2017年06月 / 05月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫07月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2009.02.15 (Sun)

ははは、唐沢俊一先生、歯についてのハナシですか

『トンデモ一行知識の世界』 P.207 欄外

・大昔の人間の歯は、四十本もあった。歯の数はだんだん少なくなり、
 いまは三十二本。百万年後には二十本になる計算。


ええと、100 万年後には歯の数が 10 本減る「計算」ということは、10 万年ごとに 10 本
減っていったということで、80 万年くらい前には歯が 40 本だったということだろうか。

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2246770/1735580
> ホモ・アンテセッサーの化石は、1994年に近くのグラン・ドリナ遺跡(Gran Dolina)
>でいくつか見つかっている。この発見により、それまでの科学者たちが約50万年と
>想定していた人類の歴史は、80万年前までさかのぼった。


1994 年の発見が、1998 年刊の『トンデモ一行知識の世界』の記述に影響を与えたの
ならばよいんだけど、http://ja.wikipedia.org/wiki/ホモ・アンテセッサー にある化石の
写真 http://ja.wikipedia.org/wiki/ファイル:Homo_antecessor.jpg を見ると、これで歯が
40 本あったかどうかは、わかりそうもないのが困ったところ。

40 本から 20 本になるとしている資料は見つからなかったが、大昔は 36 本だった歯
が将来は 22 本になるとしている資料なら一応存在する。「百万年後には」とも「計算」
ともいっていないので、この部分は唐沢俊一がオリジナリティを発揮した劣化コピーだ
ろうけど。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1411840094?fr=rcmd_chie_detail
>人間の祖先のサルには歯が36本ありましたが、現在では32本、さらに未来では22
>本まで減るといわれます


http://web.archive.org/web/20071130141152/http://www.ycp.bz/sec/008.htm1
> 大昔の人類には歯が36本あった。だが、現代人の永久歯は32本。そして未来人は
>これが22本まで減ると考えられている。
> 大昔、歯は堅い食べ物を噛み砕くのに重要だった。しかし、料理して柔らかいものを
>食べるようになると、歯は役割をなくし、あごは小さくなり、歯の数も減ってきた。
> 今、いちばん奥歯の親知らずの生えない人が、日本人にも100人のうち38人いる。
>さらに、上あごの側切歯(前歯の隣の歯)が3人に1人の割合で小さくなっている。第二
>小臼歯(前歯から数えて5番目の歯)が小さい人もいる。
> 人間の歯は将来、親知らずがなくなって28本、上あごの側切歯がなくなって26本、
>第二小臼歯がなくなって22本になるだろう。


実は「大昔の人類には歯が36本」というのも怪しげな話で、人間に近いオランウータン
やチンパンジーの歯数は 32 本という。今の人間の歯も一応 32 本だけど、親知らずが
はえてこなかったり、そもそも歯の芽が存在しなかったりする人だと 28 本。

http://www.jda.or.jp/park/structure/index07_03.html
>オランウータンやチンパンジーの歯はヒトとほとんど同じだよ。顔までにているヒトもた
>まにいるけどね。歯の数は切歯2,犬歯1,小臼歯2,大臼歯 3 です。でもヒトのほう
>が少し進んでいて,第3大臼歯が退化してしまってはえてこない人もいますよ。


http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp:8080/dspace/bitstream/10191/5197/1/14_0003.pdf
>現代人の歯の数28本を縄文人の歯の数32本と比べた場合、縄文人の方が4本多い
>ということが分かります。我々の親知らずは、縄文人には一般的にあったわけですが、
>そういう形で現代人の歯の数が減ってきているということです(写真12)。それと歯の大
>きさも比べてみていただきたいと思います。


上の引用にも「歯の大きさ」とちらりと出てきているけど、歯の数があまり減っていない
のに、サルや原人と比べて小さくなった顎に歯がおさまっている (おさまりきれなくて
歯並びが悪くなることもあるようだけど) のは、歯のサイズが小さくなったせい。

http://www.geocities.jp/ryfxm457/sub2-3.html
>中期旧石器時代に活躍したネアンデルタール人の歯の特徴をみると,上顎切歯には
>シャベル型がよく発達し,歯の大きさも現代人よりはかなり大きい。TTS値(上下顎の
>中切歯から第2大臼歯までの歯冠近遠心径の平均値を合した値)で130mmくらいあ
>る。現代人の中でも歯が大きいアフリカ人やオーストラリア先住民,アメリカ先住民の
>歯の大きさは120mm前後であることからネアンデルタール人は彼らよりも一回り大き
>な歯をもっていたことになる。クロマニオン人の歯の大きさは現代白人とあまり変化は
>なく,おおよそ112mm前後であり現代日本人の歯の大きさの116mmと比較しても小さ
>な歯をしている。


ネアンデルタール人は現世人類の祖先じゃないぞという話は、まあおいといてください。

http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/PRI-QandA/QandA-top.html
>質問:ネアンデルタール人がホモ・サピエンスではないというのはどういう根拠からな
>のでしょうか?
>答え:解剖学的な特徴の違いが大きいからです。たとえば、ネアンデルター ル人の
>頭骨 を見ると、眼窩の上に非常によく発達した骨の隆起がひさし のように飛び出して
>いますし、その上の額の部分も現代人のように垂直 ではなく後方へかなり倒れ込ん
>でおり、脳頭蓋も低いのです。他にも、 鼻が大きく顔の中央部が前方に強く突出して
>いる、下あごのオトガイが ほとんどないなど、現代人と違う点が幾つも見られます。体
>の骨にも、 全体的に頑丈である事に加え、骨盤や肩甲骨などに、現代人とは異なる
>特徴が現れます。最近では、ネアンデルタール人の化石から取り出されたDNAの研究
>も、ネアンデルタール人が現代人とは数十万年前に分かれた系統である事を支持して
>います。(文責:國松 豊)

スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

13:13  |  『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編 (215) +  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://tondemonai2.blog114.fc2.com/tb.php/16-ff2f1a18

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。