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2009.10.04 (Sun)

悪い妻を持たなくても哲学者になれる

『史上最強のムダ知識』 P.153

 そもそも、プラトンという名前は、本名でなく、レスラーとしてのリングネーム
である。
 プラトンとは、ギリシャ語で「肩幅の広い男」という意味。彼のレスリングの
師匠であるアルゴスのアリストンが、体格のよかった彼のアダ名として付けた
のが、定着した。
 プラトンは、レスラーを辞めた後、文学者、政治家と転身を図るが、いずれも
大成せずに、最後に哲学に行き着いた。


最近、ぽつぽつとやっている、『超辞苑』とのネタかぶりのチェックの一環として。

『超辞苑』 P.234
>プラトン (BC427?-348) プラトンのもとの名はアリストクレスだった。しかし、彼は広い
>肩をしていたため、プラトンと呼ばれたのである。


ただし、今回のは、『超辞苑』からとったという可能性はあまりないだろうなと思っている。
引用した唐沢俊一の文章の二段落目は、Wikipedia の記述をコピペして、少し単語を入
れ替えるだけで、できあがり――なので。

http://ja.wikipedia.org/wiki/プラトン
>祖父の名前にちなみ「アリストクレス」と名付けられたが、体格が立派で肩幅が広かっ
>た(古希: πλατύς)ためレスリングの師匠であるアルゴスのアリストンにプラトンと
>呼ばれ、以降そのあだ名が定着した。


以下に引用する方は、書く人が異なると違った記述になるという例。「リングネーム」うん
ぬんのネタ元の可能性はあるかもしれない。唐沢俊一のように、「そもそも、〈略〉レス
ラーとしてのリングネーム」と断定してしまってはいないけど。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0799.html
> では、いささか意外な話から書いてみるが、もともとプラトンはレスラーだった。中学
>生くらいだったろう。イストミア祭の格闘技大会では2度の優勝を飾っている。勇躍、オ
>リンピアの祭典にも出場したが、ここでは負けつづけた。
> だから「幅広い」というギリシア語の意味と響きをもつ「プラトーン」という名も、おそら
>くはリングネームだった。きっと肩幅でも広かったせいだろう。


まあ、最初の段落と三段落目は、『90分でわかるプラトン』がネタ元という可能性の方が
高そう。

http://www.amazon.co.jp/review/R3QWTPLO4IKTAL
> プラトンは有名なプロレスラーであり、プラトンという名は実はリングネームだったと
>いう話には興味をそそられた


http://www.webook.tv/bn/1999/05/90_paul_strathern.html
>誕生したときの名前は「アリストクレス」。プラトンというのは、どうもリン
>グネームらしいのだ。

>政治家を多数輩出している高名な家系に生まれたプラトン、若い頃はレスラー
>で名を挙げたいと思ったとか。イストミア祭でのレスリング大会で二度も優勝
>したが、オリンピアの祭典(そう、あのオリンピックの原点だ。それに出場し
>たのだから、すごい)に出るも一度も栄冠を勝ち取ることはできなかったと
>言う。そして、その後は、悲劇を書いて文学界のスターになろうとするがこれも
>いまいち。「仕方がないから政治家にでもなろうかと思ったものの、最後に哲
>学でも試してみようと思い立ち、ソクラテスのところへ赴く。そこでソクラテ
>スに一目ぼれ・・・」といった次第だ。


で、ここまでは、「そもそも、〈略〉レスラーとしてのリングネーム」という記述の断定が
多少気になるくらいだったのだけど、唐沢俊一の文章は以下のように続く。

『史上最強のムダ知識』 P.153

 ちなみに、プラトニック・ラブという語は、プラトンに由来する。ただし、本来
は同性愛の意味である。
 プラトンは恐妻家で、同性愛に走っていたからだ。


プラトンが「男色者」だからって、「プラトニック・ラブ」は「本来は同性愛の意味」ということ
になってしまうものだろうか。激しく違うような気がするんだけど……。

http://ja.wikipedia.org/wiki/プラトニック・ラブ
>プラトニックとは「プラトン的な」という意味で、古代ギリシアの哲学者プラトンの名が冠
>されているが、プラトン自身が純潔を説いた訳ではなく、自身も男色者として終生「純
>潔」というわけではなかった。初発には、後述のように、イデアへ向かうプラトン的な
>愛、の意味だった。が、イデアへの愛は彼にとっての理想で、実態は男色の現実愛に
>あった。プラトンの時代にはパイデラスティアー(paiderastia, 少年愛)が一般的に見ら
>れた。プラトンは『饗宴』の中で、男色者として肉体(外見)に惹かれる愛よりも精神に
>惹かれる愛の方が優れており、更に優れているのは、特定の1人を愛すること(囚わ
>れた愛)よりも、美のイデアを愛することであると説いた。


上でいう「イデアへ向かうプラトン的な愛」、「精神に惹かれる愛」、「美のイデアを愛す
る」なんていうのは理想に過ぎない、「実態は男色の現実愛」なんだから、そちらを重視
という解釈……とか? 何かついていけないし、特についていきたいとも思えないけど。

参考 URL:
- http://typeangler.net/index.php?m=blog&eid=070bf163c1ee8dfa4e9e871c93b830fa94984a83
- http://www1.tcnet.ne.jp/sugi6693/bungei.htm
- http://d.hatena.ne.jp/mngnj/20090526/1243352182
- http://allabout.co.jp/relationship/homosexual/closeup/CU20051127A/index4.htm
- http://allabout.co.jp/relationship/homosexual/closeup/CU20051127A/index5.htm

で、まあ、プラトニック・ラブつまりプラトン的な愛については、上記の URL 等を見ている
と、単なる解釈の違いという気もしてくる (本当か?) ので、まだよい (?) として。

プラトンが「同性愛に走っていた」理由が、「プラトンは恐妻家」というのが、わからない。

ソクラテスだけでなく、プラトンも恐妻家だったというのだろうか。

『進化した猿たち 1』 P.154
>私は本屋に行って、名言集のたぐいを数冊買ってきた。結婚に関する章をのぞくと、
>むやみにたくさん並んでいる。
>「よい妻を持てば幸福者となるであろうし、悪い妻を持てば哲学者になるであろう」との
>ソクラテスの言葉から「耳の遠い夫と目の見えない妻という組み合わせは、いつでも
>しあわせな夫婦である」ということわざや「結婚とは自分で花輪のにおいをかげる葬式
>という無名氏の言葉まで、うじゃうじゃある。
> これらを熟読し検討したあげく、やがて私は結論を得た。要するに、よくわからない
>現象であり、たいしたことのない現象である。人類の極秘事項とし、宇宙人によけいな
>おしゃべりはしないよう注意するべきだと思う。
> しからば、このわけのわからぬことを、なぜみながやるのだろうか。


でも、「プラトン 恐妻家」でググっても、ソクラテスは恐妻家だったの、妻のクサンティッペ
がどうこうという話ばかりがヒットして、プラトンの話はみあたらない。そもそも、プラトンの
妻についての話自体が見つからなくて、彼に妻がいたかどうかも、よくわからなかった。

たぶんプラトンには妻がいなかったし (したがって恐妻家でもない)、いたとしても特に
誰もしられることなく、これといった逸話も伝わっていないという話。

http://answers.yahoo.com/question/index?qid=20070829073400AAgGEbK
> Who's name of Plato's wife???
> what do you know about Plato and his wife? Did you know the name of his wife?
> i want to know about her2 years ago
> Report Abuse Steve D

> Best Answer - Chosen by Asker
> Plato wasn't married. He was almost certainly gay (like many Athenians of his
> day), since he wrote about the idea that love between men is superior to love
> between a man and a woman. Many Athenian men had both wives and male lovers,
> but Plato had no wife.
> You may be thinking of the wife of Socrates, who was Plato's great teacher.
> (In fact, the only reason Plato is known today is that he wrote down what
> Socrates said.) Xanthippe was Socrates' wife. According to one source, she
> was "well-known as a shrew."


ついでにいえば、プラトンの子どもの話というのも見つからなかった。教育論については、
あれこれ述べている人なのだけど。

- http://contest2007.thinkquest.jp/tqj2007/90375/platon.html
- http://www.happycampus.co.jp/search/?kwd=プラトン+レポート&selectedTag=教育学
- http://www.answerbag.com/q_view/568642

追記: コメント欄でご指摘のあった「アルゴス」の件は私の削除し過ぎのミスです。
訂正しておきました。すみません……。

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Comment

>Ice さん
>「レスリングの師匠であるアルゴスが」

これは私のミスです。(大汗)
至急訂正しておきます。ご指摘、ありがとうございました。(_ _);
トンデモない一行知識 |  2009年10月04日(日) 20:18 |  URL |  【コメント編集】

「レスリングの師匠であるアルゴスが」というのもたぶん変だと思います。日本語、英語のウィキペディアでは、アルゴスのアリストンやAriston of Argosで、このアルゴスは地名ではないでしょうか(半島の都市名)。その場合、アリストンが、と言うことはあっても、アルゴスが、では、札幌の唐沢さんを、札幌と呼んでいるようなもので、「あずまんが大王」の大阪のような例外はありますが、普通は意味を成さないように思います。
Ice |  2009年10月04日(日) 19:46 |  URL |  【コメント編集】

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