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2010.01.16 (Sat)

金の危機による自殺、ヒステリー機制によるリストカットばかりじゃない

「社会派くん」の Web 連載。
http://www.shakaihakun.com/vol096/01.html

村崎 正直、今月はタイガー・ウッズの不倫話だけでいいだろと思えるくら
い、あんまりいいニュースがないねえ。相変わらず景気も悪くて、2009年
の国内の自殺者は11月末に3万人を超えていて、最終的には3万2千人
以上になるらしいってさ。そのうちの男女比が2:1以上の割合で男の方が
多くて、オレのイメージだと女のほうがメンヘル系が多いような気がするの
で自殺も男より多いのかなと思ってたんだけど、その逆だったとは意外。

唐沢 女性男性に限らず、メンヘル系っていうのは自傷も自殺未遂も、
要は“自分がここにいることに気がついて”というシグナルだから、はっきり
言って本当に死ぬ気じゃない場合が多いらしいよ。リストカットなんかで
死ねる率は非常に低いしね。要は、生活の危機、もっと有り体に言えば
金の危機に直面しているのが男性に多いというだけのことだと思うがね。
人間、芥川龍之介くらいエラくならんと、なかなか漠然たる不安なんていう
ヒョウタンナマズ的な理由では死ねないものでね。やはり自殺の最も直裁
な原因は生活苦、金回りだろう。


「直裁」は「直截」や「直接」との混同ではないかというのは、「唐沢俊一検証blog」の
ある意味ニュースの天才。」で指摘されている。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=直裁&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0ss
>ちょくさい0 【直裁】
>[1] 直ちに裁決すること。
>[2] 自ら裁決すること。


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=直截&dtype=0&stype=1&dname=0ss&index=112878100000
>ちょくせつ0 【直▼截】
>(名・形動) [文]ナリ
>[1] まわりくどくないこと。ずばりということ。また、そのさま。
〈略〉
>[2] ためらわずただちに決裁すること。 〔補説〕 「ちょくさい」は慣用読み


唐沢俊一が「直裁」で何を表現したかったかは不明なため、「最も直裁な原因は生活
苦、金回り」の意味も今ひとつ不明だが、自殺の直接的な動機で最も多いのが「金の
危機に直面」、「生活苦、金回り」といいたいように思われる。しかし、警視庁発表の統計
によれば、自殺の「原因・動機」は「健康問題」がトップで、「経済・生活問題」の約 2 倍。

http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki81/210514_H20jisatsunogaiyou.pdf
>原因・動機が明らかなもののうち、その原因・動機が、「健康問題」にあるものが
>15,153人で最も多く、次いで「経済・生活問題」(7,404人)、「家庭問題」(3,912人)、
> 「勤務問題」 (2,412人)の順となっており、この順位は前年と同じである。


唐沢俊一以外の者からも、「生活苦、金回り」が一番の原因といった発言はよく聞く気が
するが、俗説みたいなものと考えてよいのではないか。

「金の危機に直面しているのが男性に多いというだけ」の「だけ」というのも少し問題が
あるかと思う。「家庭問題」や「勤務問題」といった原因・動機も、女性と比べて男性の
方がかなり多いため。


そして、2ちゃんねるのスレで (Read More 参照)、「普段から自殺を仄めかすような発言
をしていたり、リスカを繰り返しているような人は、やがて本当に自殺してしまうことが多
い。」と指摘されている件について。

まあ唐沢俊一のいう「リストカットなんかで死ねる率は非常に低い」というのは、大元は
多分『完全自殺マニュアル』の記述なんだろうけど。

http://ameblo.jp/bozu66/entry-10022054103.html
>完全自殺マニュアルによれば、リストカットで死ねる確率は『5%』だという意見もある
>そうだ。


http://ja.wikipedia.org/wiki/国の自殺率順リスト
>次に精神疾患と自殺の関連における調査において留意しなければならないのは自殺
>未遂率と自殺率が国において大いに異なることである。例えば、銃社会であるアメリカ
>では銃による自殺が多い。また日本では完全自殺マニュアルなどの出版により手首
>を切るあるいは薬物服用などでの自殺が難しいということが社会一般に認識されてお
>り、首吊り自殺が多い。


しかし、たとえ唐沢俊一のいう「本当に死ぬ気じゃない場合が多いらしいよ」が本当で、
「死ぬのが目的ではなく自傷行為そのものが目的であったとしても」、「失血死をしてし
まう場合もある」ともいわれていて。「自傷による失血死をした人には実際に自傷行為
経験者が多い」ともいう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/自殺
>刃物による失血死を試みるケースも少なくない。これはリストカット等の自傷行為を
>行っている人が少なくないことに由来する。失血死を試みる人、自傷による失血死を
>した人には実際に自傷行為経験者が多い。
>静脈を切断した場合は、切ってから死に至るまでの時間が長いので、その間に誰か
>に見つかって未遂に終わることが多い。また、自殺する際の苦痛も大きい。ただし、心
>臓や動脈を切った場合は、出血性ショックにより死亡する可能性がある。なお、後述
>するが、死ぬのが目的ではなく自傷行為そのものが目的であったとしても、出血がひ
>どくて失血死をしてしまう場合もある。


http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/chusou/jouhou/jisatsu/5gokai/index.html
>現実には、自殺未遂に及んだ人は、その後も同様の行動を繰り返して、結局は自殺
>によって生命を落としてしまう率が一般よりも高いという事実を忘れてはなりません。


5% 以下という確率も、何度もそれを繰り返す場合は特に、「死ねる率は非常に低い」と
すませられる数字だろうかとも思う。南条あやのように、「日常的に繰り返した自傷行為
により」身体が弱くなっていたことが、死にいたる大きな原因となったケースもある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/南条あや
>南条あや(なんじょう あや、HN(ハンドルネーム)1980年8月13日 - 1999年3月30日)
>は、日本のメンタルヘルス系ネットアイドル、フリーライター。東京都出身。
〈略〉
>しかし、卒業式を終えて20日後の1999年3月30日正午ごろ、一人でカラオケボックス
>に入店し、その後3時間の間に向精神薬を大量に服用し昏睡状態で病院に搬送され
>る。蘇生処置をするが、その後死亡。まだ18歳の若さだった。しかし、本人は薬物に
>たいしての知識が十分あり、服用した薬も致死量には満たなかった。そのため、本人
>に明確な死の意思があったかは不明。未だに推定自殺とされているが、司法解剖の
>結果、日常的に繰り返した自傷行為により、心臓の弁に穴が空いていたことが結果と
>しての死因に結びついた。


http://nanjouaya.net/hogoshitsu/memory/top/notice.html
> また担当監察医により、(南条あやが生前、リストカットや極端に頻繁な献血のせい
>で、)ヘモグロビンの数値が低かったため、「向精神薬の身体へのまわりが通常より
>早かった」との証言がなされております。これにより、通常ならば6時間程度の昏睡の
>末に死亡にいたる場合に相当するのに、3時間ほどのわずかな間で死に至ったとの、
>結論であります。


「人間、芥川龍之介くらいエラくならんと、なかなか漠然たる不安なんていうヒョウタン
ナマズ的な理由では死ねない」などと、のんびりしたことを常にいっていられるとは限ら
ないということだろう……。


「メンヘル系っていうのは自傷も自殺未遂も、要は“自分がここにいることに気がついて”
というシグナルだから、はっきり言って本当に死ぬ気じゃない場合が多いらしいよ」という
のも、やや粗雑なまとめじゃないかと思う。

「自傷」は必ずしも死ぬことを目的として繰り返されるものではないとしても、「自殺未遂」
の方も「本当に死ぬ気じゃない場合が多いらしいよ」といってしまうのはどうかと思うし、
「要は“自分がここにいることに気がついて”というシグナル」というのは、主要な原因の
ひとつではあるかもしれないけど、それですべてが説明可能とされているわけではない。

http://www.right-net.co.jp/spirits/symptom/010.html
>リストカットは自己破壊行動のひとつと考えられていますが、本当に自殺を決心した上
>での行動とは異なると言われています。多くの場合、リストカットの引き金が具体的に
>何であるかは、リストカットを行う本人にもあいまいで、「強い衝動があったから」という
>程度の返事しか得られないケースが多いようです。
〈略〉
>●身体部位の人格化によるリストカット
>  自分の手首などを怒りの対象に見立て、怒りをぶつける自傷行為
>●ヒステリー機制によるリストカット
>  母親や周囲の人たちの注目を集めるために行われる自傷行為
>●自我機能を回復するためのリストカット
>  自分が自分であることを確認するために行われる自傷行為
>●逃避するためのリストカット
>  分離不安に直面するのを避けるために行われる自傷行為


また、「気がついて”というシグナル」「だから、本当に死ぬ気じゃない」とも決めつけられ
ないと思う。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/chusou/jouhou/jisatsu/5gokai/index.html
>1.「『死ぬ・死ぬ』という人は本当は自殺しない」
>これはかなり広く信じられている誤解です。しかし、自殺した人の8割から9割は実際
>に行動に及ぶ前に何らかのサインを他人に送ったり、自殺するという意思をはっきりと
>言葉に出して誰かに伝えているのです。


- http://homepage1.nifty.com/eggs/syuhen/wrist_cutting.html


More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1263294568/
-------
850 :無名草子さん:2010/01/15(金) 09:44:47
>唐沢 女性男性に限らず、メンヘル系っていうのは自傷も自殺未遂も、要は
>“自分がここにいることに気がついて”というシグナルだから、はっきり
>言って本当に死ぬ気じゃない場合が多いらしいよ。リストカットなんかで
>死ねる率は非常に低いしね。

「普段から死ぬ死ぬなんて言ってる奴は絶対自殺なんかしない」というのは
自殺問題に関するありがちな誤解。
普段から自殺を仄めかすような発言をしていたり、リスカを繰り返している
ような人は、やがて本当に自殺してしまうことが多い。
これは自殺問題についての誤解を糺す時、専門家が必ず指摘すること。
それなりに読書習慣のある人なら知っている。

851 :無名草子さん:2010/01/15(金) 09:58:45
よく「死ぬ死ぬ詐欺」とか言って馬鹿にする人もいるけど
そういう日常的にそんなシグナルを出している人が、
ホイとそのハードルを越えてしまうってのを知らないのかね?
人の生き死に人一倍興味があるキモいオッサンなのに、51年間何を見てきたんだ?

921 :無名草子さん:2010/01/15(金) 18:25:21
「自殺についての5つの誤解」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/chusou/jouhou/jisatsu/5gokai/index.html
>1.「『死ぬ・死ぬ』という人は本当は自殺しない」
>これはかなり広く信じられている誤解です。しかし、自殺した人の8割から9割は実際に行動に及ぶ
>前に何らかのサインを他人に送ったり、自殺するという意思をはっきりと言葉に出して誰かに伝えて
>いるのです。
(略)
>3.「未遂に終わった人は死ぬつもりなどなかった」
>この誤解は救急医療機関に勤める医療関係者にも見られます。本当に死ぬつもりがあったなら、
>確実な方法をとったはずだというのです。
>しかし実際には、自殺の危険の高い人でも、その心の中には「死にたい」という気持ちと
>「助けて欲しい」という気持ちの2つの相反する気持ちが揺れ動いているのであり、それが
>自殺行動にも反映されているのです。
>現実には、自殺未遂に及んだ人は、その後も同様の行動を繰り返して、結局は自殺によって
>生命を落としてしまう率が一般よりも高いという事実を忘れてはなりません。

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