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2010.06.19 (Sat)

似ているようで違う ―― 又引き、又聞き、孫引き、股引き

裏モノ日記 2003年 11月 13日(木曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20031113000000.html

 同じくメールで、と学会MLでちょっとした話題になっているのが
http://www.asahi.com/column/aic/Tue/d_takuki/20031111.html
 ここ。鐸木能光という筆者が、と学会(“と学界”と誤記しているが)を
野暮だと言い、自分は“へ学会(これも“界”になってる)に肩入れする、
と主張している。
「噂では、この“と学界”に対抗して“へ学界”なるものもあるとか。
“と学会”がいくら“こんなものはトンデモだ”と告発しても、そんな圧力
は“へ”とも思わず、黙々と、あるいは嬉々として、“トンデモ”ないもの
を発表し続ける異端者団体らしい。
“へ”は“と”より先を行く(いろはにほへと、の話ね)から、“と学会”は
永久に“へ学会”には勝てないのだとか。この世界(どういう世界だ?)
も奥が深い?のだなあと、感心させられますね」
 ……などとはしゃいでいるが、読んで笑ってしまった。この“へ学会”
なるものは実はと学会の著作である『と学会白書vol.1』(イーハトーヴ
出版)の中で、と学会エールコラムを書いていただいた建築探偵の藤森
照信教授がジョークとして“一説によると……”として出したものなので
ある。それを、
http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/togakk01.htm
 ここのサイトの筆者が出典を明記せずに引用し、それを読んだ鐸木氏
がそのまま又引きしてしまったわけである。別にと学会が野暮でもなん
でも構わないが、それをからかおうと思ってした引用が当のと学会の著書
からのものであった、というのは少し恥ずかしい。このasahi.comには
以前は植木不等式氏の連載コラムがあったりして楽しみに読んでいたの
だが、いつの間にこんなに質が落ちたかなあ。


×又引き ○孫引き

「"又引き"」でググると「約 5,930 件」のヒットとなるのだけど、「又引きこもりです」とか
「又、引き外しコイルには」とかが含まれてしまっているからなあ……。

2ちゃんねるのスレでは、「『又聞き』と混同してるな」とか「孫引きとの混同」とかいわれ
ていた (Read More 参照) が、「そのまま又聞きしてしまった」だと日本語として変だし、
「出典を明記せず」なのに「引用」といってよいのか少し引っかかったので、「○孫引き」
としてみた。

もっとも、「孫引き」も「引用」のうちといわれるかもしれないけど。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=孫引き&stype=0&dtype=0
>まご‐びき【孫引き】
>[名](スル)直接に原典から引くのではなく、他の本に引用された文章をそのまま用い
>ること。「論文の引例をそのまま―する」


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=孫引き&dtype=0&stype=1&dname=0ss
>まごびき0 【孫引き】
>(名) スル 他の本に書かれていることや引用されている部分を、原典や原文を調べな
>いで、そのまま引用すること。



さて、唐沢俊一に「ここのサイトの筆者が出典を明記せずに引用し」と書かれているのが
下記の文章。

http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/togakk01.htm
> 情報によると、最近、「へ学会」というのが結成されたということだ。「と学会」に「トン
>デモ」なさをあばかれても「へ」とも思わず「トンデモ」ないものを発表していく人びとの
>団体である。「へ」はつねに「と」より先を行っているから「と学会」は絶対に「へ学会」
>には勝てない宿命にあるのだそうだ。だから「と学会」が何を書いても「トンデモ」勢力
>はけっして衰えない。
> ――というようなことを、自分のうちにたんぽぽ植えたり、友だちのうちを新築して屋
>根にニラ植えて賞をとったりしたへんな建築家&建築史家の先生が書いている。どう
>でもよいが、トンデモ本の作者に女性はいるぞ、藤森センセ。


「出典を明記せず」といわれてもしかたないかなとは思うけど、『と学会白書1』という
書名は、上記のページの冒頭に書かれてはいる。

で、唐沢俊一によると、「それを読んだ鐸木氏がそのまま又引きしてしまった」のであり、
「それをからかおうと思ってした引用が当のと学会の著書からのものであった、というの
は少し恥ずかしい」とのことなのだが……そもそも「それを読んだ鐸木氏がそのまま」と
決めつけている根拠がよくわからない。

鐸木能光による asahi.com の文章は、唐沢俊一が日記に引用している通りなのだが、
http://www.yk.rim.or.jp/~h_okuda/wwf/togakk01.htm に書かれているものとは、字面
としてはそんなに似ていない。

これが、みたいに、豪快に丸ごとコピペ、完全一致する箇所も多数
――というのなら、これを見て書いたに違いないと主張するのもわかるのだけど……。

まあ、「"へ学会" トンデモ」でググった結果から判断するに、もしネット上の文章がネタ元
ならば件の文章が有力な候補となるとは思うけれど、asahi.com のコラムでは「噂では」
という書き方をしているし、本当に噂話として口頭で聞いた可能性も決して無視できない
のではないかと。

唐沢俊一も突っ込みをいれている「“と学界”」、「“へ学界”」という誤記も、元ネタ候補
のサイトでは正しく表記されているし、耳で聞いた話とする方が説明がつきやすい気も。
ただし、「“と学会”は永久に“へ学会”には勝てないのだとか」の部分は正しく「学会」
となっているのだから、単なる変換ミスと考えるのが妥当かもしれない。

それにしても、このような表記不統一を残したまま掲載した asahi.com もちょっとどうかと
思うし、さすが後年、「アフリカという国」 (by 唐沢俊一) というのをそのまま書評コーナー
に載せただけのことはある
なあと思ったりもした。「いつの間にこんなに質が落ちたかな
あ」ともっともらしく嘆いた唐沢俊一が、さらに質を落とすのに貢献することになる皮肉。


それから、「……などとはしゃいでいるが」とか、と学会の「野暮」を「からかおうと思って
した引用が当のと学会の著書からのものであった、というのは少し恥ずかしい」とか、
何だかムキになっているかのような唐沢俊一だが、Web Archive に残っているコラムを
読んだ印象では、これは「はしゃいでいる」のか、「からかおうと思って」なのか、少し疑問
に思えてくる。

実際の asahi.com のコラムは、唐沢俊一の日記だけを読んでいるときに受ける印象
ほどには、テンション高めではない。

http://web.archive.org/web/20040411213021/http://www.asahi.com/column/aic/Tue/d_takuki/20031111.html
>噂では、この「と学界」に対抗して「へ学界」なるものもあるとか。
>「と学会」がいくら「こんなものはトンデモだ」と告発しても、そんな圧力は「へ」とも思わ
>ず、黙々と、あるいは嬉々として「トンデモ」ないものを発表し続ける異端者団体らし
>い。
>「へ」は「と」より先を行く(いろはにほへと、の話ね)から、「と学会」は永久に「へ学会」
>には勝てないのだとか。
>ほー。
>この世界(どういう世界だ?)も奥が深い?のだなあと、感心させられますね。

>僕はどっちかと言えば「と学界」より「へ学界」(実体はまったく知らないが)のほうに
>肩入れしたくなる。


そして、唐沢俊一が「と学会(“と学界”と誤記しているが)を野暮だと言い」とか、「別に
と学会が野暮でもなんでも構わないが」とか、しつこくこぼす原因となっているのは、多分
以下の部分。

http://web.archive.org/web/20040411213021/http://www.asahi.com/column/aic/Tue/d_takuki/20031111.html
>トンデモ、結構じゃないですか。
>悪質なやつ(詐欺的金儲けが目的の本など)は無視するとして、楽しいトンデモ本に
>「科学的反論」を試みるなんてのは野暮でしょ。


何かと野暮野暮連発するのが好きな唐沢俊一だが、いわれるのは我慢できないらしい。

それはともかく、すぐ上に文章で思い出されるのが、「駄ボラのいかがわしさの混入率
高過ぎ<『トンデモ一行知識の世界』
」に引用したことのある以下のくだり。

『トンデモ一行知識の世界』 P.23

虚実の皮膜一枚のところでの勝負。知的おもしろさと駄ボラのいかがわしさ
のあいだに、僕ら子供は限りない好奇心をかきたてられていた。見せ物の
看板の大イタチが、杉の木の大板に血を塗ったものでも、江戸っ子は怒り
出しはしなかった。
「うめえこと考えやがった」
と、そのシャレっ気に手を打ったのである。一行知識で得た情報がウソで
あることが後でわかることがあっても、まだ、いや、なおさら僕が一行知識
にこだわり続けたのは、クジを引くような、そのハラハラ感のとりこになって
いたせいだと思う。


唐沢俊一に語られるヒクイドリ。薄いというより低いレベルで。」のエントリーに引用した
ものは、もっと似ている。

『トンデモ一行知識の世界』 P.33

 しかし、間違いを間違いだからといって無下に排斥するのは人間の文化
を貧しいものにしてしまう。事実、などというのは世界中の人間のうちの数
パーセントが知っていればいいことではないか?
 火食い鳥は火を食べ、ヒマワリは太陽に常に顔を向け、妊婦のおなかの
右側(左側だったか?)を蹴とばす子は男の子。そう国民の大半が信じて
いたからって、日本社会はどうってことないのである。


まあ、似ているとあまりいうのは失礼な話かもしれなくて、鐸木能光が詐欺師の開き直り
のようなことをいっているわけでもないし、唐沢俊一ほどトンデモな主張をしているわけ
でもない。

唐沢俊一は、「と学会エールコラムを書いていただいた建築探偵の藤森照信教授が
ジョークとして“一説によると……”として出したもの」と日記に書いている。そのネタが
秀逸だったから、「『うめえこと考えやがった』と、そのシャレっ気に手を打った」「鐸木
能光という筆者」がコラムに使ったというふうには思わないで、ひたすら「からかおうと
思ってした」とか「少し恥ずかしい」としか考えないのかなあ……とも思った。

「当のと学会の著書からのものであった」というのは突っ込みどころではあると思うが、
「へ学会」は「当のと学会」のメンバーの作品でなかったというのが、ちょっと弱いかな
という気も。

唐沢俊一は「と学会MLでちょっとした話題になっている」というが、当時、と学会 ML
では、唐沢俊一のように「野暮」との批判にムッとして、「当のと学会の著書からのもの
であった」ことをあげつらうだけに終始するのみだったのかが気になるところだ。

野暮といわれようが「『科学的反論』を試みる」ぞというスタンス、常に「『科学的反論』
を試みる」わけではないぞという反論、どちらもありだと思うのだけど。まあ唐沢俊一に
かぎっては、前者をつらぬくのは無理があるかな、という感じだけど。

More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1273391101/
-------
962 :無名草子さん:2010/06/18(金) 14:24:08
日記 :: 2003年 :: 11月 :: 13日(木曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20031113000000.html
>ここのサイトの筆者が出典を明記せずに引用し、それを読んだ鐸木氏がそのまま又引きしてしまったわけである。
>別にと学会が野暮でもなんでも構わないが、それをからかおうと思ってした引用が当のと学会の著書からのもので
>あった、というのは少し恥ずかしい。


「又引き」って?

967 :無名草子さん:2010/06/18(金) 15:32:17
>>962
そりゃ間違いなく「又聞き」と混同してるな


968 :無名草子さん:2010/06/18(金) 15:47:35
孫引きとの混同かと思った

969 :無名草子さん:2010/06/18(金) 16:09:16
いや正解はそうなんだけどさw

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テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

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Comment

●間引き 線引き

>これはよいしょ。

唐沢俊一的には、これができる自分には社会性があるw ということなんでしょう多分。

『星を喰った男』の後書きで、「山本弘氏」にのみ敬語を使っていた件を思い出したりしていました。

http://tondemonai2.web.fc2.com/808.html
>この早川書房の文庫版が出版されたのが 1996 年。前年の 1995 年に、
>『トンデモ本の世界』が出版されている。つまり、この時点で既に「山本弘氏」
>は、同じと学会で活動する身内といえる人間だったはずなのだが、
>「おっしゃってくれた」に「そう思っていただけたなら」と、なぜか敬語。

>いや山本弘に敬語を使うだけならよいんだけど、そのすぐ前の段落では、
>「若山さんや鶴田さんの待つあの世」とか、若山富三郎にも鶴田浩二にも
>敬語なしだったりするんだけど。潮健児にも敬語なし。


>”と学会が虎か?”というコトはひとまず脇に置いて

と学会は張り子の虎か? というテーマを、ちょっと正面近くに置いてみるのはどうでしょう?w
トンデモない一行知識 |  2010年06月20日(日) 21:34 |  URL |  【コメント編集】

●福引き

自分の事を洒落のめすことも出来ない輩が、他人を野暮扱いするのが笑止ってもんです。

>このasahi.comには以前は植木不等式氏の連載コラムがあったりして楽しみに読んでいた
これはよいしょ。

>と学会MLでちょっとした話題になっている
そして、こう謂うのを”虎の威を借る”と謂います(”と学会が虎か?”というコトはひとまず脇に置いて)。
うさぎ林檎 |  2010年06月20日(日) 09:48 |  URL |  【コメント編集】

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