2009.12.16 (Wed)
緑のカーネーションがワイルドに愛してやるぜと叫ぶ
『お父さんたちの好色広告』 P.104
×緑色のバラの花 ○緑色のカーネーションの花
昭和 29年の「奇譚クラブ」に載っていたという、「少年と紳士」という店の広告を紹介して
いる部分。その広告には「★しつとりとくつろげる」「★グリンムードの館」などと書かれて
いる。
(広告の文面では、「グリーンムード」ではなく「グリンムード」)。
唐沢俊一は、「シンボルマークが緑色のバラの花」と書いているけど、あれ、でも、山岸
凉子の漫画に『グリーン・カーネーション』ってあったよねえと思って調べてみたら……。
http://homepage2.nifty.com/weird~/douseilist.htm
>グリーン・カーネーション 山岸凉子
>集英社セブンティーン・コミックス「ゲッシング・ゲーム」
>ミシェル・デュトワのシリーズ第4話。エロティシズムあふれる男たちの物語。グリー
>ン・カーネーションはオスカー・ワイルドから。
http://unkar.jp/read/changi.2ch.net/gcomic/1205335352
>109 :花と名無しさん[sage]:2008/03/17(月) 00:47:30 ID:???0
>>>107 オスカー・ワイルドxアルフレッド・ダグラスのホモ投獄事件の小説>グリーン・
>カーネーション ひとつ勉強になったw
http://ja.wikipedia.org/wiki/オスカー・ワイルド
>1891年、16歳年下の文筆家、アルフレッド・ダグラス卿と親しくなった。並行して出版
>は活発で、この年パリで『サロメ』をフランス語で書いた。
>1895年(41歳)、息子を気遣う第9代クィンズベリー侯爵ジョン・ダグラス(John
>Douglas, 9th Marquess of Queensberry)と告訴を応酬して敗け、卑猥行為を咎めら
>れて投獄され、さらに破産を宣告された。翌年母を喪った。
http://britannia.cool.ne.jp/cinema/title/title-ri2.html
>『理想の結婚』 An Ideal Husband (1999)
>監督・脚本:Oliver Parker ・・・『オセロ』に続く監督第二作
>原作:Oscar Wildeが1895年に発表した戯曲"An Ideal Husband(理想の夫)"
〈略〉
>グリーン・カーネーション
>ゴーリング卿が胸に挿していた緑のカーネーションは、当時同性愛の暗喩として使わ
>れていた。もちろん作中のゴーリング卿は女性を愛する男だが、演じている俳優の
>Rupert Everettはゲイ。
>ちなみに、ワイルドと愛人のアルフレッド・ボジーをモデルにしたヒチンスによる小説
>(1894年刊)のタイトルが『ザ・グリーン・カーネーション』だった。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Green_Carnation
> The Green Carnation, first published anonymously in 1894, was a scandalous
> novel by Robert Hichens whose lead characters are closely based on Oscar Wilde
> and Lord Alfred Douglas - also known as 'Bosie', whom the author personally
> knew. It was an instant succès de scandale on both sides of the Atlantic.
http://www.lexscripta.com/articles/wilde7.html
> Wilde's trademark green carnation became one of the first symbols adopted by
> homosexual men to identify themselves, although latterly supplanted by the pink
> triangle (adapted from the distinctive markings used to identify homosexual
> prisoners in Nazi concentration camps), the rainbow pride flag, the lambda
> symbol, and, more recently, the red AIDS awareness ribbon.
つまり、「当時同性愛の暗喩として使われていた」のは、「緑のカーネーション」であり、
オスカー・ワイルドのトレードマークのようになったり、同性愛者のシンボルとして扱われ
ていたのも Green Carnation。さらに、オスカー・ワイルドと、アルフレッド・ダグラス卿
(Lord Alfred Douglas、'Bosie') との同性愛をモデルにして、Robert Hichens が書いた
小説の題名も『ザ・グリーン・カーネーション』 (The Green Carnation) という。ちなみに、
この小説は、http://www.gutenberg.org/etext/24499 で読むことができる (自分は
読んでないけど)。
「ああ、教養的。」などといえるのは、唐沢俊一の書いている文章ではなく、山岸凉子の
漫画であった――というオチといえるかも。だいたい、この『お父さんたちの好色広告』の
唐沢俊一の文章は、バラだカーネーションだという問題を抜きにしても、ヒドい悪文で、
教養がどうのこうのとよくいえるなって代物だし。
んで、「昔、ロンドンにあった同性愛者団体」の「シンボルマーク」が緑のカーネーションの
花だったのかどうかは、よくわからなかった。それが本当だとしても、唐沢俊一のいうよう
に、「緑色はホモの色」と、緑という色それ自体が同性愛に結びついて考えられていた
――現在でいえばレインボカラーのように?――かどうかは疑問に思う。
その他参考 URL:
- http://www.mensflair.com/style-advice/the-dandy-is-back.php
- http://www.rekihaku.ac.jp/kenkyuu/kenkyuusya/kojima/london_2.html
ついでに、緑のカーネーションの方は普通に実在しているようなんだけど (画像検索:
日本語と英語)、緑のバラ (画像検索: 日本語と英語) はどうなのかと気になったり。
淡い黄緑色っぽいものはわかるとして:
- http://blog.goo.ne.jp/rocky63/e/fd9e0327c3d863f5c4a6080ba423abe8
かなり「緑」という感じのものもあるようだし:
- http://blogs.dion.ne.jp/tabiji/archives/7216750.html
グリーンローズっていうもろ葉っぱみたいな色のもあるのね。
- http://sunflorist.no-blog.jp/sunflorist/2008/02/post_a5e6.html
ちなみに、前エントリーもそうなんだけど、タイトルは実はメンズナックルネタ……のつもり。
追記: 「★しつとりとした」と誤記していた (_ _); のを「★しつとりとくつろげる」に訂正。
追記 2: どうせまた「風俗」でスパムコメントあつかいされたんだろうなあ……で、
コメント欄のお返事をここに。
推測にしか過ぎませんが、「少年と紳士」の広告については、もしかして、
×「奇譚クラブ」 11月号 (昭和29年)、曙書房
○「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年)、文献資料刊行会
という話ではないかと疑いはじめている私です。
『お父さんたちの好色広告』 P.104 に「少年と紳士」の広告が載っているのですが、
その前後に引用されている広告は:
P.100 - 「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年) から「◎MS男性同好会(非営利)」
P.102 - 「奇譚クラブ」 11月号 (昭和29年) から「◎新作・マゾ・フォトについて◎」
P.103 - 「奇譚クラブ」 11月号 (昭和29年) から「☆代理部月報☆【今月の新報】」
P.105 - 「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年) から「ニューフォトのセクシードレス」
P.107 - 「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年) から「飛び出す!!ノーパンティショウー」
となっています。
そして、P.102 の広告は「春日ルミ嬢」と書いてあるし、P.103 の広告には「御注文は、
確実と迅速と鮮明豊富を誇る曙書房代理部へ」と書いてあるので、「奇譚クラブ」掲載
のものと考えてよいと思います。
しかし、P.104 の広告は、P.102 や P.103 のそれと比べると、文字もずっと鮮明だし、
文字がぎっしりという感じのレイアウトではないし、P.100 や P.105 の「風俗奇譚」の
広告と印象が近いのです。
追記 3: 順番が前後してしまったけど (_ _);、WOO さんが2ちゃんねるのスレの方に
書き込んでくださったのが、これ↓ (改行位置は変えています、すみません)
>199 :WOO:2009/12/19(土) 22:17:05
〈略〉
>他の年の11月号やライバル誌の「風俗草紙」(尤も、この雑誌は昭和29年10月号を
>最後に休刊しています)等も何冊か簡単にチェックしてみましたが、ありませんでした。
>違う時代の「奇譚クラブ」か別の雑誌と間違えている可能性が大です。可能性が高い
>のは「あまとりあ」あたりでしょうか。あの「アドニス会」創立が告知されたのも「あまとり
>あ」の前身(?)「人間探究」でした。
そして、コメント欄に書き込んでいただいたのが、これ↓
>「○○奇譚」は昭和35年創刊の雑誌ですので「まさか間違えないだろう」と思っていま
>したが、そういうことだったのですね。
結論 (?): 唐沢俊一相手に、「まさか間違えないだろう」は通用しにくい。
「グリーンムード」というのは、昔、ロンドンにあった同性愛者団体(かの
オスカー・ワイルドも会員だった)のシンボルマークが緑色のバラの花だった
ところから、緑色はホモの色、とされていたことによるのであります。ああ、
教養的。
×緑色のバラの花 ○緑色のカーネーションの花
昭和 29年の「奇譚クラブ」に載っていたという、「少年と紳士」という店の広告を紹介して
いる部分。その広告には「★しつとりとくつろげる」「★グリンムードの館」などと書かれて
いる。
(広告の文面では、「グリーンムード」ではなく「グリンムード」)。
唐沢俊一は、「シンボルマークが緑色のバラの花」と書いているけど、あれ、でも、山岸
凉子の漫画に『グリーン・カーネーション』ってあったよねえと思って調べてみたら……。
http://homepage2.nifty.com/weird~/douseilist.htm
>グリーン・カーネーション 山岸凉子
>集英社セブンティーン・コミックス「ゲッシング・ゲーム」
>ミシェル・デュトワのシリーズ第4話。エロティシズムあふれる男たちの物語。グリー
>ン・カーネーションはオスカー・ワイルドから。
http://unkar.jp/read/changi.2ch.net/gcomic/1205335352
>109 :花と名無しさん[sage]:2008/03/17(月) 00:47:30 ID:???0
>>>107 オスカー・ワイルドxアルフレッド・ダグラスのホモ投獄事件の小説>グリーン・
>カーネーション ひとつ勉強になったw
http://ja.wikipedia.org/wiki/オスカー・ワイルド
>1891年、16歳年下の文筆家、アルフレッド・ダグラス卿と親しくなった。並行して出版
>は活発で、この年パリで『サロメ』をフランス語で書いた。
>1895年(41歳)、息子を気遣う第9代クィンズベリー侯爵ジョン・ダグラス(John
>Douglas, 9th Marquess of Queensberry)と告訴を応酬して敗け、卑猥行為を咎めら
>れて投獄され、さらに破産を宣告された。翌年母を喪った。
http://britannia.cool.ne.jp/cinema/title/title-ri2.html
>『理想の結婚』 An Ideal Husband (1999)
>監督・脚本:Oliver Parker ・・・『オセロ』に続く監督第二作
>原作:Oscar Wildeが1895年に発表した戯曲"An Ideal Husband(理想の夫)"
〈略〉
>グリーン・カーネーション
>ゴーリング卿が胸に挿していた緑のカーネーションは、当時同性愛の暗喩として使わ
>れていた。もちろん作中のゴーリング卿は女性を愛する男だが、演じている俳優の
>Rupert Everettはゲイ。
>ちなみに、ワイルドと愛人のアルフレッド・ボジーをモデルにしたヒチンスによる小説
>(1894年刊)のタイトルが『ザ・グリーン・カーネーション』だった。
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Green_Carnation
> The Green Carnation, first published anonymously in 1894, was a scandalous
> novel by Robert Hichens whose lead characters are closely based on Oscar Wilde
> and Lord Alfred Douglas - also known as 'Bosie', whom the author personally
> knew. It was an instant succès de scandale on both sides of the Atlantic.
http://www.lexscripta.com/articles/wilde7.html
> Wilde's trademark green carnation became one of the first symbols adopted by
> homosexual men to identify themselves, although latterly supplanted by the pink
> triangle (adapted from the distinctive markings used to identify homosexual
> prisoners in Nazi concentration camps), the rainbow pride flag, the lambda
> symbol, and, more recently, the red AIDS awareness ribbon.
つまり、「当時同性愛の暗喩として使われていた」のは、「緑のカーネーション」であり、
オスカー・ワイルドのトレードマークのようになったり、同性愛者のシンボルとして扱われ
ていたのも Green Carnation。さらに、オスカー・ワイルドと、アルフレッド・ダグラス卿
(Lord Alfred Douglas、'Bosie') との同性愛をモデルにして、Robert Hichens が書いた
小説の題名も『ザ・グリーン・カーネーション』 (The Green Carnation) という。ちなみに、
この小説は、http://www.gutenberg.org/etext/24499 で読むことができる (自分は
読んでないけど)。
「ああ、教養的。」などといえるのは、唐沢俊一の書いている文章ではなく、山岸凉子の
漫画であった――というオチといえるかも。だいたい、この『お父さんたちの好色広告』の
唐沢俊一の文章は、バラだカーネーションだという問題を抜きにしても、ヒドい悪文で、
教養がどうのこうのとよくいえるなって代物だし。
んで、「昔、ロンドンにあった同性愛者団体」の「シンボルマーク」が緑のカーネーションの
花だったのかどうかは、よくわからなかった。それが本当だとしても、唐沢俊一のいうよう
に、「緑色はホモの色」と、緑という色それ自体が同性愛に結びついて考えられていた
――現在でいえばレインボカラーのように?――かどうかは疑問に思う。
その他参考 URL:
- http://www.mensflair.com/style-advice/the-dandy-is-back.php
- http://www.rekihaku.ac.jp/kenkyuu/kenkyuusya/kojima/london_2.html
ついでに、緑のカーネーションの方は普通に実在しているようなんだけど (画像検索:
日本語と英語)、緑のバラ (画像検索: 日本語と英語) はどうなのかと気になったり。
淡い黄緑色っぽいものはわかるとして:
- http://blog.goo.ne.jp/rocky63/e/fd9e0327c3d863f5c4a6080ba423abe8
かなり「緑」という感じのものもあるようだし:
- http://blogs.dion.ne.jp/tabiji/archives/7216750.html
グリーンローズっていうもろ葉っぱみたいな色のもあるのね。
- http://sunflorist.no-blog.jp/sunflorist/2008/02/post_a5e6.html
ちなみに、前エントリーもそうなんだけど、タイトルは実はメンズナックルネタ……のつもり。
追記: 「★しつとりとした」と誤記していた (_ _); のを「★しつとりとくつろげる」に訂正。
追記 2: どうせまた「風俗」でスパムコメントあつかいされたんだろうなあ……で、
コメント欄のお返事をここに。
推測にしか過ぎませんが、「少年と紳士」の広告については、もしかして、
×「奇譚クラブ」 11月号 (昭和29年)、曙書房
○「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年)、文献資料刊行会
という話ではないかと疑いはじめている私です。
『お父さんたちの好色広告』 P.104 に「少年と紳士」の広告が載っているのですが、
その前後に引用されている広告は:
P.100 - 「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年) から「◎MS男性同好会(非営利)」
P.102 - 「奇譚クラブ」 11月号 (昭和29年) から「◎新作・マゾ・フォトについて◎」
P.103 - 「奇譚クラブ」 11月号 (昭和29年) から「☆代理部月報☆【今月の新報】」
P.105 - 「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年) から「ニューフォトのセクシードレス」
P.107 - 「風俗奇譚」11月特別号 (昭和36年) から「飛び出す!!ノーパンティショウー」
となっています。
そして、P.102 の広告は「春日ルミ嬢」と書いてあるし、P.103 の広告には「御注文は、
確実と迅速と鮮明豊富を誇る曙書房代理部へ」と書いてあるので、「奇譚クラブ」掲載
のものと考えてよいと思います。
しかし、P.104 の広告は、P.102 や P.103 のそれと比べると、文字もずっと鮮明だし、
文字がぎっしりという感じのレイアウトではないし、P.100 や P.105 の「風俗奇譚」の
広告と印象が近いのです。
追記 3: 順番が前後してしまったけど (_ _);、WOO さんが2ちゃんねるのスレの方に
書き込んでくださったのが、これ↓ (改行位置は変えています、すみません)
>199 :WOO:2009/12/19(土) 22:17:05
〈略〉
>他の年の11月号やライバル誌の「風俗草紙」(尤も、この雑誌は昭和29年10月号を
>最後に休刊しています)等も何冊か簡単にチェックしてみましたが、ありませんでした。
>違う時代の「奇譚クラブ」か別の雑誌と間違えている可能性が大です。可能性が高い
>のは「あまとりあ」あたりでしょうか。あの「アドニス会」創立が告知されたのも「あまとり
>あ」の前身(?)「人間探究」でした。
そして、コメント欄に書き込んでいただいたのが、これ↓
>「○○奇譚」は昭和35年創刊の雑誌ですので「まさか間違えないだろう」と思っていま
>したが、そういうことだったのですね。
結論 (?): 唐沢俊一相手に、「まさか間違えないだろう」は通用しにくい。
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有難うございました。
「○○奇譚」は昭和35年創刊の雑誌ですので「まさか間違えないだろう」と思っていましたが、そういうことだったのですね。
「○○奇譚」は昭和35年創刊の雑誌ですので「まさか間違えないだろう」と思っていましたが、そういうことだったのですね。
WOO |
2009年12月19日(土) 23:14 | URL |
【コメント編集】
>WOO さん
どうもありがとうございます。(_ _)
そして、たいへんお手数をかけたうえに、FC2 のコメント欄の仕様がバカでご迷惑をかけて申し訳ありません。(_ _) (_ _);
# コメントは、Twitter でも受け付けようかと思っているのでよろしくです>皆様
http://twitter.com/baudrateRA
で、自分の書き込みも、スパムコメントと判定されましたので (怒)、すみませんが、「追記 2」の方を参照願います。すみません。
どうもありがとうございます。(_ _)
そして、たいへんお手数をかけたうえに、FC2 のコメント欄の仕様がバカでご迷惑をかけて申し訳ありません。(_ _) (_ _);
# コメントは、Twitter でも受け付けようかと思っているのでよろしくです>皆様
http://twitter.com/baudrateRA
で、自分の書き込みも、スパムコメントと判定されましたので (怒)、すみませんが、「追記 2」の方を参照願います。すみません。
「奇譚クラブ」昭和29年11月号を隈なくチェック(午前中に一回と先程も再確認)しましたが、そのような広告は確認できませんでした。通常の広告と違い読者通信等に組み込まれているのかもと思い、そちらも読んでみましたが、やはり発見できません。この頃は頁数も多く細かい文字がギッシリと詰まっていますので、見落としが絶対無いとは言い切れませんが、少なくとも罫囲みされた通常の広告で「少年と紳士」という店のものはありません。
WOO |
2009年12月19日(土) 22:05 | URL |
【コメント編集】
藤岡真 様
トンデモない一行知識 様
御返事有難うございます。
御手数をおかけしました。
何故か長めのコメントがスパム扱いさけてしまうので2回に分けて書込ませていただきますorz
トンデモない一行知識 様
御返事有難うございます。
御手数をおかけしました。
何故か長めのコメントがスパム扱いさけてしまうので2回に分けて書込ませていただきますorz
WOO |
2009年12月19日(土) 22:02 | URL |
【コメント編集】
>WOO さん
>私、その前後の年代の「奇譚クラブ」は全号コレクションしていますので、
うわ、すごいことをさらっと書かれているような……。
「少年と紳士 」の広告は、藤岡真さんの入力してくださった (ありがとうございます) 通りです。「奇譚クラブ」の何ページ目に書いてあるかという情報はありません。
下の方に、横書きで、「東京(■■)」、改行がはいって、「■■■■■」と、黒の横長の長方形で塗りつぶされた部分もあります。(「■■」の部分は実際には連続して塗られています。って、わかりにくくてすみません (_ _);)。
で、その部分は、「東京」と書いてあるので、住所が塗りつぶされているのかと思ったら、唐沢俊一によれば、「店の住所もないのは、この当時ゲイバーはひっそりと、世に知られず存在するものだったからでありましょう」なのですから、結構謎です。塗りつぶしたのが住所ではなく電話番号だったという可能性も考えましたが、電話番号を載せていたとすれば、「ひっそりと、世に知られず存在するものだったから」が成り立たなくなるような気がします。
>私、その前後の年代の「奇譚クラブ」は全号コレクションしていますので、
うわ、すごいことをさらっと書かれているような……。
「少年と紳士 」の広告は、藤岡真さんの入力してくださった (ありがとうございます) 通りです。「奇譚クラブ」の何ページ目に書いてあるかという情報はありません。
下の方に、横書きで、「東京(■■)」、改行がはいって、「■■■■■」と、黒の横長の長方形で塗りつぶされた部分もあります。(「■■」の部分は実際には連続して塗られています。って、わかりにくくてすみません (_ _);)。
で、その部分は、「東京」と書いてあるので、住所が塗りつぶされているのかと思ったら、唐沢俊一によれば、「店の住所もないのは、この当時ゲイバーはひっそりと、世に知られず存在するものだったからでありましょう」なのですから、結構謎です。塗りつぶしたのが住所ではなく電話番号だったという可能性も考えましたが、電話番号を載せていたとすれば、「ひっそりと、世に知られず存在するものだったから」が成り立たなくなるような気がします。
>WOOさん
29年の11月号です。
内容は
少年と紳士
★ホームバーのある
★デラックス美少年の苑
★しつとりくつろげる
★グリンムードの館
同性会員募集
由 貴
です。
29年の11月号です。
内容は
少年と紳士
★ホームバーのある
★デラックス美少年の苑
★しつとりくつろげる
★グリンムードの館
同性会員募集
由 貴
です。
>昭和 29年の「奇譚クラブ」に載っていたという、「少年と紳士」という店の広告
「奇譚クラブ」は大阪の出版社から発行されていた雑誌で、普通の雑誌のように他社の広告を掲載して広告収入を得るということを殆どしていなかったんですがねぇ…
まだカストリ雑誌だった頃は表4(裏表紙)に全面広告を載せていますし、昭和27年頃までは誌面の片隅に小さな広告が発見できたりするのですが。
昭和29年頃の「奇譚クラブ」をざっと眺めてみても、広告は自社の出版物の宣伝以外見当たらないような…?
『お父さんたちの好色広告』には、その広告自体が転載されているのでしょうか? また、昭和29年の何月号か何頁目か等の情報は記されていますか?
私、その前後の年代の「奇譚クラブ」は全号コレクションしていますので、チェックすることは可能なのですが。
「奇譚クラブ」は大阪の出版社から発行されていた雑誌で、普通の雑誌のように他社の広告を掲載して広告収入を得るということを殆どしていなかったんですがねぇ…
まだカストリ雑誌だった頃は表4(裏表紙)に全面広告を載せていますし、昭和27年頃までは誌面の片隅に小さな広告が発見できたりするのですが。
昭和29年頃の「奇譚クラブ」をざっと眺めてみても、広告は自社の出版物の宣伝以外見当たらないような…?
『お父さんたちの好色広告』には、その広告自体が転載されているのでしょうか? また、昭和29年の何月号か何頁目か等の情報は記されていますか?
私、その前後の年代の「奇譚クラブ」は全号コレクションしていますので、チェックすることは可能なのですが。
WOO |
2009年12月18日(金) 10:08 | URL |
【コメント編集】
確かに『お父さんたちの好色広告』は、『嘘八百』の「あからさまなパクリ」でもあり、無惨な劣化コピーでもあり、ですね。せめて唐沢俊一の書く文章の文字数をもうちょっと減らすくふうはできなかったものだろうかとも思います。いやマジで。
P.236 の「あとがきに代えて……」には、「これだけのエロ広告を集めるために、ムリョ数百冊のエロ本に眼を通したわけですが」と書かれていますが、これが本当だとして、200 ページ以上の本で、1 ページに 1 つくらいの広告が入っているような本を出すにあたって、「数百冊」というのはちょっと少ない気がします。一種類の週刊誌だけでも、2 年分で 100 冊になりますよね。
それに P.188 から P.201 は枝島善平という人の書いたものを無断転載しているだけだわ、P.203 以降の「関西ストリップの好色広告」などは、昭和 48 年の「週刊ファイト」の広告だけで 30 ページイカせているわで、いろいろとヒドいものです。
P.236 の「あとがきに代えて……」には、「これだけのエロ広告を集めるために、ムリョ数百冊のエロ本に眼を通したわけですが」と書かれていますが、これが本当だとして、200 ページ以上の本で、1 ページに 1 つくらいの広告が入っているような本を出すにあたって、「数百冊」というのはちょっと少ない気がします。一種類の週刊誌だけでも、2 年分で 100 冊になりますよね。
それに P.188 から P.201 は枝島善平という人の書いたものを無断転載しているだけだわ、P.203 以降の「関西ストリップの好色広告」などは、昭和 48 年の「週刊ファイト」の広告だけで 30 ページイカせているわで、いろいろとヒドいものです。
「お父さんたちの好色広告」 はぶんか社版のムックを私も持ってますが、文春ビジュアル文庫の「嘘八百」のあからさまなパクリですよね。
「嘘八百」は名著だと思いますが、「お父さん・・・」は中身も浅いし、文章は適当だし、手元にあった何冊かの雑誌だけで作ったやっつけ仕事のような気がします。
引用元が書かれてますから、調べりゃわかりますけどね・
「嘘八百」は名著だと思いますが、「お父さん・・・」は中身も浅いし、文章は適当だし、手元にあった何冊かの雑誌だけで作ったやっつけ仕事のような気がします。
引用元が書かれてますから、調べりゃわかりますけどね・
ハヤタ隊員 |
2009年12月17日(木) 10:39 | URL |
【コメント編集】
>メンズナックルのくだりで思いっきり吹いてしまいましたw
ありがとうございます。
http://twitter.com/y_kurihara/status/6632873545
から
http://www.geocities.jp/imrsamuwan/neta/datewaru/
http://twitter.com/mk_gaia_bot
とどんどん深みに……。w
プリンスはパープル・レインでしょうか。そういえば「紫の貴公子」なんて呼ばれていたっけ……などと思ったり。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000H1QRKY
>「紫の貴公子」プリンスが、困難に打ち勝ち、
ピンクの三角の方は、本文にも引用しました「pink triangle (adapted from the distinctive markings used to identify homosexual prisoners in Nazi concentration camps),」ですね。レインボーカラーは「rainbow pride flag」で。
http://en.wikipedia.org/wiki/Rainbow_flag
>漠然とゲイ全体を表すとは言い難いでしょう。
>色彩による象徴は文脈による所が大きいものと思われます。
そうですね。ただ、レインボーカラーについては、少し前に『王様の仕立て屋』で取り上げていたのが印象に残っていたので……。(←言い訳)
ありがとうございます。
http://twitter.com/y_kurihara/status/6632873545
から
http://www.geocities.jp/imrsamuwan/neta/datewaru/
http://twitter.com/mk_gaia_bot
とどんどん深みに……。w
プリンスはパープル・レインでしょうか。そういえば「紫の貴公子」なんて呼ばれていたっけ……などと思ったり。
http://www.amazon.co.jp/dp/B000H1QRKY
>「紫の貴公子」プリンスが、困難に打ち勝ち、
ピンクの三角の方は、本文にも引用しました「pink triangle (adapted from the distinctive markings used to identify homosexual prisoners in Nazi concentration camps),」ですね。レインボーカラーは「rainbow pride flag」で。
http://en.wikipedia.org/wiki/Rainbow_flag
>漠然とゲイ全体を表すとは言い難いでしょう。
>色彩による象徴は文脈による所が大きいものと思われます。
そうですね。ただ、レインボーカラーについては、少し前に『王様の仕立て屋』で取り上げていたのが印象に残っていたので……。(←言い訳)
メンズナックルのくだりで思いっきり吹いてしまいましたw
ゲイ全体を象徴するような色彩というものはおそらく存在しないでしょう。
エントリで触れておられるレインボーカラーも、ゲイリベレーションという政治的主張に強く結び付いていて、漠然とゲイ全体を表すとは言い難いでしょう。
また、ナチの強制収容所ではゲイの男性にはピンクの三角形の記章が付けられていたはずです。
あと(これはうろ覚えですが)プリンスの曲で紫色とゲイを結び付けたものもあったような。
何にせよ色彩による象徴は文脈による所が大きいものと思われます。
ゲイ全体を象徴するような色彩というものはおそらく存在しないでしょう。
エントリで触れておられるレインボーカラーも、ゲイリベレーションという政治的主張に強く結び付いていて、漠然とゲイ全体を表すとは言い難いでしょう。
また、ナチの強制収容所ではゲイの男性にはピンクの三角形の記章が付けられていたはずです。
あと(これはうろ覚えですが)プリンスの曲で紫色とゲイを結び付けたものもあったような。
何にせよ色彩による象徴は文脈による所が大きいものと思われます。
幻灯機 |
2009年12月17日(木) 01:16 | URL |
【コメント編集】
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件の広告が本当はどこに載っていたのかは別として、本文の「追記 3:」にも書かせていただきましたが、唐沢俊一相手に「まさか間違えないだろう」は裏切られることが多々あると思ってよいかと……。何度裏をかかれたか、わかりませんw