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2010.09.20 (Mon)

唐沢俊一に“スミス”を扱わせたのがいけなかったんじゃなかったかという話も

2010 年 9 月 5 日 11:45 からの日テレ『スクール革命』

「光宇宙 (ピカチュウ)」は非実在?
オードリー踊るなら
一という名字だったら一という名前をつけたくなるかな人情として
時々でいいからお公家さんのことも思い出してください
実在しない名字をカウントするのは止めましょうということで 10 万種類
元データ不明の「知念」は「約20倍いる」

の続きみたいなもので、前々エントリー前エントリーと同様の名字ランキングネタ。


日テレ『スクール革命』のサイトには、以下のようなことが書かれている。

http://www.ntv.co.jp/s-kakumei/onair/100905.html
>Q.世界で一番多い名字は「スミス」である 「×」
>正解「李(り)」・・中国と韓国を合わせて約1億人以上
>*スミス ⇒ アメリカで1位 約280万人
> 佐藤  ⇒ 日本で1位 約200万人


×約1億人以上 ○約1億人
×約200万人 ○約140万人

まあ日本語版 Wikipedia の方には、以下のような記述があり、李というのが「世界的に
見ても最も多い姓」とは書かれているが、特に出典は記載されていなくて、人数について
の記述もなし。

http://ja.wikipedia.org/wiki/李氏
>李氏(りし、いし)とは、中国、朝鮮、ベトナムの氏のひとつ。現代中国・朝鮮において
>は最も数の多い五大姓[1]の一つに数えられ、世界的に見ても最も多い姓である。
〈略〉
>1. ^ 中国では李・王・張・趙・劉(近年の調査では李・王・張・劉・陳)、朝鮮では
>金・李・朴・崔・鄭。


実のところ、番組の中 http://www.youtube.com/watch?v=cMa2gOdkXnE&NR=1 (今は
もう見れない) で唐沢俊一が「ブルース・リーのリーはもともと『李』」とかいっていたのに
引っかかって、そのとき見た英語版 Wikipedia は以下のように書かれていた。

http://en.wikipedia.org/wiki/Li_(李)
> It is the most widespread surname in China, with about 7.9 percent of the
> Chinese population possessing this family name. As of 2002, there were
> approximately 103 million people in China and 108 million worldwide with this
> surname. As of 2010, this remains the world's most common family name.
>[citation needed]


しかし、9 月 18 日に更新され、「most widespread surname」の「most」が消えて、
「the world's most common family name」の記述が削除されたりしている一方、
[citation needed] (要出典) のタグは残っているというのが現状……。

http://en.wikipedia.org/wiki/Li_(李)
> It is a widespread surname in China, with about 7.9 percent of the Chinese
> population possessing this family name. As of 2002, there were approximately
> 103 million people in China and 108 million worldwide with this surname.[citation
> needed]


で、同じ Wikipedia でも List of most common surnames の方をたどってみるテスト。
こちらは一応、それぞれに出典がついている。

http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_most_common_surnames_in_Asia#China
># Name Romanization Population(2007) Frequency(2007) Population(2006.11)[2]
>1 王   Wáng      92,881,000       7.25%       92,550,000
>2 李   Lǐ       92,074,000       7.19%       91,020,000
〈略〉
>2. ^ http://www.nciic.com.cn/yewufanwei-rksu-mfcp2.htm


http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_most_common_surnames_in_Asia#Korea
>1. .김 (金; Kim, Gim, Ghim)
>2. 이 (李; Lee, Yi, I, Rhee)
〈略〉
>Source: 2000 Census, National Statistical Office, Republic of Korea.


http://www.nso.go.kr/common/CommonAction.do?method=download&attachDir=bm90aWNl&attachName=c3BjZTAwLTguUERG
が Wikipedia の Korea の項の元となっているが、それによると李姓は全体の 14.8% を
占め、6,795 千人で約 700 万人。現在の韓国の人口 4,800 万人で計算しても 14.8%
だと約 730 万人で、中国の 9,200 万人と足したときに 1 億人には少々届かない。

日テレ『スクール革命』のサイトにある、「中国と韓国を合わせて約1億人以上」という
のは、だからガセと考えてよいのではないかと。

実のところ、カナダの名字のトップが Li とのことで、カナダそしてアメリカの Li などを
足していけば、1 億人も軽く突破しそうだとは思ったりもする。

http://www.cbc.ca/news/background/name-change/common-surnames.html
>1. Li
>2. Smith
>3. Lam
>4. Martin
>5. Brown
>6. Roy
>7. Tremblay
>8. Lee


しかし、『スクール革命』のサイトでは「中国と韓国を合わせて約1億人以上」とやって
しまっているし、中国と韓国以外を数えるとするならば、Lee の方は李が由来とは限ら
ないので、 その扱いが難しくなりそう。

http://en.wikipedia.org/wiki/Lee_(English_name)
> Lee is a common surname in English-speaking countries. There are several
> distinct origins of the Lee surname. The most common surname of English
> origin is derived from Middle English lea, meaning "meadow, forest clearing",
> and is therefore a name describing the bearer's place of residence. In Ireland,
> Lee has been used to Anglicise Gaelic Laoidhigh, an occupational surname
> meaning "poet." Spelling variants of both the English and the anglicized Gaelic
> names include Leigh and Lea. The Lees of Shropshire, West Midlands region of
> England, notable as the forebears of the colonial American Lee family (members
> of which include Robert E. Lee, Richard Henry Lee and Zachary Taylor), has a
> name derived from Norman de Lee.



さて、http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_most_common_surnames_in_Asia には、
日本のデータも掲載されている。

http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_most_common_surnames_in_Asia#Japan
> This ranking is based on the average number of the entries in all Japanese
> Yellow Pages for the past three years.[6]

>#  Name  Romanization  No. of entries
>1  佐藤   Sato|Satō     456,430
>2  鈴木   Suzuki       403,506
〈略〉
>6. ^ Source: Nationwide Top 10,000 Surnames[dead link] by Tadashige Murayama.
"The 2006 Japanese Surnames Research". Myōji-kan (苗字舘). Retrieved
> 2007-11-12.


これは『スクール革命』の他の部分で、出典して使われた「村山ランキング」 (ここ
参照) の数字が使用されている。

http://park14.wakwak.com/~myj/lanking/zenkoku1b.html
>順位 苗字 平均件数
>1    佐藤  456430
>2    鈴木  403506


で、これが日テレの番組サイトで「佐藤  ⇒ 日本で1位 約200万人」となっている
理由は、推測でしかないのだが、佐藤は約 50 万世帯 (やや水増し) → 4 倍して人数
を出せば 200 万人という計算をしたのではないかと。

しかし、以下に引用するのは「苗字舘」ではないサイトの説明だが、そこに書かれている
通り、「人口で考えるときは3倍」というのが妥当と思われる。世帯数を 4 倍すると日本
の人口をオーバーしてしまうのだ。


http://www2s.biglobe.ne.jp/~suzakihp/my502.html
>1)このデータは、全国のNTT電話帳に記載されている苗字です。
>2)数は世帯数ですので、人口で考えるときは3倍してください
>3)調査した世帯数は、
>  2000/01/23:漢字 6,000位・2400万軒(全国の54%)
〈略〉
>  2003/12/20:漢字99,035位・3097万軒(70.2%)<読みで128,000種>
>(日本の全国世帯数は、44,107,856軒です)



それから、順番は前後するけど、日テレ『スクール革命』のサイトにある:

>*スミス ⇒ アメリカで1位 約280万人

の方も、記述に難ありという感じ。「アメリカで1位 約280万人」という書き方だと、
アメリカにスミスさんが「約280万人」いるといいたいのか、世界中に「約280万人」と
いうつもりなのか、今ひとつはっきりしないのだ。

「アメリカで1位」としか書いていないのも不親切のきらいがあって、Smith は UK でも
第 1 位で、そこに約 51.5 万人。アメリカでの人口は 2000 Census: Frequently
Occurring Surnames
の 237.6 万人を採用するとして、オーストラリアの 11.5 万人を
加えると、それだけで 300 万人を超える計算となる。

http://en.wikipedia.org/wiki/Smith_(surname)
> Smith is an English-language family name (surname)[3] originating in the British
> Isles. It is the most common surname in the United Kingdom,[1] Australia and
> the United States,[4] the second most common surname in Canada, and the fifth
> most common surname in Ireland.
〈略〉
> At least 3 million people in the United States share the surname Smith, and
> more than ½ million share it in the United Kingdom.[6] At the turn of the 20th
> century, the surname was sufficiently prevalent in England to have prompted the
> statement: "Common to every village in England, north, south, east and west";[7]
> and sufficiently common on the (European) continent (in various forms) to be
> "...common in most countries of Europe."[8]
〈略〉
>1. ^ a b British surnames
〈略〉
>4. ^ 2000 Census: Frequently Occurring Surnames
〈略〉
>6. ^ Citation: Smith surname at YourNotMe.
>7. ^ Citation: Bardsley, 1901.


http://www.britishsurnames.co.uk/surnames/SMITH
>United Kingdom (current)  514897   1  1.121  11211

http://www.census.gov/genealogy/www/data/2000surnames/index.html
>Smith 2,376,206

http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_most_common_surnames_in_OceaniaAustralia
>Statistics are drawn from Australian government records of 2007.[1]

># Name  Number of people
>1 Smith  114,997
〈略〉
>1. ^ IP Australia. "Search for Australian Surnames". Government of Australia.
>Retrieved 2007-05-14.


さらに、人数がはっきりしないカナダ (スミスは 2 位) やアイルランド (スミスは 5 位) が
アメリカと UK の 300 万人に加わるはずだから……よくわかんないけど、全世界では
350 万人くらいはいくんじゃないかなあ。

で、調べていて思ったんだけど、日テレ『スクール革命』のサイトに書いてある「*スミス 
⇒ アメリカで1位 約280万人」というのは、この数字に近い。

http://howmanyofme.com/search/
> There are 2,732,945 people in the U.S. with the last name Smith.

まあ、アメリカのスミスの数として、こちらを採用するのもありだとは思うけど、○×問題
として出題したのが「Q.世界で一番多い名字は『スミス』である」だからなあ……。
この流れで、アメリカに限定した人数を出されても、よい解説にはならないと思う。


というか、今回の日テレ『スクール革命』の唐沢俊一担当分は、やれ名字のランキングだ
人数だと、数字がたくさん出てきているような気が。どこまでが唐沢俊一の仕事かどうか
わからないけど、多少なりとも唐沢俊一を関わらせるのなら、数字のネタは極力少なく
しないとダメだったんじゃないかと思う。考えてみれば唐沢俊一と数字って、とことん相性
の悪い組み合わせだもの。


追記: 数値について勘違いしていた箇所、「×約200万人 ○約 140 万人」等に削除線
をつけました。

およそ 4 倍して、人数の概数が出るという計算でよかったということで……すみません。

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Comment

>二毛猫さん
「エルスドン・C・スミスという人」といえば……。

http://www.ipc.shizuoka.ac.jp/~jjksiro/dtsjin.html
>アメリカの上位200姓のリストを下に掲載しています.このリストは木村正史:
>『英米人の姓』(鷹書房弓プレス,1980)にある上位1000姓の一覧表 から引用
>しています.ただし,もともとこのリストは Elsdon C. Smith, American
>Surnames, Philadelphia, 1972 から採られたものですから,孫引きということに
>なります.『英米人の姓』にはどのようなデータに基づいたランキングなのか
>説明はありません.


>アメリカ合衆国に住むスミスさんの数は二一八万九六〇人。

1970 年あたりのアメリカの国勢調査 (census) からの数字という可能性が高いのではないかと思います。これに今回私がやったように、UK やオーストラリア等の数字を加えれば 280 万人という数字になってもおかしくないといいますか……で、1980 年頃のクイズ番組で使用するのには妥当な数字であったとして、それを今現在のテレビ番組でそのまま使ったら、ちょっとマズそうですね。


>NNT さん
ええと、そんな、ネットでちょちょっと探してみただけではすまない、手間もかかればセンスも必要とする企画を立てる能力がある人らは、そもそも唐沢俊一を起用したりしないのではないかと思います。^^;

ある名字が村山ランキングで何位かというのを調べるのは、本当に楽なので驚きました。このデータを仕上げるまでに村山氏がかけた労力の方を思うと、気が遠くなる思いですが……。

ランキング関連以外でも、よくあるネタを杜撰に引っ張ってきて使っているだけなので、よほど低コストでやっつけたのではないかと思います。どこかの教授や姓氏研究家にコンタクトをとることすらしないで唐沢俊一、ですし。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E5%8F%B7
>生業・職業名に由来

というのは、日本の名字には少ないそうですが、屋号の方には結構多いのかも。
トンデモない一行知識 |  2010年09月20日(月) 21:14 |  URL |  【コメント編集】

●名字とか印鑑とか屋号とか

せっかくの面白そうな企画なんだから、三文判の売れ行きデータからみる日本の名字とか、
この名前は売れた事があまりないが、名字のデータバンクからみると何位なの?とか、
別の切り口もあると思うんですけどね。
あと、日本国民が皆名字を持つ前は、屋号で呼んでたとかのネタもあるのに。
日本の忘れられそうな文化の一つだと思うんだけど。
うちは丸にみで『まるみ』だったりしました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E5%8F%B7
NNT |  2010年09月20日(月) 19:24 |  URL |  【コメント編集】

●古い情報で恐縮ですが

「アメリカ横断ウルトラクイズ 1」(日本テレビ,1980年4月発行)の
47ページに次のようなコラムがありました。

●世界一多い名前はスミスさん●
――(略)スミスさんの中でも、とりわけ暇(?)だったのが、
エルスドン・C・スミスという人。なにしろ世界中のスミスと名のつく人物を
徹底的に調べあげ、『ブック・オブ・スミス』という本を出版したのだから、
その情熱たるや見上げたものである。
 この本によると、アメリカ合衆国に住むスミスさんの数は二一八万九六〇人。
全世界では約二八〇万人にのぼるという。
 さてこのスミスさんという名にはもともと金属職人という意味があるそうで、
同じ意味のアラビア語“KHADDA”やロシア語の“KUZNETSOV”“KOVAL”
などがスミス氏に相当するという。この数も含めると、世界のスミス氏は
四七〇万人になる。――


直接の関係は無いと思いますが、日テレつながりということで。
二毛猫 |  2010年09月20日(月) 13:12 |  URL |  【コメント編集】

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