2010.03.17 (Wed)
ゾンビのしたたり
『アジアンコミックパラダイス』 P.19
コミックスの表紙についての説明で、その表紙では、シュワちゃんに似ているといえなく
もない男が右手でゾンビの首の髪をつかみ、そのゾンビの首の長い舌が、男の首に蛇
のように巻き付いているのだけど……これって「長い舌でナメられている」っていうのか
なあと、ちょっと疑問に思う。
で、唐沢俊一は「タイのゾンビ描写は、なぜか必ず汗をかいている」と書いているけど、
この『アジアンコミックパラダイス』という本に載っているタイの作品を見ると、到底そうは
思えなくて。
『アジアンコミックパラダイス』に掲載のタイの漫画 15 作品のうち、ゾンビが登場するの
は、「お化けと闘いましょう」、「頭はどこにいった!?」という 2 作品なのだけど、どちらの
ゾンビも、別に汗のようなものはかいていない。「頭はどこにいった!?」という作品の方は、
首なしゾンビが首から血をしたたらせているけど。他の漫画に登場の化け物にも、特に
「汗をかいている」感じのものはいない。
また、本の P.8 から P.21 にかけては、1 ページあたり 4 冊ずつ、タイのコミックスの
表紙が載せられている。この 14 ページ、56 冊のコミックスのうち、ゾンビが描かれて
いるのが 26 冊で、「汗をかいている」、「腐って体液がしたたっているのか?」 に該当
しそうなものは、多めに数えても 7 冊程度。
「必ず汗をかいている」どころか、汗または腐った体液のようなものをしたたらせている
化け物は、そうでないものと比べて明らかに少数派なのだ。
で、まあ、「ゾンビだらけとも下手な絵ばかりとも思えないんだけど……のタイ漫画」の
エントリーを書いたときにも思ったけど、このような齟齬は、些細かもしれないけど結構
無視できない問題ではないかと。常に元の作品を実際に目にすることができるのならば
よいが、いつもそれが可能とは限らない。そのような場合には、唐沢俊一がその漫画に
ついて語っていることをうっかり信用しないように、警戒しながら読まなければいけないと
いうことを意味しているのだから……。
シュワルツェネッガーみたいな男が、ゾンビの首にやたら長い舌でナメられ
ている。この絵に限らず、タイのゾンビ描写は、なぜか必ず汗をかいている。
汗ではなくて、腐って体液がしたたっているのか? タイトルは「クーピーロー」。
コミックスの表紙についての説明で、その表紙では、シュワちゃんに似ているといえなく
もない男が右手でゾンビの首の髪をつかみ、そのゾンビの首の長い舌が、男の首に蛇
のように巻き付いているのだけど……これって「長い舌でナメられている」っていうのか
なあと、ちょっと疑問に思う。
で、唐沢俊一は「タイのゾンビ描写は、なぜか必ず汗をかいている」と書いているけど、
この『アジアンコミックパラダイス』という本に載っているタイの作品を見ると、到底そうは
思えなくて。
『アジアンコミックパラダイス』に掲載のタイの漫画 15 作品のうち、ゾンビが登場するの
は、「お化けと闘いましょう」、「頭はどこにいった!?」という 2 作品なのだけど、どちらの
ゾンビも、別に汗のようなものはかいていない。「頭はどこにいった!?」という作品の方は、
首なしゾンビが首から血をしたたらせているけど。他の漫画に登場の化け物にも、特に
「汗をかいている」感じのものはいない。
また、本の P.8 から P.21 にかけては、1 ページあたり 4 冊ずつ、タイのコミックスの
表紙が載せられている。この 14 ページ、56 冊のコミックスのうち、ゾンビが描かれて
いるのが 26 冊で、「汗をかいている」、「腐って体液がしたたっているのか?」 に該当
しそうなものは、多めに数えても 7 冊程度。
「必ず汗をかいている」どころか、汗または腐った体液のようなものをしたたらせている
化け物は、そうでないものと比べて明らかに少数派なのだ。
で、まあ、「ゾンビだらけとも下手な絵ばかりとも思えないんだけど……のタイ漫画」の
エントリーを書いたときにも思ったけど、このような齟齬は、些細かもしれないけど結構
無視できない問題ではないかと。常に元の作品を実際に目にすることができるのならば
よいが、いつもそれが可能とは限らない。そのような場合には、唐沢俊一がその漫画に
ついて語っていることをうっかり信用しないように、警戒しながら読まなければいけないと
いうことを意味しているのだから……。
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>ゾンビの首にやたら長い舌でナメられている
日記の書きなぐりならともかく、出版された書籍に書かれた文章とは到底思えません。いやはや。
日記の書きなぐりならともかく、出版された書籍に書かれた文章とは到底思えません。いやはや。
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どうもです。(_ _)
この本に収録されている漫画のセリフの部分は、もっとヒドいです。
日本語がわかるタイ人女性に訳してもらったそうですが、タイらしい感じを出すために、「日本語にしてはいささかコナれない言いまわしの部分」も、あえて残したとか書いています。
これについては別エントリーでやろうかと思っています。