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2009.11.11 (Wed)

歌の文句ならば、消えない薔薇だったりするけど

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.36

 先日、覚醒剤中毒者で、それを利用されて取り引きの手先に使われ、
逮捕されて二年、刑務所暮らしをしていた女性と会って話を聞く機会が
あった。〈略〉
 幸い彼女は人の手を借りて更生に成功し、いまでは家族とのつながり
も復活して、実の弟さんの経営している店で元気に働いている。しかし、
彼女は覚醒剤をやっていたとき、逃げられないように、と背中に彫り物を
入れられた。それは一生、消えることはない……。


「逃げられないように、と背中に彫り物」とか、「それは一生、消えることはない」とか、
昔のおどろおどろしいタイプのレディコミに、たまにあったかなというストーリーではある
けど、『トンデモ一行知識の逆襲』が出たのは 2000年 9月。その時点での「先日」の
話なのに、刺青は「一生、消えることはない」の一言ですませているのには首をひねる。

暴力団から完全に縁を切るための、「手指の再生手術や刺青を消す手術」について
話題になったのは、暴対法の施行開始 (1992 年) から、そう年月の経っていない頃と
記憶しているのだけど……。

http://www1a.biglobe.ne.jp/boutsui/category/iken/center02.html
> 各都道府県にある暴追センターは、暴力団に関する相談を受ける駆け込み寺とし
>て、専門的知識経験を有する相談委員により様々な相談に応じている。離脱のため
>の交渉援助、脱退妨害の排除、離脱の意志を固めた者に対する採用面接等への同
>道等の支援をはじめ、転居費の貸付や、当面の食費、交通費など緊急の援助を必要
>とする場合には援助金を支給している。
> また、離脱者が手指の再生手術や刺青を消す手術等を受けるための指導も行って
>いる。


で、唐沢俊一といえば「あぁルナティックシアター」といえるくらい (?)、このお笑い劇団
での活動には非常に熱心だが (「あぁルナ掲示板 (ルナティック BBS) でのヒドい削除
も参照のこと)、その演劇祭には高須クリニックがスポンサーになっていたりする。

http://www.tobunken.com/news/news20090427134251.html
>ルナティック演劇祭、無事終了!
〈略〉
>スポンサーである高須クリニックのCMまでを芝居の中に取り込んでしまう


そして、その高須クリニックでも、「入れ墨除去」の治療はメニューに入っていたりする。

http://www.takasu.co.jp/about_operation/faq/otherope/22.html
>Q. タトゥー(刺青)を消したいのですが。背中にタトゥー(刺青/入れ墨)をいれていま
>したが、消すことはできますか?
>A. 黒色の部分はレーザー治療で比較的簡単に取れます。赤、青、黄等の色が入って
>いる場合、レーザーは効果がありません。色彩のついている所は皮膚の縫縮や、面
>積の広い場合は植皮等の手術で改善します。黒色の部分はレーザー治療で薄くして
>いくことができます。レーザーをあてたところは状態によりますが、回数は1回でもかな
>り薄くする事が出来る状態もあります。個人差が有りますがだいたい5~6回以上の通
>院が必要になるケースが多いです。入れ墨の除去は、状態によってはとても難しい治
>療ですから、医師と十分ご相談下さい。


まあ、高須クリニックがスポンサーといっても、それで美容ネタを積極的に収集・取材
するような唐沢俊一だったら、2007 年刊の『地上最強のムダ知識』で、「ボツリヌス菌を
直接注射
」とか、やらかしたりするはずもなく……。

まあ、刺青を消すには費用もかかるという (刺青を入れるときの 20 倍とか) し、完全に
綺麗に消すのは難しいケースもあるようだ。

http://www.loft-prj.co.jp/interview/0501/12.html
>川崎タツキ

>プロになるためには、ハードなトレーニングは当然として、どうしても背中の大きな刺青
>を消す必要がった。200万円の手術費はすべて友人・知人からのカンパで賄われた。
>古川、カズ、コウジもカンパ集めに尽力した。刺青は完全には消えなかったが、ジム
>の有澤会長の熱心な説得で、最初は難色を示した日本ボクシングコミッションもファン
>デーションを塗るという条件でプロデビューのOKを出した。


レーザー照射が有効なのは黒っぽい色の部分のみで、刺青の種類や面積によっては、
「皮膚の縫縮」、植皮などが必要となる。

http://ladys.tokyoisea.com/tattoo/index.html
>・単純切除術
>・分割切除術
>・削皮+術中レーザー術
>・切除+シート植皮術
>・切除+パッチ植皮術
>・切除+メッシュ植皮術


その他参考 URL:
- http://www.tt-c.jp/tattoo/TATTOO
- http://crutonpapa.at.webry.info/200901/article_140.html
- http://kirei.xsrv.jp/archives/cat3/post_93/

しかし、高額であるとか、困難であるというのは、現時点の技術では不可能ということ
とはイコールではないし……唐沢俊一のように「それは一生、消えることはない……」
の一言で終わりにするというのはダメでしょう、ということで。
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テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

09:29  |  『トンデモ一行知識の逆襲』間違い探し編 (138) +  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>通りすがりさん
>ねじさん

西洋風のタトゥーと和風の彫り物とでは、後者の方が消すのは大変ではないかと思います。本文にも書いたようにレーザー照射は黒っぽいところにしか有効ではなく、彫り物には「ぼかし」の技術も多用されているということもあり。

タトゥーでも、黒っぽくない部分に対応させるためには、一回または数回にわたって、該当個所を取り除いて縫い縮めては、周囲の皮膚が伸びてくるのをまつ必要があるようです。

それで対応できないほど面積が広かったりする場合は、多分植皮ということになるかと思います。で、本文に引用した、
http://ladys.tokyoisea.com/tattoo/index.html
>・切除+メッシュ植皮術
というのがあるので、背中全体だと範囲が広すぎるので対応できないということはないのではないかと、素人考えで思っています。

http://health.yahoo.co.jp/katei/dic/detail.html?head=%A4%E1&type=h&b=2
>メッシュ植皮 【めっしゅしょくひ】やけどや外傷における広範囲の皮膚欠損
>部位に網目上にした皮膚を移植する方法。網目状にすることにより、小さい
>皮膚片で広い範囲に移植でき、創の治りも早い。

そして、刺青を消すのにかかる費用は、彫るのにかかった費用の 20 倍相当というのが正しいとするならば、高額ではあるものの、よほどの大金持ちでなければ負担できないほど高額なものでもないと思います。

確かに、深く彫られたものほど、完全に元の状態に戻すのは難しいというのはあるでしょうが、唐沢俊一は、完全に戻すことは困難とか不可能と書いているのとは少々違って、刺青というものは「一生、消えることはない……」と、オヤジギャグならぬオヤジポエムをかましているだけなので、ガセ認定してよいのではないかと。

不幸にもケロイド状の痕が残ってしまったとしても、「やけどや外傷」の治療のあとと区別がつかないのなら、刺青としては「消えた」といってよいかとも思っていますし……。


で、本文には書かなかったけど、そういうのってどれだけあるんだろうと疑問に思ったのが、「逃げられないように、と背中に彫り物を入れられた」のくだり。

昔のレディコミとかでは、シャブ漬けにした性奴隷要員の背中に刺青を入れて逃げられないようにするという設定ならあったような気がしますが、「取り引きの手先」というだけで、そんなコストをかけるものかなあと思いました。

いやまあ、そんなのありえないといえるほどの材料を私がもっているわけではないのですが……。しかし、彫るのにかかった費用の 20 倍から推測すると、消すのが難しいものほど、彫るときに時間も費用もかけたものではないかと思います。で、ヤクザとはいえ (ヤクザだからこそ?) 彫り師への報酬をそうそうケチるわけにはいかないでしょうし、素人や安い彫り師だと消すのが大変なほど深く上手く (?) 彫れるかどうか疑問かなと思ったりしますし。本当に取材したのだとしたら、本当のことを嘘っぽく語る名人かなあとも思います。
トンデモない一行知識 |  2009年11月12日(木) 00:11 |  URL |  【コメント編集】

高須クリニックで洋彫りを切除した知人によると、上皮切除をして縫い縮める手術だったそうです。これなら大きさによっては和彫りでもいけそうな気がするのですが、背中全面だと難しいのかもしれませんね。でも不可能と言い切れるのかしら。
また、三叉神経からくる頭痛(うろ覚なので正確ではないかも)を軽減するためにボトックス注射も受けてずいぶんと楽になったようでした。

高須先生の対応が整形オタ的に可愛らしかったと聞いていただけに、スポンサーの件には複雑な思いがします。

ねじ |  2009年11月11日(水) 18:38 |  URL |  【コメント編集】

タトゥーでなく昔ながらの彫師が入れる入れ墨はレーザー照射でも簡単に消えないそうですよ。簡単に落ちないように染料に水銀を混ぜて太い針で時間をかけて入れるので梅毒にかかっても彫り物の部分だけできものができていない病理標本を見たことがあります。

もっとも唐沢商会の作品で以前みたのですが、情婦にヤクザが割り箸に焼き針で入れていたのですが、それじゃあ簡単に落ちちゃいます。
通りすがり |  2009年11月11日(水) 17:19 |  URL |  【コメント編集】

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