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2010.07.04 (Sun)

『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 2

『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 1」の続き。

からさわ薬局のサイトには、「医療気功の糸練功について」以下のような説明がある。

http://www.kanpo-karasawa.com/sodan01.html

医療気功の糸練功について
糸練功は、私の師匠である九州の太陽堂漢薬局、木下先生が入江式FT
(フィンガーテスト)と中国上海気功とを合わせ開発されました。
北海道から九州まで勉強に行き、木下先生に日本漢方と糸練功を教えて
いただきました。
現在も定期的に勉強、研鑽のために訪問し、ご指導をいただいております。
望診・聞診・問診の三診に糸練功を組み合わせることで、より確率の高い
治療方法を選択していきます。

20代の頃、漢方の本を読み漁り、可能な限り勉強会に参加し、それでも
治せない患者さんが多くて苦しい日々を送っていました。

全国の有名な先生から教えをいただきましたが、今から10年前に太陽堂の
木下先生とお会いしました。先生の考え方、生き方、もちろん漢方の知識・
理論は今までお会いしたどの先生よりもすばらしいものでした。
そして、教えていただきたいという願いを受け入れてくださり、九州までご
訪問させていただきました。実際に訪問させていただいて見た光景は想像
以上でした。

私の存じ上げている漢方の先生の中で、おそらく最も患者さんを治して
いらっしゃる先生であり、多くの治療法を開発された先生であり、そして
実際に全国各地から患者さんが先生を頼ってこられていました。
加味加減が出来ない薬局の漢方ですが、糸練功を駆使し、漢方理論、
霊枢・難経といった鍼灸の古典までを参考にして、上手に伝統薬や補助
剤を組み合わせることで必要な「方意」を再現されていることに驚きました。

私は不器用なほうで、糸練功も同門の仲間たちに比べても、人一倍苦労
して研究しております。
しかし、簡単な道程でなかったからこそ、糸練功を小手先の技術として
ではなく、漢方・東洋医学の理論、西洋医学の理論に裏打ちされてこそ
生きる技術だと考えるようになり、ゆっくりですが自分が出来る範囲で進
歩・継続させてこられたと思います。

「気功なんて怪しい!」「大学の非常勤講師とかやっているのに、そんなに
怪しいことをやっていていいのか?」という声を聞くことがあります。身近な
先輩に言われたこともあります。
怪しいと思う人はわざわざご相談に来られません。漢方で治したい患者
さんが毎日ご予約されて来られるだけです。

からさわ薬局を訪問される生薬問屋さんや漢方メーカーの営業マンは、
「先生のところは、いつ来ても患者さんが待っていらっしゃいますね、北海
道にはそんな薬局はないですね」と言ってくださいます。私は漢方の業界
ではまだまだ若手ですが、諸先輩に負けないほど多くの患者さんに支持
されているのは、糸練功に出会えたからだと思います。
〈略〉
未熟な私の言葉ではうまく表現できません。興味のある方、納得がいか
ない方は、間中善雄先生、入江正先生らの著書や論文を参考にしていた
だければと思います。
間中喜雄先生は、腕のよい外科医でありながら、鍼灸・漢方の天才であり
ました。昭和に活躍された漢方の大家の中では、間中喜雄先生がいちばん
腕が良かったという評判もあります。

入江正先生は、数学の先生から鍼灸師に転向されました。Oリングテスト
をヒントに、入江式フィンガーテスト(入江式FT)を開発し、FTを用いて東洋
医学の古典に書かれた五味や五気の鑑別などを実験的に研究され、それ
らの研究は数多くの論文となって残っています。ご自身の治療院でも多く
の患者さんを助け、慕われた先生です。

http://megalodon.jp/2010-0704-0124-04/www.kanpo-karasawa.com/sodan01.html

さて、このページ http://www.kanpo-karasawa.com/sodan01.html の title タグには、
「北海道 札幌市 伝統日本漢方薬局 からさわ薬局 漢方相談のご紹介」とある。

その「伝統日本漢方薬局 からさわ薬局」では、「望診・聞診・問診の三診に糸練功を組
み合わせることで、より確率の高い治療方法を選択していきます」という。

ここでいう「糸練功は、私の師匠である九州の太陽堂漢薬局、木下先生が入江式FT
(フィンガーテスト)と中国上海気功とを合わせ開発されました」ものだそうだ。

「入江式FT」の「入江正先生は、数学の先生から鍼灸師に転向」した人であり、「Oリング
テストをヒントに、入江式フィンガーテスト(入江式FT)を開発」したとも書いてある。

だが、元となった「Oリングテスト」こと「バイ・ディジタルO-リングテスト(BDORT)」は、
「ニューヨーク在住の日本人医師大村恵昭博士が1977年頃くらいに考案した方法」で、
つまりはまだ 40 年も経っていない。「最初の論文が発表されたのが1981年」から数える
と、たった 30年でしかない。

Wikipedia には、「日本で最も有名なキネシオロジーのひとつ」が「バイデジタル0リング
テスト」ではないかと書かれているが、キネシオロジー自体が 1964 年の発表で、45 年
とちょっと前のもの。まだ 50 年も経っていない。

そんなアメリカが源流、歴史のまだまだ浅いもののどこが、「伝統日本漢方」なのかと、
まずいいたい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/キネシオロジー
>キネシオロジーの歴史
>1964年にコロラド州デンバーで行われたカイロプラクティック会議で、ジョージ・グッド
>ハード博士により発表された。当初は医療家や治療家向けのものだった。 現在は、
>「アプライドキネシオロジー(AK)」として、日本でも学ぶことができる。
〈略〉
>日本でのキネシオロジーの広がり
>日本で最も有名なキネシオロジーのひとつは、おそらくバイデジタル0リングテストと考
>えられる。 指の筋肉の強さを検査するテスト方法で、適切な薬やサプリメントを選ぶ方
>法として、医療者の間で広まっている。


http://bdort.net/
>バイ・ディジタルO-リングテストについての特許(Patent)は、創始者の大村恵昭先生
>が保有されています。誰でも、創始者の大村恵昭先生の許可なく、勝手に、O-リン
>グテストのセミナーや講習会を開くことができません。また、出版に関しても、大村恵
>昭先生をCo-Author(共著)として、大村先生のPatentや知的所有権について記述し
>ていない限り、出版することは許可されていません。


http://bdort.net/as/gaiyou.htm
>バイ・ディジタルO-リングテスト(BDORT)とは、筋の緊張(トーヌス)を利用して生体
>情報を感知する検査手技 である。BDORTはニューヨーク在住の日本人医師大村恵昭
>博士が1977年頃くらいに考案した方法で、最初の論文が発表されたのが1981年で
>ある。「生体そのものが極めて敏感なセンサーで、毒物を近づけたり、体に合わない
>薬剤を手に持たせたりすると、筋の緊張は低下し、逆に有効な薬剤では緊張が良好
>に保たれる」という原理に基づいている


まあ、そもそも「カイロプラクティック」自体、と学会もご推薦の『奇妙な論理』という本
(ここここここを参照) の中で立派に疑似科学認定されているので、キネシオロジー
もOリングテストも、ある意味非常に由緒正しい疑似科学の流れだともいえるわけだが。

http://book.asahi.com/special/TKY200810280297.html では唐沢俊一もご推薦w
>とんだ発想には笑いも 唐沢俊一さん
〈略〉
>そして、これらトンデモ説の主要なものを長い歴史を通して学べる格好の教科書が第
>10巻である。人間は変わらない。今後もトンデモ本は出版され続けるだろう。
〈略〉
>▽第10巻『奇妙な論理』マーティン・ガードナー著(市場泰男訳、ハヤカワ文庫・756
>円)


http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/lab/pseudoscience/JapanSkeptics/js-books/nonfiction-data/301030ce30f330d530a330af30b730e730f3301159475999306a8ad67406307e3055308c308430593055306e78147a76
>Y.AMO (apj) Lab
>Faculty of Science, Yamagata University
>奇妙な論理・・・・・・だまされやすさの研究
〈略〉
> 本書で取り上げられているトピックは,地球が平たいとか空洞であると主張する説,
>ヴェリコフスキーの「衝突する宇宙」(巨大彗星が地球に接近したことによって聖書に書
>かれた地質的大変動が起こったとする説),アインシュタインの相対性理論に対する攻
>撃(それらの中には大学の学長が行ったものも含まれる),キリスト教ファンダメンタリス
>トたちの反進化論(創造科学),ユダヤ人や黒人を排斥する人種差別科学,同種療法・
>自然療法・整骨療法・カイロプラクティックなどの疑わしい医療法,断食療法・反牛乳
>主義・菜食主義などの非合理的健康法,ライヒのオルゴン理論,ハバードのダイアネ
>ティックス(精神治療の疑似科学理論で,生まれ変わりや超能力も取り込んだ「サイエ
>ントロジー」に発展),超能力(ラインのESP実験,シンクレアの透視実験)などである。
>カイロプラクティックは近年日本でも市民権を得てきており,指圧・マッサージとしての
>効果はかなりあるという話も聞くが,本書の解説を読むと,少なくともその起源や理論
>はかなり怪しいものであることがわかる。


すぐ上に引用した中の「Y.AMO (apj)」という名には、見覚えのあるような
気もするが、まあおいといて。


で、前エントリーでも引用した下記の文章でいう「代替医療の分野で繁用されるOリング
テスト」である。「残念なことに医学界では全く評価されていません」し、「胡散臭いものが
あります」が、「道具も殆ど要らず簡単」とのこと。

http://ww7.tiki.ne.jp/~onshin/zakki03.htm
>望診--目で見て診断、聞診--耳で聞いて診断、問診--質問して診断切診--体に触
>れて診断。医師でなければ診察は許されないので、薬局での相談の助けとなるのは
>問診までになります。必要があれば、切診で得られる情報を、問診として聞き出す事
>も出来ます。法律は厳しいものでサービスで血圧を測定するのも不自由です。これが
>薬の販売に結びつけば医療行為とみなされる事があります。

>他には、代替医療の分野で繁用されるOリングテストがあります。正しくはバイ・ディジ
>タルO-リングテストと呼ばれ、正式な研究会もあります。「なぜかよく当たる..」という驚
>嘆の声も聞かれますが、残念なことに医学界では全く評価されていません。一部の興
>味ある医師や治療家の間で試みられているに過ぎません。東洋医学会でさえこの手
>の研究発表を規制するくらい胡散臭いものがあります。道具も殆ど要らず簡単なので
>スタイルを変えた亜種も出ています。波動計や経絡測定器などで擬似診断行為をす
>る場合もありますが、いずれも一般の医師は用いないものです。


「バイ・ディジタルO-リングテスト(BDORT)」がどういうものかというと、確かに道具は
いらないし簡単そうではある。患者に親指と人指し指で輪っかをつくってもらい、それを
はずす方向に両側から引っ張って、はずれにくいと身体によいもの、はずれやすいと
身体によくないものと判断すればよいのだから。

http://en.wikipedia.org/wiki/Yoshiaki_Omura
> The Bi-Digital O-Ring Test (BDORT), characterized as a form of applied
> kinesiology,[2] is a patented alternative medicine procedure in which a patient
> forms an 'O' with his or her fingers, and the diagnostician subjectively evaluates
> the patient's finger strength as he/she tries to pry them open with his/her own
> fingers.[3][1]
> BDORT was invented by Dr. Yoshiaki Omura, along with several other related
> alternative medicine techniques. They are featured in Acupuncture & Electro-
> Therapeutics Research, The International Journal, of which Omura is founder
> and editor-in-chief, as well as in seminars presented by Omura and his
> colleagues.[4]


http://en.wikipedia.org/wiki/File:BDORT-fig2.png を見ると、以下の図は public domain
のようなので、ここにもはっておく、と。




その他参考 URL:
- http://v3.espacenet.com/publicationDetails/biblio?CC=US&NR=5188107&KC=&FT=E

そして、「Oリング 疑似科学」でググると、さまざまなページがヒットする。個人的に特に
興味深いと思ったのが、以下に引用する 2 つ。

http://bodyhacking.jp/res-hypoxia/anesthesia-critical-care-medicine/485.html
>Oリングテストというアレルギーの”検査”があることを今日知りました。
>局所麻酔で手術を受ける患者さんにキシロカインアレルギーがある、ついてはどう対
>処すべきかと外科医師から相談を受けました。
>患者さんが来院されたので問診をさせて頂き少なくとも過去に二回は局所麻酔薬を用
>いた小手術を受けているがアレルギー症状は発症しなかったことを聞き出しました。
>またキシロカインアレルギーの診断はいつ、どこで、どのように受けたのか質問したと
>ころ”オーリング”で診断を受けたと言われました。実は内容を理解していませんでし
>た。パッチテストのようなものだという風に理解しました。
>患者とも相談の上キシロカインでなしにロピバカインを用いて行うこととして成功裏に
>行われました。ぼくはといえば手術中スタンバイしていたわけです。
>後日ー今日ですーOリングテストとはどういうものか知り唖然としました。(参照
>こんなテストに振り回された自分にも腹が立ちました。
>これがまともなアレルギーテストとはぼくの常識を超えています。
>こういったテストの実際を知りませんが心理的な拒否反応を調べるのに一定の役割を
>果たすかも知れませんが、手術時のアレルギーについてこのようなテストで判定する
>とは理解を超えています。
>看護師に聞くと小さなお子さんをお持ちの人は結構このテストをご存じでした。自分で
>も受けだけどなかなか微妙だという方もいました。
>とにかくびっくりしました。
いろんな批判が今まであることも知りました。当然だと思います。


http://med-legend.com/mt/archives/2006/11/o_rimg.html
>昼前になんか妙にヒマになり、ぼんやりTVを見ていたら、風水で住宅の気の流れを診
>断するという情報番組をやっていた。家を新築したら、家族が次々と不調を来たしたと
>いう視聴者の訴えをうけて、これ以上の胡散臭さはあるまいと思われる風水師が、家
>まで訪れて気の流れを調査するのである。
>それだけならごく普通の占い系バカ企画であるが、この風水師が多少ユニークなの
>は、その風水診断にバイデジタル・O-リング診断法という、ごく一部で知られる医学
>系トンデモ技術を応用しているところにあった。中国四千年の歴史を踏まえた伝統トン
>デモに、ここ3~40年足らずの間にひねり出された新興疑似科学を重ねるという発想
>が、屋上屋を重ねるというか、毒喰らわば皿までもと言うか(違うような…)。
>バイデジタル・O-リング診断法は、その亜流も含めて時々TVで紹介されたりする
>が、まずその内容を詳しく知っている人はそういないと思うので簡単に説明すると、被
>検者に利き手の親指と人差し指でワッカを作ってもらい(要はOKサイン)、それを検査
>者が両手で引き離すというだけのものである。ふつう、力を入れたOKサインを他人が
>開かせるにはかなりの力がいるが、ここで被験者に何らかのネガティブな生体エネル
>ギーが流れ込む状況があると、このOKサインは簡単に離れる(と提唱者やその支持
>者は主張している)。
>例えば、アレルギー性疾患の人なら、OKサインを作っている手の反対側の手のひら
>にアレルゲンの疑いのある物質を置くと、先ほどまでかなりの力を入れても開かな
>かったOKサインが、軽い力で開いてしまうというのである。極めつけは、手のひらに置
>くものは別に物質である必要はなく、例えば「スギ花粉」と書かれたメモ用紙でもい
>い、つまり「概念」でいいというのがこのテストの不思議である。


すぐ上に引用した人の書いている「中国四千年の歴史を踏まえた伝統トンデモに、ここ
3~40年足らずの間にひねり出された新興疑似科学を重ねるという発想が、屋上屋を
重ねるというか、毒喰らわば皿までもと言うか」には、今回のネタと重なる部分もあり、
大いに笑わさせていただいた。

それと、現場に無駄な負担をかけるというのがトンデモ医療の迷惑な点だなあと思う。

その他参考 URL:
- http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20090204
- http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa1466822.html?order=DESC&by=datetime
- http://ginzuna.tumblr.com/post/441290174/o
- http://blog.livedoor.jp/dentist_no_oshigoto/archives/414910.html


――と、ここまで読んで、でも「Oリングテストをヒントに、入江式フィンガーテスト(入江式
FT)を開発」ということなのだから、「入江式フィンガーテスト(入江式FT)」はまた別物
なのではないかという人がいるのではないかと思う。

実際、以下のページとか見るかぎり、「Oリングテスト」と「入江式フィンガーテスト(入江
式FT)」には、ずいぶんと違いがある。

http://www.tokyo-ft.jp/tomonokai/newpage1.html
>医道の日本 第648号(平成10年7月号)1998年  ビギナーズ・ガイド   
> 『入江フィンガーテスト(FT)って何ですか?』 高橋 敏氏に聞く
> 鍼灸治療法にはさまざまな流派があります。経絡治療、奇経治療、中医学、etc・・・。
>今回は第9回目として「入江フィンガーテストって何ですか?」を高橋敏氏に教えてい
>ただきます。
> 入江フィンガーテスト(FT)とは、昭和57年に入江 正先生が考案したもので、O-リン
>グテストと同じ効果があり、また、これを使えば脈診を短時間で習得できるというたい
>へん便利なものです。
> 入江先生は九州大学数学科卒業後一時教壇に立ち、その後薬局を経営し、鍼灸
>学校を卒業して故・間中喜雄先生に師事したというユニークな経歴を持っており、入江
>FTの創出にも先生の学問が生かされています。
> さて、O-リングテストを御存知の方はわかると思いますが、入江FTは、O-リングと
>同様に、身体が示す微小反応を感知検出する方法です。ただ、やり方が少し違いま
>す。
> まず、検者は利き手をセンサーとし、これで、調べるべきものに触れます。そしてもう
>一方の手をテスターとし、これは図1のように示指を母指に重ねて指をすべらすように
>手を動かします。さて、健康な被検者に来てもらい、検者はセンサーを被検者の掌に
>置き、テスターを動かして、指をすべらせます。このときはスムーズにすべるはずで
>す。ところが、被検者が別の手に冷たい缶ジュースなど(身体に悪いもの)を持つと、テ
>スターの指は粘り着き、引っかかる感じ(ステッキー)になります(図2)。

> つまり、指の動きのスムーズはO-リングテストのクローズ(指が開かない状態〉にあ
>たり、ステッキーはオープン(指が開いた状態)にあたるのです。
> ここまでだと、ひとりでできるO-リングテストといった感じですが、入江FTはこれを
>使って脈診ができ、さらに、その診断に対する治療法までシステム化されているところ
>が大きな特徴です。以下にそれを簡単に紹介します。
> 入江FTを使って行う脈診部は図3のようで、対応する臓腑・経脈も決まっています。
>検者はセンサーを患者の脈診部に置き、テスターを動かします。12ヵ所(奇経脈診部
>を合わせれば13ヵ所)を順番に診てゆき、テスターがステッキーになったら、そこが異
>常ある部位だと判断します。


まず、「昭和57年に入江 正先生が考案」とのことだから、O-リングテストの 1977 年より
さらに 5 年後の 1982 年で、考案から 30 年も経っていない。

Oリングテストを考案した大村恵昭が医師であったのに対し、入江式フィンガーテストの
入江正は医師の資格をもっていない模様。「入江先生は九州大学数学科卒業後一時教
壇に立ち、その後薬局を経営し、鍼灸学校を卒業して故・間中喜雄先生に師事した」と
いうのみなのだ。

「ひとりでできるO-リングテスト」というのは http://www.tokyo-ft.jp/tomonokai/2.jpg
を見ると、どうかなあと思う。被験者は片方の手に身体によいものだか悪いものだか
(例では「冷たい缶ジュース」、なぜか「身体に悪いもの」と断言されている) をもって、
もう片方の手は開いて上を向けている。つまり、手で O の字をつくったりはしない。

その被験者の掌に、検者は利き手 (センサー) でふれて、もう片方の手 (テスター) を
空中で何か動かして (?)、引っかかる感じ (ステッキー) がしたら被験者が手にもっている
のは身体に悪いものと判断するらしい。

つまり、Oリングテストでは一応可能な疑似科学的説明――人は潜在意識で自分の身体
によいものか悪いものかわかっているので、それが指の輪っかが開きやすいか開きにく
いかの抵抗になってあらわれるとか何とか (←本気にしないように) ――すら、入江式フィ
ンガーテストでは難しくなってしまう。被験者の心理的抵抗の有無すら無関係で、反映
されるとしたら検者の心理のみということにならないかと。

さらに、からさわ薬局での糸練功では、これがどうアレンジされているのかも気になる
ところではある。これをそのまま実行すると、医師免許をもたない薬剤師には許されて
いないという「切診--体に触れて診断」 (前エントリーを参照) にあたらないか。それとも、
やはり、患者には直接触れない形にアレンジされているのだろうか、もしかして……。


以下、チラ裏。

「簡単な道程でなかったからこそ」のくだりには、『「知」の欺瞞』とか幸福の科学の教義
習得とかが、なぜか頭に浮かんだ。難解だから正しいというわけではないというか……。

「気功なんて怪しい!」「大学の非常勤講師とかやっているのに、そんなに怪しいことを
やっていていいのか?」という声の返答が、「怪しいと思う人はわざわざご相談に来られ
ません」というのには、新宿の母にみてもらおうと行列する人たちが頭にうかんだりした。


なお、糸練功のもうひとつの要素である「中国上海気功」――多分外気功――については
次のエントリーあたりでやる予定。

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Comment

●承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
 |  2015年11月21日(土) 07:20 |   |  【コメント編集】

>安岡孝一さん
どうもです (_ _)
なぜといわれても…… apj でサイト内検索した結果を抜き出すと、なぜかたくさんになってしまったのですよ。(←回答になっていない?)
トンデモない一行知識 |  2010年07月06日(火) 09:09 |  URL |  【コメント編集】

>とりとりさん
> 「代替医療のトリック」(新潮社)

どうもです (_ _) これは面白そうですね、今度読んでみたいです。

>ブラシーボ効果と本当の効果

何の薬も飲まないで自然治癒にまかせた場合との比較すらされていないような気もします。

率直に申し上げて、薬局も繁昌していますからとかいうのは、出入りの業者さんのリップサービスというのもあるだろうし第三者から確認できないし、インパクトからいっても、「利用者からよせられた驚きの声」よりさらに手前にいるような……。
トンデモない一行知識 |  2010年07月06日(火) 09:04 |  URL |  【コメント編集】

●なんだかすごく

なぜ「なんだかすごく」にそんなに沢山リンクを…。
安岡孝一 |  2010年07月06日(火) 04:54 |  URL |  【コメント編集】

●代替医療

 最近読んだ本では
 「代替医療のトリック」(新潮社)が面白かったかも
 著者の一人(エツァート・エルンスト)が代替医療分野における世界初の大学教授、とあったのですが中身はまともだったと思います。
 この本によると文字どおり代替、となるものはないようで・・・

 からさわ薬局も・・・・きちんと胸を張れるデータを示さない限り、町の祈とう師と変わらんように思えます。
 唐沢さんはブラシーボ効果と本当の効果を見極めないと、治る患者さんも治らない、どころか殺してしまうことになるのが分かってないように思います、HPの文章を読んでいる限り・・・
 でも、北大で講義しているのですよね・・・ 
とりとり |  2010年07月05日(月) 20:41 |  URL |  【コメント編集】

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