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2009.02.18 (Wed)

蚊の目玉よりコウモリの糞の方がスープで飲むのには抵抗が……

『トンデモ一行知識の世界』 P.187

 江戸時代の第百科全書、『和漢三才図絵』に白内障など目の特効薬と
して記載されているのが“夜明砂”という薬。これはコウモリのフンを水洗
いして取る。そうすると、ほかのものは水に溶けて流れ、コウモリが食った
蚊の、目玉だけが残る。これを陰干しして服用する。一回分のクスリを
取るのに、三百匹分のコウモリのフンが必要である。おヒマな方は製造
してみるといい。


×『和漢三才図絵』 ○『和漢三才図会』

「薬」と「クスリ」の不統一は原文ママ。

まあ、「和漢三才図絵」で検索しようとすると、Google には「もしかして: 和漢三才図会」
と返されてしまうわけだが、2001年 03月 24日の日記でも、唐沢俊一は断固として (?)
間違えて、『和漢三才図絵』と書いている。

http://www.tobunken.com/diary/diary20010324000000.html

 棚の漢方材料を眺めていたら、“夜明砂”を発見、驚く。聞いたら、やはり
コウモリの糞。中にキラキラと鈍く光るものが混じっており、それがコウモリ
の食った蚊の目玉だという。これを洗って目玉だけ残し、スープにして食べ
ると目の病気にいいという、その話は『和漢三才図絵』などで読んで知って
いたが、てっきりジョークの一種か、あるいは古代にあったという馬鹿馬鹿
しい食べ物の例だとばかり思っていて、ホントウにあるとは思わなかった。


「ホントウにあるとは思わなかった」ものを、『トンデモ一行知識の世界』 (1998 年
の出版) に、偉そうに書いていたのかよっ、というのはおいといて。

地味に気になったのは、唐沢俊一の日記だと、“夜明砂”イコール「コウモリの糞の
ように読めること。『トンデモ一行知識の世界』の記述を読んだときには、糞を洗い
流した後に残る蚊の目玉の方が“夜明砂”という薬のように思えたんだけど。

さらに、下に引用する文章では、「蚊の目玉が入った瓶を見つけました」とか「消化
されなかった目玉を集めた物」ということになっているから、わけがわからなくなる。
日記では、「キラキラと鈍く光る」蚊の目玉が混じった「コウモリの糞」だったはずな
のに。

*「雑学王」目指してみよう むだを楽しむ心も大切 【大阪】*
2004.04.11 朝日新聞大阪朝刊 31頁 どくしゃ

 現代の情報収集といえばインターネットを発想しますが、唐沢さんのやり
方は 違います。

 「ネットは便利ですが、伝聞が多くてあまり使えません」

 そんな唐沢さんの情報収集術の一つは「歩く」。

 唐沢さんは自宅から1時間以内で行けるところを徹底して歩いたことがある
そ うです。東京渋谷区の地下商店街にある薬膳(やくぜん)料理店に入った
とこ ろ、蚊の目玉が入った瓶を見つけました。蚊を食べたコウモリのふんを
集めて水で洗い流し、消化されなかった目玉を集めた物で、スープにすると
眼病に効くのだそう。そんな料理の話は知っていましたが、実在したのには
驚いたそうです。


それにしても、「ネットは便利ですが、伝聞が多くてあまり使えません」ということを、
よりによって唐沢俊一がいっていたとは……本当にずっと「あまり使えません」 と
思っていてくれていたら、一般人のブログの文章を、ほぼ丸ごと 8 ページ分コピペして、
『新・UFO入門 日本人は、なぜUFOを見なくなったの』という新書に使うなんてこと
は起こらなかったかも……。

http://www.jarchive.org/temp/copyright2.html
>ネット上の文章の盗用問題:『新・UFO入門 日本人は、なぜUFOを見なくなった
>のか』(唐沢俊一著)を巡って


http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_3df8.html
>これは盗作とちゃうんかいっ・喧嘩上等篇

で、まあ、夜明砂の方に話を戻すと、中華料理には蚊の目玉のスープというものが
あってうんぬん――というのは、昔からときどき耳にする話ではある。下記に引用する
Wikipedia のいっている、開高健の『最後の晩餐』が強力なネタ元か。

http://ja.wikipedia.org/wiki/四川料理
>日本では例えば開高健の『最後の晩餐』など世界で最たる珍味は四川料理に「蚊
>の目玉のスープ」というものがあり、それはコウモリのたくさんいる洞窟で蚊を食べる
>コウモリの排泄物を採取し、それを水で洗うと眼玉だけは、固いキチン質なので消化
>されずに残っていて、それを集めてスープ仕立てとする。これが風味といいコリコリと
>した食感といい絶品だというだという説が流布している。この原料は漢方薬「夜明砂」
>(ヤメイシャ 中国古典には「蝙蝠屎也 食蚊 砂皆蚊眼 故治目疾」『本草備要』、「蝙
>蝠食蚊而眼不化 其屎為夜明砂」『醫方集解』、「夜明砂 是蚊被蝙蝠食後所化之糞
>蚊食人血 蝙蝠食蚊 故糞能去血」『血証論』とある)であり、その湯 (中華料理)には
>「夜明菜心湯」、「夜明谷精湯」などのことと推測される。


しかし、上の Wikipedia の記事からもリンクが張られているこれ↓によると、蚊の目玉
というのは嘘で、実は「小エビの目玉だそうだ」という話が。

http://www1.odn.ne.jp/seisin-an/wenzi.html
>「中国ではトンボを天鶏、ムカデを?蛆(しょくしょ)といって食べることが多いが、その
>中国の広東に、一風変った珍品中の珍品料理があって、しばしば食通の話題を集め
>る。それがすなわち「蚊の目玉のスープ」という代物である。蝙蝠は別名を「蚊喰い鳥」
>とよばれるほど蚊が大好物で常食にしている。従ってその糞の中には蚊の目玉がたく
>さんあるだろうと考え、そこからあみ出されたのがこの料理だという。この「目」と称する
>部分をスープに散りばめるとたいそう美味で珍しいことから、天下の珍味と称えたそう
>である。そもそも蚊の目玉は古来中国では「夜明砂」と名付け、老舗を誇る薬屋の看
>板に掲げられたというが、これは蚊や蝙蝠は夜明けでも目が見えるというので、夜盲
>症の薬にひっかけて薬屋の看板になったものである。しかし、実際には蚊の目玉など
>という代物があろうはずはなく、この料理はつくり話であって、スープに点々と浮く黒く
>微細な目玉はアミのような小さなエビの子である蝦子(ハアツー)の目玉なのである。
>だが、これを知って騙された、などと怒ってはいけない。昔から「目をむくより口を向け」
>(怒るより、よく説得すればもっとうまいものにありつけるかも知れない)という諺がある
>ではないか。」(『奇食珍食』小泉武夫 中央公論社)
〈略〉
>さて、肝腎の蝙蝠の糞である。上述の小泉さんも述べていたように、蝙蝠の糞は「夜明砂」
>といわれるらしい。清の時代に編まれた『本草備要』を調べてみると、あるある、「夜明砂」。
>その項を読んでみるとこうあった。「蝙蝠屎也。食蚊。砂皆蚊眼。故治目疾。」すなわち、
>夜明砂というのは蝙蝠の糞で、蝙蝠は蚊を食べる。砂のようなものは全部蚊の目玉だ、
>というのである。


これを読むと、夜明砂は蚊の目玉混じりのコウモリの糞か、それを洗い流して蚊の目玉だけを
集めたものなのかという、前述の疑問も解消。蚊の目玉だけでなく、コウモリの糞の方も目の
薬ということで。……その理由が「蚊や蝙蝠は夜明けでも目が見える」というのはちょっとアレ
だけど。

その他参考 URL:
- http://record.museum.kyushu-u.ac.jp/wakan/wakan-jin/page.html?style=b&part=21&no=19

More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1234619336/382-
-------
382 :1/2:2009/02/17(火) 12:08:00
*「雑学王」目指してみよう むだを楽しむ心も大切 【大阪】*
2004.04.11 朝日新聞大阪朝刊 31頁 どくしゃ

 生きていくうえで何の役にも立たないむだな知識を紹介するテレビ番組「トリ
ビアの泉」が相変わらず人気です。20%前後の安定した視聴率を稼ぎ、上位に
つけています。番組で取り上げられるような知識は、雑学といわれてきました。
ほかの人が知らない「とっておきの話」は会話を面白くし、人間関係を豊かにし
てくれます。テレビの前で「へぇー」とうなずくだけでなく、自分でそんな話を
探してみませんか。

 番組にアイデアを提供する「現代の雑学王」、評論家の唐沢俊一さん(45)
を訪ねました。

 現代の情報収集といえばインターネットを発想しますが、唐沢さんのやり方は
違います。

 「ネットは便利ですが、伝聞が多くてあまり使えません」

 そんな唐沢さんの情報収集術の一つは「歩く」。

 唐沢さんは自宅から1時間以内で行けるところを徹底して歩いたことがあるそ
うです。東京渋谷区の地下商店街にある薬膳(やくぜん)料理店に入ったとこ
ろ、蚊の目玉が入った瓶を見つけました。蚊を食べたコウモリのふんを集めて水
で洗い流し、消化されなかった目玉を集めた物で、スープにすると眼病に効くの
だそう。そんな料理の話は知っていましたが、実在したのには驚いたそうです。

383 :2/2:2009/02/17(火) 12:08:36
 メーンストリートから外れた裏通りや路地裏、雑貨屋や古美術品屋、寂れた温
泉街の演芸場など、人々の生活感のある場所が狙い目です。

 最大の情報源は古本だそうです。東京の古本街で週末にある古本市や、デパー
トでの季節ごとの古本市に足を運び、町中の古本屋をひたすら回ります。

 専門書もあなどれません。戦後すぐに出版された性に関する専門書は、縦書き
なのに文章が左から右へと書かれていました。著者の説明によると、漢字は「へ
ん」から「つくり」へと左から右へ書く。文章も改行するときは右上に行くのが
日本語として自然だと--。

 唐沢さんは「タイトルが無味乾燥な専門書や一読してつまらない本も、熟読す
ると意外な発見があることがあります。雑多な本が並ぶ古本屋はわくわくするほ
ど情報の宝庫です」と言います。こうして集めた4万冊で仕事場はいっぱいです。

 唐沢さんのノウハウをまとめると、(1)古本屋の本棚の隅っこに注目する。
世間が無関心な所に意外な発見がある(2)名著を読む。次に名著でない物を読
み、違う見方を学ぶ(3)目的地に行くまで道草をたっぷりと(4)人間への尽
きぬ関心は不可欠(5)情報が本物かは、足を運んで現場の空気を体感しないと
分からない。同時に、偽物を楽しむ心のゆとりも大切だ--となります。
(略)

 唐沢俊一 1958年生まれ、札幌市出身。東北薬科大学中退。古本からアニ
メ、B級映画など幅広い分野の評論を手がける。「トンデモ一行知識の世
界」(大和書房)、「古本マニア 雑学ノート」(ダイヤモンド社)など著書多数

384 :無名草子さん:2009/02/17(火) 12:11:15
さあ、便利だけど伝聞が多くてあまり使えないスレを使いこなそうか

389 :無名草子さん:2009/02/17(火) 12:24:44
>>382

>蚊を食べたコウモリのふんを集めて水で洗い流し、消化されなかった
>目玉を集めた物で、スープにすると眼病に効くのだそう。

この「蚊の目玉」の話、おれが最初に読んだのは筒井康隆の「私説博物誌」。
ただ、その時は筒井流の冗談だと理解していた。

で、今でも個人的には単なる与太話と思っている。
瓶詰めが実際に売られていたからといって、その中身が本物とは限らないわけだし。


390 :無名草子さん:2009/02/17(火) 12:28:12
>>387
また吹いたねぇオイ。

一万が二万、二万が四万て、お前は蝦蟇の油売りかっつーの。

391 :無名草子さん:2009/02/17(火) 12:28:36
>>389
「蚊の目玉のスープ」存在調査顛末記
ttp://www1.odn.ne.jp/seisin-an/wenzi.html

392 :無名草子さん:2009/02/17(火) 12:37:39
>>382 唐沢さん。いいこと書いてる。

 ・ネットは便利ですが、伝聞が多くてあまり使えない
 ・情報収集術の一つは「歩く」

ネットで安楽椅子探偵を趣味にしがちな人間にとっては耳が痛いな。
またネット上にある他人の文章を切り貼りコピペして
安易な原稿を仕上げてしまうライターさんも
雑学キングの言葉に耳を傾けよ
だよね。><

393 :無名草子さん:2009/02/17(火) 12:50:14
>>392
この唐沢さんはこちらのカラサーではない
平行世界のカラサワシュンイチさんなんですね。
わかります。

398 :無名草子さん:2009/02/17(火) 13:55:14
古本で所謂「奇書・珍本」を集めてたことあるけど、ガセや古い学説が多すぎ。
最新の専門書or複数のネット情報等を参考に検証してからでないと使えないよ。
その種の古書は、資料というより寧ろネタとして見るべき。

400 :無名草子さん:2009/02/17(火) 14:03:43
>>383
>  唐沢さんのノウハウをまとめると、(1)古本屋の本棚の隅っこに注目する。
>世間が無関心な所に意外な発見がある(2)名著を読む。次に名著でない物を読
>み、違う見方を学ぶ(3)目的地に行くまで道草をたっぷりと(4)人間への尽
>きぬ関心は不可欠(5)情報が本物かは、足を運んで現場の空気を体感しないと
>分からない。同時に、偽物を楽しむ心のゆとりも大切だ--となります。

ある意味楽しい人生だが、一般社会では確実に「仕事ができない奴」と看做されるな。

401 :無名草子さん:2009/02/17(火) 14:09:31
>>400
楽しそう。このスレでも見習おう!
(1)唐沢の本の隅ずみまで注目する。世間が無関心な所に意外な発見がある
(2)単著を読む。次に単著でない物を読み、違うライターのやり方を学ぶ
(3)真実を見極めるまで雑談をたっぷりと
(4)対象への尽きぬ関心は不可欠
(5)情報が本物かは、足を運んで現場の空気を体感しないと分からない。同時に、パクリ&ガセを楽しむ心のゆとりも大切だ


402 :無名草子さん:2009/02/17(火) 14:10:55
唐沢ってそんなに散歩してた?本のネタにするから黙ってるのかも知れ無いが、あんなに事細か
に色々日記に書いてるのに、散歩した事実はあまり書かれていないように感じるんだが。

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Comment

●美味なものギミィー

をを、なるほど。<見立て料理
エビでも蚊でも、目玉の味となると期待できそうもないですねー。もしかしたら、舌触りとか歯ごたえとかを楽しむものかもしれませんが、それよりはむしろ、コウモリの糞の中のほんの一握りの蚊の目玉というストーリーを楽しむもののような気が。
トンデモない一行知識 |  2009年02月19日(木) 23:49 |  URL |  【コメント編集】

エビの卵を蚊の目玉に見立てた見立て料理の一種
という解説を読んだことがありますが、ネット上には無い?ようですね。

エビの目玉なんて、ただ固いだけで味も何も無い訳ですし、蚊の目玉も同様に味があるとも思えませんから、まず美味ではないでしょう。
SS |  2009年02月18日(水) 23:12 |  URL |  【コメント編集】

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