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2010.12.24 (Fri)

何かおかしくないか唐沢俊一チャン

http://www.tobunken.com/news/news20101217162755.html

イベント
2010年12月17日投稿
輝きを見せた男 【訃報 クライブ・ドナー】
〈略〉
IMDbでも、70年代以降の彼の作品で評価が高いものは
ほとんどない。評価としてはアルチザン的に、コメディであれ
SFであれファンタジーであれ、来た仕事は無難にこなす
B級監督といった感じであろう。

だが、クライブ・ドナー(アメリカの映画監督リチャード・ドナーと
混同しないこと)が光り輝いていた時代というのがあったので
ある。彼の才能は、スウィンギング60’sと密接につながって
飛躍していた。逆に言うと、ビートルズを頂点とする60年代
ロンドンの文化潮流が止んだとき、クライブ・ドナーもまた
その才能の輝きを失ったのである。

軍隊生活を終えて映画業界に飛び込んだドナーがまず足を踏み込んだ
のはフィルム編集の世界で、名匠デヴィッド・リーンのもとで
アルバイトをしていた。50年代半ばにはすでに監督として
デビューし、『少年は知っていた』(57)はビビッドな思春期の
少年心理とミステリ趣味をうまく組み合わせたサスペンスとして
評価される。
〈略〉
ところが、イギリスは70年代に入ったとたん、石油ショックに
端を発する大不況に陥った。日本も同じ時期に同じ状況に陥ったが
数年で景気の回復に成功したのに対し、戦後の高度経済成長を体験
せず、国家的体力を疲弊させていたイギリスはこの不況からの脱出
に手間取り、構造的不況が80年代まで続くことになる。
さしも隆盛を誇ったブリティッシュ・ポップも槿花一朝の夢と化し、
せっかく自分の領域をつかみかけていたドナーは目標を失った。

それからしばらく、ドナーは食うためにテレビCMの世界で
仕事をした。ここで、“食うために”、才能をスリ減らして
しまったのだろうか、70年代半ば、デヴィッド・ニーヴンが
老いたドラキュラを演じるという『MR.バンピラ』を撮った
ときには、かつての才気は枯れ果てた、というイメージで、
われわれ映画ファンを落胆させた。それから先の10年、
彼は『クリスマス・キャロル』『紅はこべ』『オリバー・ツイスト』
など、イギリスの名作を“無難に”映像化する職人演出家、
として仕事をする。さらには、ピーター・ユスチノフを主演にして
ポアロものの2番・3番煎じ、さらにユスチノフをスピンオフして
チャーリー・チャンもののパロディを撮ったりした。せっかく
ユスチノフを使うのだから、きちんと撮ればそれなりの評価も得られた
と思うのだが、プロデューサーの企画の貧困か、どの作品もとりたてて
見るところもなかったように思う。

母国イギリスの浮沈をそのまま一身に受けた感じのドナーではあるが、
しかし、その60年代の作品には、掬すべき滋味がある。
一時シネ・ヴィヴィビアンで当時の作品をリバイバルさせようという
動きがあったが、あれは今、どうなっているのか。
とりあえずは『少年は知っていた』をDVDで発売してほしい。
才能には、時代を超越して半永久的に光り輝くものもあれば、
時代と共に寝て、一瞬の光芒を流れ星のようにこちらの目に止まらせて
消えていくものもある。ドナーはたまたま後者だっただけで、
その輝き自体を否定することは誰にも出来ないのである。

http://megalodon.jp/2010-1224-0029-29/www.tobunken.com/news/news20101217162755.html

×『少年は知っていた』 ○『少年が知っている!』
×シネ・ヴィヴィビアン ○シネ・ヴィヴァン

「もしかして: シネ・ヴィヴァン」と Google はいった……。

http://www28.tok2.com/home/sammy/cinevivant.html
>(1998/11/28)
>今秋、東京の映画ファンの間に大きな衝撃が走りました。それはミニシアターの雄と
>して君臨してきたシネヴィヴァン六本木の閉館のニュースです。東京のミニシアター
>の草分けの一つとして意欲的な番組編成を行ってきたシネヴィヴァン。整理券の発
>行、レイトショー上映など、単館上映のミニシアターの典型的性格を持っていたシネ
>ヴィヴァン。その撤退は、ある意味でミニシアター・ブームの終焉を象徴する「事件」
>かもしれません。これは単に東京ローカルの問題だけではありません。東京以外の
>地域の映画ファンのみなさんにも、この一時代を築いてきた映画館の興亡を見つめ
>ながら、我が国における映画興行の明日を見つめていただきたいと思います。


CINE VIVANT は、どうしたって、「シネ・ヴィヴィビアン」にはならないよなあ……誤表記
でも、これが「シネ・ヴィヴィアン」あたりなら、まだわかるのだけど。


で、引用の記事は、前々エントリーと同じ、「12月17日投稿」の「クライブ・ドナー」の
“追討”から。

「60年代の作品には、掬すべき滋味がある」、しかし、60 年代以外の「どの作品もとり
たてて見るところもなかったように思う」という結論にするために――なぜ、そういうことに
したかったのかはマジで不明――かなり強引というか、そこまでやるかという貶し方を
していることに気がついた。

唐沢俊一には、「イギリスの名作を“無難に”映像化する職人演出家」ってだけの扱い
をされている 1984 年の『クリスマス・キャロル』 (A Christmas Carol) だが、IMDb の
評価では 10 点満点中 7.7 点で、1965 年の『何かいいことないか子猫チャン』 (What's
New Pussycat) よりも高得点なのだ。ついでに、唐沢俊一は「職人演出家」という
書き方をしているけど、この Director って監督とか総指揮者とかいう意味でないかと。

http://www.imdb.com/title/tt0087056/
> A Christmas Carol (TV 1984)
> 100 min - Comedy | Drama | Family
> 7.7/10
> Users: (3,595 votes) 118 reviews | Critics: 9 reviews


http://www.imdb.com/title/tt0059903/
> What's New Pussycat (1965)
> 108 min - Comedy - 22 June 1965 (USA)
> 6.1/10
> Users: (4,313 votes) 64 reviews | Critics: 14 reviews


そして 1982 年の『紅はこべ』 (The Scarlet Pimpernel) も 7.4 点と What's New
Pussycat よりも得点は上。1982 年の『オリバー・ツイスト』 (Oliver Twist) の 7.0 点、
1988 年の Stealing Heaven の 6.4 も得点だけみると上なんだけど、まあこれらは
ちょっと得票数 (votes) が少なめという事情があるので、単純比較はできないかも。

http://www.imdb.com/title/tt0084637/
> The Scarlet Pimpernel (TV 1982)
> 142 min - Romance | Drama | Action
> 7.4/10
> Users: (2,138 votes) 67 reviews | Critics: 1 reviews


http://www.imdb.com/title/tt0084438/
> Oliver Twist (I) (TV 1982)
> 103 min - Crime | Drama
> 7.0/10
> Users: (190 votes) 8 reviews


http://www.imdb.com/title/tt0096170/
> Stealing Heaven (1988)
> 108 min - Drama | History | Romance
> 6.4/10
> Users: (356 votes) 14 reviews | Critics: 4 reviews


ちなみに、「『少年は知っていた』(57)はビビッドな思春期の少年心理とミステリ趣味を
うまく組み合わせたサスペンスとして評価される」、「とりあえずは『少年は知っていた』
をDVDで発売してほしい」と唐沢俊一がやたら推している作品は、邦題が『少年が知っ
ている!』 (The Secret Place) で、IMDb の点は 5.1 点と低めで、投票も 47 票のみ。

http://movie.goo.ne.jp/movies/p12757/
>少年が知っている!
>リネット・ペリイの脚本を編集者出身のクライヴ・ドナーが初監督したサスペンス・
>ドラマ。撮影は「スピードを盗む男」のアーネスト・スチュワード。


http://www.imdb.com/title/tt0050947/
> The Secret Place (1957)
> 98 min - Crime | Drama - 27 May 1957 (Denmark)
> 5.1/10
> Users: (47 votes) 2 reviews | Critics: 2 reviews


もちろん、上の数字がすべてとは思わないが、唐沢俊一が書いている「時代と共に
寝て、一瞬の光芒を流れ星のようにこちらの目に止まらせて消えていくものもある。
ドナーはたまたま後者だっただけ」というポエムもどきは、ドナー・クライブには当て
はまりそうもない的外れの評価であることの証拠にはなるだろう。

なにしろ、唐沢俊一自身、「IMDbでも、70年代以降の彼の作品で評価が高いものは
ほとんどない」とか、IMDb の評価をひとつのよりどころとして書いているのだから。
……というか、IMDb の評価は上に引用した通りなのに、何でまた「IMDbでも」とか
わざわざ書いているのか、本気で理解に苦しむのだが。


それだけではない。「『MR.バンピラ』を撮ったときには、かつての才気は枯れ果てた、
というイメージで、われわれ映画ファンを落胆させた」というのも、実はちょっとおかしい。

『MR.バンピラ/眠れる棺の美女』 (Vampira) は、IMDb でも低評価のようなのはよい
として、これは 1974 年の作品で、1958 年生まれの唐沢俊一はまだ 16 歳のはずで、
しかも日本未公開という話なのに、「われわれ映画ファンを落胆させた」という。

……その「われわれ」というのは誰をさしていて、何年にどういう状況で観て「落胆」した
といっているんだろうか、と。

http://www.imdb.com/title/tt0071938/
> Vampira (1974)
> 88 min - Comedy | Horror - 12 January 1975 (Sweden)
> 3.2/10
> Users: (313 votes) 10 reviews | Critics: 6 reviews


http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=22729
>MR.バンピラ/眠れる棺の美女<未>(1974)
>VAMPIRA
>OLD DRACULA
>メディア   映画
>上映時間  84分
>製作国   イギリス
>公開情報  劇場未公開・ビデオ発売
>ジャンル  ホラー/コメディ



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