml.缶で新発売(70円)
>1973年 昭和48年 コカコーラレギュラーサイズ(190ml.)を35円から40円に値上げ


で、総務省の統計によると、「1970年から90年までの20年間はモノの値段が3倍ぐらい」
になって、それから 2010 年まではほとんど上がっていないそうだから、1970 年の物価は
いまのおよそ 1/3と考えてよいだろう。

http://www.nikkei.com/life/family/article/g=96958A96889DE0E2E3E3E2E0E3E2E3E5E3E0E0E2E3E285E2E0E0E2E3;df=2;p=9694E0E3E2E0E0E2E3E2E6E7E2E3
>総務省の物価の統計を見ると、1970年から90年までの20年間はモノの値段が3倍ぐら
>いになったけど、その後の20年は6%ぐらいしか上がっていない。この10年だけなら、
>下がる傾向が続いているんだ。


http://www.geocities.jp/yamamrhr/HP112Shisu.pdf によると、2005 年を 100 とした消費
者物価紙数が 1970 年で 32.5、2008 年で 101.7 で、これも約 3 倍。

https://www.jpmorganasset.co.jp/promotion/column/017.html の中のグラフ
https://www.jpmorganasset.co.jp/promotion/column/img/017/diagram017_02.jpg
に緑の線で示される消費者物価指数も同様。

ところで、以下の資料を見ると、これも消費者物価指数は約 3 倍だが、大卒初任給は
2004 年の時点で 1970 年のそれ (4 万円前後) の約 5 倍 (20 万円) となっている。

http://www.777money.com/torivia/daisotu_syoninkyu.htm
>年度  大卒男子初任給 大卒女子初任給 消費者物価指数
〈略〉
>1970   40961        38400       1246.2
〈略〉
>2004    203537 3844.4(2003年)
〈略〉
>◆参考資料:物価の文化史事典(展望社)


もしかしたら唐沢俊一は、「初任給」と書くべきところを「物価」と書いてしまった――という
話なのかもしれない。


# しかし、我ながら、今回はほとんど映画の話をしていないのが何とも……すみません。

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