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2009.03.18 (Wed)

何だか違っている帝銀事件の定義?

『三丁目の猟奇』 P.8
ソルボンヌK子による漫画

1コマ目-「はいみなさんごいっしょに」と犯人に促され、一斉に「ゴクン」と
      薬物を飲み干す銀行員達。
2コマ目-倒れて苦しみ悶える銀行員達。床に転がる湯呑み。金の入った
      袋を両手に持ち「青酸カリ強盗大成功!」と叫んで逃走する犯人。


メジャーな事件だけあって、Wikipedia などネット上の資料にも詳細が書かれているし、
2ちゃんねるのスレでも突っ込みが入れられまくった (Read More 参照) のだけど、指摘
された問題点を列挙すると、以下のような感じ。

・漫画では、被害者は普通にお茶でも飲むように薬を飲み干しているが、実際の犯人は
 第一液と第二液にわけて毒物を飲ませ、第一液を飲ませるときには、「歯のエナメル質
 を痛めるから舌を出して飲むように」と指示して、実際に自分で飲んでみせてもいる。
 ある程度描写をはしょるのは仕方ないとしても、不気味さ半減で興ざめ。
 
・帝銀事件に使用されていた毒物は「青酸カリ」であるとは確定されていない。即効性
 があって全員に飲ませにくい青酸カリではなく、効くまでに 1 ~ 2 分かかる遅効性の
 青酸ニトリル (アセトシアノヒドリン) という説も有力。

 この青酸ニトリルを開発していたのが陸軍第9研究所であったため、731 部隊の関与
 が疑われた (GHQ が 731 部隊捜査報道を差し止め、捜査の手も 731 部隊から離れ
 てしまったが) という経緯もあるので、「青酸化合物」あたりにしておくべきだった。

・裁判で犯人とされた平沢貞通死刑囚の冤罪説を完全スルーしているのは、いかがな
 ものか。

 冤罪の可能性が高いとみなされたためか、積極的な死刑推進派を含む歴代の法相が
 誰一人平沢の死刑執行を命じることなく、30 年以上が経過。結局、死刑は執行される
 ことはなく、平沢は 1987 年に 95 歳で病死。

http://www.gasho.net/teigin-case/jiken/gaiyo_akimoto.htm
>1. 帝銀事件とは 敗戦から間もないGHQ支配下の時代に起こった謎と疑惑に包まれ
>た奇怪な事件である。昭和23年1月26日午後3時頃、東京都豊島区長崎帝国銀行
>椎名町支店に東京都の消毒班の腕章をつけた中年の男が訪れ、16人の行員に赤痢
>の予防薬と偽って青酸化合物を飲ませ、12人を死亡させたうえ現金約16万円余と
>小切手一枚を奪った毒物による大量殺人事件である。


http://homepage1.nifty.com/zpe60314/ashowateigin.htm
>帝銀事件では当初、青酸カリなどの青酸化合物による毒殺とみられたが、即効性の
>あるこの薬を2回にわけてのませることはむずかしいこと、また犯人は1番目の薬が歯
>の琺瑯(ほうろう)質をこわすということを理由に飲み方を実演してみせたことなどから、
>使用された毒薬の確定的な説はない。


http://ja.wikipedia.org/wiki/帝銀事件
>帝銀事件(ていぎんじけん)とは、1948年(昭和23年)1月26日に東京都豊島区の
>帝国銀行(後の三井銀行。現在の三井住友銀行)椎名町支店で発生した毒物殺人
>事件。
〈略〉
>1948年1月26日、銀行の閉店直後の午後3時すぎ、東京都防疫班の白腕章を着用し
>た中年男性が、厚生省技官の名刺を差し出して、「近くの家で集団赤痢が発生した。
>GHQが行内を消毒する前に予防薬を飲んでもらいたい」「感染者の1人がこの銀行に
>来ている」と偽り、行員と用務員一家の合計16人(8歳から49歳)に青酸化合物(シア
>ン化カリウム説、青酸ニトリール(アセトンシアンヒドリン)説がある)を飲ませた。その
>結果11人が直後に死亡、さらに搬送先の病院で1人が死亡し、計12人が殺害された。
〈略〉
>全員に飲ませることができるよう遅効性の薬品を使用した上で、手本として自分が最
>初に飲み、さらには「歯のエナメル質を痛めるから舌を出して飲むように」などと伝えて
>いたことが生存者たちによって明らかにされた。男が自ら飲んだことで、行員らは男を
>信用した。また、当時の日本は、上下水道が未整備で伝染病が人々を恐れさせてい
>た背景がある。16人全員がほぼ同時に第一薬を飲んだが、ウィスキーを飲んだときの
>ような、胸が焼けるような感覚が襲った。約1分後、第二薬を男から渡され、苦しい思
>いをしていた16人は競うように飲んだ。行員の一人が「口をゆすぎたい」と申し出た
>が、男は許可した。全員が台所の水場などへ行くが、さらに気分は悪くなり、やがて
>気を失った。
〈略〉
>事件の状況からして平沢の犯行とするには無理がある上、供述の信憑性に問題(平
>塚八兵衛の取り調べが拷問に近かったこと、また証拠とされた供述自体が、狂犬病予
>防接種の副作用によるコルサコフ症候群の後遺症としての精神疾患(虚言症)による
>ものと思われた)があったため、冤罪であるとして17回の再審請求と3回の恩赦願を
>出すも受け入れられず、代々の法務大臣も死刑執行命令にサインせず、1987年5月
>10日、平沢は肺炎を患い八王子医療刑務所で病死。享年95。死刑執行されることは
>なかった。平沢の死後も養子と支援者が名誉回復の為の再審請求を続けている
>(2008年現在、東京高裁に第19次再審請求中)
〈略〉
>平沢の獄死直後の5月25日、捜査本部の刑事に協力した伴繁雄がテレビ出演して、
>真犯人は平沢でなく、元陸軍関係者と強調していた。
>歴代の法務大臣は死刑執行を命じなかった。新聞記者の前で一度に23人の死刑執
>行を署名した田中伊三次でさえ、「これは冤罪だろ」と言って死刑執行を命じなかった
>という。
〈略〉
>遺体解剖や吐瀉物や茶碗に残った液体の分析は、東京大学と慶應義塾大学で行わ
>れたが、液体の保存状態が悪く、青酸化合物であることまでは分かったものの、東大
>の古畑種基と慶大の中舘久平の鑑定が食い違い、100%正確な鑑定結果は出ていな
>い。

>当時、読売新聞の記者が、陸軍第9研究所でアセトシアノヒドリン(青酸ニトリル)とい
>う薬を開発していた事実を突き止める。即座に威力を発揮する即効性の青酸カリに対
>して、アセトシアノヒドリンは飲んで1分から2分ほどで効果が現れる遅効性であり、遺
>体解剖しても青酸化合物までしか分析できないことや、日本陸軍がアセトシアノヒドリ
>ンを使って捕虜を大量虐殺したことなどが、報道の取材で明らかになるも、突如、警察
>の捜査が731部隊から大きく離れた時点で、報道も取材の方向転換せざるをえない状
>況になり、731部隊に関する取材を停止した。

>後年、GHQの機密文書が公開され、1985年、読売新聞で以下の事実が報道された。

> * 犯人の手口が軍秘密科学研究所が作成した毒薬の扱いに関する指導書に一致
> * 犯行時に使用した器具が同研究所で使用されていたものと一致
> * 1948年3月、GHQが731部隊捜査報道を差し止めた。

>この報道後も、平沢はついに生きて拘置所から出ることはなかった。


その他参考 URL:
- http://ja.wikipedia.org/wiki/平沢貞通
- http://www.gasho.net/teigin-case/

追記: コメント欄の指摘を受けて、「ゴックン」を「ゴクン」に変更。

More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1236705715/165-
-------
165 :無名草子さん:2009/03/12(木) 13:15:25
『三丁目の猟奇』(ミリオン出版 2007年3月発行)の第1話冒頭で帝銀事件の犯行の様子が
描かれている。

ソルボンヌK子による漫画
p8・1コマ目-「はいみなさんごいっしょに」と犯人に促され、一斉に「ゴックン」と薬物を
       飲み干す銀行員達。
同・2コマ目-倒れて苦しみ悶える銀行員達。床に転がる湯呑み。金の入った袋を両手に持ち
       「青酸カリ強盗大成功!」と叫んで逃走する犯人。

帝銀事件をメインに扱った話ではないので端折って描かれているが、その点を割引いて
とらえてもあまりに杜撰な描写だ。
第一、この事件に使用された毒物は青酸カリとは断定されていない。
平沢死刑囚が冤罪を訴えていたことに全く触れていないのも如何なものか。


166 :無名草子さん:2009/03/12(木) 13:19:40
http://homepage1.nifty.com/zpe60314/ashowateigin.htm

>男は「この薬は歯に触れるとホーロー質を損傷するから私がその飲み方を教えますから、
>私がやるようにして下さい。薬は2種あって最初の薬を飲んだ後、1分ぐらいして第2の
>薬を飲むのである」と言って、120CC入り小瓶を取り出して、その中の液体を2CC
>入りスポイトで2回に分けて量り、4~5CCずつ分配した。

>男は舌の先を丸めて前歯と下唇の間に入れ、自分の茶碗に注いであった液体をのどの奥の
>方に垂らし込むようにして飲んで見せた。

>男の周りに集まって見ていた行員達14人とその家族の2人(うち1人は8歳の子ども)の
>合わせて16人は、何の疑いもなく一斉に第1薬を飲んだ。

>そのとたん、行員達はのどや胸が焼けるようにカッカしてたちまち苦しくなった。そして、
>1分後、第2薬を分配してもらって飲んだ。誰かがウガイに行ってもいいかと男に訊くと、
>いいと言われたので行員達は我先にと台所や風呂場に駆け寄った。

>吉田支店長代理もウガイを済ませ、事務室に戻ったが、席についたところで気を失った。
>男はこのとき、既にいなかった。男は午後3時半過ぎに銀行を去ったが、吉田支店長代理に
>出した名刺も自分が使用した茶碗も回収していて証拠は何ひとつ残していなかった。

167 :無名草子さん:2009/03/12(木) 13:20:45
(>>166の続き)

>結局、この事件により12人が死亡し、4人が生き残った。法医学的な解剖を東大医学部と
>慶大医学部で行った結果、毒薬は青酸化合物であった。結局、この事件により12人が死亡し、
>4人が生き残った。法医学的な解剖を東大医学部と慶大医学部で行った結果、毒薬は青酸
>化合物であった。

>青酸化合物・・・青酸基を含む化学物質の総称で大部分が猛毒。犯罪に使われるものは青酸、
>青酸カリウム、青酸ナトリウムなどだが、そのどれであるかの断定までには相当時間がかかる。
>そのため警察などは捜査の初期においては、使用したものは青酸化合物であると発表することが
>ある。青酸カリウムと青酸ナトリウムを区別することは毒物としてはそれほど重要ではないとの
>ことだが、この事件では不明のままであった。


http://homepage1.nifty.com/zpe60314/ashowateigin.htm
>帝銀事件では当初、青酸カリなどの青酸化合物による毒殺とみられたが、即効性のあるこの
>薬を2回にわけてのませることはむずかしいこと、
>また犯人は1番目の薬が歯の琺瑯(ほうろう)質をこわすということを理由に飲み方を実演して
>みせたことなどから、使用された毒薬の確定的な説はない。


169 :無名草子さん:2009/03/12(木) 13:29:22
Wikipedia「帝銀事件」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E9%8A%80%E4%BA%8B%E4%BB%B6

>毒物の謎

>遺体解剖や吐瀉物や茶碗に残った液体の分析は、東京大学と慶應義塾大学で行われたが、液体の保存状態が悪く、
>青酸化合物であることまでは分かったものの、東大の古畑種基と慶大の中舘久平の鑑定が食い違い、100%正確な
>鑑定結果は出ていない。

>当時、読売新聞の記者が、陸軍第9研究所でアセトシアノヒドリン(青酸ニトリル)という薬を開発していた事実を
>突き止める。即座に威力を発揮する即効性の青酸カリに対して、アセトシアノヒドリンは飲んで1分から2分ほどで効果が
>現れる遅効性であり、遺体解剖しても青酸化合物までしか分析できないことや、日本陸軍がアセトシアノヒドリンを
>使って捕虜を大量虐殺したことなどが、報道の取材で明らかになるも、突如、警察の捜査が731部隊から大きく離れた
>時点で、報道も取材の方向転換せざるをえない状況になり、731部隊に関する取材を停止した。

>後年、GHQの機密文書が公開され、1985年、読売新聞で以下の事実が報道された。

> * 犯人の手口が軍秘密科学研究所が作成した毒薬の扱いに関する指導書に一致
> * 犯行時に使用した器具が同研究所で使用されていたものと一致
> * 1948年3月、GHQが731部隊捜査報道を差し止めた。

>この報道後も、平沢はついに生きて拘置所から出ることはなかった。

170 :無名草子さん:2009/03/12(木) 13:32:34
帝銀事件に使われた毒物は、青酸化合物でも青酸カリなどのアルカリ塩か、
青酸ニトリルなど有機化合物かで見解が分かれてたんじゃなかったっけか。
それにあの事件では、一液とニ液に分けて飲ませた手順が不気味さを増してるので、
いくらマンガで端折ってたのだとしても、少々興醒めなんじゃないかと思った。

172 :無名草子さん:2009/03/12(木) 14:04:28
そこまで踏み込めば面白いんだけどね、

なぜか面白そうなところを端折るのが唐沢マジック。

173 :無名草子さん:2009/03/12(木) 14:06:21
この場合、K子マジック

175 :無名草子さん:2009/03/12(木) 14:07:57
すまんすまん、伝染したんじゃないのw

176 :無名草子さん:2009/03/12(木) 14:11:48
まぁ現物を見てないんで何ともなんだけど、
帝銀事件がメインの題材じゃなかったら、
その程度に端折ってしまうのは仕方ないんじゃないの。
ただ、「青酸カリ」はまずい。
「青酸強盗」とでもしておけばよかったところだが、
「青酸ニトリル」が疑われたことが、旧陸軍関係者の
関与の根拠になってるんだから。

たしか731部隊の石井四郎元中将も、一時捜査協力した
んじゃなかったっけか。

181 :無名草子さん:2009/03/12(木) 15:07:46
>>176
>その程度に端折ってしまうのは仕方ないんじゃないの。

ただ毒物を飲み込む場面の絵がねぇ…
飲み方が、普通にお茶でも飲み干す様に描かれているので。

182 :無名草子さん:2009/03/12(木) 15:11:12
>181
「昭和事件史」みたいな番組(恐らく民法)で
そんなシーンを見た覚えがある。15年以上前かな
問題の絵は見てないのでなんともいえんが

183 :無名草子さん:2009/03/12(木) 15:11:55
×民法 ○民放

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Comment

●訂正しておきました

>このネタ、2ちゃんに書き込んだのは私

をを、そうだったのですか。この事件については、ごく断片的なことしか知らなかったので、まとめてみて勉強になったなと面白かったです。特に意外だったのは、今も平沢貞通氏の名誉回復運動が地道に継続されていること。
http://www.gasho.net/teigin-case/

阿佐ヶ谷ロフトって、唐沢俊一のイベントもやれば、こういうイベント↓もやったりしているのですね。
http://www.gasho.net/teigin-case/information/news/20090126/20090126.htm
トンデモない一行知識 |  2009年04月11日(土) 11:33 |  URL |  【コメント編集】

●訂正

すみません。
このネタ、2ちゃんに書き込んだのは私なのですが、1コマ目の擬音
「ゴックン」ではなく「ゴクン」でした。
微妙な違いではありますが…
WOO |  2009年04月10日(金) 20:31 |  URL |  【コメント編集】

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