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2010.07.12 (Mon)

『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 4

『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 1
『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 2
『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 3

の続き。「その 1」にも並べたけど以下のエントリーもあわせて参照のことかな、と。

携帯電話の電磁波ってイルカやクジラのもとまで届くんですか
似ているようで違う ―― 限りなく黒に近いグレーと限りなく透明に近いブルー
気圧の心はナニゴコロ
似ているようで違う ―― 高気圧ガールとガセ気圧中年
『奇妙な論理』を読んでも無駄だった唐沢俊一の語るホメオパシー


水道橋博士に、「それこそ、ご専門のトンデモ本の世界に踏み込んでいるので、自分でも
疑心暗鬼になるんですが(笑)、本の中では少ししか言及できなかった電磁波関連の話
をぜひ唐沢さんにお聞きしたくて。」とトンデモ本の鑑定家扱いされつつ電磁波について
語り
、さらに「21世紀これからの健康法の二大潮流は、『電磁波』 と『気圧』に関するもの
だと思っています」と、今世紀の健康法の潮流について言及したりする唐沢俊一である。

プロフィールには「大ベストセラー『トンデモ本』シリーズを生んだ『と学会』の中心メン
バー」とうたっている割に発言内容は、と学会員イコール疑似科学への突っ込みを得意
とするというイメージとは、だいぶかけ離れているし、「都心に必ず雨が降る」のが、「気
圧がものすごく高くなっている証拠」とか
、逆じゃないかそれということも語っているわけ
だが。

http://www.aspect.co.jp/hakase/
>唐沢俊一 からさわ・しゅんいち
>1958年北海道札幌市生まれ。カルト物件評論家。大ベストセラー『トンデモ本』シリー
>ズを生んだ「と学会」の中心メンバー。〈略〉


そして今、唐沢俊一の実家を継いでいる養子の人は、唐沢俊一によると、「龍神様を拝
むので知り合った信者のおばさんとその息子さんが、頭は良かったんだけどお金がなく
て大学に行けない、高校卒業して就職するしかないっていうときに、じゃあ、うちの養子
になりませんか、と」いう話だそうで (ここを参照)。

――と前置きが長くなったが、「『トンデモ本』シリーズを生んだ『と学会』の中心メンバー」
の実家の薬局として、どうなのかなあという話について。


以下、「その 1」のエントリーと引用箇所が重複するが、からさわ薬局のサイトで積極的
に宣伝されているのが、「医療気功の糸練功」を使った「漢方相談」である。

http://www.kanpo-karasawa.com/sodan01.html

からさわ薬局での漢方相談においては、医療気功の糸練功(しれんこう)
を使い、患者さんの東洋医学的な臓腑や経気の状態を調べます。
糸練功で調べた結果を参考に、対応する漢方薬を検討し、適不適を糸練
功と薬方サンプルを用いて確認していきます。
糸練功は、私の師匠である九州の太陽堂漢薬局、木下先生が入江式FT
(フィンガーテスト)と中国上海気功とを合わせ開発されました。
札幌から勉強に行き、木下先生に日本漢方と糸練功を教えていただきま
した。
現在も勉強のために訪問して、ご指導をいただいております。

望診・聞診・問診の三診に糸練功を組み合わせることで、より確率の高い
治療方法を選択していきます。


さて、「『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 3」では以下の
ように書いたのだが:
-------
「切診の中に、医療気功である糸練功を駆使し」……あれっ、「糸練功」って「切診--
体に触れて診断」するものだったのかと。

実際、ページに表示されている画像 http://www.oomicure.com/pics/DSCF0058.jpg
http://www.oomicure.com/pics/DSCF0052.jpg を見ると、患者さんにはしっかり手を
触れている。前エントリーでもやった入江式フィンガーテストを説明する図:
http://www.tokyo-ft.jp/tomonokai/2.jpg とも、そっくりである。
-------

だが、後になって気がついたのだが、現からさわ薬局の「師匠である九州の太陽堂漢
薬局」の人は、患者さんには手を触れていない模様。
http://www.taiyodo-kanpo.com/phot/sirenk.htm の写真では直に触っているかどうか
よくわからないとして、http://www.taiyodo-kanpo.com/phot/sirenkc.htm の写真の方
( http://www.taiyodo-kanpo.com/phot/sirenka.jpg ) では、手を浮かせている感じ。
やはり薬局で「切診--体に触れて診断」は、まずいということかも。

まあ、「その 3」にも書いたように、そもそも「糸練功」というものは、「患者さんの『直筆
の字』を使い遠隔診を行えば、遠方の離れた患者さんの病態を正確に診る事が出来ま
す」という代物で、しかも開発者によれば「『遠隔診』は占いではございません。医療気功
です。東洋医学です。現代医学で解明されていないサイエンスだと思います」――との
ことなので、患者に実際に手を触れるかどうかは、あまり問題ではないのだろう多分。


糸練功の開発元である太陽堂漢薬局のサイトには、以下のようなことも書かれている。

http://www.taiyodo-kanpo.com/siren.htm
> 糸練功は医療気功の一つです。気功には軟気功・硬気功、外気功・内気功がありま
>す。糸練功は軟気功・外気功を 使った医療気功です。
〈略〉
> 10年前入江先生よりFTを習い、FTが東洋医学の歴史の中で失われた「2000年
>前の伝説の糸脈診」に該当することを知りました。FTを使うと、2000年前の東洋医
>学の古典が如何に正確であるかを、判断できる能力が付きます。
> その後、上海中医学院の柴教授より中国気功(内気功)を教えて頂いていた時、
>身体の経絡を動き回る「気の流れ」の変化をFTにより掴む事が出来る事に気付きま
>した。
> また、FTに中国気功の「調身」・「調息」・「意念」を組合すことにより、糸練功は筋力
>テストを基本としたOT(オーリング ・テスト)から延長発展したFTとは異なり、医療気
>功として発展していきます。


「糸練功は筋力テストを基本としたOT(オーリング ・テスト)から延長発展したFTとは
異なり」……って、からさわ薬局の説明だけ読んでいたときには、予想もしていなかった
お言葉ではある。

http://www.kanpo-karasawa.com/

未熟な私の言葉ではうまく表現できません。興味のある方、納得がいか
ない方は、間中善雄先生、入江正先生らの著書や論文を参考にしていた
だければと思います。
〈略〉
入江正先生は、数学の先生から鍼灸師に転向されました。Oリングテスト
をヒントに、入江式フィンガーテスト(入江式FT)を開発し、FTを用いて東洋
医学の古典に書かれた五味や五気の鑑別などを実験的に研究され、それ
らの研究は数多くの論文となって残っています。ご自身の治療院でも多く
の患者さんを助け、慕われた先生です。


「糸練功は〈略〉FTとは異なり」と本家本元の人がいっているのに、「入江正先生らの
著書や論文を参考にしていただければ」は、ちょっとないのではないかと。

そういえば、太陽堂漢薬局のサイトが存在しているとわかったのはググった結果であり、
からさわ薬局からのリンクはなかったし、上でも「間中善雄先生、入江正先生らの著書
や論文を」としか書いていないのはなぜなのだろうとも思う。うがった見方をすれば、
「遠隔診」だとか、直筆の文字は一回送れば OK だとか、実はあまり見てもらいたくない
ようなことだったとも想像できる。

さらに、太陽堂漢薬局のサイトの説明には、「波動」という言葉まで出てくる。

http://www.taiyodo-kanpo.com/siren.htm
> 糸練功では、生体だけでなく自然界の様々な「気」を観る事が出来ます。
> 人間の身体は常に経気と言うエネルギーが流れています。そのエネルギー・波動が
>狂うと人間は病気と成ります。糸練功で経気の流れを診ることにより、現在の患者さ
>んの状態を正確に判断出来ます。
> また経気が正常に流れるように一人一人の患者さんに糸練功を使い、漢方薬を合
>わせていきます。


『トンデモ本の世界』には、「今や『波動』という言葉を耳にしたら、相手が疑似科学者で
ある可能性を疑ってみる必要があるとさえ言えるほど」と志水一夫が書いていたりした、
あの「波動」である。

『トンデモ本の世界』 P.272 ~ P.273
>●波動

> 霊能者用語で、心霊的なものの媒介として想定されている存在のこと。
> これを「光は物質か波動か」などという場合の物理学用語(アンデュレイション)の勝
>手な転用だと思い込んで、トンチンカンな批判をした日本の有名な物理学者の先生も
>いたが、残念ながら、そんな高尚なものではない。そもそも、それを使っている霊能者
>たちの多くが、物理学の波動の話など最初からご存じないような人々なのだ。
> 霊能者たち自身も知らずに使っているのだが、この場合の“波動”という言葉は、
>元々は「(サイキック・)ヴァイブレイション」の訳語だと思われる。
> 手元の英和辞典(研究社『リーダーズ英和辞典』)で「ヴァイブレイション」を引いてみ
>ると、「直感的に感じれられる放射物、霊気」とある。
> 実は「ヴァイブレイション」というのは、占星術で惑星(この場合は月を含む)が地上
>の出来事に影響を与える媒介物として仮定されているもののことでもある。これを「波
>動」と訳すのは、どうやら占星術師たちのほうが一歩先んじていたらしい。この言葉が
>心霊的な意味で「波動」と訳されるようになったのは、その転用だと思われる。
> この訳語が広まったきっかけはよくわからないが、たとえばルース・モンゴメリイ著、
>坂入香子訳『水晶の中の未来』(早川書房・一九六六・原題『予言の賜物』)は、その
>最初期のものであろう。
> 国際的なベストセラーになった同書は、占星術に関する著書もあるアメリカの超能力
>予言者、ジーン・ディクソン女史の伝記で、彼女を一躍“世界一有名な予言者”にした
>ものだが、そこでは日本の霊能者が現在使っているような形で「波動」という言葉が多
>用されているのである(ただし、「振動」と訳された場合もある)。
> ところが、前記の物理学者との連想もあってか、最近の日本の疑似科学的な書物に
>は、この言葉がしばしば登場している。似たような意味合いで「フリーエネルギー」とい
>う言い方もよくされているが、エネルギーというほど明確ではないけれども、なんらかの
>媒介物が存在していると考えられる(ないし考えたい)場合に便利な言葉なのだろう。
> というわけで、今や「波動」という言葉を耳にしたら、相手が疑似科学者である可能
>性を疑ってみる必要があるとさえ言えるほどなのである。(志水一夫)


参考
『水からの伝言』と結局シンクロしている、と
結局「チャネリングをテーマにした作品」って何だったんだろう

「Oリングテスト」と聞いたときも思ったけど、「波動」というのも伝統漢方らしくないなあ。
いっそニュー漢方とでも名乗ればよいのに。

しかし、まあ、「伝統漢方」というと、長い歴史をかけて洗練されているもの、それなりに
安全性が保証されているもの等々のプラスのイメージがあったりするので、それを捨てる
のは惜しいという話かもしれない。

でも「糸練功」自体には 10 年程度の歴史しかなく、そういう意味での安心感は薄い。
「入江式フィンガーテスト」でも 30 年未満、Oリングテストまで遡っても 35 年ちょっとと
いうのは、「その 2」にも書いた通り。

そして、太陽堂漢薬局によれば「糸練功は軟気功・外気功を使った医療気功です」との
ことだが、外気功の方も、あまり長い歴史を主張できなさそう。少なくとも、と学会的には
NG だろうということで。

『トンデモ本の世界』 P.269 ~ P.270
>●外気功

> 日本で一口に気功と呼ばれているものは、内気功と外気功の二つに大きく分類され
>る。
> 内気功は、太極拳などの一種の健康体操のことで、自分の動きに意識を集中して
>鍛錬する瞑想法でもある。ラジオ体操をやって体に悪いわけがないのと同じように、
>内気功が健康に効果があっても何も不思議なことはない。
> 一方、手のひらなどからパワーを発して、他人の病気を治すと称する手法を外気功
>と呼ぶ。手からそんなパワーがほんとうに出るものかどうかは非常に疑問が多く、気功
>を論じる際には、内気功と外気功は必ず分けて考えなければならない。
> 内気功は、中国最古の医学書『黄帝内経』にも関連した記述が見られ、二千年以上
>の歴史があることは確実。その一方で外気功についての記述は、実は中国の古典に
>はないのである。
> 外気功が中国の歴史に登場するのは、一九七八年に上海気功研究所の気功医師
>林厚省が、尾骶骨損傷の患者に気功麻酔を行ったのが最初とされており、中国四千
>年の歴史はおろか、せいぜい二十年足らずの歴史しかないことは注目しておく必要が
>ある。
> 外気功の効果を客観的に測定するには、心理的な期待効果(ブラシーボ効果)を取
>り除かねばならないため、ただ気を当ててその効果をみるだけではダメ。気が出たか
>どうかわからないような目隠し状態に被験者を置き、それでも効果が現われるかどう
>かを調べる必要がある。素人に気功師の真似をさせて被験者をだまし、その効果を見
>る実験が北京の中国中医研究院と群馬大学医学部で試みられている。結果はどちら
>も「本当」の気功師と同じ効果が現われた。また気を当てますと口先で言っただけでも
>気功状態に入ってしまう人も多く、外気功の効果と一般に称しているものは、被験者
>側の単なる気のせいで起きている効果だと思われる。 (皆神龍太郎)


実は皆神龍太郎の説 (?) については、以下のような反論のページもみつかったけれど、
まあ、こと糸練功については、「上海中医学院の柴教授より中国気功(内気功)を教えて
頂いて」と太陽堂漢薬局の人が書いているので、下でいう「近代気功」、「文革以後に現
れた」、「最近であるのは本当」の範疇にはいると考えてよいだろう。

http://www.gem.hi-ho.ne.jp/katsu-san/sf/togakukai.html
>最後に皆神龍太郎氏。
>1.中国四千年の気功
>伝説:中国四千年の神秘、気功パワーは科学的に証明された。
>真相:外気功が初めて中国に出現するのは、1970年代後半。科学的な研究は非常に
>少ない。

>皆神氏は、中国の歴史を調べずに、気功について語ってしまっているようです。
>こりゃトンデモ本の類とやり方がかわりませんぜ。

>気功というのは、元々民間武術から来ています。ところで、中国における民間武術は
>迫害の歴史なのです。
>中国は、ご存じのようにいくつかの民族があり、民族間の対立がありました。そして、
>そういうものから身を守る、或いは攻撃の手段として民間武術が生まれました。

>ところが、これは為政者にとって都合が良い訳じゃない。で、古来より中国は禁武政策
>をとっていました。
>極端な話、棒を持って道に立っていたからってんで捕まるぐらいだったんだな。当然、
>正史に民間武術は載ってません。

>だから、外気功が書物(中国の正史)に出現するのは、文革以後になってます。これ
>は当たり前なのだ。

>気功は、そもそも硬気功と軟気功に分けられ、前者が武術、後者が医術っぽいもので
>す。(大幅に端折ってます。)
>硬気功にも遠当てとか発徑なんてものがあるから、外気功の歴史はそういう意味じゃ
>古い。
〈略〉
>近代気功が文革以後に現れたのも、医術への実践的な応用を「医学」と呼べる形にし
>たのも、最近であるのは本当。
>でも外気功それ自体が新しいというのは誤りです。



で、「伝統」について、からさわ薬局のサイトにある説明は以下の通りだけど……自分
には、解読困難だったので、引用のみの紹介とさせていただく。

http://www.kanpo-karasawa.com/sodan01.html

そもそも、漢方薬で病気が治ること自体、まだ解らないことだらけです。
たとえば、本を何冊も書かれている偉い漢方家の先生であっても、数千年
前に作られた「葛根湯」に匹敵するもの、それに代わるものを開発する能力
はどなたも持っていらっしゃいません。

現在より情報も科学も進歩していない数千年前の人たちは、如何にして
葛根湯を初めとした数多くの漢方薬方を作り上げ、分量比まで調べ上げ
たのでしょうか?

更に踏み込めば、漢方家が「葛根湯証」だと判断した患者さんを、鍼灸家
は針だけで治すことが出来ます。現代薬理学的に葛根湯の成分を研究し
ていっても、針一本で治せる理屈まではわかりません。

糸練功を学び実践していくと、先人達もおそらく「糸練功のような何か」を
用いて、病気の人の身体の状態を調べ、その状態に適する生薬や鍼灸
治療を解析し、作り上げて行ったのではないかと感じることがあります。

未熟な私の言葉ではうまく表現できません。興味のある方、納得がいか
ない方は、間中善雄先生、入江正先生らの著書や論文を参考にしていた
だければと思います。


それにしても、自分が役員をやっている実家の薬局 (「伝統日本漢方薬局」を名乗る)
で、外気功やOリングの亜種を使用した漢方相談を行っていることはスルーのまま、
『史上最強のムダ知識』 (2007 年) では『奇妙な論理 II』をひきながら、エイブラムズ
博士のダイナマイザーを「腹づつみ病気診断機」 (原文ママ) だと笑っている唐沢俊一
というのは、いい度胸だなと思ったりもする。


参考
せめて腹つづみ病気診断機にしてください

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