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2010.11.04 (Thu)

日常用語でも「時々」ってのは「断続的」なものでしょう

『ウラグラ! ベスト・オブ・裏モノの神様』 P.12

そう言えば、天気予報の用語というのもずいぶん、われわれの日常用語と
は違ってますね。“晴れ時々雨一時突風のち曇り”なんて、どういう区分け
なんだか、聞いただけではわからない。
〈略〉
天気予報で“時々”というのは対象とする時間帯の1/2未満(正午から
夜の8時まで、だったら4時間未満)を言い、一時はさらにその半分、1/4
未満を言う。
 また、“平年並”の平年とはこの30年間の統計の平均を指すのだそう
である。以前に使われていた“平年”のデータは1961~1990年のもの
であり、2001年に改正されている。
 案外、気象用語でみんながカン違いしているのは“降水確率”で、
例えば“降水確率10パーセント”と“降水確率80パーセント”では、
80パーセントの方が大雨が降りそうな気がするが、実はこの降水確率
という言葉の中に、雨の量や強さの意味は一切含まれていない。
10パーセントでも、ザンザ降りの大雨になる場合もあり、90パーセント
でも天気雨程度のおしめりである場合もある。あれはあくまで、雨が
降るか降らないか、の丁半バクチなのである。


天気予報で「“晴れ時々雨一時突風のち曇り”なんて」いうことあるのかなというのが、
まず疑問というか……晴れとか曇りとかとは別に、「一時突風が吹くでしょう」などと
いうのならわかるけど――と思った。

それはいったんおいといて、「“時々”というのは対象とする時間帯の1/2未満」であり、
「一時はさらにその半分、1/4未満」のみでは、よくいえば説明不足で悪くいえばガセ。

唐沢俊一の説明からは、以下に引用する気象庁のサイトでの説明でいう「連続的」と
「断続的」というのが抜けてしまっている。つまり、「その現象の発現期間」が1/4以上
で1/2未満で、「連続的」(「現象の切れ間がおよそ1時間未満」) の場合は、「時々」
とはいわない。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/toki.html
>一時 現象が連続的に起こり、その現象の発現期間が予報期間の1/4未満のとき。
>    備考  時刻の1時とまぎらわしいので、「 ・・・ 午後一時雨」とはせずに「・・・・
>        午後には一時雨」とする。
>時々 現象が断続的に起こり、その現象の発現期間の合計時間が予報期間の1/2
>    未満のとき。
>    備考  a) 府県天気予報でいう現象の「連続的」と「断続的」は、次のように取り
>          決める。
>          「連続的」・・・・・ 現象の切れ間がおよそ1時間未満。
>          「断続的」・・・・・ 現象の切れ間がおよそ1時間以上。
>        ここでおよそ1時間とは、気象官署以外での現象の確認の難しさを考慮
>        したものである。ただし、季節予報では1日またはそれ以上の期間を単
>        位とする。
>        b) 現象が「一時」現れるとき、および連続現象が予報期間の1/4以上
>         1/2未満のときはその発現時間帯を指定するように努める。例えば、
>         「曇り午後には一時雨」、「曇り日中晴れ」。


http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq10.html
>曇り時々雨、曇り一時雨、曇りのち雨はどう違うのですか?
>時々雨:雨が断続的に降り、その降っている時間が予報期間の1/2未満の場合。
>一時雨:雨が連続的に降り、その降っている時間が予報期間の1/4未満の場合。
>のち雨:予報期間の前半が曇りで後半が雨の場合。


たとえば、唐沢俊一のいっている「正午から夜の8時」が対象なら、午後 3 時から 6 時
まで雨がずっと降っていた場合、唐沢俊一の定義では「時々雨」。しかし気象庁サイトの
定義にしたがえば「時々」も「一時」もつけない。「発現時間帯を指定するように努める」
ならば、「夕方雨」ということに多分なるのだろう。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/toki.html
>夕方 15時頃から18時頃まで。 別図 参照。
>    備考 日の暮れ頃を指す用語であるが、予報用語としては上記の意味で用い
>    る。


さらに気象庁のサイトを見て意外だったのが、「のち」の項に「可能な限り用いないで、
具体的な時間帯を示すように努める」と書かれていたこと。「“晴れ時々雨一時突風のち
曇り”」というのは、「一時突風」を抜きにしても、実際にはあまり出てこない表現なのかも
しれない。まあ、そもそも「晴れ時々雨」は、「曇り時々雨」や「晴れ時々曇り」に比べて、
登場頻度がずっと下のような気もするが。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/toki.html
>のち 予報期間内の前と後で現象が異なるとき、その変化を示すときに用いる。
>    備考  「・・・ のち ・・・」は大局的な傾向を表す用語であるから可能な限り用い
>        ないで、具体的な時間帯を示すように努める。 例えば「晴れのち曇り」
>        は「晴れ昼すぎから曇り」などとする。ただし、以下の3点については例
>        外とする。
>        a) 時間帯を示す用語が2つになる時は一方に「のち」を用いる。その際
>         の時間指定は降水現象を優先する。例えば「晴れ昼すぎから曇り夕方
>         から雨」とはせずに「晴れのち曇り夕方から雨」などとする。
>        b) 明後日予報などで具体的な時間帯を示す精度がない場合は「のち」
>         を用いてもよい。
>        c) 風、波の予報では「のち」を用いてもよい。


で、「一時突風」の方は、なにしろ「突風」の定義が以下に示すように、「継続時間の短い
もの」となっているので……「連続的」という定義の「一時」と組み合わせるのは難しい
ものがあるではないかと。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kaze.html
>突風 急に吹く強い風で継続時間の短いもの。


それから、「平年」の説明を、「この30年間の統計の平均」とやってしまっているのも、
ちょっとどうかなあと思った。「この30年間」だと、まるで前年からさかのぼって 30 年間
みたいに思えるため。

まあ唐沢俊一も以下に示すような定義をふまえて、「以前に使われていた“平年”の
データは1961~1990年のものであり、2001年に改正されている」とか書いている
のだろうけど、ムダにわかりにくい説明になっているような気が。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/toki.html
>平年(値) 平均的な気候状態を表すときの用語で、気象庁では30年間の平均値を
>       用い、西暦年の1位の数字が1になる10年ごとに 更新している。



さらに気になったのが、「実はこの降水確率という言葉の中に、雨の量や強さの意味は
一切含まれていない」に、「10パーセントでも、ザンザ降りの大雨になる場合もあり、90
パーセントでも天気雨程度のおしめりである場合も」という箇所。

気象庁の説明でも、「降水量の多少については何も示していません」となっているのは
よいのだが、それは「1ミリ以上のである限り」という条件つきのものであり、唐沢俊一の
書いている「一切含まれていない」に「天気雨程度のおしめりである場合も」は、微妙に
間違っているような……。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq10.html
>「降水確率」の意味について教えてください。
>「東京地方の正午から午後6時までの降水確率は70パーセント」を例にします。
>気象庁の降水確率は指定された時間帯(ここでは正午から午後6時)の間に1ミリ以
>上の降水の降る確率と定義されています。降水確率は降水の有無のみについて確率
>を示すもので、降水が連続的か断続的か、一時的とすればその時間帯のどこかなど
>の雨の降り方や1ミリ以上のである限り降水量の多少については何も示していませ
>ん。予報が出される地域内のどの点でも同じ確率として定義されます。よって、例の意
>味は「東京地方のどの地点でも正午から午後6時までの降水量の合計が1ミリ以上と
>なる確率が70パーセントである」ということになります。なお、降水確率が70パーセン
>トというのは「70パーセントの予報が100回出されたとき、およそ70回は1ミリ以上の
>降水がある」ということを意味しています。


「おしめり」だけならまあ、「乾燥した地面を湿らす程度に降る雨」という定義だけでなく、
「時期・降雨量の適当な雨」、「晴天の続いたあとに降る、適度の雨」という意味もある
ため、「1ミリ以上」もありだと思えるが、「天気雨」で「1ミリ以上」は考えにくい。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=おしめり&dtype=0&dname=0na&stype=0
>お‐しめり【▽御湿り】
>時期・降雨量の適当な雨。乾燥した地面を湿らす程度に降る雨。
>「久しぶりにいい―になった」


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=おしめり&dtype=0&dname=0ss&stype=0
>おしめり20 【▽御湿り】
>晴天の続いたあとに降る、適度の雨。降雨を待ち望んでいた時にいう。


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=てんきあめ&dtype=0&dname=0na&stype=0
>てんき‐あめ【天気雨】
>日が照っているのに雨が降ること。狐(きつね)の嫁入り。日照り雨。


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=てんきあめ&dtype=0&dname=0ss&stype=0
>てんきあめ3 【天気雨】
>日が照っているのに、さっと降る小雨。


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