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2009.03.15 (Sun)

コピーが得意か不得意かわからないとな、の唐沢俊一先生

『トンデモ一行知識の世界』 P.60

 ……そしてその生命力のズブとさといったらない。子どものころ、家の
近所のあるお菓子屋で、そこのオバさんが見つけたゴキブリを追っかけ
て、ついいきおいあまって、そのゴキブリを踏んづけてしまったのを見た
ことがある。いきおいよく踏んだので、オバさんのサンダルの下でつぶれ
たゴキブリの体内から、七色のきれいな内容物がパーッとあたりに散った。
 ……つまり、お菓子の着色料を食ってこのゴキブリは生きていたので
すね。中には、事務所のコピー機のインクを飲んで生きていた、という
報告がある。有機物ならそのほとんどがゴキブリのエサになるのだ。寝て
いた赤ん坊の皮膚を食ったという報告もある。


お菓子屋のオバさんが外まで出て追いかけて踏んづけたゴキブリ (これだけでも、本当
かよ、どんなお菓子屋だと思わせるスゴい話のような気がするが) から、「七色のきれい
な内容物」が飛び散ったという。

これでどうして、「つまり、お菓子の着色料を食ってこのゴキブリは生きていたのですね」
という結論にいたったのかは謎である。お菓子を食べればよいのに、変なゴキブリだな
と思うべきか、「お菓子の着色料を食って」というより、着色料をふんだんに使ったお菓子
を食べていたんじゃないの、変な唐沢俊一だなと思うべきか。

お菓子ではなく「お菓子の着色料」を食べて生きていたとするなら、そのゴキブリのいた
お菓子屋は何色もの着色料を店のどこかに置き、ゴキブリはお菓子には目もくれず、
赤の色素を少し、黄色や緑や青の色素も少しずつという食事のとり方でもしないかぎり、
「七色のきれいな内容物がパーッとあたりに散」るという事態にはならないと思うのだが。

さらにわからないのは、「事務所のコピー機のインクを飲んで生きていた」。コピー機の
あれはトナーというのでは。いやトナーというのは粉末のインクなんだからインクといって
もよいではないかというご意見もあるかもしれないが、唐沢俊一は「インクを飲んで」と
書いていて、コピー機に液体のインクが使われていると思っているかのようなのだ。
 
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1228720520420.html
>事務所でコピーをとっていて、「トナー切れです」と画面に表示されると、粉状のもの
>を補給しなければならない。これは実は粉状のインクなのだが、なぜ、インクなのに
>トナーというのか。コピー機メーカーにきいてみた。
>現在、広く使われている普通紙コピー機の原理は1938年に米国人のチェスター・
>カールソン氏が発明。同氏はもともと特許申請の書類をつくる仕事をしており、書類
>を何枚も書く作業を簡略化したいという発想から生み出した。その当時から、液状の
>インクではなくトナーと呼ばれる粉状のインクを使っていた。
>レーザービームなどを照射して肉眼では見えない「電子の像」を感光体につくり、
>それにトナーを付着させることで目に見える像にして紙に定着させるのがコピー機の
>原理。インクが粉だったのは、感光体に付着させるのに静電気を利用するのだが、
>液体インクよりも帯電しやすい粉状が重宝だったからだ。
>「この見えない電子の像を具現化する工程をコピー機の業界では『toning(トーニン
>グ)』と言い、これがtoner(トナー)の語源だと思います」と株式会社リコーの機能
>材料開発センター所長、村山久夫氏は説明する。


「寝ていた赤ん坊の皮膚を食ったという報告」の真偽は不明。何かネズミと間違えている
んじゃないかという気がするが。ゴキブリのキチン質を使用して、人工皮膚をつくるという
話はあったみたいだけど。

http://www.amazon.co.jp/dp/4751516116
>ゴキブリが愛されるとき?―人工皮膚への挑戦 (科学・技術の最前線) (単行本
>木船 紘爾 (著)
〈略〉
>内容(「MARC」データベースより)全身に大やけどを負って治療のため来日したソ連の
>コンスタンチン君の命を救った人工皮膚。それは、カニの甲羅に含まれるキチンから
>作られた。ゴキブリのハネにもキチンが含まれている。身近に存在するキチンから人工
>皮膚の開発の過程を語る。

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

09:18  |  『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編 (215) +  |  TB(0)  |  CM(10)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●思っていたより筒井を読んでいない or 読んでも覚えていない<自分

>foobar さん
お礼が遅くなりました (_ _); が、ありがとうございました。<「私説博物誌(1976年)」

http://blogs.yahoo.co.jp/kgt45/24071220.html
↑表紙に見覚えがかすかにあるものの、今は手元にないのが残念ですわ。多分大学入学時に実家に置いてきてしまって、後はずっと行方不明かと。

このエントリーに書いてあることとか、ちょっと怖かったです。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kgt45/11762696.html

>O.L.H. さん
>「文房具屋でモンブランのブルーブラックをくれと言うつもりが、ブルーマウンテンを
>くれと言ってしまった」

あはは、ブルーマウンテンを飲みながらモンブランを食べくてしょうがなかったからとか? (←多分そういう問題ではない)
トンデモない一行知識 |  2009年03月19日(木) 02:19 |  URL |  【コメント編集】

●ブルーブラック

「文房具屋でモンブランのブルーブラックをくれと言うつもりが、ブルーマウンテンをくれと言ってしまった」というエピソードがエッセイにあるので、万年筆のインクです。
『玄笑地帯』だったかな…?
O.L.H. |  2009年03月17日(火) 23:54 |  URL |  【コメント編集】

>万年筆などでよく使われるブルーブラックのインクのこと

はい、筒井康隆の書いたのは、そちらのはず。それが唐沢俊一の手にかかると、どうして「事務所のコピー機のインクを飲んで生きていた」に変形されるのかなあと。コピー機やプリンタで青なら、シアンのあるカラー機になるのではないかと。……わかりにくくて、すみませんでした。
トンデモない一行知識 |  2009年03月17日(火) 09:05 |  URL |  【コメント編集】

その筒井康隆氏のエッセイは、「私説博物誌(1976年)」です。

>「青インク」なんて、カラーコピー機ですか?という感じだし。

ここの意味がよくわかりませんが、万年筆などでよく使われるブルーブラックのインクのことですよね。
foobar |  2009年03月17日(火) 05:38 |  URL |  【コメント編集】

●インクリメンタルガセ

あああ、言われてみれば読んだ覚えがある――と思ってググってみました。

http://hobby.2ch.net/army/kako/1019/10198/1019867480.html
>929 名前: 名無し三等兵 投稿日: 02/11/27 01:14 ID:???
>唐沢俊一氏著作他よりGについて抜粋。

>最高速度5.4km/h(自動車サイズで換算して220km/h)。
>脚ごとに独立したセンサー系を持ち、数本の脚を失ってもすぐさま
>残りの脚で体勢を維持できる。外骨格はフレキシビリティに富み、
>一時的に車高を著しく変化させて狭間に進入することも可能。
>飛行能力も持ち、三次元的に戦線を展開する。
>またきわめて高性能のジェネレーターを持ち、水道水を飲んでいるだけで
>その中の含有物を摂取して長期行動可能。更におよそ有機物と名の付く
>ものならほとんど燃料として利用可能。筒井康隆氏のエッセイに、
>食い物など存在しない書斎で発見したGを潰したところ、真っ青な
>内容物が飛び散ったという記述あり。インク呑んで成長した個体らしい。

>こんな高性能兵器、あんまり無いぞ。

……まあ、これだけなら「唐沢俊一氏著作他より」というのが激しく気になって、本当かどうか迷うのですが、こういうのもある↓ので、多分筒井康隆で当たりでしょう。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q146802984
>確か、Y.T.大先生のエッセイで読んだ一節です。
>長旅で1年間家中を戸締りし(勿論、書斎も締め切り、一切の食料を処分した。)
>帰宅後。非常に嫌な気配を感じて振り返ると…
>ゴキブリが。
>スリッパで叩き潰したところ青い汁が飛び散ったそうです。ゴキブリ君は書斎に唯
>一あった青インクを食べて生きていたそうです。

これ、かなり昔のエッセイではないでしょうか。自宅にコピー機だのプリンタだのあるような時代ではなくて。「青インク」なんて、カラーコピー機ですか?という感じだし。

ともあれ、ありがとうございました。>通りすがりさん
トンデモない一行知識 |  2009年03月17日(火) 00:30 |  URL |  【コメント編集】

>インクゴキブリ
星新一さんか筒井康隆さんか、誰かのエッセイで読んだ記憶があるんだけどなあ。
えーと正確にはだれだったか。

食料がなにもないはずの書斎にゴキブリが出て、叩きつぶしたら体内からインクが飛び出した。ゴキの生命力にびっくり! みたいな感じの内容で。
記憶があいまいですんません。とにかく作家さんのエッセイです。
通りすがり |  2009年03月16日(月) 06:42 |  URL |  【コメント編集】

●だがしかし駄菓子屋

>SSさん
>インクジェットプリンタ

しかしインクジェットプリンタのインクカートリッジも、綿みたいなものにインクを含ませているわ、未開封のものを容器含めて食い破るのは大変そうだわ、かといってプリンタに装着済みのものはプリンタの中に入り込むのも簡単ではなさそうさわ、ですしねえ。

詰め替え用の液体インクを売っているところもあるので、それを使っているところならば……という感じでしょうか。
http://www.ecotte-shop.com/

>「外まで出て追いかけて」という記述は、引用先には無いようですが?
>店内の商品棚の間の土間で

確かに脳内補完が間違っていたかも……。(_ _); 駄菓子屋だったら確かに「商品棚の間の土間」もありそうですね。駄菓子屋じゃない「お菓子屋」で、通常はカウンターの中とかレジの向こう側に店員の人がいるようなのを想定していました。しかし、駄菓子屋で着色料を揃えている店ってアリなんでしょうか。

>ゴキブリを踏みつぶしたとしても、「七色のきれいな内容物がパーッとあたりに散」る
>ことは、絶対にあり得ないでしょうね。

やっぱり難しいですかしら。こんなの↓を食べて、消化が中途半端な状態だったら、もしかしたら……。

http://www.cuoca.com/item/20428.html
トンデモない一行知識 |  2009年03月15日(日) 23:51 |  URL |  【コメント編集】

●『トンデモ創世記2000』ではインクリボンについては熱く語られているのですが

>藤岡真さん
>熱で溶かして圧着する

そうですね。で、この熱による圧着が中途半端に終わった状態というのは、レーザープリンタで紙づまり起こしたときなどに目撃する、ドラムにも紙にも黒い粉がパラパラというあれだと思えば、わかりやすいんじゃないかなと思っています (コピー機だと、紙の方はよいけどドラムの部分が目撃しにくいかなと思うので、レーザープリンタということで)。

ところで、唐沢俊一は、かなり早い時期に自宅にコピー機を導入してうんぬんと、確かどこかに書いてあったような気がしたのですが、うまく見つけられていません。その代わり (?)、『トンデモ創世記2000』を探していたら、仙台時代に唐沢俊一が使用していたワープロはピコワードだったということがわかりました。まあ、あの本の記述が正しければ、ですが。
トンデモない一行知識 |  2009年03月15日(日) 23:35 |  URL |  【コメント編集】

まぁ、コピー機とインクジェットプリンタとを混同した間違いなんでしょう。
普通の人なら糾弾されるべき間違いではありますが、何せ唐沢のことですから、この程度では、もはや………w

「外まで出て追いかけて」という記述は、引用先には無いようですが?
引用先の記述では、店内の商品棚の間の土間で「ゴキブリを踏んづけてしまった」と読んでもおかしくないですけどね。

但し、御指摘のように、色々な着色料を含んだ駄菓子を食べたゴキブリを踏みつぶしたとしても、「七色のきれいな内容物がパーッとあたりに散」ることは、絶対にあり得ないでしょうね。

しかし、踏みつぶしたゴキブリから、「七色のきれいな内容物がパーッとあたりに散」るイメージは大変に面白いですから、つまらない嘘を書かずに、「あたりに散ったような”幻影を見た”」とか何とか、文学的に表現すればよいものを………w
SS |  2009年03月15日(日) 22:48 |  URL |  【コメント編集】

●粉末ジュース?

トナーとは顔料を付着させたプラスティックの微粒子です。コロナ放電によって静電気を発生させ、それによって吸い付けられたトナーを、熱で溶かして圧着するのがプリンターの原理。従って、トナーは絶対に液体ではありません。「インクを飲む」というのは、この原理が全く理解できていない人間の書く文章でしょう。
藤岡真 |  2009年03月15日(日) 10:37 |  URL |  【コメント編集】

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