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2009.07.24 (Fri)

「受験で上京したばかりの高校生」が SM 緊縛画集にハマった様子

裏モノ日記 2002年 09月 22日(火曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20020701000000.html

シュールリアリズム論となり、日本におけるシュールリアリズムアーティストで
大衆に受け入れられた人物は二人しかいない、SMの世界でそれをやった
中川彩子と、怪獣の世界でそれをやった成田亨だ、という持論を話すと
Aさん、そのククリでどこかでやりたい、と言う。


「大衆に受け入れられた人物は二人しかいない」の「大衆」は、「唐沢俊一」に置き換え
れば意味が通るかなとも思ったが、たとえそうとしても、「つげ義春のねじ式」をスルー
しているのには少し首をひねる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/シュルレアリスム
>漫画界では、つげ義春のねじ式(1968年月刊『ガロ』6月増刊号に発表)によって初め
>てシュルレアリスム的表現の可能性が切り開かれ、漫画界のみならず多くの知識人、
>芸術家などに多大な影響を与えるとともに全共闘世代の圧倒的支持を得た。


唐沢俊一は、つげ義春のことを、唐沢商会の『脳天気教養図鑑』に登場させているし、
「とても変なまんが」でも言及していたりするのだが。

参考:
- http://www13.atwiki.jp/tondemo/pages/38.html

そして、中川彩子が「SMの世界で」やったこと、成田亨が「怪獣の世界で」やったこと
は、どれだけ「シュールリアリズムアーティスト」の面を打ち出していたものなのか、
彼らの作品はどれだけ「シュールリアリズム」として「大衆に受け入れられた」のかと
いう疑問が。

中川彩子 (=藤野一友) については、唐沢俊一自身が別の日の日記に、「シュールレア
リズムとSM画の二面性」などと、両者が別物であるかのように書いてしまっているし。

裏モノ日記 2002年 12月 30日 (月曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20021230000000.html

藤野一友&中川彩子画集のサイトでの評判のことなど。今さんは大変評
価に満足しているらしいが、私は、シュールレアリズムとSM画の二面性
に触れた、きちんとした美術関係者の言がまだ少ないのをちと、遺憾に
思っている。『週刊ポスト』に載った書評も、藤野の絵のことばかりで、
中川彩子には“あえて”触れていないでいる感じだったし。


『週刊ポスト』の書評がどのようなものかはわからないが、「藤野の絵のことばかり」が
取り上げられることが多いのは、唐沢俊一のいう「シュールレアリズムの画家、二科展
の鬼才」として有名なのは「藤野一友」の方であり、大衆にも、フィリップ・K・ディックの
三部作の表紙を描いた人として受け入れられているからでは。

参考:
- http://lapis.blog.so-net.ne.jp/2005-10-02
- http://www.amazon.co.jp/gp/product/images/4488696058/ref=dp_image_text_0?ie=UTF8&n=465392&s=books

そもそも、唐沢俊一のいう「藤野一友&中川彩子画集」 (『天使の緊縛』) って、表紙から
して、ディックの『聖なる侵入』と同じ絵を使っているし。

- http://www.amazon.co.jp/dp/4309265804

そして、今回引用する日記のうち、一番古い日付けのものが、これ。

裏モノ日記 2002年 04月 12日 (金曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20020412000000.html

 今回の河出は編集部からのお題は“澁澤龍彦と藤野一友”である。澁澤
の二十代からの親友、国文学者藤野岩友の息子でシュールレアリズムの
画家、二科展の鬼才と言われた彼が、実はSM雑誌で中川彩子という女性
名で怪筆をふるっていた。この両者の間の関係性について書いてくれませ
んか、と編集部が私に電話をかけてきたときには、ふむ、ついに、という
感じであった。実は私の古書コレクション中、最も古いもののひとつに中川
彩子の画集がある。と、言っても椋陽児や山田彬弘ら十人との合同画集
(SM緊縛画集)だが、中川彩子はその巻頭におかれ、点数も最も多く採
られている。この中川のシュールで非日本的でどこか人をくったユーモア
がある画風に魅せられたとき、私はまだ受験で上京したばかりの高校生
だった。さて、それからこの画家の他の絵が見たい、と勢い込んで古書店
めぐりが始まり、彼がイラストを描いている裏窓叢書の九十九十郎(千草
忠夫)の『悪魔術の塔』だの、『風俗草紙』だの『奇譚クラブ』だのといった
アブ雑誌類だのを買いあさり、結果、その系統の雑誌類のコレクションが
私の書庫にたまりはじめ、ついにまっとうな古書類を追い出し始めるに
至った。いわば中川彩子こそ、私の古書集めの原点、と言えるようなもの
なのだ。


「椋陽児や山田彬弘ら十人との合同画集(SM緊縛画集)」というのは、多分これ↓
- http://www.mandarake.co.jp/information/2008/12/06/21nkn12/index.html (魚拓)

もしも唐沢俊一が、「シュールリアリズムアーティスト」としての側面にも興味をだいたの
なら、「その系統の雑誌類」ばかりではなく、藤野一友名義の作品が掲載されている本も
また収集してもよかったのではないかと思うが、そんな様子はいっさいない。

ひたすら「中川彩子」名義のSM画ばかりに注目し集めていたからこそ、「中川彩子を
“この女の人“と言って」しまったりするんだろうなあという気も。

さらに同日の日記には:

ちょっとガックリとなったのは『東大オタク学講義』の私の授業がネットの
岡田さんのサイトにあるが、そこで私が中川彩子を“この女の人“と言って
いるようになっていること。あちゃあ。テープ起こしの際にそう聞こえていた
のか、会話を切り張りしているうちにこうなったか。単行本でも見逃してい
たのは不覚。これでは私が中川彩子マニアでございなどと主張しても面目
まるつぶれである。岡田さん、ここ、訂正しといてくれないかしら。


で、「わけわかんないのをいっぱい描いてる人です。この女の人は」というのが、現在でも
「岡田さんのサイト」には、しっかり残っている。

http://netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/otakusemi/No12.html

唐沢 怪奇幻想っぽいテイストで、頭から終わりまでアブノーマルな特集
ばかりです。これ見てもらえますか?(巻頭カラーイラストを開く)いきなり
女が縛られてますよね。これを描いてる中川彩子って人がほんといい味
出してるんですよ。トンデモ系のSMばかりでして、はるか雲の彼方まで
届くような高ーい柱に女が磔≦はりつけ≧になってるとか(笑)。もっと
すごい作品だと、デパートが並んでてその屋上のすべてに、アドバルーン
にくくりつけられた裸の女が浮かんでるとかいうのがあって、そういうわけ
わかんないのをいっぱい描いてる人です。この女の人は(笑)。

http://s03.megalodon.jp/2009-0724-2204-17/netcity.or.jp/OTAKU/okada/library/books/otakusemi/No12.html

また、上の文章にある「わけわかんないのをいっぱい描いてる」という言い方は、前の
エントリーに
書いた、唐沢俊一の語る「シュールリアリズム」は、無意味でばかばかしい
こととほぼ同義――という説を裏づけてもいるような。

(長くなったので、成田亨については別エントリーで)



More...

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1247675204/
-------
572 :無名草子さん:2009/07/21(火) 10:26:15
シュルレアリスムなんて誤記で地雷踏んでしまいそうな言葉使わずに、
ダダイズムって書いときゃ良かったのにね。
ウルトラマン世代を自称するならシュールよりダダの方が馴染みがあるだろうに。

573 :無名草子さん:2009/07/21(火) 10:28:41
2001年02月05日(月曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20010205000000.html
>私が十数年前、旧日仏文化センターで初めて観て驚喜した彼の『対話の
>可能性』は、当時のチェコスロヴァキア共産党中央委員会において
>“敬遠すべきものの見本”として扱われた、極めて政治色の強い作品で
>あるということだが、当時のわれわれ、いや、今ビデオで観ている日本の
>ファンも、これをそう受け取っていた人はいないだろう。単なる
>シュールリアリズムのナンセンスと思っていたはずだ。

2002年07月01日(月曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20020701000000.html
>シュールリアリズム論となり、日本におけるシュールリアリズムアーティストで
>大衆に受け入れられた人物は二人しかいない、SMの世界でそれをやった
>中川彩子と、怪獣の世界でそれをやった成田亨だ、という持論を話すと
>Aさん、そのククリでどこかでやりたい、と言う

574 :無名草子さん:2009/07/21(火) 10:33:10
>>573
ああ、浅い。恥ずかしい。

575 :無名草子さん:2009/07/21(火) 10:38:30
シュールリアリズム論となり、日本におけるシュールリアリズムアーティストで
大衆に受け入れられた人物は二人しかいない、お笑いの世界でそれをやった
「よゐこ」の 濱口優と有野晋哉だ、という持論を話すと
Aさん、その前に「ぞうさんのポット」がいましたよ、と言う

576 :無名草子さん:2009/07/21(火) 10:45:53
何でもワケワカランものをシュールだアートだっていうのも一種の厨だよねw

577 :無名草子さん:2009/07/21(火) 10:50:12
唐沢先生の文章も一種のシュールレアリズムなのか?


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