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2010.07.11 (Sun)

ロナルド・ニームの『ポセイドン・アドベンチャー』を「大作を手がけて失敗」扱い

http://www.tobunken.com/news/news20100709142048.html

イベント
2010年7月9日投稿
船をひっくり返した男【訃報 ロナルド・ニーム】
〈略〉
あくまでもこの人は小粋なアイデアで観客をニヤニヤさせながら
ひっぱっていくのが得意な監督。『ポセイドン・アドベンチャー』も、
思ってみれば船がひっくり返るパニックよりも、神を信じられなく
なった神父が神を憎むことで神の存在を再認識する、とか、警察署長と
元売春婦の奥さんの凸凹コンビ夫婦とか、そういう人間ドラマの描写の
方が印象的だったのであった。まあ、晩年がちと残念ではあったが
(小粋なアクションを撮る監督というのはジャック・スマイトにしろ
ジョゼフ・サージェントにしろ、何故か途中で大作を手がけて失敗、
才能が鈍化してしまうことが多い)、それでもサーの位を貰ったり、
81歳で離婚して82歳で再婚したり艶福家としても名を馳せ、
幸せな一生ではなかったかと思う。追悼の意味を込めてDVDで
鑑賞を……と思っても、パニック大作以外、作品の評価での代表作
である『ミス・ブロディの青春』を含め、まるでDVD化されて
ないのだな。……再評価の待たれるところである。


さて、「多忙のため、日記更新をお休み」 (ここここここを参照のこと) して以来、訃報
関係は「同人誌」のカテゴリーでサイトに公開していた唐沢俊一だが。

かといって清水一行作のポルノ小説に対する愛着もあまり感じられませんが
井上ひさしについても時空を歪ます
「ロバート・カルプに西部は似合わない」とも思わなかったけど……
妄想者にラブ・ソングを

前エントリーのときも思ったけど、今回は訃報を「イベント」のカテゴリーにいれているん
だよなあ。ただでさえ、内容が追悼ではなくて“追討”だったりして印象がよくないのが、
さらに……という感じである (ここの「失礼な訃報たち 唐沢俊一本人も「追討」と書いて
いるくらいで……」の項を参照のこと)。


「サーの位を貰ったり」については、「『サー』とは称号」と2ちゃんねるのスレで指摘され
ていたが、「"サーの位"」でググった結果 (26 件だった) の中に、以下のようなものも
含まれていたので、保留ということで。

http://dictionary.infoseek.co.jp/?ii=3&sm=1&sc=&gr=ml&qt=s&sv=KN&lp=146
>サーロイン [sirloin]
>牛の腰肉の上の部分.最上のロースト用肉.〈明〉⇒ロース.
>★俗説に,あまりの美味に感動したある英国王が,この腰肉(ロイン)にサーの位を
>授けたからとも.


まあ「大英帝国勲章も受章」とかにしておいてくれたらよかったのにとは思うけど。

http://www.cinematoday.jp/page/N0025104?g_ref=twitte
> [シネマトゥデイ映画ニュース] 『ポセイドン・アドベンチャー』などで知られるイギリス
>の監督、ロナルド・ニーム氏が99歳で死去した。
> ニューヨーク・タイムズによるとニーム監督は水曜日にシダース・シナイ・メディカル
>センターで息を引き取ったとのこと。ニーム監督は5月、転倒して足を負傷、手術をし
>たがその後健康状態が悪化したという。
> ニーム監督はヒッチコック監督の『ゆすり』(日本未公開)のアシスタントカメラマンと
>して映画業界に入り、『ミス・ブロディの青春』など数々の映画で評価され、1972年に
>製作されたジーン・ハックマンがスコット牧師を演じ世界的大ヒットを記録した『ポセイド
>ン・アドベンチャー』の監督を務めた。
> 1996年には長年にわたる映画産業への功績をたたえられ大英帝国勲章も受章して
>いる。



ちなみに、「81歳で離婚して82歳で再婚したり」とは本当なのか思って調べてみたら、
これはガチだった模様。ただし英語版 Wikipedia では、離婚が 80 歳のときか 81 歳の
ときかまでは、わからなかったのだけど。それにしても、最初の結婚での別居期間が
結構長いというか、『ポセイドン・アドベンチャー』 (1972 年) の頃はもう別居していたと
いうことか。

http://en.wikipedia.org/wiki/Ronald_Neame
> Ronald Elwin Neame[1] CBE, BSC (23 April 1911 – 16 June 2010)[2] was an
> English film cinematographer, producer, screenwriter and director.
〈略〉
> Neame married Beryl Heanly in 1933. They separated in 1971 and divorced in
> 1992. The couple had one son, Christopher Neame, a writer/producer. His
> grandson, Gareth Neame, a successful television producer, represents the fourth
> generation of Neames in the film industry. Neame's second marriage was on 12
> September 1993 to Donna Bernice Friedberg, also in the business ― a film
> researcher and television producer, who worked on his 1979 movie Meteor. He
> refers to their meeting as a "coup de foudre."



で、スレでも指摘があったが、「『ミス・ブロディの青春』を含め、まるでDVD化されてない
のだな」は、The Prime of Miss Jean Brodie は DVD 化されています、ってことで、ガセ
にカウントしてよいだろう。

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Ddvd&field-keywords=Ronald+Neame&x=0&y=0

を経由してたどってみたところ、Amazon 経由で日本でも入手可能なことまではわかっ
た。ただし、「リージョンはリージョン1です※日本国内用(リージョン2)のDVDプレーヤー
では再生できません」とのことだけど……まあ「まるでDVD化されてない」というのとは
話が違うでしょうということで。

http://www.amazon.co.jp/gp/offer-listing/B00005JLA6/ref=sr_1_2_olp?ie=UTF8&s=dvd&qid=1278814949&sr=1-2
>出品者: オリーブ書店
>評価レベル:(429 評価) 90% の高い評価 過去 12 カ月。
>在庫あり。 発送元: United States。 通関手続きと国外発送について 国内向け発送
>料金 および 返品について。*必ずお読みください この商品はThe Prime of Miss
>Jean Brodie (1969)の米国版DVDです。リージョンはリージョン1です※日本国内用
>(リージョン2)のDVDプレーヤーでは再生できません。アメリカからの発送です。


唐沢俊一の場合、VHS のビデオも家にあるだろうから、そちらで観た方がよいのでは
(←大きなお世話)。
- http://www.amazon.co.jp/PRIME-MISS-JEAN-BRODIE/dp/B000064VOR
- http://www.amazon.co.jp/Prime-Miss-Jean-Brodie-VHS/dp/6301442768
- http://www.tsutaya.co.jp/works/10011733.html

以下のリンクは、あらすじ (ネタバレあり)。面白そうなので、リージョンコード 2 の DVD が
あったらよかったのになあとは、確かに思ったりする。
- http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id22783/rid1/p1/s0/c1/
- http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD14079/story.html


それから、わけがわからないのが、「小粋なアクションを撮る監督というのは〈略〉何故か
途中で大作を手がけて失敗」と、唐沢俊一が書いていること。

唐沢俊一自身、「かの『ポセイドン・アドベンチャー』で一躍名を上げた監督」、「パニック
映画に抜擢」、「これで世界的大ヒットを飛ばした(公開年の興業成績をコッポラの『ゴッ
ドファーザー』と分けた)」、「パニック・サスペンスの大御所みたいに扱われるようになり」
とも書いているのに、「途中で大作を手がけて失敗」とは、どういうことかと。

興行成績がよかっただけではなく、アカデミー賞その他を受賞してもいるし、内容的な
評価もかなり高い作品なのに。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ポセイドン・アドベンチャー
>1972年版
>上下さかさまになった船体のセットを使った撮影はアカデミー賞特撮部門を、挿入歌と
>してモーリン・マクガバン(Maureen McGovern)が歌っている「モーニング・アフター」
>はアカデミー歌曲賞をそれぞれ受賞した。〈略〉また、アーウィン・アレンを中心とする
>スタッフが、この時の特撮技術を活かし、1作目製作の2年後に『タワーリング・インフェ
>ルノ』を製作した事はよく知られている。
>同年公開の『ゴッドファーザー』とほとんど同じ興行収入を記録する大ヒット作品となっ
>た。
〈略〉
>英国アカデミー賞 主演男優賞:ジーン・ハックマン
>ゴールデングローブ賞 助演女優賞:シェリー・ウィンタース

>日本語吹替
>1976年10月11日TBS『月曜ロードショー』
>  解説者の荻昌弘は、「そこにとどまるか前進するかといった時、必ず前進する方を
>  選ぶ。しないかするかといったときは必ずする方を選ぶ、こうした考えがこの物語を
>  力強いものにし、私たちを励ましてくれるわけなんです」と語っている。
>1983年2月2日日本テレビ『水曜ロードショー』
>1991年2月17日テレビ朝日『日曜洋画劇場』
>  解説者の淀川長治は、「私はこの映画を見るために生まれてきたといってもいいん
>  ですね」と語っている。



また、「人間ドラマの描写の方が印象的だった」というのまではよいとしても、唐沢俊一
のいう「あくまでもこの人は小粋なアイデアで観客をニヤニヤさせながらひっぱっていく
のが得意な監督」というのには首をひねる。そういうのも得意だったのかもしれないが、
『ポセイドン・アドベンチャー』の人間ドラマは、シリアス寄りのものではなかったかと。

『ロバート・カルプに西部は似合わない』とも思わなかったけど……」のエントリーに
記述した件と同様、コメディータッチの場面でないのに勝手にコメディーに脳内変換して
いる可能性がある。コメント欄の指摘にあった「何を見ても読んでも『お馬鹿フィルター』
がかかってしまう」というか……。

個人的に一番印象深いと思ったのは、元水泳選手の中年女性が、水中を潜って他人を
助けにいって、救出には成功したものの自分は心臓発作で死亡という場面だったが、
唐沢俊一には思い切りスルーされてしまっているし。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD8413/story.html
>35フィート先にあるエンジンルームに着くためには水中を通らなければならない。ロー
>プをはるために、スコット牧師が飛び込んだ。だが途中、倒れてきた鉄板の下敷きに
>なって身動きができなくなってしまった。娘の頃、水泳選手であったベルは、異変を感
>じ水中に飛び込んだ。無事彼を救ったベルは、目的地に泳ぎついたものの、心臓発作
>に襲われ、息を引き取った。やがて他の生存者たちもベルを見習い、水を潜ってエン
>ジンルームにたどりついたが、彼女の死は一同を悲しみに包んだ。


http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/kinema/1152887463/
>85 :無名画座@リバイバル上映中:2006/08/19(土) 15:58:31 ID:+aEkqEiP
>やっぱ、水泳の選手だったオバチャンが一番の儲け役だな。
>再び飛び込むシーンの表情が目に焼きついている。
>って、30年前に一度観ただけだから、他の俳優覚えていないや。
〈略〉
>100 :無名画座@リバイバル上映中:2006/09/02(土) 00:17:28 ID:2JVDbYCH
>>>3
>シェリー・ウィンタースの熱血おばさんの旦那役をやっていた
>ジャック・アルバートソンは、後にゾンゲリアの元凶役をやった人だったんよね。
>シェリーの死体を抱いて泣くシーンは、このおじさん一世一代の名演技だったのに、
>よりによってゾンビに着色する原型師みたいな役が遺作になるとはちょっと寂しかった。
>レッド・バトンズは、史上最大の作戦の時計に落下傘が引っかかる米兵だったし。
>アドベンチャーの頃は、ハリウッドのキャスティング・ディレクターがまだちゃんと仕事していた
>時代だったんだなとしみじみしてしまう。
〈略〉
>478 :無名画座@リバイバル上映中:2008/10/03(金) 07:40:34 ID:f1AI49vi
>はっきりと覚えてないのだけれども、最後に主人公が神様に文句を言うのだったっけ?

>479 :無名画座@リバイバル上映中:2008/10/03(金) 13:34:14 ID:7SpeU5C9
>「自分達の力だけでやってきた。あんた(神様)には頼らなかった。だから邪魔するな!」
>ってな感じだったかな?
>公開当時、アメリカ人のキリスト教への新しい宗教観ー神に頼らず自分達の力で運命を
>切り拓いていくーが見受けられ、ここにもベトナム戦争がもたらした影響が云々・・・
>とかいう批評があったよ。


上に引用した http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/kinema/1152887463/ (2ちゃん
ねるの過去スレのログ) は、読んでいてかなり面白かったのでお勧め。


More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1278589883/17-
-------
17 :無名草子さん:2010/07/09(金) 18:17:06
>それでもサーの位を貰ったり、

「サー」とは称号

>追悼の意味を込めてDVDで
>鑑賞を……と思っても、パニック大作以外、作品の評価での代表作
>である『ミス・ブロディの青春』を含め、まるでDVD化されて
>ないのだな。……再評価の待たれるところである。

日本で出てないだけだよ!

19 :無名草子さん:2010/07/09(金) 19:18:00
この追討を読んでこの監督の映画をみようとは思わない
そんな文章を書いたって仕方ないのに

-------

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12:46  |  その他の雑学本 間違い探し編 (324) +  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>アッシュさん
をを、ありがとうございます。(_ _)
ええと、amazon.co.jp から Import で購入できる設定 (?) になってくれれば、結構容易に入手できそうですね。到着までの日数は、10 日以上かかってしまうのかなと思いますけど。

Twitter でも、欲しいかなと話題にしていたのでした。
http://twitter.com/baudrateRA/status/18252354669
http://twitter.com/baudrateRA/status/18253436034
トンデモない一行知識 |  2010年07月12日(月) 01:51 |  URL |  【コメント編集】

●リージョン2のDVD

The Prime of Miss Jean Brodieは、イギリスでregion 2のDVDが8月初旬に発売されます。
例えば、www.amazon.co.ukでく発注可能です。
PALですけど、日本のDVDプレーヤで再生可能でしょう。
少なくともPCのDVDドライブなら問題もなく再生できると思います。
アッシュ |  2010年07月11日(日) 22:49 |  URL |  【コメント編集】

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