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2010.09.11 (Sat)

洋服は青山、カッコマンなら六本木

http://www.tobunken.com/news/news20100905125732.html

イベント
2010年9月5日投稿
青山・六本木が似合った男 【訃報・今野雄二】
8月3日、首を吊った状態で発見。66歳。
東京で一番しゃれた場所が青山・六本木で
WAVEで仕入れた洋盤情報にくわしいことがそこらでモテる秘訣で
テレビの話もするけど、“東京12チャンネル”(非テレビ東京)の
話だけで、雑誌はもちろんマガジンハウス、映画は当然洋画、
しかもテーマじゃなくって技巧を語るのがイキで友人には必ず
欧米人が数人混ざっていて……
とまあ、そういう時代と文化が凝って一人の人間を生み出した、
とすればそれが今野雄二という人だったろう。
ゲイがまだ文化人の記号としておしゃれだった頃の人だ。

てっきり東京、それも麻布あたりの出身だと思っていたら北海道、
それも室蘭とは驚いた。たぶん、大学に国際基督教大学を選んだ
のも、地方出身という出自を徹底して無効とし、アーティフィシャル
な都会人として自己を改造するためだったと思う。自己意志が
なければ、あそこまで自分をスタイリッシュに演出出来はしない。
〈略〉
時代の先端を行っていた人、と思っていたのだが、意外なことに
パソコンが苦手で、かなり後まで原稿は手書きだったそうだ。
彼の世代にとり、海外の情報というのは、六本木や青山という
選ばれたスポットから“個人的”ツテで入ってくるものだった。
その近辺に生息することがすなわち、ギョウカイジンの条件だった。
その葦の髄からのぞいた世界に、みんながあこがれていた時代の
代表的“のぞき役”が今野氏だった。パソコン端末が一台あれば、
どんな場末からでも世界とコネクトできる時代には、似合わない人
だったと思う。

鬱による自殺というのは最も彼に似合わないのに、と思ったが
亡くなったのが代官山と聞いて、かろうじて今野雄二という
自分の作り上げたキャラクターの、最期の砦は守った、と感じた。
本当に若い頃はあなたの後を追いかけていたのです。
あなたのようにうまくは全然やれなかったけれど。
東京が一番カッコよく、面白かった時代、あなたの時代に
乾杯と、黙祷を。


徹底検証 唐沢俊一追討日記 その27 今野雄二」で取り上げ済みだけど、まあ、
より世代の近い地方出身者のひとりとしての感想を少々。

唐沢俊一がいうように、「東京が一番カッコよく、面白かった時代」だったかどうかはとも
かくとして、「マガジンハウス」が元気いっぱいで、「青山・六本木」や「代官山」がお洒落
で大人っぽい街といったイメージの強かった時代は確かにあった。

代官山がどちらかというと若年層の好む街となる前、六本木に不良外国人のたまり場
とかキャバクラなどのメッカとかいうイメージがなかった頃のお話。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100803-661303.html
>今野雄二さん自殺か
> 自宅アパートで発見
> 映画、音楽評論家として活躍した今野雄二(こんの・ゆうじ)さんが2日夕方、東京・
>渋谷区内の自宅アパート内で亡くなっているのが発見された。66歳。詳細は不明。
>警視庁では自殺の可能性が高いとみて調べを進めている。
> 今野さんは大学卒業後、マガジンハウスに入社。「平凡パンチ」編集部に配属され、
>映画担当になったことで、日本テレビ系「11PM」に出演。キレのいいトークで毒舌家
>として鳴らし、「コンちゃん」の愛称で親しまれた。「an・an」編集部などを経て同社を
>退社。評論家に転身した。
> さまざまな分野で多彩な才能を発揮した。86年、イタリアのダンスグループの楽曲
>をカバーした歌手石井明美の大ヒット曲「CHA-CHA-CHA」の日本語訳を手掛け
>た。舘ひろしの「泣かないで」の作詞も手掛けている。また、レコードデビューも果たし
>ている。ダンディーな着こなしで知られ、84年にはベストドレッサー賞を受賞。ファッ
>ションショーの司会を務めることも多かった。
> 知人によると、パソコンなどの機器に慣れず、長年原稿を手書きで書く一面もあっ
>た。1カ月前には映画会社の試写会に訪れ、元気な姿を見せていたという。


で、昔話としても、「大学に国際基督教大学を選んだのも、地方出身という出自を徹底
して無効とし、アーティフィシャルな都会人として自己を改造するためだったと思う」って
……なあ。

個人的には、国際基督教大学は上智の外国語系と印象がカブる。確かに、国際派で
ミッション系というのが何となくお洒落で都会的だと人気だったかもしれないけど、学力
とくに英語の成績がよくないと志望するのは厳しそうだし、「地方出身という出自を徹底
して無効」にするという意図だけで選ぶなら、上智や慶応に比べて特にすぐれていると
か、入るのがとても楽だというわけではなかったと思う。

これと「海外の情報というのは、六本木や青山という選ばれたスポットから“個人的”ツテ
で入ってくるものだった」を組み合わせて考えるに、語学力がどうのこうのという些細な
問題は、唐沢俊一の頭には多分ない。海外文化を紹介するにしても、「友人には必ず
欧米人が数人」という状況をつくるにしても、決して無視できる要素ではないと思うんだ
けど。


「ゲイがまだ文化人の記号としておしゃれだった頃の人」というのも何か勘違いしている
ような気が……。ファッション業界とかお洒落であることを要求される業界にゲイが多い
という話はよく聞くところではあった (逆にいえば、お固い業界では、なかなか表に出せ
なかったというのがあったのだろう) し、それが「ゲイにはお洒落な人間が多い」くらいの
話にまでなることはあったかもしれないが、ゲイが「文化人の記号としておしゃれ」とは
言い過ぎではないかと。

以前、「ロリコンよ、神話になれ」のエントリーに書いたけど、大学教授のルイス・キャロル
がロリコンだった――これ自体、ガセらしい――から、ロリコンは「知的好奇心の旺盛な人」
の趣味だと主張したからといって、世間はロリコンを趣味とするのは知的な人間と誤解
してくれるほど甘くないのではないかというか。大学教授のようなインテリにロリコン疑惑
がかかりやすくなる効果はありそうだけど、特に知的とはみなされない人物が、ロリコン
だからというので知的にみえてくるわけではないだろう。

ゲイがお洒落とかいうのだって、それなりにファッションをきめている人が対象だったら、
さすがにゲイだけあってお洒落だと何割か増しの評価になることはあるかもしれないが、
そんな要素がカケラもない人物が、自分はゲイだとほのめかしさえすれば、あら不思議、
がぜんお洒落にみえてくる――と錯覚させるほど、ゲイというブランド (?) に強力な効果が
あったわけではない。

……いやまあ、以上のようなことをクドクドと書いたのは、唐沢俊一って、ロリコンといい
さえすれば知的、ゲイといえばお洒落と、世の中の人が思ってくれるだろうと信じている
フシがあるということを前提にしているので、それが誤解だったらごめんなさい、という
ことで。

でも、それでなければ、「本当に若い頃はあなたの後を追いかけていたのです」とは、
いったい何をさすのだろうというのもあって……。


何しろ今回の文章は、「マガジンハウス」に「青山・六本木」や「代官山」ときて、しまい
には「本当に若い頃はあなたの後を追いかけていたのです」ときたものだから、あの
唐沢俊一がそんなことを書いたりするのか……と少し驚きもした。

以前、「時空も歪ますトンデモ 80 年代で論破したんだと」のエントリーを書いたときに、
ないない尽くしに感動したことがあるので。
-------
まあ青山学院大学に通っていながらニュートラ、ディスコ、カフェバーを完全スルーして、
ベストヒット USA もオールナイターズも「ネグった80年代」というのもある意味感動的だし、
とにかく唐沢俊一の「80年代」とは、1970 年代後半から 1980 年代前半を対象とする
トンデモ 80 年代であるため、80 年代後半のバブル期絶頂の頃の風俗への言及もない。
-------
ついでにいえば、「an・an」はもちろん「ポパイ」もネグっていたりする。まあ唐沢俊一の
場合、一時期執筆していたという「パンチザウルス」以外、マガジンハウスの雑誌に
言及することはあまりないという感じだけど。

プロフィールには青山学院大学卒と書いているのに、青山という場所にまつわる思い出
話などを唐沢俊一が語っている文章を、自分はこれまでほとんど読んだおぼえがない。
裏モノ日記をググると、青山ブックセンターや紀ノ国屋とかは登場するけど。後は人名の
方 (ライターや作家) としての「青山」のヒットが目立つくらい。

六本木も代官山も、裏モノ日記には時折出てくるものの、思い出話の中には登場して
こない地名ではないかなあ。「代官山で髪をセットする身分」と書いてあったのには、
いっそ微笑ましく思ったが。

http://www.tobunken.com/diary/diary20041218000000.html
>S先生は年内いっぱいで代官山本店の方に移るので、来年からは私も人前仕事の
>たび代官山で髪をセットする身分になる。ニワトリを割くに牛刀を用いるというか、
>それほどの髪でもない(質も、量も)のだが。



また、ベストヒット USA もスルーしていたような唐沢俊一が、「WAVEで仕入れた洋盤
情報」も何もないもんじゃないかと思ったりもするが、ふと気になってチェックしてみたら、
六本木 WAVE の開店は 1983 年。1958 年生まれの唐沢俊一は 25 歳で、東京には
いなくて、東北薬科大で薬剤師になるための勉強をしていたはずの時期だったりする。

http://ja.wikipedia.org/wiki/WAVE_(企業)
>1983年、東京都港区に六本木WAVEが開店した時は、そこに行けば世界の音楽など
>入手しにくいものが見つかると言われるほど、1つのビルが丸ごと様々なカルチャーを
>発信する拠点となり、文化人や音楽家などから高い支持を得たが、六本木地区再開
>発に伴い1999年に閉店した。


http://shiosai.cocolog-nifty.com/ongakujin/2005/07/wave_7ca0.html
>大学&勤務医時代(つまりバブル景気に浮かれた90年代初旬からの8年間程の間)
>六本木WAVEによく足を運びました。WAVEは今でもあちらこちらに店舗がありますが
>六本木WAVEは他には無い非常に強い個性を持った店でだったんです。


関連ガセビア:
自分を捜して見失う?
結局何歳のときに白衣に黒のブリーフでボディビルしてたんですか唐沢俊一先生
あんまりメニューは覚えていないけど……の青学学食
大学生ってまだまだ子どもですか? にハゲドウならぬアニドウの「呼べど叫べど」
「青山学院大文学部英文科卒」という韜晦大自信


その他参考 URL:
- http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-8878.html
- http://logsoku.com/thread/namidame.2ch.net/kouri/1221238039/
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テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

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Comment

以前に降臨していただいたときの書き込み↓

http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-109.html
>89・ファッションに関しては繊維メーカーの研究部員だったので元々プロです。
>私服で着ている洋服はブティックに担当がいて連絡が来ますよ(ファッションと
>いうジャンルのオタクの世界もあるんですが、ポール・スミスとコム・デ・ギャル
>ソンです)。音楽に関しては現在主に熱中していることですが、知識は皆無で
>す。そこが面白がられたのか、ミュージシャンの知人も多いです(PLASTICS
>とかFlippers Guitarとかあまりに音楽オタクな話をしても分からないと思うの
>ですが、去年はグリーンという売れているらしいメジャーバンドからPV出演を
>要請されて実現されてますね(キセキという曲)。

「ファッションというジャンルのオタクの世界」がどうのこうので、コム・デ・ギャルソンとかくれば、テキスタイルから無茶苦茶凝りそうですね。

直接関係はしないかもだけど:
http://fashionjp.net/highfashiononline/blog/narumi/2010/04/03.html
http://2chnull.info/r/gallery/990293308/47-146
トンデモない一行知識 |  2010年09月12日(日) 21:53 |  URL |  【コメント編集】

宅八郎氏はアパレルメーカーに勤務していたし、うちの会社のクリエイティブの人間にも知り合いが多い。唐沢とは大違いですね。
藤岡真 |  2010年09月12日(日) 13:36 |  URL |  【コメント編集】

●おしゃれさん

宅八郎氏はファッションでも知識が豊富で、実はおしゃれさんだったし、
音楽も詳しくて、クラブイベントとか行ったらDJで居たなーとか思い出したり。
唐沢氏がおしゃれに目覚めた事ってあったのか、良く分からないですね。
NNT |  2010年09月12日(日) 13:22 |  URL |  【コメント編集】

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