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2010.07.15 (Thu)

当用漢字表になくても蝶がない

『史上最強のムダ知識』 P.128

「♪ちょうちょ、ちょうちょ~」でおなじみの唱歌『蝶々』、2番の主人公は、
蝶々ではなくスズメ。


×ちょうちょ、ちょうちょ~ ○ちょうちょう ちょうちょう
×『蝶々』 ○『ちょうちょう』

『史上最強のムダ知識』 P.129

 さらに、この曲は、音符の都合で新たな名詞を生んだ、珍しい実例とし
ても知られている。
 この曲が流通する以前は、「蝶々」の読みは、あくまで「ちょうちょう」で
あり、「ちょうちょ」と縮めて言わなかったのだ。


「明治14年11月文部省発行の『小学唱歌集 初編』」には、『蝶々』で掲載されている
のだが、歌詞が「さくらの花の、さかゆる御代に」となっているそれを、「おなじみの唱歌」
とは言い難い。「昭和22年発行の『一ねんせいのおんがく』」では歌詞が「さくらの花の 
花から花へ」に変更され、題名が『ちょうちょう』となっている。「おなじみの」ということが
できるのは、『ちょうちょう』の方だろう。

また、野村秋足の作詞した歌詞は、「ちょうちょ、ちょうちょ~」ではなくて、「ちょうちょう
 ちょうちょう」となっている。

http://www.d-score.com/ar/A02111102.html
>明治14年11月文部省発行の「小学唱歌集 初編」に掲載される 昭和22年発行の
>「一ねんせいのおんがく」では、歌詞の「栄える御代に」を「花から花へ」に改める

>明治14年(1881年)11月24日 『小学唱歌集 初編』
>蝶々
>作詞 野村秋足
>一、
>  ちょうちょう ちょうちょう。
>  菜の葉にとまれ。
>  菜の葉に飽いたら、桜にとまれ。
>  さくらの花の、さかゆる御代に、
>  とまれよ 遊べ、遊べよ とまれ。
〈略〉
>ちょうちょう
>作詞 野村秋足
>一、
>  ちょうちょう ちょうちょう
>  なのはにとまれ
>  なのはにあいたら さくらにとまれ
>  さくらの花の 花から花へ
>  とまれよ あそべ あそべよ とまれ


http://www.miyajimusic.com/blog/cho/?p=117
>『ちょう ちょう』 作詞 野村秋足(あきたり)(一番) 稲垣千頴(ちかい)(二番)  
>作曲 スペイン民謡
〈略〉
>ちょうちょう ちょうちょう
>菜の葉にとまれ


- http://www5a.biglobe.ne.jp/~minnami/link269.htm
- http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1112335451
- http://park6.wakwak.com/~y_shimo/momo.040.html
- http://www.panamusica.co.jp/ja/product/11123/#9

1946 年 (昭和 21 年) に告示された当用漢字表には、「蝶」という漢字がない――以下
に示すとおり人名には使用可能――ので、唱歌の題名も『ちょうちょう』と変更され、現在
目にするような形になったものと思われる。

http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&id=1000005912&clc=1000000108&cmc=1000005596&cli=1000005646&cmi=1000005654
> 国語審議会では,この見地から,従来人名に使われることの多かった漢字を資料と
>して審議し,慎重に検討を加えた結果,別紙に揚げる程度の漢字は当用漢字表以外
>に人名に用いてもさしつかないと認めた。
> この問題は国語政策に及ぼす影響がすこぶる大きいので,その点じゅうぶんに考慮
>し,善処されることを要望する。

>(別紙)
>  丑 丞 乃 之 也 亙 亥 亦 亨 亮 仙 伊 匡 卯
>  只 吾 呂 哉 嘉 圭 奈 宏 寅 尚 巌 巳 庄 弘
>  弥 彦 悌 敦 昌 晃 晋 智 暢 朋 杉 桂 桐 楠
>  橘 欣 欽 毅 浩 淳 熊 爾 猪 玲 琢 瑞 甚 睦
>  磨 磯 祐 禄 禎 稔 穣 綾 惚 聡 肇 胤 艶 蔦
>  藤 蘭 虎 蝶 輔 辰 郁 酉 錦 鎌 靖 須 馨 駒
>  鯉 鯛 鶴 鹿 麿 斉 龍 亀


Wiktionary の記述は唐沢俊一と同意見みたいだが、そこにも出典は示されていないの
で、ちょっと判断に困るというか……。まあ、唐沢俊一が何の元ネタもなしで、「音符の
都合で新たな名詞を生んだ、珍しい実例」なんてことを考えつくとも思いにくいので、多分
どこかの本か何かに書かれていたことなのだろうとは思うけど。

http://ja.wiktionary.org/wiki/ちょうちょう
>関連語
>ちょうちょ:「ちょうちょう」と発音すべきところを、曲調により、「ちょうちょ」と発音され、
>それが一般的なものとなった例


で、唐沢俊一が「♪ちょうちょ、ちょうちょ~」と書いているのは、「音符の都合で新たな
名詞を生んだ」ことを示すために、あえてそのような表記をしたのではないか――という
人もいるかもしれないけど、そもそもこの件を調べてみようかと思ったのは、「音符の都
合」だけの話でいえば、「ちょうちょ~、ちょうちょ~」と歌うことも充分可能ではないかと
思ったからであって。

http://62145040.at.webry.info/200810/article_1.html 経由で『ちょうちょう』の楽譜を
ダウンロードしてみたかぎりでは、「ちょうちょう」の最初の「ちょう」は 8 分音符が 2 つ、
その次の「ちょう」は 4 分音符が 1 つとなっている。

「♪ちょうちょ、ちょうちょ~」というのが実際の歌い方の通りと文句なく思えるのなら、
まだよいのだけど、「ちょうちょ、ちょうちょ」「ちょうちょ~、ちょうちょ~」「ちょうちょ~、
ちょうちょ」といった他の候補 (?) と比べて、どうなんだろうかと、考えはじめると
わからなくなる。

たとえば、以下のリンクの歌声を聴いてみると、「ちょうちょ~、ちょうちょ」のように聞こ
えることはあっても、その逆はないかなあ、という感じ。

- http://www.youtube.com/watch?v=4svS8Y-PDi4

その他参考 URL:
- http://www1.bbiq.jp/yamame/gogen_tenkara.htm
- http://blog.goo.ne.jp/ryoyokota200608/e/ecbe63a9e5668b4a6df30ca79f80312e

おまけ (唐沢俊一とリズム感):
- http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20091130/1259562717
- http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-108.html

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