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2009.07.25 (Sat)

キッコーするキリコ

裏モノ日記 2002年 09月 22日(火曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20020701000000.html

シュールリアリズム論となり、日本におけるシュールリアリズムアーティストで
大衆に受け入れられた人物は二人しかいない、SMの世界でそれをやった
中川彩子と、怪獣の世界でそれをやった成田亨だ、という持論を話すと
Aさん、そのククリでどこかでやりたい、と言う。そこから成田デザインも実は
SMが元になっているものがあるんじゃないかという話になる。例えばゴドラ
星人の網目模様は亀甲縛りだし、ギラドラスのモチーフは後ろ手に緊縛さ
れてひざまづかされている女性の姿だろう、などというヨタ話。


いくらヨタ話といっても、ちょっと酷過ぎな SM 怪獣談義。

ゴドラ星人の画像は、下記のブログなどで参照できる。

- http://pulog1.exblog.jp/3493026/

……もしかして脚の模様のことを、唐沢俊一は亀甲縛りだといっているのか、これが亀甲
縛りに見えるとはどういう目をしているのか、そもそも脚に亀甲縛りしてどうするのか――
などと思ってググってみたけど……。

http://fetish.costume.tv/smkouza/kouza03.html
>元々は米俵の縛り方に起因し、囚人の護送時になどに使われたそう。首に引っかける
>ように縄をかけたあと、身体の前後に縄目が回るようにかける形で、ところどころに縄
>が四角や六角の形をなすところが亀の甲羅の模様に見えるため、この名前が付いた
>らしい。


脚に亀の甲羅のような模様をつける縛り方は、結構捜したのだけど、見あたらなかった。
その代わり、世の中には、「誰でも簡単に亀甲縛りができるよう予め仕込まれた商品」
が存在するとか、絵に描いたようなムダ知識は得られたりしたが……。

- http://www.love-heaven.net/cargo/goodslist.cgi?in_kate=1845
- http://www.catsm.jp/tag/kikkousibari
〈以下略〉

ギラドラスは、http://bbs53.meiwasuisan.com/bbs/bin/read/tokusatsu/1239898318/
から http://bbs53.meiwasuisan.com/bbs/bin/img/tokusatsu/12398983180078.jpg
を参照できる。

成田亨オリジナル「甲狼」という題で、「ウルトラセブンに登場のギラドラスのNG版」も。
- http://www.mandarake.co.jp/information/2008/05/12/12utu03/index.html (魚拓)

……これから、どこをどうすれば、「後ろ手に緊縛されてひざまづかされている女性の姿」
が連想できるのか、理解できないし、したいとも思わない。これに比べれば、と学会が
ネタにしていたような、岩の模様を太古の人類の顔なんだと主張したり、何にでも SEX
の文字が見えるといったりする
トンデモさんの方が、まだ理解可能な気がする。

『受験で上京したばかりの高校生』が SM 緊縛画集にハマった様子」のエントリーに
引用した唐沢俊一の日記からは、受験で上京したばかりの高校生の頃から「SM緊縛
画集」にハマって古書集めにいそしむ唐沢俊一の姿 (勉強しろよ) が浮かびあがるわけ
だが、その画集の中の画家のひとりが中川彩子だったのが何かといけなかったのでは
ないか。

中川彩子は「シュールリアリズムアーティスト」の藤野一友の別名であったことから、
「シュールリアリズム」とは中川彩子の絵のようなもの→ 成田亨は「シュールリアリズム
アーティスト」→じゃあ成田亨の怪獣にも SM を連想させる要素があるに違いない――
といったような妙な回路が、唐沢俊一の脳内に構築されてしまっているような気がして
ならない。しかし、SM だとこじつけるにしても、もっと説得力のある例を出せなかったもの
かとも思うが、それができるようならもう唐沢俊一ではないのだろう。

で、唐沢俊一は「怪獣の世界でそれをやった成田亨」と、まるで成田亨が「シュールリア
リズムアーティスト」として怪獣をデザインしたかのようなことを書いているのだけど、これ
についても、かなり疑問が。

確かに、「シュルレアリスム(超現実主義)など、近現代のアート手法を大胆に採り入れ」
たとか、「シュルレアリスムの影響が指摘」とかいわれてはいる。しかし、同時に、シュル
レアリスム以外の要素が含まれていることも指摘されているわけで。(ピカソはキュビズ
ムだろうとも思うし)。

http://waga.nikkei.co.jp/enjoy/art.aspx?i=MMWAe5015004102007
> 成田さんがきちんとした美術的知識や技術を備えたアーティストであったことは怪獣
>の造形にも生かされている。例えば、「ウルトラマン」に登場する怪人「ダダ」の名前は
>前衛美術の運動「ダダイズム」に由来すると考えられる。全身を彩る白黒の縞模様に
>も前衛美術の影響がうかがえる。キュビズム(立体派)やシュルレアリスム(超現実主
>義)など、近現代のアート手法を大胆に採り入れた成田さんの試みは40年以上を経て
>美術館で展示されるにふさわしい「アート」として結実した。


http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%AE%C5%C4%B5%FC
>30年余り経った現在でも、特撮番組の分野で彼の怪獣デザインを超えるものはいまだ
>に現れていない。美術的にはマリノ・マリーニやペリクレ・ファッツィーニ?、ジャコモ・マ
>ンズー?らのイタリア彫刻、ジャコメッティやピカソらシュルレアリスムの影響が指摘さ
>れている。


唐沢俊一が成田亨を「シュールリアリズムアーティスト」と認定する理由は多分、怪獣
ブリトン――ここに引用の日記で、「ブ“レ”トンとは何か、ブレトンとは。」と大騒ぎしている
André Breton が名前の由来とされる――と、怪獣ダダ、ウルトラマンのデザインはキリコ
にヒントという俗説がもととなっていると思われる。

http://wiki.livedoor.jp/ebatan/d/%A5%D6%A5%EB%A5%C8%A5%F3
●命名の由来は20世紀初頭の仏シュルレアリスムの詩人アンドレ・ブルトンから。
>ご本人もまさか東洋の果て(日本)で自分の名が怪獣の名前に使用されるとは知る
>由もなかっただろう。


しかし、名前を使用したからという理由で、成田亨は怪獣の世界で「シュールリアリズ
ム」をやったと主張するとすれば、それはちょっと無茶な話で、じゃあ荒木飛呂彦は、
漫画 (『ジョジョの奇妙な冒険』) の世界でロックやプログレをやったということにしてよい
ということになりかねない。

ブルトンのような造形の怪獣を、他にもボコボコと生み出していたわけでもないし……。

ウルトラマンのデザインが、ジョルジョ・デ・キリコの作品をもとにしているものという説を
とるならば、かなり「シュールリアリズムアーティスト」っぽい印象になるが、成田亨は
「キリコにヒントを得て」ウルトラマンをデザインというのは、実相寺昭雄が著書でいって
いるものの、後に成田亨により激しく否定されている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ジョルジョ・デ・キリコ
>ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico, 1888年7月10日 - 1978年11月20日)は、
>20世紀イタリアの画家、彫刻家。形而上絵画の創始者で後のシュルレアリスム運動
>に多大な影響を与えた。
〈略〉
>ただ、キリコの作品のうち、1910年代の作品だけを評価するという姿勢は、アンドレ・
>ブルトンによる、 シュルレアリスムから見た評価の影響と思われるが、今日では、
>1910年代よりあとの時期の作品もまた、 おおむね評価されるにいたっている。


http://www.infosakyu.ne.jp/%7Eyamaken/sfxbooks/narita/narita.html#n5
> 実相寺昭雄、ウルトラマンのできるまで、筑摩書房、1988年1月28日・初版

> 美術監督だった成田亨さんに、ウルトラマンのデザインの基本をうかがったことがあ
>る。 「いろんなことを思いうかべてデザインを考えましたよ。でも、何枚かのスケッチを
>して、ぼくが基本にしたのはキリコの絵画にみられる卵形の顔とギリシア彫刻にみら
>れるアルカイック・スマイルの統合でしたね。「レッドマン」の段階では神話的なものが
>頭にあって、木に竹をついだようなスケッチになっていたのですが、シュール・レアリズ
>ムへの飛躍が肝心なんだ、とキリコにヒントを得て、いまみなさんが愛してくれてるウ
>ルトラマンのかたちを描いたのです」


引用元のサイトの人は、「もっとも、キリコにヒントを得たという部分については成田氏
自ら苦言を呈しておられるのですが…」と書いている。下に引用の成田亨の文章から
判断するに、実相寺のいう「シュール・レアリズムへの飛躍が肝心なんだ、と」の部分も、
信頼性はあまりないと判断するのが妥当では。

http://www.infosakyu.ne.jp/%7Eyamaken/sfxbooks/narita/narita.html#n4
>特撮と怪獣 わが造型美術、フィルムアート社、1996年1月10日・初版
> 「ウルトラマン」は、イタリアの画家のジョルジオ・デ・キリコの絵から着想を得ている
>とよくいわれていますが、それは違います。僕がキリコの名前を出したのは、円谷プロ
>を辞めて十五年して画集が出版されたときに書いたんです。要するにキリコのように単
>純だというだけの意味です。なんか一度キリコと言ったらみんなキリコ、キリコって言う
>んだけれども、例えば実相寺昭雄さんの本でも、僕がそういうことをしゃべったみたい
>な書き方になっているんだけれども、しゃべったことなんかないです。(中略)要する
>に、生命感のある単純さを求めたのです。キリコみたいにしようということではないです
>ね。その単純さの質はキリコと「ウルトラマン」では違うものです。


その他参考 URL:
- http://ja.wikipedia.org/wiki/成田亨
- http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/modules/kanko2/index.php?id=8
- http://www.aomori-museum.jp/ja/collection/narita/
- http://pulog1.exblog.jp/1415688/
- http://blogs.yahoo.co.jp/imaginerjp/32428177.html
- http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/rsfx/1208104354/

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Comment

>もしこれを縄と見立てたとしても、菱縄縛りです。

( ・∀・)つ〃∩ヘェーヘェーヘェー

下のリンクの方が、それっぽいですかしら。<菱縄縛り
http://www5f.biglobe.ne.jp/%7Ejuggrapper/uraten/smkoza3.htm
http://les.kir.jp/bokuhomo/column/sibari.html


もし脚全体 (腿のつけねから足首まで) を、亀甲縛りや菱縄縛りのようにするなら、両足をぴったり閉じ合わせるようにして縛るだろうとも思います。左右の脚が元気に別々に動いているゴドラ星人では、全然ダメ (?) でしょう。そもそも拘束されていませんし。

まだ網タイツの方が近い気がします。網の盛り上がり方は、むしろメロンっぽいですが。

トンデモない一行知識 |  2009年07月25日(土) 23:42 |  URL |  【コメント編集】

ゴドラ星人の模様だと、亀甲とは言えませんね。もしこれを縄と見立てたとしても、菱縄縛りです。
手足まで縛るというのは、それなりにありますが、手足を菱や亀甲にするのは出来ないこともないでしょうが、面倒なだけで、といって綺麗でもないので、あんまりしないんでないですかね。
  |  2009年07月25日(土) 22:36 |  URL |  【コメント編集】

こちらの古賀春江氏も、Wikipedia のシュルレアリスムの項に、日本の代表的なシュルレアリストとして挙げられている方ですね。

http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/041204.htm
>昭和初期、日本初のシュールレアリスム絵画と言われた作品、
>古賀春江・作『海』。
〈略〉
>なぜ古賀はこのようなモチーフを1枚のキャンバスに収めたの
>だろうか。ある研究者はこう語る。「描かれたモチーフから見ると、
>科学と自然の共生した理想的な世界として海を描いたのではない
>だろうか」と。

http://yugyofromhere.blog8.fc2.com/blog-entry-844.html
>とうとう春江の『サーカスの景』の前に来た。久しぶり。
>最初に見たのは誰かの本の表紙だったか。’92の東京近代美で
>回顧展があり、そのとき随分長く眺めた。 この絵の所有先・神奈川
>近代美でも見ている。

http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=178143
>窓外の化粧 そうがいのけしょう


>古賀も「日本におけるシュールリアリズムアーティストで大衆に
>受け入れられた人」

私もそういってよいと思うのですが、本日ゲットした『天使の緊縛』に書かれた唐沢俊一の序文を読むかぎりでは、彼のいう「ポピュラリティ」って、SM 雑誌一番ー! みたいな感じなのが頭痛いところで……。

トンデモない一行知識 |  2009年07月25日(土) 21:09 |  URL |  【コメント編集】

●海

 さらに、わたしの最初の長編『ゲッベルスの贈り物』の表紙絵は、古賀春江の「海」なんですが、古賀も「日本におけるシュールリアリズムアーティストで大衆に受け入れられた人」ではないのでしょうか。


http://blog.zoomzoomy.com/images/S0122001.jpg
藤岡真 |  2009年07月25日(土) 20:20 |  URL |  【コメント編集】

Wikipedia などには日本を代表するシュルレアリストと書かれているが、唐沢俊一には完全スルーされている福沢一郎氏ですね。氏の 1930 年代の作品にエレキングの原型が?

http://www.geocities.jp/fukuzmm/works.html

で、高山良策氏は福沢一郎氏のお弟子さんだったと。

それと、そういえば唐沢俊一のいう「日本におけるシュールリアリズムアーティストで」というのは、高山良策氏の方が違和感が少ないなと思いました。成田亨氏の方はシュルレアリスムしてなかったというわけではないですが。

また、成田亨氏と高山良策氏の共同作業は、

http://www.dnp.co.jp/museum/nmp/artscape/review-guide/0104/murata_hara4.html
>彫刻家がデザインしたものを画家が立体化していたわけだ。

といわれることが多いですが、

http://journal.mycom.co.jp/articles/2007/09/26/kaijyuu/001.html

を見ると、高山良策氏は彫刻も多く製作しているようでもあり。

その他いろいろ:
http://treca.hp.infoseek.co.jp/gultra2/gultra2.htm
http://books.google.com/books?id=B2efogZApP8C&pg=PA33&lpg=PA33

トンデモない一行知識 |  2009年07月25日(土) 20:07 |  URL |  【コメント編集】

●エレキング

成田亨のデザインを怪獣にしていた高山良策は、シュルレアリスムの画家福沢一郎の弟子です。福沢のこの絵を見て、エレキングを思い浮かべない人はいないでしょう。
http://www.gallerysugie.com/mtdocs/artlog/archives/images/04.05fukuzawa.jpg

藤岡真 |  2009年07月25日(土) 18:35 |  URL |  【コメント編集】

>金平糖さん

どうもです (_ _)。ご紹介いただいたサイトでギラドラスが載っているのは、ここですかしら。
http://www.ric-toy.ne.jp/item_giradoras.html

確かに、このグレーのソフビモデルだと、「後ろ手に緊縛されてひざまづかされている」というのも、わからないではないです。

http://www.cuties.co.jp/mc-collect/Giradoras.html
http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/s/?@0_mall/digitamin/cabinet/yimg8/b343.jpg
http://www.ne.jp/asahi/paopao/wonderland/genkeisi/oois570.jpg
http://kishikishi16.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_678/kishikishi16/E382AEE383A9E38389E383A9E382B902-14143.jpg

……ただ、そのぉ、同じ (?) M 奴隷でも、女性じゃなくて男性じゃね? という気もするのですが。

トンデモない一行知識 |  2009年07月25日(土) 17:17 |  URL |  【コメント編集】

ポーズや造形的なものとしてはこちらのサイトのものがわかりやすいと思います。

http://www.ric-toy.ne.jp/index.html

ボンテージっぽいムチムチ感が伝わってこないのが残念ですが
実写画像はセブンが邪魔でよく見えないものばかりでした。
まあ、セブンメインで撮るのが普通なので当然と言えば当然ですが

金平糖 |  2009年07月25日(土) 17:06 |  URL |  【コメント編集】

ゴドラ星人の亀甲縛りはさすがに無理がありすぎですが

ギラドラスが後ろ手に縛られた女性がひざまずかされてると言うのは
非常にそれっぽく見えます。
全身ラバーの拘束着でひざまずかされ鼻フックをかけられブタ鼻のアヘ顔のようになってます。

なかなかいい写真が見つからないのですが、
それっぽい写真が見つかったら書き込もうと思います。

まあ、唐沢はどちらも実物を知らずに伝聞で書いてるんだとは思いますけどね。
金平糖 |  2009年07月25日(土) 16:41 |  URL |  【コメント編集】

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