2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2009.10.17 (Sat)

ときどきは江戸の鹿野武左衛門のことも思い出してあげてください

『史上最強のムダ知識』 P.18

 落語の起源は、江戸時代中期、大阪の米沢彦八(初代)や京都の露の
五郎兵衛(初代)といった、上方の芸人が、道端で自作の噺を披露した
「辻咄」だとされている。


△落語の起源 ○落語家の祖

まあ間違いにはカウントしないけど、ごく短い記述の中に、微妙に引っかかる点がいくつか。

唐沢俊一はなぜか完全スルーしているけど、「落語の起源」という話で言及されることが
多いのは、『醒睡笑』という笑話集。著書は安楽庵策伝という人で、「策伝それがし小僧
の時より、耳にふれておもしろくをかしかりつる事を、反故の端にとめ置きたり」――と収
集した話をまとめたもので、後述の露の五郎兵衛が『醒睡笑』に由来する噺を多数採用
していたりするし、現代でも「子ほめ」をはじめとする『醒睡笑』を元にした噺はよく演じら
れていたりする。

この安楽庵策伝という人は僧侶であり、「説教高座で『落し噺』を実演した」とのこと。
職業が別にあったというせいか、「落語の祖」ではあっても、「落語家の祖」ではないと
一般には解釈されているようだ。

しかし、「落語家の祖」とか「現在の職業落語家の始まり」とかの意味で「落語の起源」と
書いているとしても、唐沢俊一のあげているのが、「大阪の米沢彦八(初代)や京都の
露の五郎兵衛(初代)」の 2 人のみというのも少々違和感があって。

通常は京都の露の五郎兵衛、大阪の米沢彦八に、江戸の鹿野武左衛門を加えた 3 人
を落語家の祖とするみたい。1 人だけをあげる場合は、「辻咄(つじばなし)を創始」した
とされる露の五郎兵衛がくることが多い。これに加えて、現代の落語の祖として明治時
代の三遊亭圓朝にも言及したりとか。

ちなみに鹿野武左衛門は、大阪出身だったのが江戸に下った人だそうで、「江戸落語の
祖」ともいわれている。「露の五郎兵衛と小咄の作品を競い合った『露鹿掛合咄』《つゆ
しかかけあいばなし》(元禄十年(1697))」という本も残されているそうで、辻咄創始の
露の五郎兵衛とは、もろ同時代人という感じ。江戸時代のコレラ騒動の際に「南天と梅
干の実が良く効くという風評」が流されたのを受け、別にそれで儲けたわけでもないよう
だが、風評の元凶のひとりのように扱われ島流しにされたりと、波瀾万丈の生涯 (?)。

また、唐沢俊一のいう「上方の芸人が、道端で自作の噺を披露」というのも間違いでは
ないだろうとは思いつつ、元祖の露の五郎兵衛などには、どれだけ自分が「芸人」だと
いう意識があったのかなあと思ったり。露の五郎兵衛は「元は日蓮宗の談義僧」であっ
たというし、還俗した後とはいえ、「寺社の縁日など人寄りの多い場所で辻談義《つじだ
んぎ》(辻ばなし)を演じて」いた彼の意識としては、安楽庵策伝の説教高座での「落とし
噺」の実演や辻説法などに近いものをやっていると思っていたのかも――などと想像。


http://ja.wikipedia.org/wiki/醒睡笑
>醒睡笑(せいすいしょう)は庶民の間に広く流行した話を集めた笑話集。著者は茶人
>や文人としても知られる京(京都)の僧侶、安楽庵策伝。8巻1,039話の話を収録して
>いる。「眠りを覚まして笑う」の意味で『醒睡笑』と命名された。
〈略〉
>『醒睡笑』は、後の咄本(はなしぼん)や落語に影響を与えた。例えば、初代露の五郎
>兵衛による『軽口露がはなし』(1691年、元禄4年)に記載された88話中、28話が『醒
>睡笑』に由来する噺である[1]。策伝が近世落語の祖と言われる所以である。現代でも
>『醒睡笑』に由来する子ほめをはじめ複数の落とし噺が演じられる。


http://daidogei.at.webry.info/200902/article_2.html
>現在も演じられる「子褒め」「牛褒め」「たらちね」等も、この本の噺を元に生まれた。

http://www.deston.net/rakugo/wagei02.html
>しかし、安楽庵策伝は説教高座で「落し噺」を実演したということで「落語」の祖と呼ば
>れるが、「落語家」の祖ではない。「落語の祖」と「落語家(噺家)の祖」とは違う。職業
>的な噺家(落語家)の出現は安楽庵策伝没後のことである。 落語が厳密な意味での
>大衆話芸となる基板を作ったものは、元禄時代(1688-1704)にあらわれた次の三人の
>噺家であった。


http://www.jah.ne.jp/~ishikawa/rakugo01.html
>落語の起源についてはいろいろな説がありますが一般的には戦国時代に武田信玄や
>豊臣秀吉などの戦国の武将の話し相手をした曾呂利新左衛門(そろりしんざえもん)
>などが書いた『御伽衆』(おとぎしゅう)という面白本や浄土宗の僧侶だった安楽庵策
>伝(あんらくあんさくでん)が元和九年(1623年)に完成した『醒睡笑』(せいすいしょう)
>という書物がその雛形と言われています。しかし実際には江戸時代になってから京
>都・江戸(東京)・浪花(大阪)の三都において人前で辻噺(つじばなし)という形で今
>の落とし噺のようなものをやったものが現在の職業落語家の始まりとされています。
>その中では大坂の米沢彦八、江戸の鹿野武左衛門、京都の露の五郎兵衛の三人の
>名前がよく知られています。


http://www.deston.net/rakugo/wagei02.html
>露の五郎兵衛
> まず京都に露の五郎兵衛《つゆのごろべえ》(1643-1703)が出て、祗園真葛が原、
>四条河原、北野天満宮その他、寺社の縁日など人寄りの多い場所で辻談義《つじだ
>んぎ》(辻ばなし)を演じて人気を集めた。聴衆を前にして落語を演じ、それによって収
>入を得るという職業噺家(プロの落語家)の原型は、実にこの人から始まったといえる。


http://ja.wikipedia.org/wiki/露の五郎兵衛
>初代 露の五郎兵衛(しょだい つゆの ごろべえ、1643年?(寛永20年)- 1703年秋?
>(元禄16年))は、江戸時代前期の上方噺家。京都の人で、元は日蓮宗の談義僧。
>還俗して辻咄(つじばなし)を創始し、京都の北野、四条河原、真葛が原やその他開
>帳場などで笑い咄、歌舞伎の物真似、判物演じた。故に京落語(上方落語)の祖とさ
>れる。号は雨洛。晩年に再び剃髪し、露休を号す。著書に『軽口露がはなし』『露新軽
>口ばなし』『露五郎兵衛新ばなし』などがある。


http://ja.wikipedia.org/wiki/米沢彦八
>初代 米沢 彦八(よねざわ ひこはち、生没年不詳)は、江戸時代(元禄から正徳)中期
>の上方の落語家。一部書籍では1714年(正徳4年)6月3日に興行先の名古屋で死去
>したとされている。本名は不明。豊笑堂と号す。
〈略〉
>上方落語の原型になったといわれる。そのため、初代露の五郎兵衛、鹿野武左衛門
>らと共に、「上方落語の始祖」や「落語家(落語)の祖」と呼ばれる。


http://www.deston.net/rakugo/wagei02.html
> 鹿野武左衛門は、上方から江戸へ下った人のようであり、露の五郎兵衛と小咄の作
>品を競い合った『露鹿掛合咄』《つゆしかかけあいばなし》(元禄十年(1697))という本
>も残されている。江戸における鹿野武左衛門は、長谷川町に住む塗師職人だったが
>三十歳ごろには塗師職をやめて純然たる噺家になっていたものと思われる。


http://ja.wikipedia.org/wiki/鹿野武左衛門
>鹿野 武左衛門(しかの ぶざえもん、1649年(慶安2年) - 1699年9月6日(元禄12年8
>月13日))は、江戸時代前期の落語家。江戸落語の祖、大坂出身、江戸の町で芝居
>小屋や風呂屋で身振り手振りでおもしろおかしく聴かせる「座敷仕方咄」を始めた。当
>時1693年(元禄6年)コレラが流行し1万数千人以上が死亡した、南天と梅干の実が
>良く効くという風評が広がり、めぐりめぐって鹿野はこの事件に連座して召し捕られ大
>島に流罪(島流し)になる。


http://ja.wikipedia.org/wiki/古典落語
>落語は、江戸時代、軽めの講談、辻咄(辻芸)として京都の露の五郎兵衛らによって
>創作され、明治時代になって三遊亭圓朝によって大成され、都市化、筆記化とともに
>大衆文化として花開いた。この時代までに骨格の出来上がった演目が、古典落語に
>相当する。


スポンサーサイト

テーマ : 感想 - ジャンル : 本・雑誌

18:37  |  その他の雑学本 派生トリビア編 (3) +  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://tondemonai2.blog114.fc2.com/tb.php/261-742befb2

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。