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2010.02.08 (Mon)

「伊藤剛くんがかつて、“エヴァはボクが作るべき作品だったんです”と言っ」てはいない、と

裏モノ日記 2001年 04月 25日(水曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20010425000000.html

 と、いうわけで、評判の『クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の
逆襲』。快楽亭が今年の現在までのベストワンに推す作品である。

 春休みも終わり、平日の最終回ということであるが、場内にはそれでも
ちょっとした数の親子連れが目立つ。なかなかのヒットで結構だ、と思った
のだが、観ている最中に、こいつらがいなくなればいいのに、と真剣に
思った。うるさいとか、そういうのではない。この作品を独り占めしたくなっ
たのである。伊藤剛くんがかつて、“エヴァはボクが作るべき作品だったん
です”と言ったが、その口調を借りて“これはワタシが作るべき作品だった”
と言いたい。たぶん、そう思っているオトナたちが、日本国中で十数万人は
いるのではないか。

 これまで、私はアメリカ人をうらやましく思っていた。くやしかった。彼らに
『アイアン・ジャイアント』があったからだ。しかし、これからは堂々と言える。
われわれには『オトナ帝国の逆襲』がある、と。大阪万博で月の石を見られ
なかったトラウマにとらわれ、子供時代に戻ってしまったひろし(しんのすけ
の親父)が、しんのすけの嗅がせたクツの臭さに、現実にもどるとき、自分
のこれまでの人生を走馬灯のように思い浮かべる。ここのシーンに、私は
泣いた。本当に、泣いたよ。場内のガキども、お前らにはここで泣けやしね
えだろう。ざまあみろ。
「懐かしいって、そんなにいいものなのかなあ」
「大人にならないとわからないんじゃないかなあ」
 という、しんのすけや風間くんのセリフが、この映画を観て、お父さん
お母さんが嗚咽しているのを見た子供たちが抱く感想に、そのまま重なる。
うまい! と思う。
〈略〉
 しかし。しかしである。まさに、その“子供向けアニメとしても完成度が
高く、しかもオタク的に楽しめる”という、この作品の全方位的な出来の
よさが、私などにはかえって不満が残る。この作品がカリスマとして、
世のアニメマニアたちの常識をくつがえす力を持っていないのは、まさに
その出来のよすぎるところに原因がある。ダイナミクスというのは、偏頗な
ものに宿るのだ。作品としては欠点だらけなのに、そのテーマとか、パワー
が尋常ではない(それだから作品そのものを破綻させている)という作品
に、時代を変える力が備わる。なまじ出来がいいだけに、この作品が、
単なる佳作で終わってしまう危険性をヒシヒシと感じた。これは、『ギャラ
クシークエスト』のときにも感じたことだ。今の若い監督は、なまじウェル
メイドな作品をまとめる実力を持ってしまっているが故に、小成に甘んじる
傾向がありはしないか?


「伊藤剛くんがかつて、“エヴァはボクが作るべき作品だったんです”と言ったが」は
Twitter 上で本人により思い切り否定されているのが興味深い。

http://twitter.com/goito/status/8768838448
>唐沢俊一が、「伊藤剛くんがかつて、“エヴァはボクが作るべき作品だったんです”と
>言ったが」と日記に書いていたことを知ったが(2001年4月25日)、言ってねえって。
>この手の嘘八百を信じてたひとがいたかと思うとうんざりする。
about 1 hour前 from web


http://twitter.com/goito/status/8768920531
>その日記は「その口調を借りて“これはワタシが作るべき作品だった”と言いたい」と
>続く。例によって、唐沢俊一自身の言いたいことを勝手に架空の”伊藤剛”に仮託し
>てる構図。本当にこの人には「じぶん」というものがないのか。
about 1 hour前 from web


「架空の”伊藤剛”に仮託」しているだけでは足りなくて、「たぶん、そう思っているオトナ
たちが、日本国中で十数万人はいるのではないか」――と、日本という国にいるオトナ、
十数万人にも勝手に仮託しているようだが。……普通に考えて、素晴らしいアニメを見て
感動したとしても、それを“これはワタシが作るべき作品だった”とか、アニメの供給者の
ひとりのような意識をもたないと出てこないような感想をもつ人間が、本当に「日本国中
で十数万人」もいるのかと。しかも唐沢俊一って、別にアニメの製作者側にいる人では
ないし。

参考:
サイコさんまたはエキセントリック中年ミドルエイジからの手紙
スモールサークルまたは破壊的カルトからの生還

唐沢俊一にかかると、「『ああ、あそこまで行けるのだ』という。だから、『負けてたまる
か』なのですね。」あたりが、簡単に「“エヴァはボクが作るべき作品だったんです”」に
変換されてしまうという話かもしれない。


で、上に引用したツイートが発せられる元となったと思われる、2ちゃんねるのスレへの
書き込み (Read More 参照)。

そこで「テンテーのオトナ帝国評、これこそ露骨な嫉妬だよねえ。」と指摘している人が
いるが、「この作品を独り占めしたくなったのである」、「場内のガキども、お前らにはここ
で泣けやしねえだろう。ざまあみろ。」あたりは、確かにちょっと気持ち悪い。

そこまで思い入れたっぷりに語りながら、ちゃんと貶しもいれるのが唐沢俊一らしいと
いえばらしいのだが……批判するところがあったから批判するとかいうのならともかく、
「単なる佳作で終わってしまう危険性」だの、「小成に甘んじる傾向」だの、難癖としか
いいようがない文句をつけてくるのだから困る。


それにしても、この日記で思い出して、改めて臼井儀人の訃報の際の「社会派くん」を
読み返すと、マジで唐沢俊一という人が怖くなる。

・「事件性はないってニュースであれだけさんざん言ってるのに」、「決して幸せではな
 かったと思う」と主張する人

唐沢俊一はそこで、「あれだけ大ヒットを飛ばした成功者であっても、決して幸せでは
なかったと思うんだ、臼井さんは。」と語っているのだ。存在もしない「下品なマンガ描い
ている ヤツが死んだ。ざまァ。メシがうまい」とかいうネット上の書き込みをでっち上げて
まで。



More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1265097764/890-
-------
890 :無名草子さん:2010/02/07(日) 21:47:50
2001年 :: 04月 :: 25日(水曜日)http://www.tobunken.com/diary/diary20010425000000.html

出て、渋谷シネ東タワー地下に向かう。
と、いうわけで、評判の『クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲』。
快楽亭が今年の現在までのベストワンに推す作品である。


春休みも終わり、平日の最終回ということであるが、場内にはそれでもちょっとした数の
親子連れが目立つ。なかなかのヒットで結構だ、と思ったのだが、観ている最中に、こい
つらがいなくなればいいのに、と真剣に思った。うるさいとか、そういうのではない。こ
の作品を独り占めしたくなったのである。
伊藤剛くんがかつて、“エヴァはボクが作るべき作品だったんです”と言ったが、その口
調を借りて“これはワタシが作るべき作品だった”と言いたい。たぶん、そう思っている
オトナたちが、日本国中で十数万人はいるのではないか。

これまで、私はアメリカ人をうらやましく思っていた。くやしかった。彼らに『アイアン
・ジャイアント』があったからだ。しかし、これからは堂々と言える。われわれには『オ
トナ帝国の逆襲』がある、と。大阪万博で月の石を見られなかったトラウマにとらわれ、
子供時代に戻ってしまったひろし(しんのすけの親父)が、しんのすけの嗅がせたクツの
臭さに、現実にもどるとき、自分のこれまでの人生を走馬灯のように思い浮かべる。ここ
のシーンに、私は泣いた。本当に、泣いたよ。場内のガキども、お前らにはここで泣けや
しねえだろう。ざまあみろ。
「懐かしいって、そんなにいいものなのかなあ」
「大人にならないとわからないんじゃないかなあ」
という、しんのすけや風間くんのセリフが、この映画を観て、お父さんお母さんが嗚咽し
ているのを見た子供たちが抱く感想に、そのまま重なる。うまい! と思う。


891 :無名草子さん:2010/02/07(日) 21:48:53
この映画が凄いのは、ここまでノスタルジアに耽溺していながら、そこで終わっていない
ことだ。SF的サスペンスドラマとしても実に脚本の運びが巧みだし、カーアクションも、
大人数対一人のドタバタおっかけ、高い場所でのスリルと、宮崎駿がブンカジンになって
おっぽってしまったアニメ本来の面白さをちゃんと拾い集め、自己流に処理して映像にし
ている。ラストのしんのすけの凄絶ながんばりは、“主人公はこうあるべきなのだ”とい
う演出の原恵一からのメッセージだろう。ひろしがチャコ(敵の女)のスカートをのぞい
て、“見えた!”というシーンでは子供たちが“見えた!”と合唱して、大ウケしていた。
ちなみに、この子供たちは障害者学校の生徒たちであった。彼らにも、充分に楽しめるの
である。ここらへん、ストーリィに今イチの感があった『アイアン・ジャイアント』より
上を行っている。高畑勲は原恵一に今から弟子入りして、その上でもう一度『ホーホケキ
ョ・となりの山田くん』を作りなおせ。

しかし。しかしである。まさに、その“子供向けアニメとしても完成度が高く、しかもオ
タク的に楽しめる”という、この作品の全方位的な出来のよさが、私などにはかえって不
満が残る。この作品がカリスマとして、世のアニメマニアたちの常識をくつがえす力を持
っていないのは、まさにその出来のよすぎるところに原因がある。ダイナミクスというの
は、偏頗なものに宿るのだ。作品としては欠点だらけなのに、そのテーマとか、パワーが
尋常ではない(それだから作品そのものを破綻させている)という作品に、時代を変える
力が備わる。なまじ出来がいいだけに、この作品が、単なる佳作で終わってしまう危険性
をヒシヒシと感じた。これは、『ギャラクシークエスト』のときにも感じたことだ。今の
若い監督は、なまじウェルメイドな作品をまとめる実力を持ってしまっているが故に、小
成に甘んじる傾向がありはしないか?

892 :無名草子さん:2010/02/07(日) 21:56:47
結局は叩いてんだオトナ帝国を。
それも理由は『出来が良すぎるから』(笑)。

>私などにはかえって不満が残る。

でしょうな。どう作っても不満を言う病気なんだし。

896 :無名草子さん:2010/02/07(日) 22:32:06
不満しか残らない出来の悪い本ばかり書いている人は言うことが違うねw

897 :無名草子さん:2010/02/07(日) 22:38:57
>896
テンテーのオトナ帝国評、これこそ露骨な嫉妬だよねえ。

>この作品を独り占めしたくなったのである。

>場内のガキども、お前らにはここで泣けやしねえだろう。ざまあみろ。

>この作品がカリスマとして、世のアニメマニアたちの常識をくつがえす力を
>持っていないのは、まさにその出来のよすぎるところに原因がある。

もうキチガイの領域だよ、この文章(笑)。

-------
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テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

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Comment

●iPod で Radio Ga Ga の PV を再生なう

>hunbey1964 さん
どうもです。「屈折してる」せいかどうかはわからないですが、岡田氏の文章の方は、胎児だの「個食」だののあたりになると、ちょっとついていけない感じがしました。

お勧めの、
http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/archive2001c.html
の方は凄いですねー、ぐいぐいと引き込まながら最後まで読んでしまいました。
「豆腐屋のパ~プ~」の音は今も聞くけどとか、ど田舎の子にとっては夕日の商店街というのも虚構の中の存在だったんだけどね、とか思いつつも。

で、この文章が 2001 年のものということで、そういえば 10年くらい前の自分は、アトム生誕だ『ガーンズバック連続体』だとレトロ・フューチャーしていたなと懐かしかったり。多重ノスタルジー状態 (←何だそれ) です。
トンデモない一行知識 |  2010年02月23日(火) 21:06 |  URL |  【コメント編集】

どうも
さて元は同じ例のあの人が大人帝国をどう見てるか
http://putikuri.way-nifty.com/blog/2006/10/post_2470.html

まあやっぱり屈折してるよなあ

一番好きな批評です一読を
http://www.ne.jp/asahi/hp/mastervision/archive2001c.html
こういうのが素直な感想だとおもうけどなな
hunbey1964 |  2010年02月23日(火) 11:47 |  URL |  【コメント編集】

>yonoさん
>じぶんがないというより、じぶん「しか」ない

どちらともいえるかもですね。自分と他人の境界が曖昧で、確固たる自分みたいなものがないというか。私は空虚なのだとかおっしゃっていた田口ランディ先生を思い出したりします。

それが、自己顕示欲や悪意なんかと組合わさると、パクリもすればデマも流す方向にいってもおかしくない、と。
トンデモない一行知識 |  2010年02月08日(月) 20:49 |  URL |  【コメント編集】

結局、「この作品をこういう風に評価してる俺凄い」というメンタリティなんでしょうね
じぶんがないというより、じぶん「しか」ない

こんな自己表現に巻き込まれたしんちゃんと伊藤剛さんにはお気の毒にとしか言えないです…
yono |  2010年02月08日(月) 12:15 |  URL |  【コメント編集】

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