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2010.03.16 (Tue)

パクリと劣化コピーとガセにより YouTube のよさの説明にセイコーしてません

『トンデモ版 ユーチューブのハマり方』 P.27 ~ 28

テレビ局が探しても見つからなかった映像がユーチューブに載っている

 もう少し、ランダムにユーチューブの世界の雑多さを見ていただきましょ
う。
 例えばこの「おもしろCM(日本初のCM)」という動画があります。この
フィルムは、以前日テレの番組で「CMについてのトリビアをやってくれ」と
言われたときに、このフィルムを探してくれと日本テレビに頼んだんです
けれども、見つからなかったというものです。それがユーチューブにはこう
やって上がっている。
 ここらへんが共有システムの強みですね。たとえテレビ局とはいえ、
探せる範囲というのは限られている。それが、世界中の人が、いろんな
動画を探しまわっているので、はるかにその検索能力が高いんですよ。
 これが日本テレビ開局の1953年8月28日に放映された、日本初の
テレビCMです。午後7時の時報もかねた精工舎(現・セイコーHD)の
ものですが、実はこれは実際には第一号ではない筈だったんですね。
同日の正午に放送される予定のものがあったんですが、担当者がフィルム
を裏返しにしてしまったため、音なしの状態で30秒間放送されたという
ことで、民放の放送事故第一号でもあったわけです。


「セイコーHD」の「HD」の部分には、「ホールディングス」というルビがふられている。

「実はこれは実際には」とか、何か日本語が変ではないかと思われる箇所がいくつか
あるのだが、まあおいておくとして。

「担当者がフィルムを裏返しにしてしまったため、音なしの状態で30秒間放送」の部分を
読んだだけでは、なぜ「フィルムを裏返し」たならば「音なしの状態」になるのかよくわか
らなかったのだが、例によって本には URL が記載されていない YouTube 動画を探す
ために、「日本初のCM」でググってみると、Wikipedia にかれている説明が見つかった。

http://ja.wikipedia.org/wiki/コマーシャルメッセージ
>日本最初のテレビCMは日本テレビ開局の日の1953年8月28日に放映された精工舎
>(服部時計店、現・セイコーホールディングス)の正午の時報であるが、当時の放送関
>係者の証言によると放送機材の操作に慣れていなかったため、フイルムが裏返しだっ
>たので、音がまったく出ず、音なしの状態で30秒間放送された(フィルムの場合、映像
>の左側に音を再生するためのサウンドトラックがあり、フィルムが逆向きになると音が
>再生されなかった)。なお、時報音はフィルムと関係なく挿入されたため正確に出た。
>ちなみに同日の午後7時の時報は無事に放映され、これが現存する日本最古のテレ
>ビCMである。翌日の正午、テレビCM第1号になるはずだった正午の時報も無事に放
>映された。従来、「3秒で放送中止となった」というのが定説だったが、これは間違いで
>ある[2]。
〈略〉
>2.^ CMのCMキャンペーン テレビ元年、CMスタート


唐沢俊一の文章には存在しない、「フィルムの場合、映像の左側に音を再生するための
サウンドトラックがあり、フィルムが逆向きになると音が再生されなかった」という説明を
読んで、「音なしの状態」になる理由はわかった。

……それだけではなく、唐沢俊一の文章は、Wikipedia の記述とそっくりだということも
また、同時にわかったわけだが。

しかし、『トンデモ版 ユーチューブのハマり方』という本には参考文献の記載はない。

それとは違い、Wikipedia の方には出典が記載されている。「2. CMのCMキャンペーン 
テレビ元年、CMスタート」がそれで、リンク先は現在は存在しないが、Web Archive には
残っている。

http://web.archive.org/web/20071011180839/http://www.enjoy-cm.com/pc/library_1950.html
>精工舎/※時報
>目覚まし時計篇
>「精工舎の時計が7時をお知らせいたします」
>現、セイコー株式会社が日本のコマーシャル第1号として時報を放送。しかしフイルム
>が裏返しだったので音がまったく出なかった(フィルムの場合、映像の横に音を再生す
>るためのサウンドトラックがあり、フィルムが逆向きになると音が再生されない)。な
>お、時報音はフィルムと関係なく挿入されたため正確に出た。
>※従来「3秒で放送中止となった」というのが定説だったが、当時の放送関係者の証
>言によると音なしの状態で30秒間放送された。
>■53年制作


唐沢俊一のコピペ元となっているのは、上に引用のページではなく Wikipedia の方だと
思われる。

で、上記の Web Archive に残っているページの方には、「CM を見る」と書かれたボタン
も残っていたりする。

となると、唐沢俊一が本に書いている、「共有システムの強みですね」とか、「それが、
世界中の人が、いろんな動画を探しまわっているので、はるかにその検索能力が高い
んですよ」とか――後者の文章は今ひとつ意味不明のきらいがあるが――というのは、
どうかなあという話になってくる。

「世界中の人が、いろんな動画を探しまわっている」から、「テレビ局が探しても見つから
なかった映像がユーチューブに載っている」というより、http://www.enjoy-cm.com に
あった動画を、単に誰かが YouTube にアップしただけと考えられるため。

現在は参照できなくなっている「CMのCMキャンペーン ホームページ」だが、このキャン
ペーンは 2005 年に開始。YouTube にアップされている動画の方は 2007 年の日付け
となっているのだ。

つまり、唐沢俊一は、「このフィルムを探してくれと日本テレビに頼んだんですけれども、
見つからなかった」からと、「テレビ局が探しても見つからなかった映像がユーチューブに
載っている」という題をつけているけど、「日本テレビが探しても見つからなかった映像が
日本民間放送連盟によるキャンペーンのサイトには載っていた」とでもいうべき話では
ないかと。

http://ja.wikipedia.org/wiki/CMのCMキャンペーン
>CMのCMキャンペーン(シーエムのシーエム - )とは、日本民間放送連盟(民放連)が
>2005年7月から実施している民間放送テレビ局のキャンペーンである。民放連が2005
>年度から毎年8月28日を「テレビCMの日」と定めた一環として、これに合わせる形で
>始めた。1953年8月28日に日本テレビ放送網が日本で初の民放テレビ局として開局、
>同日に日本初のテレビCMを放送した事に因む。


http://www.n-c-c.org/modules/lifehack/singlelink.php?lid=1325
>このような貴重な資料がネットで簡単に見れるようになるなんて、この時は誰も思いも
>しなかったでしょうね・・・

>→CMのCMキャンペーン ホームページ
>※CMライブラリやCMクイズ、CM作りが体験できるコーナーなどがあります。


http://www.youtube.com/watch?v=vunisyzDy10
>おもしろCM(日本初のCM)
>2007年02月02日


http://www.youtube.com/watch?v=il0E4x0SGOo
>日本で一番最初のCM
>2007年05月05日
>1953年(昭和28年)に日本テレビが開局し、その初日の夜7 時の時報を告げるCMで
>す。昔はフィルムを使用していたせいか、 お昼の12時にも流す予定だったが、逆に
>セットしていたため中止 になり、改めて放送したのがこれです。もうすぐ55年経ちます
>ね 。



なお、「民放の放送事故第一号」というのは本当らしい。Wikipedia によると、「日本初の
テレビ放送事故」でもあるとのこと。

http://ja.wikipedia.org/wiki/放送事故
>1953年(昭和28年)8月28日正午、日本テレビで初の民放テレビ番組放送開始時の
>初のテレビCM(精工舎)が裏返しに映り、音声も流れないという事態が生じた。これが
>日本初のテレビ放送事故である。

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23:25  |  その他の雑学本 パクリ探し編 (30) +  |  TB(0)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>藤岡真さん
どうもです。(_ _)

>CM特集なんて番組はよくあるから、唐沢の場合、TV局に軽んじられて
>真面目に捜してもらえなかった可能性が高いと思います。

『世界一受けたい授業』あたりならば人気番組だし……などと思っていたのですが、いわれてみれば別の番組の話かもしれないし、唐沢俊一の扱いも影響するかも、ですね。

>サウンドトラックに関しては、ディズニーの『ファンタジア』の中で詳しく解説
>されています

( ・∀・)ノシ∩へぇ~
『ファンタジア』は、持っていないとはいえ一、二度は見ているはずなんですが、サウンドトラック君については、思い出せませんでした。^_^;

http://www.jtnews.jp/cgi-bin/rv_2951.html
>あとは中間に挟まれる「サウンドトラック君」の演出も洒落ていて面白かった。

http://hp.kutikomi.net/mickeyreview/?n=page6
>【サウンドトラック君登場】
> 「はーい、皆さん!
> 僕は今皆さんがご覧になっている、サウンドトラック。 
> でも僕痩せっぽっちで格好悪いって、いつも影でしか働かせてもらえないん
>です。
> そっちの方、本当はすごーい才能あるのになあ!ちょっとお見せしましょう。」

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2006/03/post_7936.html
>「七人の侍」制作当時の映画音声は光学録音といって、フィルムの画面と送り
>穴のスキマわずか3.07mmに光のギザギザ模様で音を記録するものでした。
>(「ファンタジア」の中盤で登場するサウンドトラック君ですネ)
>この方式は現在のデジタル録音と違い、規定の音量をちょっとでも超えると
>バキバキに歪んでしまいますし、セリフの明瞭度を決める「サシスセソ」等の
>歯擦り音の録音は困難だったと思います。
トンデモない一行知識 |  2010年03月18日(木) 02:39 |  URL |  【コメント編集】

●杜撰の極み

CM特集なんて番組はよくあるから、唐沢の場合、TV局に軽んじられて真面目に捜してもらえなかった可能性が高いと思います。サウンドトラックに関しては、ディズニーの『ファンタジア』の中で詳しく解説されています(youtubeでは見つかりませんでした)。ナレーターが「サウンドトラッくん」と呼ぶので、子供のころなんの話をしているのかよく分りませんでしたが。
藤岡真 |  2010年03月17日(水) 12:21 |  URL |  【コメント編集】

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