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2009.11.04 (Wed)

http://www.alcor.org/ くらいはチェックしておけばよかったのに

以下のエントリーの続きのようなもの
冷凍を例にすると唐沢俊一の史上最強の単細胞生物ぶりがよくわかる……?
不死にまつわる不思議な計算 (←題名負け)
おっしゃる通り『不死テクノロジー』を参照してみましたが?


『史上最強のムダ知識』 P.89

 現代の医学ではどうにもならない「死」も、未来には克服できるかもしれ
ない。それまで遺体を冷凍保存しておき、蘇生手段が発見されたら解凍
する、というのがこの会社の目的。
 現在、予約者は数百人、実際に保存中の人も数十人いる。予算はひとり
1450万円ほどだが、「頭部のみ」のコースなら600万円程度ですむ。
 未来には、頭部を他の肉体につなげて蘇生する技術もできる、という
希望的観測によるものだが、さて……?


×1450万円 ○1800万円
×600万円 ○960万円

上の数字は、1 ドル 120 円と計算しての費用。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211488497
>アメリカドルは1ドル=120円くらい
〈略〉
>回答日時:2007/5/3 18:40:03


「遺体を冷凍保存しておき、蘇生手段が発見されたら解凍する」という「この会社」とは、
「アルコー延命財団」をさす。この会社の価格設定では「冷凍保存のプロセスそのもの」
に「全身保存で約15万ドル、頭部のみの保存で約8万ドル」かかる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/アルコー延命財団
>人体を冷凍保存するには、本人が財団の登録メンバーとなり年会費を払う必要があ
>る。年会費は冷凍保存をした後(つまり死後)も払う必要があり、生命保険などを充て
>る者もいる。冷凍保存のプロセスそのものには全身保存で約15万ドル、頭部のみの
>保存で約8万ドルかかる。冷凍保存の費用に関しては、ライバル企業(団体)と目され
>るクライオニクス研究所は約2万8000ドルという価格を設定している。


http://www.alcor.org/FAQs/faq01.html#cost
> Q: How much does cryonics cost?
> A: Most people pay for cryonics with life insurance, and since the actual cost of
> that depends on your age and health, to find out your specific cost you would
> need to shop for life insurance. Alcor offers two options: for whole body
> preservation you would need a minimum policy of $150,000, and for
> neuropreservation you would need a minimum policy of $80,000.


$150,000 が「1450万円」になっているのは、1 ドルを約 96.7 円で計算したため――と
仮定するとしても、$80,000 が「600万円」になってしまっているのはおかしな話だ。

実は、WebArchive をたどってみてわかったんだけど、2004 年の 12 月頃までは、全身
保存が $120,000 で、頭部のみの保存が $50,000 になっていた。1 ドルを 120 円として
計算すると、1440 万円に 600 万円と、かなり近い値になる。

http://web.archive.org/web/20041210091258/http://www.alcor.org/FAQs/faq01.html
> Alcor offers two options: for whole body preservation you would need a minimum
> policy of $120,000, and for neuropreservation you would need a minimum policy
> of $50,000.


しかし、2005 年 2 月の時点ではもう、現在と同じ $150,000 の $80,000 となっている。
『史上最強のムダ知識』が 2007 年なので、これは使用したデータが古過ぎだろうという
ことで。

http://web.archive.org/web/20050207073719/http://alcor.org/FAQs/faq01.html
> Alcor offers two options: for whole body preservation you would need a minimum
> policy of $150,000, and for neuropreservation you would need a minimum policy
> of $80,000.



ついでにいえば、「頭部を他の肉体につなげて蘇生する技術もできる、という希望的観
測によるもの」という唐沢俊一のまとめ方も、ちょっとどうかと思う。全身に比べ頭部だけ
の方が「維持費がずっと安上がり」だし、死ぬほど (?) 痛んだ肉体は冷凍処置のみを
考えても手間がかかる。「体の他の部分にも、大切な情報があるにちがいない」という
信念がないかぎり、全身の冷凍を選ぶ理由がないという考え方もあるし、実際の冷凍
睡眠希望者の多くは、そのように考えるとのこと。

『不死テクノロジー』 P.172
>頭部だけの方が、維持費がずっと安上がりだからである。ソウル・ケントの説明による
>と、「全身を一つ入れるカプセルの中に、頭だけならおそらく二〇は入りますからな」と
>いうことである。


『不死テクノロジー』 P.191
> ボブは「ニューロ」志望ではなかった。脳だけではなく、体の他の部分にも、大切な
>情報があるにちがいないと思ったのか、(これはクライオニシストのあいだでも問題に
>なっている点だが)全身の冷凍を選んだのだ。こうなるとやや面倒な問題がもちあがっ
>た。この患者はもう二回も動脈バイパス手術を受けており、アルコーの連中が心臓の
>ところまでメスを進めてわかったように、心臓周囲はひどい状態だったのである。結局
>主要な構造だけ見分けるたのに、なんと三時間も解剖作業をするというありさまだった。


『不死テクノロジー』 P.195 ~ P.196
>ダーウィンはじめ「アルコー人」のほとんどは、「ニューロ」方式を選ぶ。正気なら誰も
>自分の使い古した体が欲しいなどと思う者はいないはずだ、と彼らは信じているのだ。


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