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2009.06.13 (Sat)

『ドナルド・ダックを読む』と捏造されるトンデモ

『トンデモ一行知識の世界』 P.165

 ウォルト・ディズニーのマンガが世界で売れているのは、アメリカ政府が
ひそかに後押ししているからである。あのマンガの中には必ず、アメリカ
帝国主義賛美のメッセージが含まれており、そのマンガを読んだ子供たち
の意識下に、拝金主義とアメリカへの従属を刷り込むのである。

 ……これは『ドナルド・ダックを読む』というタイトルで晶文社から出版され
ているチリ人A・ドルフマンとA・マテラールの共著の中にある陰謀論だ。
確かにディズニーのマンガの中にはアメリカ的生活が描かれているが、それ
はディズニーのマンガ作品の多くがアメリカを舞台にしているからにすぎない
のではないか、といった見方をこの本はとらない。すべてには深い深い裏の
アテコミがあるのだ。
 たとえば、ドナルド・ダックの甥っ子たちヒューイ・デューイ・ルーイの帽子
の色は、よく混同されて入れ替わったりする。単純な印刷ミス(何しろ三つ子
だから顔がソックリなのだ)によるものととるのがフツーだろうが、この本は
それを「キャラクターの個性を不鮮明なものにすることによって、読者である
子供を情緒不安定にする」陰謀であると推測するのである!


『ドナルド・ダックを読む』の共著者の名前は「マテラール」ではなく「マトゥラール」だぞ
というのは、「『ドナルド・ダックを読む』は本当にトンデモ本?」のエントリーの方で。

前のエントリーに「本の内容の要約も、唐沢俊一によるそれで正しいのかどうか不安に
なってきたり」と書いたけど……実際に『ドナルド・ダックを読む』を読んでみると見事に
その不安は的中していたという感じ。

「ウォルト・ディズニーのマンガが世界で売れている」という意味のことは序文に書かれ
ているが、「アメリカ政府がひそかに後押ししているから」だとは説明されていない。
……まさかとは思うが、以下の記述を唐沢俊一はそのように解釈したのだろうか。

『ドナルド・ダックを読む』 P.13
>いくつもの国で、ミッキー・マウスが、その時々の国民的英雄をもしのぐ人気をえて
>いることが報告されてきた。中央アメリカでは、AID[米国国際援助局]が製作した
>避妊具を導入するための映画のなかで、『ファンタジア』の登場人物たちが使われ
>ている。


「必ず、アメリカ帝国主義賛美のメッセージが含まれており」や、「子供たちの意識下
に、拝金主義とアメリカへの従属を刷り込む」も、用語の選択含めて、まとめとしては
どうかと思うし。特に、「必ず」とか「アメリカへの従属を刷り込む」とかは、唐沢俊一の
勝手な暴走っぽい。また、この本の著者は別に陰謀の「い」の字も出していないのだが、
唐沢俊一にはあっさりと「陰謀論だ」と断定されてしまう。

参考までに、以下に引用するのは、少なくても唐沢俊一のそれよりは、ずっとまともな
『ドナルド・ダックを読む』の要約と内容紹介である。

http://www.toyama-cmt.ac.jp/%7Ekanagawa/essay/tezuka.html
>ドルフマン&マトゥラールはマルクス主義や精神分析の観点からディズニーを読み込
>んだ。主人公たちには両親が不在で、子どもたちの世界から「性」が排除されていて、
>外部の権力(叔父さん)に律せられてしまう。大人:帝国、子ども:植民地というような
>図式も見られ、子どもは原住民と同じ扱いなのだ。また、拝金主義というか、ディズ
>ニーの世界では誰も労働せず、生産過程を排除してしまっていると考えた。この本の
>後書きにもあるように、ディズニーはこの本に対して訴訟を起こすことができなかった
>(ただ、彼らの参考にしていたドナルドのマンガはアメリカ版とは違っていた)。


http://semiprivate.cool.ne.jp/blog/archives/000326.html
>本のコンセプトを、大雑把に話すと
>----------------------------------------------
>「ドナルドダックやスクルージやらの行っている
> ディズニー話の冒険話ってのは要するに
>・何も知らない原住民の野蛮世界に行って
>・頭の悪い悪党と争いつつ
> (この悪党は正義の味方と同じ世界から来ている)
>・正義の味方が、悪党に勝利を収めて、
> 自分の世界に宝物を持ち帰る・持ち帰った宝物はドル(金貨)に
> 変換されて倉庫に蓄えられる。
> (宝物が持っていたはずの「原住民の歴史」は、
>  この時点で塗り潰される)
>というのが、基本ストーリーだ。違う?
>そういうアメリカのビジネスマンの考え方で
>子供を洗脳教育してんじゃねえの、お前等」
>----------------------------------------------
>という論説。
>・・・まあねえ。こんな論説が大売れしてしまったら
>こりゃディズニー側は怒るよな。


すぐ上の引用文を読んだだけでも、この本の内容についての批判として唐沢俊一の
書いている「ディズニーのマンガの中にはアメリカ的生活が描かれているが、それは
ディズニーのマンガ作品の多くがアメリカを舞台にしているからにすぎないのではない
か、といった見方をこの本はとらない」というのが、かなりトンデモなく的外れなもので
あることは、見当がつくのではないかと。

『ドナルド・ダックを読む』の著者たちが、批評の対象としているマンガのうち、上でいう
「ディズニー話の冒険話」は、そもそも「アメリカを舞台にしている」ものではなく、未開の
地が舞台のものなのだ。その地の名前は架空のものでも、実際のモデルは明白だったり
することも多い。

そして、何よりヒドいなと思ったのは、唐沢俊一の書いた「たとえば」以降の段落の内容
について。「『キャラクターの個性を不鮮明なものにすることによって、読者である子供を
情緒不安定にする』陰謀であると推測するのである!」って感嘆符「!」までつけている
けど、そんなこと、『ドナルド・ダックを読む』という本のどこに書かれているのかと。

そもそも、「ドナルド・ダックの甥っ子たちヒューイ・デューイ・ルーイの帽子の色は、よく
混同されて入れ替わったりする。」というのからして、何だかデタラメだったりする。実際に
帽子の色について言及している箇所の記述は、以下の引用の通り。

『ドナルド・ダックを読む』 P.140
> 実際のところ、律動は決して衰えない。刻々と形を変える万華鏡のなかに、私たちは
>投げこまれる。息つくひまもなく動きまわるキャラクターは、めまぐるしく色さえ変える。
>たとえば、ドナルドの台所は、コマごとに青、緑、黄、赤と色を変えるし (D 445) 、甥っ
>子たちの寝室の色も (D 185) まず空色、ついで黄、それからピンク、紫、赤、青と変化
>する。警察署長の部屋は (TB 103)、あっというまに空色、緑、黄、ピンク、赤になる。
>モノの物理的外観がもっとも派手に変化するのは、甥っ子たちのふちなし帽子である
>(D 432)。そのひとりが悪漢に追われて柵をとびこえるとき、帽子の色は青だが、柵の
>反対側に着地するときには、赤に変わり、捕まったときには緑になっている。こうして
>帽子は、彼の行動全体を通じて、三人の甥っ子全員がまた再会し、色の変化がふた
>たびはじまるまで、捕われの身から救い出されたいという欲求の情緒的な要素であり
>つづける。
> こうした外見上の変化は、モノの実体性や硬直性を排除しない。色をさまざまに変え
>はしても、永久に同一物としてとどまる帽子は、技術的「革新」に似ている。つまり、
>一切はうつろうが、なにも変化しない。


著者たちは「キャラクターの個性を不鮮明なものにする」などということを問題にしている
わけではない。外観が「派手に変化」し、「一切はうつろう」けれど、それが「硬直性を排
除」することや「変化」につながらないことを指摘しているのだ。


で、まあ、「と学会って……何だったんだろうとガッカり」のエントリーを書いた時点で、
2ちゃんねるのスレで話題になっていた「育てるトンデモ」の件 (Read More 参照)。
そこに書き込まれていた「トンデモと呼べないような対象を強引にトンデモ認定すること
の言い訳」というのが、ずっと気になっていたわけだけど……。

唐沢俊一が『トンデモ一行知識の世界』を出したのは 1998 年だが、冒頭に引用した
文章は『別冊宝島223 陰謀がいっぱい!』が初出で、これは 1995 年の出版。

つまり、1995 年の時点ですでに唐沢俊一は、「育てるトンデモ」などというものを通りこ
して、「デッチあげるトンデモ」「捏造するトンデモ」とでもいうべきもので、原稿料をもらい
糊口をしのいでいたということになる。



More...


http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1243469010/
-------
219 :無名草子さん:2009/05/29(金) 09:41:00
>「採るトンデモから育てるトンデモへ」

これって、トンデモと呼べないような対象を強引にトンデモ認定することの言い訳だよなぁ、と思っていたら…

http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20090528#c1243550508
>>天羽優子さんが書いてる「採るトンデモから育てるトンデモへ」っていうのの意味がわかりません。

> これはと学会がトンデモ本大賞とかやりだして、2,3年でトンデモ架空戦記とかのネタが尽きてきたころに、唐沢俊一が言いだしたことです。


うひゃーー

221 :無名草子さん:2009/05/29(金) 09:48:54
>>219
自分から実践するなんて、俊ちゃんえらいじゃないか。
自分が勝手に「トンデモ」に育ってるわけだが。

220 :無名草子さん:2009/05/29(金) 09:41:12
冒険風ライダー氏、粘着するなあ
おもしろいけど
http://www.cml-office.org/archive/?logid=376

223 :無名草子さん:2009/05/29(金) 09:56:03
>>220
天羽テンテーがあれだけ面白すぎるタワゴトをたれ流したんだから、そりゃーいじりがいがありますよw

それはそうと、「知らない!優子知らない!訴訟すんぞゴルァ!!!」っていうアレは、チキング団長の「都合が悪くなるとだんまりで逃亡→後から悪口をたらたら」とまるっきり同じだね
まさに同じ穴のムジナーズ

224 :無名草子さん:2009/05/29(金) 10:01:41
(自分の中で)育てるトンデモ

225 :無名草子さん:2009/05/29(金) 10:06:02
(と学会の中で)育てるトンデモ

228 :無名草子さん:2009/05/29(金) 10:12:49
>>219
トンデモを育てるというかプロデュースするとかいうことを言い出したのは
藤倉珊じゃなかった?
カラサワ堂怪書目録だか変書目録だかにそんなことが書いてあったような

235 :無名草子さん:2009/05/29(金) 10:52:11
>>228
じゃ、カラサー著書に書いてあったので勘違いしちゃったのかな
あるいはいつものカラサー流で使い回しを繰り返すうちに出展を書かなくなってたとか
さもなくば「うちの藤倉珊はワシが育てた」でいつのまにか自分の言葉にしてしまったとか

498 :無名草子さん:2009/05/30(土) 08:20:03
優子の脳内ルール

> いくらでも笑ってればいいんですよ。でも、今回はそうでなかった(=私にアクションを
>要求しようとした)のですね。これは明らかにギャラリーとしては、逸脱した行為でしょう。

こいつ、ヲチ板のルールを広範囲に適用してオッケーと信じている2ちゃんねらーじゃね?

実はこのスレにも上から目線で何度か書き込んでいたりしてね。w
今思うと、怪しい書き込みもあるんだよなあ。

499 :無名草子さん:2009/05/30(土) 08:37:58
自分達はトンデモさんに触れまくりなのになぁ

500 :無名草子さん:2009/05/30(土) 08:46:08
トンデモに触れすぎて共振反応を起こしているのでは?

ミイラ取りがミイラ みたいな感じ。

501 :無名草子さん:2009/05/30(土) 08:57:49

ミイラがミイラ取りしている

503 :無名草子さん:2009/05/30(土) 09:02:27
>>501
なるほど、初期「トンデモ本」を読んでいた時に感じた
「よくもこんなにトンデモない本を見つける事が出来るなぁ」
は、と学会の人々は共振反応を起こすので見つけやすいって事なのか。
同族嫌悪というか、同病相憐れむというか。

721 :無名草子さん:2009/05/31(日) 06:31:12
と学会に利権なんか無い!と叫ぶゆうこりんへ

Economics Lovers Live
http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080730/p4
>なぜと学会は利権集団なんでしょ? それはトンデモ本を楽しむためにトンデモ本を見つけ語るのではなく、すでに自分達の利害のためだけにトンデモを捏造・乱造・誤解釈していく態度だからです 笑。


なぜかコメント欄に書き込めないので(携帯じゃやっぱりだめみたい)、とりあえずこっちへ。

-------

http://www.23ch.info/test/read.cgi/books/1243860404
-------
318 :無名草子さん:2009/06/02(火) 23:07:29
と学会って
「トンデモ本の世界(アルファベット)」
「と学会年鑑(色)」
を毎年1冊2冊と出しているけど、そんなに無理して
出さなくちゃいけないほどトンデモ物件ってあるの?


320 :無名草子さん:2009/06/02(火) 23:11:17
トンデモ物件が少なくなったから採るトンデモから育てるトンデモとか言い出したんじゃない?
内容は薄くなっていく一方だし

321 :無名草子さん:2009/06/02(火) 23:11:37
2004年以降の「トンデモ本の世界」「と学会年鑑」

トンデモ本の世界S
トンデモ本の世界T
トンデモ本 男の世界
と学会年鑑Rose
と学会年鑑YERROW
と学会年鑑GREEN
と学会年鑑ORANGE
トンデモ本の世界U
トンデモ本の世界V
と学会年鑑AQUA
トンデモ音楽の世界
トンデモマンガの世界
と学会年鑑BROWN
と学会年鑑KIMIDORI

322 :無名草子さん:2009/06/02(火) 23:16:09
>>318
無いですよ
だからこそ「育てるトンデモ」とか言い出した
要するに無理矢理トンデモ認定する「捏造主義」

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080730/p4
>なぜと学会は利権集団なんでしょ? それはトンデモ本を楽しむためにトンデモ本を見つけ語るのではなく、すでに自分達の利害のためだけにトンデモを捏造・乱造・誤解釈していく態度だからです 笑。

324 :無名草子さん:2009/06/02(火) 23:24:24
唐沢って、東浩紀・桜沢洋の『キャラクターズ』までトンデモ本扱いしたんだっけ?
読解力もないくせに、バカまるだしだよなあ。

-------

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Comment

あはは、しかし、唐沢俊一は、「あんなに版権管理のうるさいところ、まともな著者や出版社なら最初から手を出そうとしないよね。ディズニーネタで稼ごうとしたこと自体がそもそもの間違い。」なんていっていたくらいですから、ディズニー論にはビビって手を出そうとしないのではないかと。

参考: http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-111.html

「ジャングル大帝」なら、遠慮なくネタにしそうな気もしますけど。
トンデモない一行知識 |  2009年06月13日(土) 22:50 |  URL |  【コメント編集】

●どうせなら

かつて唐沢氏はアニドウでトムとジェリーの話をして浮いてしまったそうですが、アニメ通ぶるならオーウェル原作の動物農場やグルモーの王と鳥なんかを引き合いにしてディズニー論を書けばトンデモでも面白いと思うんですがね。
774 |  2009年06月13日(土) 21:09 |  URL |  【コメント編集】

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