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2009.05.24 (Sun)

不思議の腕のスネ毛

『トンデモ一行知識の世界』 P.117

 スネ毛というのも、考えようによっては不思議な毛である。たとえば腕の
場合、どうしてヒジから先にのみ生え、二の腕には生えていないのか。
 動物学者に言わせると、このスネ毛は、太古の昔、人間が雨をさえぎる
もののないサバンナに住んでいたころの名残だという。雨をさえぎる木陰
などがないサバンナでは、両手を頭の上で組んで雨をさえぎるしかない。
そのときの役に立つように、ヒジから先のスネ毛が残ったのだという。
 じゃ、足は何かというと、草原を走るとき、草の葉で傷つかないため、なん
だそうだ、うーん……、これはちょっと無理があるぞ。


どうして、雨をさえぎるための毛が残るのはよくて、「草の葉で傷つかないため」の方は
「これはちょっと無理があるぞ」なのか、むしろ逆じゃないかというのは、おいといて。

「ヒジから先のスネ毛」って何……? 「スネ毛」って、スネに生える毛のことだよね? (泣)
スネ毛が「どうしてヒジから先にのみ生え」って、こちらが「どうして」って聞きたい。
「ヒジから先」を「スネ」と呼ぶ用法でもあるのかとすら思ったけど、辞書を引いてみても、
すね (臑・脛) とは「足の膝(ひざ)からくるぶしまでの部分」でしかなく、腕だの手だのとい
う話は、いっさい出てこない。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=スネ&enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0ss
>すね2 【▼臑・▼脛】
>足の膝(ひざ)からくるぶしまでの部分。特に、その前面をいう。はぎ。


じゃあ、「ヒジから先」の部分をさす名称は何かあるかと思って調べてみたけど、「肘下」
というか、そのまま「肘から先」というかくらいしかないみたい。

http://laser.bt-road.com/2006/11/post_24.html
>腕(肘下)は何かと肌を露出する機会がとても多いものです。

http://datumo.s349.xrea.com/31.html
>*肘から先
>性別に関係なく思春期を過ぎた頃から段々と短い硬毛や中間毛に生え変わる部分で
>す。腕の硬毛は短毛ですがある程度の長さまで伸びるので毛周期のサイクルも若干
>長く2ヶ月~1年以下のサイクルで生え変わります。
〈略〉
>*肘から上
>肘から上の体毛はほとんどが産毛や薄い中間毛です。


「二の腕」というのが「肘から上」をさすのなら、あまり聞かないけど「一の腕」はどうか
とも考えたけど、「一の腕」は、現在の「二の腕」同様、「肩から肘(ひじ)まで」をさす。
昔は「二の腕」の方が「肘と手首との間の腕」だったそうだけど、今はめったにその意味
では使われないし、唐沢俊一の文章では、スネ毛は「二の腕には生えていない」ものと
いうことになっているし。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=一の腕&stype=4&dtype=0
>いちのうで 【一の腕】
>肩から肘(ひじ)までの腕。[日葡]


http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=二の腕&dtype=0&stype=1&dname=0ss
>にのうで04 【二の腕】
>[1] 肩から肘(ひじ)までの間の部分。上膊(じようはく)部。
>[2] 肘と手首との間の腕。[日葡]


http://homepage1.nifty.com/tadahiko/GIMON/QA/QA237.HTML
> 本来は、手首から肘までが「二の腕」で、肩から肘までが「一の腕」のようです。
> ところが、「二の腕」が誤用されて、今では「肩から肘までの部分」という意味で使わ
>れることが主になってしまった。「肘から手首までの部分」の意味で用いられることは
>ほとんどありません。


その他参考 URL:
- http://www.geocities.jp/tomomi965/ko-jien05/na06.html#nino

まあ、推測するに、唐沢俊一語の「スネ毛」とは、腕や足に生える「硬毛や中間毛」の
ことで、二の腕 (肘上) に生えるような「産毛や薄い中間毛」とは区別されるべき種類の
毛なんだろう。多分。

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

02:10  |  『トンデモ一行知識の世界』間違い探し編 (215) +  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

●スネ毛については、よくわからないでスネ

どうもです。(_ _)

>>これはちょっと無理があるぞ。
>が腕のスネ毛、足のスネ毛両方に対する言葉とすればそれほどおかしい文章ではないです。

あ、そうですねえ。ただ、私が「これはちょっと無理があるぞ」の「これ」を、足に限定しているように解釈したのは、唐沢俊一の普段のオコナイ (?) のせいではなく、段落の切れ目の位置によるものですが。「じゃ、足は」の前で段落が区切られていなかった場合、または、「うーん……、」の前でも段落が切れていた場合は、腕と足の両方について「無理がある」と書いているんだなと素直に解釈していたでしょう。

んで、話が前後してすみませんが、雨をさえぎる腕毛と草の葉をガードするスネ毛の話。

「雨をさえぎるのに都合がいいと言うのはおかしいですね」というのは、まったくその通りと思うのですが、これ、元ネタがわからないのですよ。雨うんぬんはともかく、スネ毛で草の葉ガードは、どこか (子ども向けの解説本みたいなの) で読んだような気がしていたんですが、何か気のせいだったのかも……という状態で。

そもそも、人間はなぜ毛のないサル (ないんじゃなくて薄いというべき?) になったのかという問題があって、なぜ特定の部位には濃い毛が残っているのかというのが次にくると思うんですけど、唐沢俊一は前者をトバして説明しているせいもあって、わかりにくい。

http://sjocw.kyoto-seika.ac.jp/index.php?common_humanities%2F2007_biology_I%2Flecture_02#y440b697
>デズモンド・モリスの「体の過熱を防ぐために体の毛がなくなった」という説は

上の資料で言及され、唐沢俊一のタネ本のひとつともなっているデズモンド・モリスの『裸のサル』という本では、ネオテニー説、皮膚寄生虫の除去のため説、水生説、種を認識する目印説、性的信号の拡張説 (以上、説の名前は勝手につけてます) などについて列挙していて、必ずしも上でいう冷却手段うんぬんにのみ固執しているという感じではないです。モリスはこの説を既存の説を紹介していて、彼の一押しの説ではあっても、彼が提唱した説というわけではないようです。

んで、モリスの列挙しているいくつかの説の中にも、腕毛やスネ毛についての言及はなく、当然のように雨とか草の葉の話は出てこないという……。ざっとググってみても、そんな話は見つからないですし、小さい頃に読んだと思っていたアレは何だったんだろうということになっています。

その他参考 URL:
- http://www.biological-j.net/blog/2007/01/000148.html
- http://www.qanzoo.sakura.ne.jp/diary/200405a.html
トンデモない一行知識 |  2009年05月31日(日) 19:27 |  URL |  【コメント編集】

なんか、腕の話とスネ毛の話を書こうと思ってたのに
腕の話でなんか書き切った気になってスネ毛の話忘れてました。

まず、雨をさえぎるのに都合がいいと言うのはおかしいですね。

サバンナなら乾季と雨季があって、乾季はほとんど雨が降らず
雨季には集中豪雨が降るわけで、腕で雨をさえぎるのが日常とは考えにくい。

人間は精神的な脅威や弱く広範囲にわたる脅威から身を守ろうとするときは
手のひらをその脅威に向けて身を守ろうとします。
雨をさえぎろうとするなら手のひらを上に向けます。
腕のスネ(ちょっと気に入った)を相手が強い物理的な脅威の場合です。
近寄らせたくない、触れさせたくないなた手のひら、傷つけられないように守るなら腕のスネを向けるわけです。

毛は主に体温の調節と物理的ダメージに対するクッション、直射日光よけで、雨を防ぐのには役に立つとは思えません。

で、腕のスネ毛が残った理由は単純に盾としての役目です。
正面から殴られそうになったらどうやって身を守るか考えればわかる話です。

一応、唐沢擁護的なことを書かせてもらうと
>これはちょっと無理があるぞ。
が腕のスネ毛、足のスネ毛両方に対する言葉とすればそれほどおかしい文章ではないです。

普段からしっかりした文章を書いてる人ならそう読み取ってもらえたのではないかと思います。
普段からアホな文章ばっかり書いてると、またアホなこと書いてると思われる。

つまり日頃の行いが大事と教えてくれたわけですよ唐沢先生は
金平糖 |  2009年05月31日(日) 12:58 |  URL |  【コメント編集】

>金平糖さん
>もともと、手首から肘までが腕と呼ばれる部位で

で、肩から肘が「かいな」だったと。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=腕&stype=0&dtype=0
>◆古くは肩からひじまでを「かいな」、ひじから手首までを「うで」と区別した。
>「かいな」は相撲用語として現代でも用いる。肩からひじまでは「二の腕」ともいう。


>手首から肘までが二の腕、肘から肩までが一の腕という記述もあるにはあるが
>基本的に「日葡辞書」の誤記と考えられる。

うーん、「日葡辞書」の誤記と解釈すると、 大辞泉と大辞林もそれを受け継いでいるところということに。「日葡辞書」の定義が後世誤って伝えられて、「二の腕」が肩からひじまでに変わってしまったという説の方をとりたいかな、と。

トンデモない一行知識 |  2009年05月24日(日) 20:42 |  URL |  【コメント編集】

>WOO さん
をを、なるほど。<前腕(ぜんわん) ありがとうございます。

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%e5%89%8d%e8%85%95&dtype=0&stype=0&dname=0ss
>ぜんわん0 【前腕】
>腕の肘(ひじ)から手首までの部分。前膊(ぜんはく)。

って、白状すると、辞書引くまで「前腕ってどこだっけ」状態だったですが。で、後腕というのはないのですね。

ざっとググってみた感触では、医学用語っぽいのが「前腕」で、エステや脱毛関係では「肘下」や「肘から先」などの言い方が優勢という感じでしょうか。
トンデモない一行知識 |  2009年05月24日(日) 20:16 |  URL |  【コメント編集】

もともと、手首から肘までが腕と呼ばれる部位で
肘から肩は上腕、上膊と呼ばれる。
上腕は二の腕とも呼ばれる。これに対して手首から肘を一の腕と呼ぶこともある。
手首から肘までが二の腕、肘から肩までが一の腕という記述もあるにはあるが
基本的に「日葡辞書」の誤記と考えられる。

手首から肘は他に前腕、下腕とも呼ばれる。
二の腕の語源は上腕二頭筋からとも言われる。
金平糖 |  2009年05月24日(日) 10:58 |  URL |  【コメント編集】

>「ヒジから先」の部分をさす名称

前腕(ぜんわん)ではないでしょうか?
WOO |  2009年05月24日(日) 09:16 |  URL |  【コメント編集】

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