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2009.06.20 (Sat)

唐沢俊一は栗本薫の夢をみるか

「裏モノ日記」 2009年 05月 27日(水曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20090527033059.html

在学中から評論・創作活動で注目され、卒業論文を恩師に激賞されて
文壇デビュー。やつぎばやに群像新人文学賞、江戸川乱歩賞、
吉川英治賞等を受賞して一躍時の人となり、音楽に演劇にラジオ
DJにと進出、マスコミの寵児となる……といった、ある意味
若い作家志望者があこがれるパターン、下手をすると妄想と
言われかねないほどの理想のパターンをここまで現実化した人も
滅多になく、いよいよそういう奴が同世代から出てきたか、
と、実は背中に冷汗がつたうような思いをした人は多かった はずだ。
〈略〉
20才というのは、モノカキを目指している者にとって、
そろそろ周囲が見え始め、“自分は天才ではない”ことに気づきはじめ、
しかしなお、それを認めたくなくてジタバタしている年齢であり、
どうやら自分より才能があるらしい若手の作家がぞろぞろと
文壇にデビューしはじめる時期で、毎日、新聞で文芸新人賞の
受賞記事を見る度に七転八倒している時期である。

http://s03.megalodon.jp/2009-0601-1206-23/www.tobunken.com/diary/diary20090527033059.html

「毎日、新聞で文芸新人賞の受賞記事を見る度に七転八倒」できるほどに、文学の
新人賞の数って多かったんだろうかというのは、おいといて。

参考:
- http://ja.wikipedia.org/wiki/文学賞の一覧

唐沢俊一が本気で自分の日記は栗本薫よりヒドくないと信じている可能性」の続き。
唐沢俊一が栗本薫の訃報について書いた日記のリンク先:
http://wagamamakorin.client.jp/kaorin.html
このページの作者が、6 月 16 日のブログに唐沢俊一についての文章をアップ。2ちゃん
ねるのスレで紹介された (Read More 参照) それを読んで何かいろいろ考えさせられた
りした。

そのブログのエントリーの題は、「唐沢俊一は栗本薫を読むべきだ」。

http://d.hatena.ne.jp/wagamamakorin/20090616
> 唐沢俊一の書いた栗本死去に関するテキストを読んだ。
>http://www.tobunken.com/diary/diary20090527033059.html
>http://www.shakaihakun.com/vol089/02.html
>地味で目立たず友達のいない子供が、クラス一の人気者をひがんでいるみたいで、
>しかもそれを中年になった今でも引きずっているみたいで、なんだかおかしい。
〈略〉
> 唐沢俊一は他人の文章(――というか、わたしの「苦い追想」)を斜め読みして知った
>ようなことを語るより前に、見栄や体裁を棄て、一度虚心で栗本薫の小説を読むとい
>い。栗本薫の小説にはたえず、そのような、なにも自らを表現できず、自らの求める生
>を生きることのできない、小さく愚かな、しかし一心に「輝きたい」と願う者たちの苦闘と
>悲しみが描かれていることに気づくはずだから。
〈略〉
>  ――ところで、なぜ彼が栗本薫を読んでいないと云い切れるかって?そんなのは簡単。
>> 村崎: 近年の写真を見たら、だいぶ太っていたよね。
>> 唐沢: あれは抗ガン剤の副作用で顔がむくんでたんじゃないかな
> デビュー作「ぼくらの時代」しか彼女の著作を読んでいない村崎百郎の質問への回
>答がこれ。栗本薫の激太りと抗癌剤治療は一切関係ない。彼女が太りだし(――しかも
>ヘンテコなメイクやファッションに凝りだし)たのは、90年代初頭、中島梓としてテレビに
>出ることがなくなってからのこと。それは文庫の折り返しの著者近影をみれば一発で
>わかる。これだけで少なくとも20年近く、彼は栗本薫・中島梓の作品は読まず、webサ
>イトなどで彼女の近況を知ろうともしなかったことは、確実だ。


この文章を読んで、虚をつかれた感じだった。唐沢俊一がこれまで「虚心で栗本薫の小
説を読む」ことがなかったというだけなら、ありそうな話だなと思える。しかし、「彼が栗本
薫を読んでいないと云い切れる」、「文庫の折り返しの著者近影」を目にすることもなく、
「webサイトなどで彼女の近況を知ろうともしなかった」とは……まさかと思う一方、そう
かもしれないとも思えてきて、現在混乱中w。

まさか……と思う理由は、唐沢俊一と栗本薫は、活動の場や趣味嗜好がかなりかぶっ
ていると思えるため。唐沢俊一は JUNE で『シークレット・レポート』という連載をもって
いたことがあるし (1997 年『トンデモ美少年の世界』に収録)、『SF マガジン』に連載を
もち早川書房から本を何冊か出していた時期もある。

早川書房関係:
「唐沢俊一編著」なんてことにした、あなたの方がゴロなのでは
『とても変なまんが』というより、とても変な早川書房……

彼女の小説をじっくり読むまでいくかどうかは別にしても、JUNE でも早川書房でも中心
的な存在だった栗本薫を、意識しないでいる方が難しいかと思うのだが……。それに
加えて、演劇への傾倒とか、唐沢俊一の愛読していたという『幻影城』での新人賞評論
部門佳作受賞とかもあるし。

『トンデモ一行知識の逆襲』 P.94

 れっきとした女性が男性を演じ、女性と恋を語る……それは単なる性倒錯
の魅力ではなく、日常から意識をジャンプさせるための条件なのである。
舞台の上に現実の美少年を登場させる中島梓(栗本薫)の芝居の評判が
悪いのも、そういう舞台空間というものに対する理解のなさが原因といえる
だろう。


(これ↑は難癖だろうというのは、「平凡な文章の中に混じる常識を飛び越えたトンデモな
世界?
」の方を参照のこと)。

http://moura.jp/liter/toukouran/035/index.html

 創刊から4年半。幾多の埋もれた異端の作品を発掘し、埋もれた作家
たちに再評価の光をあて、さらに、創刊の辞で“出来うれば”としていた
新人作家や評論家をデビューさせることもした(栗本薫や泡坂妻夫はこの
雑誌で世に出た作家である)末に、雑誌『幻影城』は休刊した。
〈略〉
 しかし、私は『幻影城』の熱心な読者であったけれども、実は一度もこの
雑誌の読者欄に投稿したことがない。人生を変えたほどの雑誌だったのに。
その当時、
「僕はいまに作家になるんだから、そのとき堂々とこの雑誌に作品を載せ
ればいい。それからでも遅くない」
 と思っていたのだ。その雑誌が、わずか4年半で消失するとは知らずに。



http://ja.wikipedia.org/wiki/栗本薫
>1976年(昭和51年) - 『都筑道夫の生活と推理』で第2回幻影城新人賞評論部門
>佳作を受賞。


しかし、唐沢俊一は栗本薫の本はほとんど読んでいないとするならば、いろいろと説明の
つくことも確かであって……。

日記に出てくる具体的な作品名は、『ぼくらの時代』と『小説道場』のみ。

前者については、百目鬼恭三郎がこれを「ミステリとして トリックがアンフェアであり、
彼女が受賞した理由は話題性のみに 過ぎない、と一刀両断していた」ため、「百目鬼
恭三郎を秘かに伏し拝んでいた」という話で、唐沢俊一自身がこれを読んでどう思った
かという記述はない。

『小説道場』については一応自分の意見として語っているが、「厳しくも愛情あふれる
指導の技術」、「理想を失わず、かつ現実の業界事情に則したその指導」と、具体性の
ない漠然とした褒め言葉で、これもまた実際に読んでなくても書けそうなことしか書いて
いないような……。

グインサーガをはじめとする数々の作品についての具体的な言及もなければ、「音楽に
演劇にラジオDJにと進出」とは書いていても、テレビの『象印クイズ ヒントでピント』の
レギュラー出演については記述しない。一般人には知るのが難しそうなディープなうわさ
話の暴露もない――と、書いていないことが多過ぎるようなのが個人的には気になる。

そもそも栗本薫について書いている唐沢俊一の文章自体が少なくて、自分が発掘できた
のは上で引用した 2 つの文章くらい。JUNE の連載をまとめた『トンデモ美少年の世界』
にも、これというのは見つからなかった。

唐沢俊一は栗本薫を読むべきだ」のエントリーを書いた人は、以下のようなことも書い
ている。

http://d.hatena.ne.jp/wagamamakorin/20090616
>「あんなに輝いていた栗本薫も、俺も、みんな同じだった、泥海を必死に泳ぐちっぽけ
>な人間だったんだ」
> そう気づいた時にはじめて唐沢俊一はつまらぬ剽窃を繰り返して自らを偽る行為か
>ら抜けだすことができるだろう。だから彼は絶対、栗本薫を読むべき人だ、と、わたし
>は勝手におもっているのである。


穿ち過ぎかもしれないけど、この人が「彼は絶対、栗本薫を読むべき人だ」と書いている
理由――これが、唐沢俊一は栗本薫を読まない理由、避ける理由ではないかと思ったりも
している。

……しかしなあ、気になり過ぎて避け続けていたにしても、本当に関心が薄かったに
しても、これはないんじゃないかとも思った。

http://www.tobunken.com/diary/diary20090527033059.html

死去の報を見て驚いた。56才。5つも離れていたのか。
同年齢か、離れても2つ3つだとばかり思っていた。


「いよいよそういう奴が同世代から出てきたか、 と、実は背中に冷汗がつたうような思い
をした」と書き、「またひとつ、青春の思い出だった存在がこの世を去った」などとも書いて
おいて、これ。

ついでにいえば、栗本薫は 1953年 2月生まれだそうだから、1958 年 9月生まれの唐沢
俊一からみると、学年は 6 つ上か。まあ、唐沢俊一の学年というのも謎が多いんだけど。




More...

http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1245039815/
-------
810 :無名草子さん:2009/06/17(水) 23:03:25
http://d.hatena.ne.jp/wagamamakorin/20090616
>唐沢俊一の書いた栗本死去に関するテキストを読んだ。
>地味で目立たず友達のいない子供が、クラス一の人気者をひがんでいるみたいで、
>しかもそれを中年になった今でも引きずっているみたいで、なんだかおかしい。
>唐沢俊一は他人の文章(――というか、わたしの「苦い追想」)を
>斜め読みして知ったようなことを語るより前に、見栄や体裁を棄て、
>一度虚心で栗本薫の小説を読むといい。

811 :無名草子さん:2009/06/17(水) 23:14:08
見事に唐沢、ぶった切られているなw
というか、唐沢は自分の中にない文章を書けば書くほど
その関係者に自分のダメさ加減を宣伝してまわっているような物だから
マジに1ヶ月でも2ヶ月でも、ネット断ち(mixi含む)をして
自分を見つめ直した方がいいと思う。


812 :無名草子さん:2009/06/17(水) 23:16:57
>>810
>――ところで、なぜ彼が栗本薫を読んでいないと云い切れるかって?そんなのは簡単。


はい、俊坊は読まずに批評文を書くので有名です。

814 :無名草子さん:2009/06/17(水) 23:20:19
> 村崎: 近年の写真を見たら、だいぶ太っていたよね。
> 唐沢: あれは抗ガン剤の副作用で顔がむくんでたんじゃないかな

糖尿で10キロ痩せたカラサーテンテーの洞察力は違いますね!



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