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2009.10.11 (Sun)

浮世絵などは世界に誇る文化ということでよいとしても……

裏モノ日記 2003年 12月 01日(月曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20031201000000.html

もともと、『社会派くんがゆく!』の村崎さんとの対談の中でも主張している
ように、私は元来、鎖国主義者なのだ。日本人に、世界各国と交渉して
伏魔殿的な国際情勢の中を渡り歩いていくことは無理というものである。
国際社会に出るなら大国の属国くらいしか道はない。それがイヤだ、日本
には日本のアイデンティティがある、というなら、鎖国が最も国民に似合った
方法だと思う。考えて見るがよろしい、日本が世界に誇る文化を築き得た
のは、その9割が鎖国時代においてではないか。国のアイデンティティ自体
が引きこもり系なのだ。国際社会に貢献しようとか、一員となろうなどという
オオソレタ野望は抱かない方が分に合っている国だと、もちろん韜晦と嫌味
が半分ではあるが、そのもう半分の頭で、これは半ばマジに考えているん
である。

http://s02.megalodon.jp/2009-1011-1252-24/www.tobunken.com/diary/diary20031201000000.html

「日本が世界に誇る文化を築き得たのは、その9割が鎖国時代においてではないか。」

2ちゃんねるのスレへの書き込みでも、「ええぇっ!?」と驚きの声があがったりしていた
(Read More 参照) 唐沢俊一の衝撃発言 (?)。唐沢俊一は「考えて見るがよろしい」とか
書いているが、考えれば考えるほど、それいくら何でも違うだろうと思えてくるのだが。

いや、まあ、日本は外交下手だし、コピーだけが上手といわれているが、鎖国していた
時代には独自に高度な文化を発達させていたんだから――という流れで、鎖国時代を
やたら持ち上げる論調というのは、何昔か前にはよく聞いたものではある。最近はあまり
いわれていないようなのは、日本が上手いのは物真似だけだとかいう自己批判自体が、
そんなに流行らなくなったからだろう。

しかし、日本はもう一回鎖国した方がよいんじゃないのという意見は平凡なものにすぎ
ないとしても、「日本が世界に誇る文化」の「その9割が鎖国時代において」という、悪い
意味で大胆かつ無茶苦茶な意見は、これまで見たおぼえがない。奈良や京都、鎌倉等
に残る文化財も、紫式部の『源氏物語』も、日本人ノーベル賞受賞者も、青色発光ダイ
オードも、手塚をはじめとするマンガやアニメーションの数々もすべて、残り1割に押し込
まなければいけないということになってしまうのだ。

逆にいえば、他の時代をあわせた 9 倍にもなる「日本が世界に誇る文化」が、江戸時代
に集中しているという主張でもあり、幻想を通り越して奇妙な妄想の域に達した、究極の
江戸時代賛美ともいうことができる。……この唐沢俊一が、一方では、「杉浦日向子など
の江戸楽園論に以前から疑問」だったから、「前近代幻想批判は非常に興味深く、痛快」
などと書いているのだから、たまらない。そもそも杉浦日奈子の「江戸楽園論」、「前近代
幻想」とかいうのも、唐沢俊一の脳内以外に存在しているかどうか疑問なんだけど。

http://www.tobunken.com/diary/diary20000317000000.html
>杉浦日向子などの江戸楽園論に以前から疑問を持っていた身なので、著者の前近代
>幻想批判は非常に興味深く、痛快にも感じる。


……で、まあ、「9割」というのは、唐沢俊一の妄想とスタージョンの法則との、不幸な
結婚によるものなんだろうなあ、きっと……。そのとき頭にあったのがパレートの法則
方だったら、8割ということになっていたんだろう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/スタージョンの法則
>「どんなものも、その90%はカス(crud)である」
または
>「どんなものでも9割はガラクタ(crap)だ。」


それと、これも2ちゃんねるのスレで批判されていた (Read More 参照)、唐沢俊一の
「アイデンティティ」という言葉の使い方について。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=アイデンティティ&stype=0&dtype=0
>アイデンティティー【identity】
>1 自己が環境や時間の変化にかかわらず、連続する同一のものであること。主体性。
> 自己同一性。「―の喪失」
>2 本人にまちがいないこと。また、身分証明。


http://ja.wikipedia.org/wiki/アイデンティティー
>同一性
>心理学でいう 自己同一性。
>共同体(地域・組織・集団など)への帰属意識。例として、コーポレートアイデンティ
>ティ、アイデンティティ政治など。


http://ja.wikipedia.org/wiki/自己同一性
>自己同一性(じこどういつせい、セルフ・アイデンティティ(Self Identity))とは、自分は
>何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に保持される概念。


http://ja.wikipedia.org/wiki/コーポレートアイデンティティ
>コーポレートアイデンティティ(Corporate Identity 略称:CI)は、企業がもつ特徴や理念
>を体系的に整理し、簡潔に表したもの。一般顧客からみて企業を識別できるような、そ
>の企業に特有のもの。また、これを外部に公開することでその企業の存在を広く認知
>させるマーケティング手法のこと。


http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/10minnw/024identity.html
>【言い換えたい場合は?】
>基本的には「あるものがそれとして存在すること」の意味を含むため、「同一性」「独自
>性」「一致」「身元」「本質」などに言い換えられます。


すぐ上で引用している言い換え候補の中の「本質」を使い、唐沢俊一のいう「国のアイデ
ンティティ自体が引きこもり系」を、「国の本質自体が引きこもり系」とでも言い換えれば、
文章としては一応成立するとは思うけど、それでも個人的には、唐沢俊一流の「アイデン
ティティ」には違和感をぬぐいきれない。たぶん、コーポレートアイデンティティの項目で
いう「特徴や理念」のうち、「理念」が抜け落ちて「特徴」だけになっていることや、自己同
一性でいう「何者であり、何をなすべきか」の、特に「何をなすべきか」の欠落、他者から
見ての識別や認知にどれだけ役に立つかの疑問とかが違和感の原因かと。

まあ、つまり、アイデンティティなんて書いたりしないで、単に「特徴」とでも書いた方が
よかったんじゃないの、ということで。


ついでに、「国際社会に貢献しようとか、一員となろうなどというオオソレタ野望」の「オオ
ソレタ」について、これは「大それた (だいそれた)」の間違いではないかと気になったのだ
けれど、「『だいそれた』がふつうの表現)」ではあるものの、「おおそれた」という言葉も
一応あるそうで。

http://blog.livedoor.jp/ruby_furigana/archives/50387225.html
>「おおそれた」ありました。失礼。
>だい-それた〔連体〕(標準や、あるべき状態から大きくはずれたの意)とんでもない。
>ふとどきな。どはずれた。おおそれた。
>おお-それた【大外】〔連体〕(標準から大きくはずれている意。「だいそれた」がふつう
>の表現)度がはずれた。とんでもない。
>おお-それもの【大外者・大逸者】〔名〕だいそれたもの。本来の有様からはなはだしく
>外れている者。
>(『日本国語大辞典』小学館。下線は引用者)
>※やはり、『日本国語大辞典』を見ておかないといけません。 


http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/116955/m0u/だいそれた/
>だいそれた 3 【大それた】
>(連体)
>常識や道理からは考えられないほど大きくはずれているさまをいう語。とんでもない。
>全く非常識な。おおそれた。「―望みを抱く」


それにしても、列挙されている意味をながめていると、唐沢俊一にかかったら、日本が
「国際社会に貢献しようとか、一員となろうなどという」それだけのことが、「大きくはずれ
ている」、「とんでもない」、「全く非常識な」ことになってしまうのか、とんでもないのは、
どっちだか――と思えてならない。国際社会をリードするとか世界 No.1 の国をめざすとか
いうならともかく、「国際社会に貢献しようとか、一員となろう」というのは、断固拒否する
方が難易度の高い、それこそ大それた話になるのでは。



More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1254452972/760-
-------
760 :無名草子さん:2009/10/09(金) 10:53:10
↓アイデンティティという言葉の濫用。
 共同体への帰属意識と自己同一性を混同するな。

http://www.tobunken.com/diary/diary20031201000000.html

763 :無名草子さん:2009/10/09(金) 11:18:01
>>760
その混用は、唐沢に限らずわりとよく
あるよ。二つの意味が重なってると
わかって使ってるならいいんだけど、
唐沢の場合、共同体への帰属意識=自己同一性
だと思い込んでるフシがあるからなあ。

764 :無名草子さん:2009/10/09(金) 11:44:40
唐沢は裏モノとか言ってる割に、お上に逆らわない&逆らう奴を罵るタイプだから。

765 :無名草子さん:2009/10/09(金) 11:57:06
「唐沢俊一のアイデンティティー」

あらためて文字に起こすと、凄いと言うか、寒いと言うか。

766 :無名草子さん:2009/10/09(金) 11:59:17
>考えて見るがよろしい、日本が世界に誇る文化を築き得たのは、
>その9割が鎖国時代においてではないか。


ええぇっ!?

767 :無名草子さん:2009/10/09(金) 12:03:33
>>766
それ、どこからの引用?
まさか、だからオタクは閉鎖的でもいいのだという「論」じゃあるまいな?

768 :無名草子さん:2009/10/09(金) 12:25:00
>>767
http://www.tobunken.com/diary/diary20031201000000.html

769 :無名草子さん:2009/10/09(金) 12:26:28
社会派くんだっけ?
日本はもう一度鎖国したほうがいいと言っていたのは

774 :無名草子さん:2009/10/09(金) 12:48:03
>>768
同じ日記の中に、高校時代に見たエヴァンゲリオンの影響で傷害か何か
やらかした男の事件が出てくるが、本当なのかね?
どうもテンテーの言うことってだけで、
疑ってかかる癖がついてしまっていけないんだが。
テンテーのことだから、その後、ことあるごとにこの
事件を持ち出していそうなものだけど?

777 :無名草子さん:2009/10/09(金) 12:54:32
>当然のことながらエヴァにも庵野氏にも何の責任もないが、しかしあのブーム当時、私が
>エヴァマニアの熱狂と視野狭窄をオウム信者に例えたとき、竹熊健太郎氏が“オウムは人を
>殺したが、エヴァは一人も傷つけていない”と反論してきたのを思い出した。傷つけてしまったなあ。


えーっと、エヴァを観たこと無いので正しい使い方かわからないけど、とりあえず。

あんたバカァ?

778 :無名草子さん:2009/10/09(金) 12:59:55
東文研日記は もう引っ込めたらどうでしようか

779 :無名草子さん:2009/10/09(金) 13:06:43
>>777
醤油1リットル飲んだら体に有害だから発売禁止にしろと言い出したのは唐沢さんですか?

783 :無名草子さん:2009/10/09(金) 13:29:27
http://www.tobunken.com/diary/diary20031201000000.html
>考えて見るがよろしい、日本が世界に誇る文化を築き得たのは、
>その9割が鎖国時代においてではないか。


当時の日本も完全に外交を絶っていたわけではなく、最近は「鎖国」という
概念自体疑問視する人もいるが、それはともかく…

最初に鎖国体制が布かれたのは江戸時代初期。
それ以前の日本には、今日世界に誇り得る日本文化のうち1割しか存在しなかったと言うのか?

どうも本気で言っているようだが…

784 :無名草子さん:2009/10/09(金) 13:32:21
>>783
学校で日本史を習っていない子の話をしてるんですね

785 :無名草子さん:2009/10/09(金) 13:34:50
>>777
>熱狂と視野狭窄

ブームってなんでもそんなもんじゃね?

786 :無名草子さん:2009/10/09(金) 13:54:30
>>778
はてなで※欄があるブログを書いてほしーなー

797 :無名草子さん:2009/10/09(金) 16:16:15
唐沢の言っている事って結局
宮崎がロリコンアニメやホラーを見ていたので犯罪を犯した
と叩いていた評論家とどこが違うの?

そもそも唐沢がオタクで商売を始めたキッカケが
「宮崎事件で迫害されたオタクのイメージ奪回」だったんじゃ
なかったけ?

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Comment

>猫遊軒猫八さん
ある時期の中国や北朝鮮となると、唐沢俊一のいう「世界各国と交渉して伏魔殿的な国際情勢の中を渡り歩いていく」能力または度胸が必要な気がします。

唐沢俊一は論外として、鎖国時代マンセーな人は和算やからくり人形などを評価する傾向があったようですが (自信なし)、鎖国すればそのような成果を必ずあげられるかという保証もなく……やはり取り残される可能性の方が大きいでしょうね。

>インターネットなど通信網が発展しているので思想統制としても意味がないし。

昔はラジオやテレビ、今はインターネットが思想統制の強力な敵かも。
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-253.html
に書いたようなことともからむのですが、考えてみれば面白いものをつくったというか、できてしまったというか。

>エレキテルや解体新書を唐沢俊一さんは知らないのかしら。

「天下御免」や「天下堂々」を見ていたら、それはまずありえないはずなんですが。森進一の『襟裳岬』が挿入歌になっていたりしました。NHK だから、北海道でも大丈夫……なはず。

http://fumio2004.cocolog-nifty.com/athome_blog/2004/12/nhk_.html
http://tv.2ch.net/natsudora/kako/1020/10202/1020251916.html

関連ガセビア:
http://tondemonai2.web.fc2.com/36.html
トンデモない一行知識 |  2009年10月12日(月) 03:29 |  URL |  【コメント編集】

●鎖国国家

 近代国家でも鎖国政策を布いてる国はありましたよ、アルバニアとかミャンマーですとか。ポル・ポト政権下の民主カンボジアも鎖国してましたし、文革時の中国や国民党独裁のころの中華民国(台湾)も一部の同盟国としか国交を樹立してませんでしたし、現在の北朝鮮も中国としか交易をしていないので事実上の鎖国状態ですね。
 近代では、文化の差がなくなりつつあるので国境をクローズして人や物が流れないとアっという間に最貧国になってしまいます。インターネットなど通信網が発展しているので思想統制としても意味がないし。
 それに江戸時代でも長崎からオランダや中国・朝鮮から海外の情報なんかが入ってきて、文化に影響を及ぼしましたよ……エレキテルや解体新書を唐沢俊一さんは知らないのかしら。
「智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ」と明治天皇も五箇条の御誓文は仰せになっています。鎖国すべしだなんて心の狭い人間が朝日新聞の書評委員だったなんて一体誰が推したんでしょ。
猫遊軒猫八 |  2009年10月11日(日) 23:56 |  URL |  【コメント編集】

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