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2009.10.17 (Sat)

冷凍を例にすると唐沢俊一の史上最強の単細胞生物ぶりがよくわかる……?

『史上最強のムダ知識』 P.88

 生物の肉体を低温で保つと、細胞内の水分が凍ってしまい、膨張した氷
が細胞を破壊してしまう(冷凍マグロを解凍した時にしみ出る、赤い液体を
思い浮かべるといい)。
 この問題のために、SF小説のように人間を人工冬眠させる技術は、困難
だとされている(精子などの単細胞生物なら、現代でも冷凍保存できるが)。


「精子などの単細胞生物」……ええと、精子って「単細胞生物」だったんだろうか。確かに
そういうご意見もあるようだが。

http://caramel.2ch.net/wild/kako/1012/10128/1012887931.html
>史上最強の単細胞生物とは何か?

>10 名前: 投稿日: 02/02/05 23:57 ID:IHP8CJkH
>最強は俺の精子だ、ゴルア!
>って、精子って単細胞生物だよな。

>11 名前: 投稿日: 02/02/05 23:59 ID:IHP8CJkH
>最強は私の卵子です。ゴルア!
>って、卵子って単細胞生物ですよね。


まあ、うまくいえないけど、「運動能力を有した雄性生殖細胞」と「単細胞生物」という
のは、また別のものだと思う。

http://ja.wikipedia.org/wiki/単細胞生物
>単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)とは、1個の細胞だけからできている生物のこと。
>体が複数の細胞からできている多細胞生物に対する言葉である。原核生物と、原生
>生物に多く、菌類の一部にもその例がある。
>また、「細胞1個の単純な生き物」との意味で、難しい判断のできない人間を指して
>”あいつは単細胞だ”と表現する場合がある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/精子
>動物の精子は卵子に比べて小さく、運動能力を有した雄性生殖細胞である。精子の
>構造は、DNA のつまった頭部、ミトコンドリアの集合した中片部、さらに中心小体から
>伸びた軸糸からなる尾部から構成されている。中片部および尾部は、鞭毛構造をとっ
>ており、それを振動させることにより運動している。


http://maubeya.hp.infoseek.co.jp/tansaibou.html
> 単細胞生物として、ゾウリムシを考えてみましょう。ゾウリムシの体の中には様々な
>細胞小器官があります。 私達の口にあたる細胞口、そこから入ってきた食物を消化す
>る食胞、運動のための繊毛、水分調節のための(注:授業では「浸透圧調節」と言っ
>てます。ホームページに載せるために言い方を変えました)収縮胞、それから核は大
>核と小核にわかれています。ゾウリムシは時々ゾウリムシ同士で接合して、核の情報
>を交換して若返りをはかります。接合しないで分裂だけで増えようとしても、分裂回数
>には限界があるのですが接合すればその回数をリセットできるのです。それが若返
>り。接合の時互いに交換するのは小核です。つまり小核は私達の生殖細胞と似た核
>なのです。ゾウリムシはたった一つの細胞で生活しているわけですが、その細胞の中
>では私達の体と同じように様々な機能分担がおきているのです。



それと、「細胞内の水分が凍ってしまい、膨張した氷が細胞を破壊してしまう」ことが
心配なら、CAS 冷凍 (セルアライブシステム冷凍) にすればよいのではないかという
気もする。

http://town.rishiri.jp/download/H21-01gikai.pdf
>2.CAS冷凍の仕組み
> 従来の冷凍方法では、食品が周辺部位から冷凍されることにより、水が徐々に氷に
>変わるため、氷が結晶することによる体積の膨張により食品の細胞膜に傷を付けてし
>まう。解凍時に、この傷からドリップと言われる細胞内の栄養・水分・旨み成分が流れ
>出し、食品の味を落としていた。
> CAS冷凍の場合、水を瞬時に凍らせることで氷晶化を防ぎ、細胞膜を無傷に保つこ
>とを可能としている。食品を冷却しながら、磁場環境の中におきる微弱エネルギーを
>与えることで、細胞中の水分子を振動させ、過冷却状態を保ち、その後瞬時に冷凍さ
>せることにより細胞を壊さない。


http://ja.wikipedia.org/wiki/セルアライブシステム冷凍
>細胞を傷つけずに冷凍が可能なため、ティースバンクなどの医療の移植技術の分野
>でも応用されつつある。
>1997年に、株式会社アビーによって開発された。


この技術が開発されたのが 1997 年。唐沢俊一の『史上最強のムダ知識』は 2007 年。
それで最初に引用したような記述しかできなかったというのは、ちょっと情けないんじゃ
ないかなあ……と。

ちなみに、このCAS冷凍の話は、昨日コンビニで買った『いのち屋 エンマ』にも登場して
いたりした。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4537125063/
>脱獄ドクターいのち屋エンマ 3 (ニチブンコミックス) (コミック)
>富沢 順 (著)



さらに、それをおいておくにしても、「細胞内の水分が凍ってしまい、膨張した氷が細胞を
破壊」するから、精子のように「単細胞」なら「現代でも冷凍保存できる」という話にはなら
ないだろうというのがあって。

細胞膜を破壊したらまずいということならば、単細胞だろうが多細胞だろうが、まずいのは
同じだろう。実際、精子より大きくて水分の多い卵子は、冷凍保存が難しいとされてきて
いた。まあ、これも、『地上最強のムダ知識』の出版された 2007 年より前に、科学の
進歩により事情が変わってきたという話のようだ。

http://wiredvision.jp/archives/200407/2004070806.html
>これまでに凍結卵子から産まれた子供の数はおよそ100人で、そのほとんどが、イタ
>リアのボローニャの不妊治療の専門家グループが開発した優れた方法を使用してい
>る(エクステンド・ファーティリティ社もこの方法を採用している)。
〈略〉
> 精子の冷凍保存は比較的容易だが、卵子の冷凍保存ははるかに難しい。その主な
>理由は卵子が精子と比較して大きいことにある。イタリアの研究者たちは、卵子の中
>の水分を、不凍液のような役割をする液体で置き換えることにより、組織が固まって
>細胞が損傷を受ける事態を防ぐ方法を編み出した。



それと、金魚って多細胞だったよね……という疑問も頭から去らない。昔、液体窒素で
金魚を急速に凍らせて、水の中に戻したら生き返るという映像が、さかんにテレビなどで
流されていた覚えがある。そして唐沢俊一の年齢で、そんなのを見ていないってことは
ありえないはずなのだけど……。

http://www.hakodate.fm/~otobe-jh/tayori/H16/9.pdf
> ジャパン・エア・ガシズ株式会社函館営業所所長の「舘山 稔 様」の御教授,御協力
>で,液体窒素を使っての実験を行うことが出来ました。
> 液体窒素は,-196℃。植物の葉は,瞬時に凍り,少しの衝撃で粉々に。軟式テニ
>スのボールも凍って,落下させると,粉々に。なぜゴムボールが凍るか?それは,ゴ
>ムの原子が動けなくなって凍った状態になったとのこと。純度,99%のエチルアル
>コールも凍ってしまいました。さらに,金魚!生きた金魚を液体窒素へ入れると,瞬時
>に凍ります。落とせば金魚は粉々!しかし,水に戻したところ,また泳ぎ出したのです。


で、まあ、唐沢俊一は、このコーナーで「アルコー延命財団」について言及していくのだ
が、そういうことを論じるレベルにあるのかこいつ、って感じ。これについては、何かあっ
たら、別エントリーでやろうかと。

- http://ja.wikipedia.org/wiki/アルコー延命財団

おまけ (2003 年の話):
http://book.2ch.net/bizplus/kako/1049/10492/1049218605.html
>1 名前: ◆MUMUMUkopk @むむむφ ★ 投稿日: 03/04/02 02:36 ID:???
> あなたの亡くなったペットが生き返る日が来るかも――。山口大学農学部獣医
>学科の元教授、鈴木達行氏(家畜臨床繁殖学)らは4日、ペットの体細胞を冷凍
>保存する株式会社「フレンドセル研究所」を山口市内で設立する。同大でクローン
>技術が確立されれば、これと提携してクローンビジネスにも着手するという。所長に
>就任予定の鈴木氏は「ペットロス(ペットを失った悲しみ)を癒やす方法を求めて
>いる人は多く、市場は確実にある」と話している。

> 飼い主の依頼を受けた獣医師から、死亡前か死亡直後の犬や猫などのペットの
>体細胞や精子、卵子を郵送してもらい、マイナス196度の液体窒素で冷凍保存
>する。鈴木氏によると、細胞は約1000年生き続けるという。入会に10万円、
>保管料は5年間で5万円かかる。
>(中略)
> 研究所は資本金315万円で、山口大教員や獣医師、牧場経営者ら8人が
>出資。クローン技術の利用には、山口大が中心になってつくった会社で、大学の
>研究成果を民間企業に橋渡しする「山口ティー・エル・オー」が支援する。
>(以上、2003年4月2日のアサヒ・コムより一部引用―全文は引用元を参照)

>引用元: http://www.asahi.com/science/update/0401/002.html

>ペットビジネスとクローンビジネスの融合か。


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テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

19:55  |  分類なし (12) +  |  TB(0)  |  CM(5)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

>passerby さん
>「アルコール延命財団」
こちらはアレですね、酒は百薬の長という昔からの伝統療法にもとづき、アルコールで内臓全てを綺麗に消毒しましょうという。(←違います)

なお、養命酒は身体にいいんだなってことで、飲めば飲むほど効くのだろうと、一晩に一瓶空けたあげく、気持ち悪くなったぞどうしてくれるとマジで怒った人間なら、ごくごく身近にいたりします。

トンデモない一行知識 |  2009年10月18日(日) 17:42 |  URL |  【コメント編集】

アルコー延命財団を「アルコール延命財団」と一瞬空目してしまい、なるほどどんなに体を壊しても酒がやめられないアル中の唐沢先生でも長生きへの執着はあるんだなあ、とヘンな感心をしてしまいました。
passerby |  2009年10月18日(日) 12:11 |  URL |  【コメント編集】

●上を向いてアルコーよ

>藤岡真さん
遅ればせながら、ブログ開設おめでとうございます。(_ _)
うちのサイトのリンクにも追加させていただいています。

>「人工冬眠」と「冷凍」の区別

ああ、これについては、本文では、やさしく (?) スルーしてしまっていました。
SF に出てくるコールドスリープのうち、冷凍タイプを「人工冬眠」と訳するのはよくない、冷凍睡眠とでも訳するべきだとかいう議論は、昔聞いたような気はするのですが……。

http://ja.wikipedia.org/wiki/冬眠
>SF作品に登場する人工冬眠については、コールドスリープを参照。
>冬眠中は脈拍等が減少する。端的にいえばそれだけ寿命が長くなる
>とも考えられている。また、現在不治の病とされている患者に対し、
>冬眠に似た状態に保つことで、将来の医学に期待する方法も模索され
>ている。SFを題材にした小説で、良く登場する手法である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/コールドスリープ
>一般にコールドスリープには低温状態にして睡眠し時々覚醒するタイプ、
>冬眠タイプ、冷凍タイプがあると考えられる。


冷凍タイプといえば、ラリー・ニーヴンのコープシクルよね♪といいたいところですが、ググってもあまりそれ自体を説明するページが見つからなかったのを残念に思ったり。

- http://plaza.rakuten.co.jp/xb70a/diary/200811040000/
- http://slashdot.jp/comments.pl?sid=297569&threshold=1&commentsort=3&mode=thread&cid=866293


>通りすがりさん
そうなんですよねー。<五島勉のスパイ小説の冷凍描写につっこんでる

そして、こんなことも書いていたりします。

『トンデモ本の逆襲』 P.135
>(大いなる蛇足とは思うが肉体の低温保存 (クライオニクス) については
>エド・レジスの『不死テクノロジー』などを参照のこと。

1993 年に書かれた最先端科学の本を引き合いに出すのは、1966 年の単なる (?) スパイ小説の評としてはどうなのよという気もしますが、まあおいといて。

この本を読んだことが、『地上最強のムダ知識』で、「アルコー延命協会」を取り上げるようになったことになったのかも。

http://www.kousakusha.co.jp/DTL/fushi.html
>不死テクノロジー[詳細]
>■目次より
>マニア:世紀末のマッド・サイエンティストたち
>  冷凍か死か:アルコー延命協会
トンデモない一行知識 |  2009年10月18日(日) 00:55 |  URL |  【コメント編集】

トンデモ本の逆襲で五島勉のスパイ小説の冷凍描写につっこんでるですがね。>>唐沢俊一
通りすがり |  2009年10月17日(土) 22:01 |  URL |  【コメント編集】

 唐沢は「人工冬眠」と「冷凍」の区別がついてないようですね。
 当たり前なことですが、ヘビやカエルは冷凍状態で冬眠しているわけではありません。体温を低く保って新陳代謝を低下させ、エネルギー消費を減らしているだけです。だから、人間に応用することも可能です。
 金魚を液体窒素に入れて、直ぐに取り出すと、体表の水分が凍ってカチカチになります。金魚自体は凍っていません。したがって温水に放すと体表を覆った薄い氷が融けて泳ぎ回ります。中まで凍らせた場合、金魚は100%死にます。
藤岡真 |  2009年10月17日(土) 21:27 |  URL |  【コメント編集】

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