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2009.03.05 (Thu)

テロテロといってるだけでご満悦? の硫化水素ネタ

「社会派くん」の Web 連載。
http://www.shakaihakun.com/vol076/04.html

村崎 それと、今月いちばん取り上げないといけない事件って、一連の
硫化水素自殺ブームだと思うんだよ(★4)。プチ毒ガステロっていう意味
でも。
唐沢 まず、一瞬にして苦しまずにラクに死ねる、ってのが喜ばれる一因
らしいけどね。吸い込んだ瞬間に意識を失うくらい強烈な効果があるんで、
下手したら第一発見者まで被害に遭ってしまうケースもあるらしい。それ
だけの劇薬が家庭用の×××××と××××××だけで作れてしまうと
いう怖さね(編集部注:危険性を考えて、薬品名は伏字とさせていただき
ます。ご了承ください)。
〈略〉
唐沢 これ、発生させた本人が自殺だとか言ってるからそう扱われるだけ
で、何にも言わなかったら、テロと同然だよ。××××××もそろそろ販売
停止を考えないといけないかもしれないけど、神経痛や痔持ちの人にとっ
ては必需品だし、芥川龍之介も使用していたという由緒ある薬(昭和二年
発売で、芥川の死去と同年。つまり最新薬として使って気に入っていたら
しい)そうもいかない事情もあるんだよね。

http://s04.megalodon.jp/2009-0305-0811-11/www.shakaihakun.com/vol076/04.html

下に引用するのは、2ちゃんねるのスレでの指摘書き込み (Read More 参照) でも引用
されていた産経ニュースの記事だが……「一瞬にして苦しまずにラクに死ねる、っての
が喜ばれる一因」などと書いている唐沢俊一は、この記事でいう「根拠のない情報」を
「氾らん」させるのに貢献したひとりといえるだろう――社会派くんの読者数はおいといて。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080619/crm0806191029008-n1.htm
>「硫化水素は楽に死ねる」…ネットで独り歩きするウソ
> 硫化水素自殺が多発した背景には、インターネットで「簡単に作れる」「楽に死ねる」
>「スマートな自殺」などと、根拠のない情報が氾らんしたことがある。しかし、監察医や
>警察当局者は「スマートな自殺などない。後には悲惨な遺体と家族や友人の悲しみだ
>けが残る」と話している。
〈略〉
> 警察の科学捜査部門の担当者は、「純度の高い硫化水素はプラントでないと化学
>合成できない。個人の生半可な知識と簡単な設備でできるものではなく、手製の硫化
>水素では死に至るまで酸欠の窒息状態を経るので、決して楽な自殺方法でもない。
>他人を巻き込めば苦しんだあげく、死後でも立件される。ほかの手段も含め、自殺を
>考えている人は、どうか思いとどまってほしい」と話した。


上の産経の記事は 2008 年 6 月 19 日の日付になっているが、下のコラムなどは、
コメント欄から判断するに 2008 年 4 月 25 日の時点ですでに、「ネットに書かれている
『キレイに楽に死ねる』ということに関しては、誤りだと警告しておこう」、「呼吸しようとし
て肺は動くのに息が出来ない状況を想像すれば、それがどれくらい苦しいか、想像でき
るだろう」と、はっきり書いている。

http://www.qlife.jp/square/column/story249.html
>ここではあえて詳しく書かないが、ネットに書かれている「キレイに楽に死ねる」という
>ことに関しては、誤りだと警告しておこう。
>硫化水素は呼吸系に作用し細胞が呼吸できなくする。つまり直接死に至る原因は「窒
>息死」である。呼吸しようとして肺は動くのに息が出来ない状況を想像すれば、それが
>どれくらい苦しいか、想像できるだろう。市販の洗剤を混ぜて発生する程度のガスで、
>首尾よく短時間で即死するくらいの高濃度のガスが発生するとは限らない、数時間は
>もだえ苦しむ事を覚悟しなければならない。遺体も法医学の専門家によれば、緑色に
>変色し溺死体のような見るに耐えない姿になる。


それと、唐沢俊一が「そろそろ販売停止を考えないといけないかもしれない」といって
いる謎の薬品「××××××」。「神経痛や痔持ちの人にとっては必需品だし、芥川
龍之介も使用していたという由緒ある薬」だそうだが、硫化水素自殺した人が、そんな
薬を材料に使ったというのだろうかと不思議に思った。

当の社会派くんのサイトでの解説でも、使われたのは「トイレ用洗剤と入浴剤」とのこと
で、家庭薬を材料にしたようには書いていない。

http://www.shakaihakun.com/vol076/04.html
>東京都文京区の職業不詳の男性(36)とみられ、車内からトイレ用洗剤と入浴剤の
>空容器が見つかった。同署は硫化水素を発生させ自殺を図ったとみて調べている。


まあ、唐沢俊一が伏せ字にしている部分は、塩素系トイレ用洗剤のサンポールと、硫黄
入り入浴剤のムトウハップとするならば、つじつまも字数もあう。ムトウハップは「昭和2
年(1927)に発売」という話だし。ただ、「硫黄入りの入浴剤は、〈略〉薬局薬店で購入」
するしかないとしても、これもトイレ用洗剤も「薬品名」と表現する編集部のセンスには
首をひねるけど。

http://www.myau55myau.com/detergent_hydrogen_sulfide/
>塩素系トイレ用洗剤と硫黄入り入浴剤を混ぜてはいけません! なぜなら、入浴剤の
>硫黄とトイレ用洗剤の塩酸が反応して硫化水素が簡単に、多量に発生してしまうから
>です。万一、硫黄臭(卵の腐ったような臭い)がしたら、いそで換気して、その場を離れ
>るようにしてください。
〈略〉
>塩素入り洗剤は、特に洗浄力が必要な汚れを落とす洗剤によく採用されています。
>サンポールは塩素を含むトイレ用酸性洗剤として広く流通・利用されています。
〈略〉
>硫黄入りの入浴剤は、一般には市販できないことになっていますので、薬局薬店で
>購入することになります。よく知られている硫黄入りの入浴剤は(601)ムトウハップ
>などがあげられます。


http://21.b2c-21.com/muto/
>ムトウハップ(六一〇ハップ)は昭和2年(1927)に発売されて以来、今もなお売れ続
>けている超ロングセラーの入浴剤です。

それにしても、「硫黄入りの入浴剤」には罪がないだろうに、どうして唐沢俊一は「そろ
そろ販売停止を考えないといけないかもしれない」などと酷いことをいっているのかなと
思ったら、後日マジで製造元の工場が操業停止に追い込まれていた……。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081125_610hap/
>2008年11月25日 12時00分00秒
>「ムトウハップ(六一〇ハップ)」を生産していた武藤鉦製薬が業務終了へ、すでに
>工場は操業停止
>今年前半に日本各地で相次いだ硫化水素による自殺を受けて、販売自粛要請を受け
>た入浴剤「ムトウハップ(六一〇ハップ)」を製造していた創業102年の老舗企業、武藤
>鉦(むとうしょう)製薬が業務を終了することが明らかになりました。
〈略〉
>そしてその背景として、相次ぐ硫化水素による自殺を受けて日本チェーンドラッグスト
>ア協会が加盟しているドラッグストアに対して、今年の4月に「ムトウハップ」の販売自
>粛要請を行ったことが大きく影響しているそうです。
>これは「ムトウハップ」の全体の7~8割がドラッグストアで販売されているため、販売
>自粛による売り上げの大幅な低下や大量の返品に加えて、販売自粛要請が7月いっ
>ぱいで解除されたものの、解除されたこと自体がドラッグストアに周知されておらず、
>ひどい場合は顧客からの問い合わせに対してドラッグストアが「会社が無くなった」な
>どと回答していたことにより、販売の見通しが立たなくなったことが挙げられています。


その他参考 URL:
- http://engei7.blog113.fc2.com/blog-entry-556.html
- http://www14.atwiki.jp/610hapjp/pages/1.html
- http://www.papara.jp/moblog2/archives/2008/05/post_95.html

唐沢俊一は薬品・薬局をネタにするライターとして売り出したはずだけど、これ関連に
ついてもガセを大量発生させるだけでなく、愛も思いやりもあったもんじゃないなあ。

ちなみに、この「ムトウハップ」の画像は、2008 年春の時点でテレビなどでバンバン紹介
されていたという話も。要するに、「社会派くん」というのは、正確な情報のすばやい提供
は QLife のようなネット上の他のコラムに遠く及ばず、鬼畜度では大手マスゴミに劣る、
しょうもなければ取り柄もない連載といったところかも。

そして、芥川龍之介が本当に硫黄入り入浴剤を使用していたのかは不明。痔に悩んで
いたのは確かなようだが、彼の使用していたとされる薬品の中にそれらしいものはない
ような。

http://inochi.jpn.org/jisatsu/chapter5.htm
>神経衰弱が進み、睡眠薬を愛用し、虜となってゆきます。知人宛ての書簡には、
> ・オピアム [注・アヘン] 毎日服用致し居り、更に便秘すれば下剤をも用い居り、
>  なお又その為に痔が起れば座薬を用い居ります。中々楽ではありません。
>と書いています。


http://www.baiko.ac.jp/ars/shimekuri/shimekuri-04.htm
> アロナアル・ロッシュ、アダリン、オプタルソン(注射)、鴉片エキス、ホミカ、下剤、
>ヴェロナアル、ジャアル、ヌマアル……「薬を食って生きてゐるやうだ。」最晩年の
>芥川龍之介の声である。
〈略〉
> その間、自殺への欲求は強まっていく。当時話題になっていた致死量の猛毒を持つ
>という毒蠅「スパーニッシュ・フライ」を手に入れ、主治医下島勲の元から薬品を盗み
>出そうと計画を立てるなど、「自分に生きてゐて貰ひたいのなら、死ねる物を持たせろ
>という態度」を隠さなかった。
〈略〉
> ところで、芥川が自殺の際に用いた劇薬は何であったか。睡眠薬のヴェロナールと
>ジャールを致死量服用したというのが定説だったが、ジャールなら140錠以上が必要と
>なり、到底芥川の飲める分量ではなかったと検証されている。近年になって有力なの
>は、隣家の鋳金工芸家である香取秀真の工房からひそかに盗み出した青酸カリを服
>用したという説である。だが、自殺にも関わらず、その死体は解剖されないまま葬られ
>た。したがって、芥川が最後に飲み干したのが大量の睡眠薬か、微量の青酸カリか
>は永久に謎のままである。


いや結局のところ硫黄泉やそのバリエーションが一番でしたーというオチなら、それは
それで悪くないので、この件については本当だった方がおもしろいかなと思うけど。でも、
芥川が贔屓にしていた温泉は単純泉だというし……。

http://www.onsenlife.jp/search/list.php?loc=loc004&keyword=%E3%81%BE%E3%81%9B&
>【ホテル】 上高地温泉ホテル
>1830年創業。多くの文豪が訪れた老舗旅館。

>長野県 松本市安曇上高地
> 穂高連峰を望む上高地に湧出する温泉で、梓川沿いに温泉宿があります。明治創業
>の老舗旅館もあり、かつては芥川龍之介など多くの文人が訪れました。また、上高地
>には珍しい野生動物や高山植物が多く生息しており、日本では珍しい化粧柳を観るこ
>とができます。
>泉質 単純泉

More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1235819234/378

378 :無名草子さん:2009/03/03(火) 16:45:06
「社会派くんがゆく!」迷惑をかけない硫化水素自殺のやり方
http://www.shakaihakun.com/vol076/04.html
>唐沢 まず、一瞬にして苦しまずにラクに死ねる、ってのが喜ばれる一因らしいけどね。
>吸い込んだ瞬間に意識を失うくらい強烈な効果があるんで、下手したら第一発見者まで被害に
>遭ってしまうケースもあるらしい。それだけの劇薬が家庭用の×××××と××××××だけで
>作れてしまうという怖さね(編集部注:危険性を考えて、薬品名は伏字とさせていただきます。
>ご了承ください)。

「硫化水素は楽に死ねる」…ネットで独り歩きするウソ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080619/crm0806191029008-n1.htm
>警察の科学捜査部門の担当者は、「純度の高い硫化水素はプラントでないと化学合成できない。
>個人の生半可な知識と簡単な設備でできるものではなく、手製の硫化水素では死に至るまで酸欠の
>窒息状態を経るので、決して楽な自殺方法でもない。他人を巻き込めば苦しんだあげく、死後でも
>立件される。ほかの手段も含め、自殺を考えている人は、どうか思いとどまってほしい」と話した。

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Comment

こういうことですかしら↓

http://ja.wikipedia.org/wiki/死斑
>死斑は死後数十分で出現する。初期は斑点状で時間の経過と共に
>斑点は融合し増強されてゆき、死後15時間ほどで最も強くなり、以後は
>変化しない。初期には死体の体位を変えると元の位置にあった死斑は
>消え新たな低位置に死斑は移動してゆく。しかし7時間ほどすると元の
>死斑は消えずに新たな低位置にも死斑が出現する。初期の死斑は指で
>圧迫すると容易に退色するが死後一日が経過すると死斑は容易には
>退色しない。初期の死斑は血管内の鬱血であるため圧迫により容易に
>消失するが、時間の経過とともに皮膚組織に血液の色素が深く浸透する
>ことが原因である。
〈略〉
>硫化物中毒が死因の場合、死斑は緑色を帯びる。

しかし、
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-35.html#comment788
のコピペ元の、2ちゃんねるのスレに書き込んでいる人たちの意見はまた違うかも。

まあ、そんな必死に死斑にこだわらなくても……というか、どこまでマジかわからないですが。<某スレ
トンデモない一行知識 |  2009年11月08日(日) 21:47 |  URL |  【コメント編集】

苦しまずに死ぬことができるかどうかは硫化水素の濃度で決まりますので
別のトイレ用洗剤と温泉の元でも大量に用意すれば楽に死ぬことができます。
ただ、普通に大量購入しようとすると警察に通報されます。
専門的な知識があれば楽に死ぬことができるけど中途半端な知識だと苦しむことになるってだけの話。

使用している薬品の種類、量、混合に使用した容器のサイズ、
場所を車の中としたことから判断するにこの写真の男性は専門知識があったのでしょう。

また、硫化水素で死んだ場合、体が緑色になる件ですが、
別に皮膚がきれいな緑色に変わるわけではありません。
人間が死ぬと血が流れなくなり下側に集まりあざのようになります。
いわゆる死斑と言う奴ですが、コレが黒味がかった緑色になります。
この写真の男性も服を脱がせれば背中やおしり、太ももの下側に黒緑の死斑が出ていると思われます。

死斑が緑になる理由は、血の中のヘモグロビンと硫化水素が反応して
硫化メトヘモグロビンになるからでコレが皮膚を通して見ると黒緑色に見えると言うわけです。
金平糖 |  2009年11月08日(日) 19:45 |  URL |  【コメント編集】

http://cscs.txstate.edu/icjs/downloads/Safety%20Alerts/DetergentSuicideCase.pdf

↑この PDF の写真をながめただけの印象で、ハズしていたら申し訳ありませんが、これはサンポールとムトウハップに相当するようなものを使ったのではなく、純度の高い (といってよいのか) 塩酸と石灰硫黄を、それも相当な量を入手して使用しているのではないでしょうか。

狭い車の中ということもあって、本文に引用した
http://www.qlife.jp/square/column/story249.html
でいうところの、「市販の洗剤を混ぜて発生する程度のガス」とは違って、「首尾よく短時間で即死するくらいの高濃度のガス」を発生させることに成功したケースではないかと。
トンデモない一行知識 |  2009年11月08日(日) 10:09 |  URL |  【コメント編集】

2009年5月13日、アメリカのアイダホ州エイダ郡ボイジで、29歳の男性が自動車内で「石灰硫黄合剤」と「塩酸」を混合し、発生した硫化水素を胸いっぱいに吸い込んで自殺した現場の写真がこちらです。遺体の写真もあります。

すごく・・・鮮明です・・・ 地元の保安官が撮影しました。
http://s02.megalodon.jp/2009-0917-2216-16/itteyosi.fortunecity.com/idahoH2S02.JPG
http://cscs.txstate.edu/icjs/downloads/Safety%20Alerts/DetergentSuicideCase.pdf

遺体は緑色にはなっていません。きれいなもんです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
死に顔も安らかです。歯を食いしばるなんてこともありません。暴れた形跡もありません。
 |  2009年11月08日(日) 02:26 |  URL |  【コメント編集】

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