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2009.05.12 (Tue)

アストロ・シティはマーベルでなくてイメージです

「裏モノ日記」2004年 12月 23日(木曜日)
http://www.tobunken.com/diary/diary20041223000000.html

 マーベル(マーヴルって発音はどうもしっくりこない。これもノスタルジア
だ)・コミックスで90年代に、『マーヴルズ』『アストロ・シティ』など、スー
パーヒー ローを“現代”に登場させたコミックスのストーリィを書き続けて
きたカート・ビュ シークは、スーパーマンやの“正体”を、分析した、こうい
う論を紹介している。
「スーパーマンは思春期の擬人化である」
 誰もが無視するようなひ弱な子供であるクラーク・ケントが、ある時を境
に、誰よりも強く、誰もが凄いと感嘆するスーパーマンへと“変身”する。
この変身は十代の変声期のアナロジーであり、かつ、変身後の、万能で
あり、性的にもモテモテ(ロイス・レーンなどに)だが、自身は性に対しスト
イックである(本当はまだ未体験なだけ)というスーパーマンへのあこがれ
は、子供にとってはまだ体験せぬ大人への変身へのアナロジーとしての
魅力を持つが、また、すでに思春期を過ぎてしまった大人たちにとっては、
あの、社会や周囲の人々のことを気にかけることもなく(実際は気にかける
だけの分別がまだなかっただけだが)、しかし、子供時代には出来なかった
飲酒やデートなどという“世界を自分のものに出来るだけの自由(本当のと
ころ、世界が狭いだけ)”を得た、思春期へのノスタルジーが含まれている
のだ、と。ビュシーク自身はこの論を理解できるとしながらも、こういう分析
にあまり意味を認めていないが、しかし、この見方はたぶん、深層意識的
な分析において、正しい。そしてこれは日本のヒーローものにおいても同じ
ことが言えるだろう。

http://s02.megalodon.jp/2009-0403-0115-27/www.tobunken.com/diary/diary20041223000000.html

Wikipedia によると新設定のスーパーボーイはクローン人間」、そして、「スーパーマン
は唐沢俊一の思春期そのもの?
」のエントリーに続いて、この日記の引用も 3 回目。

そして、3 度目の正直 (←何か違う) ではじめて指摘させていただくが、カート・ビュ
シーク (Kurt Busiek) の『アストロ・シティ』 (Astro City) は、マーベル・コミックス社
からは出ていない。

……以前の記事をトラックバックしていただいた、「●トラックバックと唐沢俊一の巻。
の文章を読むまではまるで気がつかなかったけど……うかつでしたわ、すみません。

http://ironjoe.blog7.fc2.com/blog-entry-226.html
>――てか、ビュシークの名を出したおかげで「『アストロシティ』はマーベル・コミックス
>社から出てた」とかいう、恥ずかしい間違いを書いちゃってるですが(苦笑)


http://ja.wikipedia.org/wiki/アストロシティ
>『アストロシティ』の第一作は1995年8月にイメージ・コミックから出版され、それ以降は
>オマージュ・コミックから、現在はワイルドストーム・シグネチャ・シリーズの一部として
>出版されている。


http://www.amazon.co.jp/dp/1887279482
>Astro City: Life in the Big City (ペーパーバック)
>Kurt Busiek (著)
〈略〉
>ペーパーバック: 192ページ
>出版社: Image Comics (1997/6/30)
>言語 英語, 英語, 英語


ええと、そして、「●トラックバックと唐沢俊一の巻。」によると、

http://ironjoe.blog7.fc2.com/blog-entry-226.html
> その、このトラックバック先の記事を読んだ時点でね、俺自身は、唐沢俊一が引用
>した原文がね、解ったんですよ。
> ブッチャケ、カート・ビュシーク作の『アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ』
>の序文だよな、と。


で、実家に帰ったときにチェックしてくださったらしい。(_ _) (_ _) ……しかし、「『アストロ
シティ:ライフ・イン・ザ・ビッグシティ』の邦訳版が出版されたのが、2005年1月下旬
(奥付は2005年2月6日)」で、上に引用した唐沢俊一の日記 2004 年 12 月 23 日
よりも後……。

だけど、そこで話は終わらなくて。

http://ironjoe.blog7.fc2.com/blog-entry-226.html
> その、ちょっと古参のアメリカン・コミックスのファンの方なら覚えてるでしょうが、この
>『アストロシティ』のビュシークの序文(のみ)はね、邦訳版『アストロシティ』が刊行さ
>れるよりも前に、小田切博さんが翻訳して、自身のホームページ上にアップしてたですよ。
>オリジナルのホームページのキャッシュはちょいと見つからなかったんで、代わりに小
>田切さんがこれまた昔やっていた はてなブログの「箱男」に再録されたバージョンの
>ウェブ・アーカイブ キャッシュへのリンクを張ってみる。


で、さっそく見てみると、該当部分の訳は、以下のようになっていた。

http://d.hatena.ne.jp/boxman/00000101 の Web Archive
> スーパーマンは思春期の擬人化である――クラーク・ケント、誰も本気で扱わないよう
>な弱虫の子供、が強く、誰もが敬意を払う(同時に性的な関心の的でもあるが、彼自
>身は女性に対してストイックな)スーパーマンへと、十代の変声期の訪れのようにすみ
>やかに変身し、そしてまた役立たずのなんの重要性もないクラークへともどってしまう。


ここにも「思春期の擬人化」が登場しているし、唐沢俊一が日記に書いた「性的にもモテ
モテ(ロイス・レーンなどに)だが、自身は性に対しストイックである(本当はまだ未体験
なだけ)」の元ネタは、実は「(同時に性的な関心の的でもあるが、彼自身は女性に対し
てストイックな)」だったとすれば、なるほど納得できる。「(ロイス・レーンなどに)」とか
「(本当はまだ未体験なだけ)」とかは、蛇足もいいとこじゃないかという気もするけど。

となると、以下のような疑問がわいてくる。
・「(ロイス・レーンなどに)」とか「(本当はまだ未体験なだけ)」とかは、原文にあるか。
・「子供にとってはまだ体験せぬ大人への変身へのアナロジーとしての魅力を持つが、
 また、すでに思春期を過ぎてしまった大人たちにとっては、あの、社会や周囲の人々
 のことを気にかけることもなく(実際は気にかけるだけの分別がまだなかっただけだ
 が)、しかし、子供時代には出来なかった飲酒やデートなどという“世界を自分のものに
 出来るだけの自由(本当のところ、世界が狭いだけ)”を得た、思春期へのノスタルジー」

どちらも、ここに書かれている文章が抄訳でもなければ、まずありそうもないことではある。

で、Amazon.com……ではなく、Amazon.co.jp を使って英語版というか原書をゲット。
該当個所は以下の通り。

『Ascto City』 P.8
> And sure, yeah, I can see that, Superman is adolescence personified -- Clark
> Kent the week child whom nobody takes seriously, turning into the powerful,
> respected (and sexually attractive, but nervous around women) Superman as
> swiftly as a teenager's voice cracks, and then back again to meek, unimportant
> Clark.


すぐ上に引用した文章の後は Spider-Man の話となるので、Superman の話は一応
これで終わり。……やはり、唐沢俊一は、カート・ビュシークが紹介していない論を
えんえんと話していたのではないかと。

最後に、「●トラックバックと唐沢俊一の巻。」では、「この『思春期の擬人化』っていう
表現を唐沢俊一も使ってる時点で、唐沢が小田切さんのテキストを参考にしてる証拠に
なってる気もするが」とおっしゃっている件について。

確かに、personified の訳として「擬人化」というのは、普通だったらかぶりそうもない。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej/personified/m0u/personified/
>personified
>形~の権化{ごんげ}[化身{けしん}・象徴{しょうちょう}・典型{てんけい}]、とて
>もとても[超・極めて・すごく・とびきり・めちゃめちゃ・めちゃくちゃ]~な、究極{きゅう
>きょく}の~◆
>【用法】名詞 + personified◆【参考】evil personified ; kindness personified ; patience
> personified


nervous around も、どちらも「ストイックな」としているし……。この件といい、この翻訳を
参考にしましたと一言書けばよいものをと思うが、これだけ元の文章にあることないことを
書いてしまっていたら、それも難しいのだろう。

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