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2010.01.05 (Tue)

横っ飛びされた鮫はサメザメと泣く……わけでもない

『地上最強のムダ知識』 P.101

 マイナーなことわざに「七皿食ってサメ臭い」というのがある。
 さんざん食べた挙げ句に、「今の魚はサメじゃなかったのか、臭かった
ぞ」と文句をつける、身勝手な言動のことをさす。
 サメに関することわざには、「サメの横っ飛び」というのもある。これは、
ブスな女性の形容だ。
 なぜサメの横っ飛びがブスになるのかは、わからない。


×七皿食ってサメ臭い ○七皿食うて鮫臭い

まあ、二重引用符つきでググってもちゃんとヒットするようにさせるには、「七皿食うて
鮫臭い」の方が吉ということで。

http://kazenomahoroba.blog.so-net.ne.jp/2009-06-29
>「七皿食うて鮫臭い」
>存分に食べたあとで、まずいとけちをつけることのたとえ。
>「七」はことわざでは量の多いこと。
>たらふく食べた後で、この料理は鮫の臭いにおいがすると言い出す情景。
>なぜ鮫がけちつけの引き合いに出されたのだろうか。
>おそらく鮫のもつ独特のアンモニア臭さが根拠となったのであろう。
>そのためなのか現代では生食せず、ほとんどが蒲鉾の原料となっている。
>もっとも、「食うほど食えば牛臭い」というのもあるから、
>食べた後のけちつけは何も鮫に限ったわけではない。
>見出しのことわざは、江戸後期の「俚諺収攬」に収められている。


http://item.rakuten.co.jp/wakei-seijyaku/10000163/
>【七皿食うて鮫臭い】 たらふく食ったあげ句に「この料理は鮫臭い」などと、文句をつけ
>ること。



「サメの横っ飛び」の方は、捜してもそれらしいものが見つからなかったので、「ことわざ
サメ」を試してみたら、ハワイのサメのことわざとか、鮒の皮を被った鮫 (どうやって被る?)
とか、「ジョーズの手から水が漏れる」とか……まあ、それはそれで面白かったからよい
ようなものの。

- http://www.kooks.jp/doctor/cat35/post_31.php
- http://q.hatena.ne.jp/1080523841
- http://tsublog.excite.co.jp/mumble/9be433e079d5d63f4aec95150813f033

で、「ことわざ 横っ飛び」で捜して、やっと以下のものを発見。

http://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/98-chozame.html
>七皿食うて鮫臭い・・・・さんざん食べたあげく、鮫のようにまずい料理だったと文句を
>つけることで、身勝手な言動、振る舞いをいう。
>鮫の横っ飛び・・・・・・・図体のでかい鮫が横っ飛びするという、醜い姿の連想から、
>醜女のたとえに用いる。


しかし、「"鮫の横っ飛び"」と二重引用符つきにするとヒット 4 件で、そのうち 2 件は上記
のもののコピー、1 件は唐沢俊一の本をネタ元にしたものでしかなくて。

「七皿食うて鮫臭い」の説明に「身勝手な言動」とある――他でこういう説明のしかたは、
あまりされていない――のが唐沢俊一の文章とかぶっているということも考えると、これが
唐沢俊一のパクリ元である可能性はかなり高いと思う。

ただ、そうだとすると、どうしてわざわざ「七皿食ってサメ臭い」に、「なぜサメの横っ飛び
がブスになるのかは、わからない」などと劣化コピーしているのかは……ただただ理解に
苦しむばかり。


おまけ:
阿刀田高『ことばの博物館』 P.81 ~ P.82
> お殿様の横恋慕、悪代官の横車、小姑の横意地と、昔から“横”のつくものに、あま
>りいいものはない。
>それもそのはずで、“横”には“道理に反する”という意味がある。人生はまっすぐ歩く
>もの。これを横からさえぎるのは邪道である。“下手の横好き”というのも、同じこと。
>上手な人が好きになってこそ、ものの道理というものだ。ああ、それなのに、ヘボが理
>不尽にも好きになってしまう。これが“下手の横好き”である。
> だが、そうではないという説もある。江戸のころ、田舎武士は遊里のきらわれもの
>だった。威張りんぼうで、無粋で、けちで、芸なしで、しかも国元に奥方を残してきて
>いるので、とかく遊びがしつこくなる。テクニックも乱暴でデリカシイを欠く。
> この田舎武士がよせばいいのにベッドで変則鵜のスタイルを所望した。遊女は眉を
>しかめて、
>「フン、まとももろくにできないくせして、横なんてどんでもないよ」
> と陰口をたたいた。
> これが“下手の横好き”だという。ベッドのスタイルはともかく、自信のないやつに
>限って、変則的な手段を用いたがるのは、サラリーマン生活でもしばしば見かける
>ことである。


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Comment

>コバイアさん
http://www.komazawa-u.ac.jp/~hagi/ko-sentyuwamyogotyu.pdf

これ↑は読み応えありますねー。ご紹介、ありがとうございます。(_ _)

>さすがの唐沢も「図体のでかい鮫が横っ飛びするという、醜い姿の連想から」
>という説明には納得がいかなかったのでは。

え、そうかなあ……? と一瞬思ったのですが、そうか私はあまり意識しないで、
http://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/98-chozame.html
の説明を、「獰猛な鮫が横っ飛びで逃げるほど見るに堪えない醜さ」と勝手に脳内補完していたことに気がつきました。

まあ、本文の「おまけ」に引用したように、「横」を含む言い回しの語源については、異説がいろいろ出てきそうな手強さがあるので、そういう面倒を避けただけかもしれません。


# 鮫が実際に横飛びすることが構造上可能かどうかも、ちょっと気になってきたり。
トンデモない一行知識 |  2010年01月06日(水) 23:21 |  URL |  【コメント編集】

>「サメの横っ飛び」

気になって「鮫の横飛び」で検索してみたら、以下のページが引っ掛かりました。

http://www.komazawa-u.ac.jp/~hagi/ko-sentyuwamyogotyu.pdf

『日本国語大辞典』には載っている言葉のようです。醜女の意かどうかは確認できませんでしたが。

>「なぜサメの横っ飛びがブスになるのかは、わからない」などと劣化コピー

さすがの唐沢も「図体のでかい鮫が横っ飛びするという、醜い姿の連想から」という説明には納得がいかなかったのでは。
それでも、「獰猛な鮫が横っ飛びで逃げるほど見るに堪えない醜さ」とか、考えようがありそうなもんですが。
コバイア |  2010年01月06日(水) 20:33 |  URL |  【コメント編集】

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