2011.12.23 (Fri)
唐沢俊一は大晦日の夜にガキの使いに出演するか
http://megalodon.jp/2011-1223-2221-51/www.tobunken.com/news/news20111223152629.htmlイベント
2011年12月23日投稿
大晦日、某年末番組に出演
11月の半ばに収録してきた、大晦日の特番に出演します。
どこの局の何という番組かは秘密ということらしいので
お教えできません。 紅白でないことは確か(笑)。
画面の端にチラリとでも映っていたら、
「あ、ブログで言っていたアレか」
と思い出してください。
……怖い話だが、唐沢俊一は、自分のサイトに「ブログ」があると思っているんだろうか。
それはともかく、本題は、「11月の半ばに収録してきた、大晦日の特番」が、「ガキの
使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない空港(エアポート)24時!」かどうかと
いうことだが。
2ちゃんねるのスレで以下のように話題になって (ロングバージョンは Read More 参照)、
消去法でいけばNTVの「ガキ使:絶対に笑ってはいけない空港」ではないか、報道では
「収録は11月中旬に茨城空港で行われた」とある→「ビンゴ!」となって、「放送前に番組
の内容を漏らしたとTV局に訴えられる唐沢か胸が熱くなるな」などとからかわれていた。
そうしたら、少し後になって、「で…いまみたら >大晦日、某年末番組に出演 の記事が
消えてるんだが…」との書き込みが。確かに、
http://www.tobunken.com/news/news201112.html
http://www.tobunken.com/news/index.html
http://www.tobunken.com/news/index.html#Event
からは飛べないようになっているみたい。
http://www.tobunken.com/news/news20111223152629.html のページ単独では存在
しているけど、いつ消えるかわからないので、一応魚拓はとってみたり。
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/books/1324453913/147-
>149 :無名草子さん:2011/12/23(金) 16:47:18.75
>>11月の半ばに収録してきた、大晦日の特番に出演します。
>>どこの局の何という番組かは秘密ということらしいので
>>お教えできません。
>>紅白でないことは確か(笑)。
>
>唐沢俊一が出演するという事を、発表出来ない出演
>って事は、唐沢俊一自体がクイズの答えになっているとか....
>そんなパターンぐらいしか思い浮かばない
>151 :無名草子さん:2011/12/23(金) 17:07:26.24
>大晦日の番組表を見ていて唐沢が出そうな雑学がらみ....
>テレ朝の「学べるニュース」ではないよな。
>他に再放送じゃない特番....
>フジの「物まね」って事もないよな
>
>で、残ったのが
>NTVの「ガキ使:絶対に笑ってはいけない空港」
>
>あり得るし、今から出演するというのを言っちゃダメというのも該当しそうな話。
>
>52 :無名草子さん:2011/12/23(金) 17:11:08.41
>それだwww
>
>153 :無名草子さん:2011/12/23(金) 17:18:27.34
>>11月の半ばに収録してきた、大晦日の特番に出演します。
>
>http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/111201/ent11120116170011-n1.htm
>>お笑いコンビ、ダウンタウンが30日、東京・東新橋の日本テレビで12月31日放送の
>>同局系「ガキの使いやあらへんで!! 絶対に笑ってはいけない空港(エアポート)24時!」
>>(後6・30)の制作発表を行った。
>
>>ダウンタウンらが大物芸能人らの笑いのトラップに耐える大みそかの
>>「絶対に笑ってはいけない」シリーズで、今回で6作目。
>>収録は11月中旬に茨城空港で行われた。
>
>
>はい、ビンゴ!
>
>166 :無名草子さん:2011/12/23(金) 18:32:04.62
>>どこの局の何という番組かは秘密ということらしいので
>>お教えできません。
>
>という事だったので、自己顕示欲でその話題を書いてしまい 即座にバレるの巻
>168 :無名草子さん:2011/12/23(金) 19:19:26.23
>放送前に番組の内容を漏らしたとTV局に訴えられる唐沢か
>胸が熱くなるな
>192 :無名草子さん:2011/12/23(金) 22:05:30.45
>唐沢またもや更新
>
>>イベント
>
>>2011年12月23日投稿
>
>>特別編集DVD、コミケで販売!
>
>http://www.tobunken.com/news/index.html
>
>>『タイム・リビジョン/時間修正作戦』、観られなかった、
>>もう一度観たいという方々のために特別編集DVDを
>>ただいま鋭意製作中であります。
>
>で…いまみたら
>
>>大晦日、某年末番組に出演
>
>の記事が消えてるんだが…俺だけか?
>
>193 :無名草子さん:2011/12/23(金) 22:08:25.87
>消えているね
>
>まさか瞬殺で「ガキ使」とバレるとは思っていなかったんだろね
>
>守秘義務守秘義務w
>
>194 :無名草子さん:2011/12/23(金) 22:10:27.87
>>>193
>やっぱり、ここ見てるんだね唐沢
2011.11.23 (Wed)
当て書き、ただし、主役以外
イベント
2011年11月22日投稿
『タイム・リビジョン』稽古場日誌
『タイム・リビジョン』稽古、先日の日曜日(20日)で5回目
になります。最初の2回を読み合わせに使い、現在は、その次の
段階。台本をまだ持ちながらですが、取り合えず立って、
大ざっぱな動きをつかんでいくステージです。これを演劇の
世界では“あらだち(粗立ち)”と言います。粗立ちを経て、
自分の動きが最終決定されるとこれが“ほんだち(本立ち)”
になるのですね。粗立ちは
「Aくん、ここでBくんにこのセリフを言ったら、ツラ(舞台
前面)を横切るようにして上手からハケ(退出)ね。そしたら、
入れ替わるように、下手の方からCちゃんとDくん、駆け出て
くる……、ハイ、立ち止まる、Cちゃんセリフありぃの、Bくん
受けて、そこで二人ウロウロ歩き回りぃの、ハイ、そこで銃声、
二人、倒れる……まで、やってみようか」
みたいな感じで動きをつけていく。演技のしやすい位置か、
客席から死角になってないか、役者の出入りはスムーズに
出来るか、次の出の役者とカチ合わないか、などを確認しつつ、
何度も修正を加えていきます。
一方、演出補の秋葉さんの主な仕事は、役者たちのセリフ回し
などを通してのキャラ作りです。今回、ほとんどのキャラは
アテ書き(演じる俳優さんを頭に置いて脚本を書くこと)なの
ですが、主役二人はオーディションで選出しました。二人とも
まだ新人で、舞台経験も数えるほどしかありません。だから、
まず主役たちのキャラから作っていかなくてはならない。
今回の主役は高校1年生の設定です。ごく普通の高校生が
不可思議な事件に出会う。そのときの反応はどう演じれば
高校生の反応に見えるのか。口調、セリフとセリフの間、
アクセント、口の開け方などの発声方法にいたるまで、細かく
指示がなされます。
〈略〉
今回初めて使って案外使いやすいと気に入っていた稽古場は
残念ながらスケジュール的にはこないだの日曜で最後の使用。
最初から気になっていた稽古場真ん前の大衆焼肉店『ゴチニク』
でワンクール終了打ちあげ。来週からは別の稽古場に移ります。
月曜日は稽古休み。本業の(笑)原稿書き、近々の出版物のゲラ
チェックなどの他、衣装部から上がってきた制作状況写真の
チェック、映像部、音楽部との打ち合わせ、翌日からの稽古場の
鍵受け取り、舞台立込み設計図描きなど、細かい仕事はいっぱい。
さて、『タイム・リビジョン/時間修正作戦』、初日、千秋楽、
平日マチネはかなり席も埋まってきました。お早めの予約を
お勧めします!
・時間修正作戦以前に、いろいろ修正した方がよいことがあるのでは
・キャスティング 8 割なら脚本は何割? の『タイム・リビジョン 時間修正作戦』
前回エントリーのコメント欄には、「唐沢氏の演劇用語の使い方は何か変な感じがします」
との書き込みがあったりしたが、今回の「“あらだち(粗立ち)”」については、あの (ここや
ここを参照) 流山児祥も、以下のようなことを書いているので、用語の意味的には大丈夫
だろう。
http://ryuzanji.eplus2.jp/article/179750322.html
>お昼前から楽塾の稽古。今日から粗立ち三日間。つまり立って「台本」を読むことに。
>まあ、この三日間で台詞を入れてくれればいい。
「“ほんだち(本立ち)”」の方もまあ、よく耳にする「立ち稽古(たちげいこ)」のことだと
いうことで。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/1282/yougo/yougojiten_ta.html
>立ち稽古(たちげいこ)
>台本を持たずに動きの稽古をする事です。 ★・・・・・それまでにちゃんと台本を覚えて
>ないと、大変なんですよ(笑) 別名:立ち・本立ち(稽古)
「アテ書き(演じる俳優さんを頭に置いて脚本を書くこと)」というのも、定義自体は間違い
ではないとは思う……が、「ですが、主役二人はオーディションで選出」し、「二人ともまだ
新人で、舞台経験も数えるほどしかありません」から、「まず主役たちのキャラから作って
いかなくてはならない」で、ちょっとよくわからなくなる。主役二人が念頭になくて書いた
脚本でも当て書きというのかとか (こちらのコメント欄も参照)、以下の Wikipedia の記述に
ある三谷幸喜のように、台本を改訂などはしないのかとか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/三谷幸喜
>大きな理由は、全ての戯曲・台本をそれぞれの役を演じる役者への「当て書き」(先に
>役者を決めてから、その役者をイメージしながら台本を書くこと)として執筆していること
>による[13][14]。このため、作品の再演に当たって役者の交替が生じる場合は、三谷自
>身が演出するか否かに関わらず、新しい役者のイメージに合わせて台本を改訂する。
で、「大衆焼肉店『ゴチニク』でワンクール終了打ちあげ」とか、唐沢俊一の病気や体重
は大丈夫かといった話も2ちゃんねるのスレに書き込まれていたが (Read More 参照)、
個人的には、「初日、千秋楽、平日マチネはかなり席も埋まってきました。お早めの予約
を」の方が気になっていたりする。
まあ今回は、「売り切れることが予想されますので、お早めにお買い求め下さい」とまでは
いっていないわけなのだけど (ここやここやここを参照)。それにしても、考えてみればもう、
初日まで 2 週間しかないんだなあ。
2011.09.30 (Fri)
「なぜかゼイジャクと読まずキジャクと読む人がいる」理由はお兄様がご存じでは
http://www.yomiuri.co.jp/net/column/yougo/20110915-OYT8T00632.htm
>「そのシステムのキジャク性がね」
>なぜかゼイジャクと読まずキジャクと読む人がいる
(画像: http://www.yomiuri.co.jp/photo/20110915-233181-1-N.jpg)
「絵・唐沢なをき/文・唐沢よしこ」の「絵・唐沢なをき」には、上のようなことが書かれて
いるが、「文・唐沢よしこ」の方には、「キジャク」だとか「ゼイジャク」とかはいっさいない。
「なをきがまた兄貴をさりげなくディスってる?」、「どこかトゲのある言い方だなw」などと
2ちゃんのスレに書き込まれたりしていた (Read More 参照) のは、唐沢俊一が以前、
裏モノ日記で、「脆弱」を「危弱」とやらかした件があるから。
http://www.tobunken.com/diary/diary20061114172636.html
http://megalodon.jp/2011-0929-2104-55/www.tobunken.com/diary/diary20061114172636.html午前中は原稿書き。11時半、家を出て渋谷へ。12時にNHKのYくんと
待合わせだが、30分ほど遅れるとの電話が携帯にあり、仕事場で資料
調べ等。ロビーで落ち合って、『おひつ屋』で企画打ち合わせ。ちょっと
上のクイツキがよろしくないとのことで、改訂案いくつか考える。こないだ
の新潟の講演で話した、ネット配信時代におけるマンガの方向性論、
Yくんがプロダクションアイジーの小村方宏治作監に話したら、
「それは我々には思いつかない視点だ」
と絶賛してくれていた由。ただし論としての危弱なポイントも指摘してくれて
いた。参考になる。
最初の指摘は、「唐沢俊一検証blog」の「声に出して読めない日本語3。」で 2008 年の
ことだったけど、「脆弱」が「危弱」になった件はスレなどで繰り返し話題になっていて、
ウォッチャーの間では割と有名なネタ。
たとえば、「『裏底』を育てた誤変換のすごい辞書」の Read More に収録させてもらった
以下の書き込みとか、ほんの 1 ヵ月前にも話題にしていた人がいたり。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1312715291/
>454 :無名草子さん:2011/08/12(金) 22:07:57.14
>まさかリテイ先生は頻繁に使う特殊な言葉なのに単語登録とかしていないのかな?
>マジそこの所が解らないんだよ。
>
>あと「脆弱」を「危弱」と入力した件も理解できない。
>おそらく「きじゃく」と読み間違いをしていたんだと思うんだけど
>「きじゃく」じゃ変換してくれないよね。
>「あぶない→変換→ないを削除」「よわい→変換→いを削除」
>じゃないと入力出来ないという部分に疑問を持たなかったのかと
>
>本当に素で謎が多すぎだ。
スレ住人にはお馴染みのネタといっても、唐沢なをきがしっているとはかぎらないけど、
まあ何というか、これまでもいろいろ貢献 (?) してくれている唐沢なをきなので、ここは
素直に感謝の意を表明しておきたいかと。
・本当は東京で弟といっしょに住んではいなかったかもしれない唐沢俊一 (3)
・東京で弟と半年間だけいっしょに住んでいたという唐沢俊一
・一人暮らしの弟と「一緒に住んでいた」時期があるかもしれない唐沢俊一
ちなみに、「危弱」というのは、唐沢俊一以外にも間違えている人がそこそこいる様子は、
以下のリンクからうかがえる。どちらも 2006 年春に書かれているもので、唐沢俊一の
裏モノ日記は 2006 年秋。
- http://www.tt.rim.or.jp/~rudyard/torii021.html
- http://www.wdic.org/w/WDIC/危弱
それにしても、今回読み返して、危弱ネタというのは、「お前弓削だろ!」の話の流れで
発掘されたネタだったのかと思い出したり。唐沢俊一の裏モノ日記では「NHKのYくん」
とか書かれている人で、と学会バッヂをつけて謝罪の場にあらわれたアノ人ですね、と。
・翼君はボールが友達、NHK弓削君は「と学会」バッヂでともだち
・いろいろ「と」リンク
・と学会バッヂは、ともだち互助委員会の印
・長文マダー? の BK 団、十劣衆で、恋のないカラサーガ
2011.08.13 (Sat)
唐沢俊一トンデモ本大賞の大世界
「唐沢俊一トンデモ本大賞」。
自分は、『トンデモ一行知識の世界』と『トンデモ本の大世界』の 2 冊を推薦している。
『トンデモ一行知識の世界』を推薦した理由は、以下の通り。
・唐沢俊一は途中からダメになったというより、割と最初からアレだったということを証明
・『トンデモ一行知識の世界』の場合は、同系統で続編の『トンデモ一行知識の逆襲』と
比べても、含まれる一行知識の数が多いために、ガセの密度がもの凄いことに
・唐沢商会の『怪体新書』や、『笑うクスリ指』、『トンデモ怪書録』、『カラサワ堂怪書目録』
などからの使い回しも多数で、その時点での唐沢俊一のちょっとした集大成みたいな本
自分が推薦したわけではないが、これもお勧めかと思っているのが『奇人怪人偏愛記』。
題名からしたら、自分の偏愛する対象の様々な奇人怪人を紹介する本のはずなのに、
どうしてこんなに自分語りが多いのかというか、唐沢俊一はそんなに自分が好きなのかと
いうか。以前は、2ちゃんねるのスレに、唐沢俊一は自伝的な私小説を書くべきとか書き
込まれることが多かったと記憶しているが、それを実現してもどうせ面白いものにならない
と予感させるのが、この本でもある。光の三原色は赤、青、黄とか、ある意味面白い記述
は多数含まれるし、唐沢俊一の経歴年表作りの資料にもしたりと、いろいろ楽しませては
もらったけど。
『唐沢俊一の雑学王』も、唐沢俊一の雑学本の中でもガセ度が高めな方で、何でもエロ
に結びつけようという意欲が強すぎて (?)、妄想度も高めなのがよいと思ったり。とにかく、
この本によれば、「花見で女は欲情」するわ、花火大会は「男女にとってかなり濃厚な
前戯」というわ、「地震や台風の最中に、性的興奮を感じるという人は数多い」というわ、
唐沢俊一の脳内世界では、人間何がきっかけで欲情するかわからないので油断ができ
ない。「奥の手である。セックスネタだ」を多用し過ぎもいいところな本である。
で、『トンデモ本の大世界』の方の推薦理由について、長々と。
この本については、今のところ、そんな多くのガセを検出しているわけではない。
・ボルボ 街宣ーン!
・松村雄亮でも楓月悠元でもなく平野威馬雄が「トンデモ人物」?
・と学会は何としても広瀬隆をトンデモ人物ってことにしたいらしい
・『人類の月面着陸は無かったろう論』は「トンデモ本ベスト・オブ・ベスト」受賞
また、同じ人物についての記述でも、ガセ度としては、先行する「ネット散策」の内容の
方が上である。
・米についてのコメント
・マジでこの方面については沈黙を守る方がよかったと思います唐沢俊一先生
『トンデモ本の大世界』がすごいと思うのは、ガセの多さ (これについても探せばいろいろ
出てきそうだと期待はできるが) とかいう部分よりも、あの唐沢俊一に「世の中を騒がせた
トンデモ人物列伝」とか、「人はなぜトンデモにハマるのか」とかいうコーナーを担当させて
いることである。
『トンデモ本の大世界』 P.240 (唐沢俊一「世の中を騒がせたトンデモ人物列伝」)
時代によってさまざまなトンデモ理論・トンデモ現象が現れる裏には、
当然、そのトンデモ説を唱える人間が入る。中には時代の寵児となり、
多くの人間に影響を与えたトンデモさんもいた。そんな世間を騒がせた
トンデモな面々を一挙に紹介していこう。
(文/唐沢俊一)
「時代の寵児となり、多くの人間に影響を与えた」とまでいえるかどうかは微妙としても、
「唐沢俊一『新・UFO入門』盗作騒動」だけを考えても、唐沢俊一って、「世間を騒がせた
トンデモな面々」の、立派な一員だろうという気がしてたまらないのだが。
この「世の中を騒がせたトンデモ人物列伝」であげられている人物のひとりに木村鷹太郎
という人がいるが、彼がとなえた「『へべれけ』の語源はギリシャ語のヘーベーエリュケ
(Hebe erryke : 女神ヘーベーのお酌)」という説を、さらにトンデモ方向に劣化コピーし、
「へべれけの語源説のひとつに、イタリア語の「酒を飲んで踊ろう」という意味の言葉、
“ヘーベーエリュケ”が元、というのがある」――と『トンデモ一行知識の世界』に書いたのが
唐沢俊一である (ここを参照)。
つまり、並のトンデモさんより唐沢俊一の方がトンデモ度が高かったりするのに、でも
「世間を騒がせたトンデモな面々」を担当……。さらに、「人はなぜトンデモにハマるのか」
までも担当。
『トンデモ本の大世界』 P.235 (唐沢俊一「人はなぜトンデモにハマるのか」)
なぜ、人を罵倒していると文章力が落ちるのか。
それから何年かしてやっと得た答えが、「罵倒は相手の思考・存在への
徹底的拒否であり、それは要するに、心の余裕のなさを表している」から
ではないか、ということだった。文章というものは、正確さだけを尊ぶもので
はない。むしろ、正確なだけの文章は無味乾燥になりがちである。世界が
内包しているさまざまな要素、それには時に相反するものもあるだろうし、
互いに矛盾するものもあるだろう。
『トンデモ本の大世界』 P.238 (唐沢俊一「人はなぜトンデモにハマるのか」)
トンデモ本の文章というものは大概が味気ないか、さもなくば論理が飛躍
しすぎて読むのに一大苦労を来すものばかりだが、中には、そのトンデモさ
が、逆にあふれる滋味をもたらしているものもある。
「正確なだけの文章は無味乾燥になりがち」というのは、不正確な箇所だらけの文章を
生成することに対する言い訳なのか、素でそう思っているのかは謎。『トンデモ一行知識
の世界』などは、不正確な箇所だらけで、なおかつ立派に (?) 「無味乾燥」だと思うの
だが。ガセを見つける楽しみに使えば、一転、芳醇な本になるけど。
しかし、唐沢俊一はとにかく、「正確なだけの文章は無味乾燥」、怪しげな要素を入れる
と面白くなると信じているのかもしれない。パンダの学名「アイルロポーダ・メラノレウカ」を
「エイルロポータ・メラルウクス」とやらかせば (ここを参照)、無味乾燥だったものが「あふ
れる滋味をもたら」すようになるとか、マジで信じていたりするのだろうか。
『トンデモ本の大世界』 P.239 (唐沢俊一「人はなぜトンデモにハマるのか」)
残念ながら、科学はトンデモを、トンデモは科学を許容しようとしない。
互いに物質と反物質のように、ぶつかると消失してしまうと思い込んで
いる。だから、針は一方から一方へと急に振れ、振り切れてしまう。あの
オウム真理教事件のあったとき、信者に化学、医学、薬学など、科学畑
の人間が多かったということが話題になった。なぜ、最高学府で科学を
学んだものが、ああも簡単に、ああも怪しげな教祖の言を信じてしまう
のか。従ってしまうのか。
受験戦争で勝ち上がってきた世代(多くのオウム信者の世代)には、
心に遊びしろを持つ余裕がなかったのではないか。ひたすらに実験データ
と数字という形而下の世界で生きてきて、ふと心に空虚感を感じたとき、
それを埋めてくれるものを求めようとして、オウムの唱える教義に、すっぽり
と全身をとらわれてしまったのだろう。
空にUFOを見ることを、耳に霊の声を聞くことを、私は決して否定しよう
とは思わない。否定しようも何も、人間は最初からそのような能力を持って
生れているのだ、と思っているから。
ただ、それを心の片隅でなく、すべてに満たしてしまったとき、他の物を
心に入れる余裕がなくなったとき、人はトンデモにハマる。
マスオさんのように日常を平凡に生きながら、必要に応じてその能力を
発揮し、饅頭の餡を当ててやる。能力の使い道はそれくらいがちょうどいい
のだと思う。
最初の段落は少々意味不明。科学が許容しないトンデモというのは、疑似科学系の
トンデモをさすのだろう――唐沢俊一が『トンデモ本の世界X』でトンデモ本として紹介して
いる『小説!? Dr.スランプの逆襲』などは科学が許容するのしないのという本ではない――
が、疑似科学系のトンデモの場合は、「科学を許容しようとしない」どころか、自分たちの
主張は科学的に証明されている!! とか叫ぶことも多いのが厄介なところと思うのだが。
で、「空にUFOを見ることを、耳に霊の声を聞くことを、私は決して否定しようとは思わない」
の部分までを読んで、幻覚・幻視だの、主観的真実だの、いろいろと頭に浮かんだのだが
「否定しようも何も、人間は最初からそのような能力を持って生れているのだ」には、え、
それでよいの、と少々コケた。
同じ本に皆神龍太郎が、「映画のように『えい』とやれば岩が持ち上がったり、スプーンの
首をポロリと落としたり、未来を百発百中で予言できたりといった、分かりやすい超能力な
ど存在しない。現実では千回予言したら一回くらい当たるかも……程度のものだ。だが、
そんなものは誰も超能力と呼ばないだろう」 (P.101) と書いていたりするのだが。
しかし、「人間は最初からそのような能力を持って生れているのだ」を否定したら、今度は
実家のからさわ薬局がやっている「医療気功の糸練功(しれんこう)」とかの否定になって
しまいそうだから、それもマズいという判断なのかもしれない。
・『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 1
・『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 2
・『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 3
・『ようこそ、カラサワ薬局へ』という本も出ていますが…… その 4
ちなみに、からさわ薬局の「糸練功」は、「入江式FT(フィンガーテスト)と中国上海気功と
を合わせ開発されました」というもので、「入江式FT」というのは O-リングテストから派生
したものである (ここやここを参照)。O-リングテストというのは、『トンデモ本の大世界』の
「トンデモ用語の基礎知識」で、立派な一項目として説明されている (P.135) 代物である。
さて、と学会内部のトンデモさんについて考えるにあたり、『トンデモ本の大世界』に寄稿
している、と学会員以外が書いた文章というのが面白い。おそらく、と学会が意図して
いなかった方向での面白さではないかと思う。
『トンデモ本の大世界』 P.150 ~ P.151 (大槻ケンヂ「と学会結成20周年によせて」)
> UFO関係以外にも、と学会員の人たちが書いた本はたいがい読んでいますね。印象
>的なのはやはり志水さんかな。亡くなった方にこう言うのも何ですけど、志水さんは懐
>疑派であると同時に、ビリーバーだったじゃないですか。あれだけいろんなことを検証し
>て事実はこうなんだと言える人なのに、レイキに関しては完全なビリーバーで、さらに
>「マリア様のペンダントを持っているといいことが起こる」みたいなことを言っていて。
>この人はと学会員として整合性がとれているのかなって、悩んじゃいましたよ(笑)。
>山本弘さんなんかとはまた違うスタンスだし、それぞれ皆さんの立場が違ったりする
>部分も面白いですよね。
> ただ、と学会に興味を持っていても、と学会員になっていないのは、と学会には批判
>姿勢もなくはないじゃないですか。「適当なことを言っている人に対して鉄槌を食らわす
>ぞ」みたいな。でも、それは山本さんのように本当によく調べて調べて、しかも理系の知
>識があって自分に自信がある人だから言えることなんですよ。僕みたいな、中高生のと
>きにロクに勉強もしないで理系の知識もほとんどない人間にとって、やっぱり検証しきれ
>ない部分があるんですよね。だから、と学会員としてやっていくほどには自分は知識を
>持ち合わせていないし、間違っていることを言っている人に対して論理立てて説明する
>自信もない。そういう思いもあって、ちょっと中に入るには力不足だな、オレって思ってい
>るんです。
『トンデモ本の大世界』 P.153 (大槻ケンヂ「と学会結成20周年によせて」)
> ただ、僕は懐疑派ではあるんだけど、本当に物理や科学が苦手なので、ふと気づい
>たら自分もトンデモなことを書いちゃっているんじゃないかと不安になることもあるんで
>す。でも志水さんもレイキとかマリア様のペンダントとか言ってたし、トンデモなこと書い
>ちゃってもいいかなと、ちょっと安心したりして(笑)。
これは読みようによっては、と学会に対してかなり批判的なことを書いているという解釈
も可能である。
と学会には「適当なことを言っている人に対して鉄槌を食らわすぞ」という攻撃的な側面が
あり、それは山本弘のように「本当によく調べて調べて、しかも理系の知識があって自分
に自信がある人」にだけ許されることなのだろう、だから自分などは、と学会に入るには
力不足と思っている、と。だが、と学会の中には、「レイキに関しては完全なビリーバー
で、さらに『マリア様のペンダントを持っているといいことが起こる』みたいなことを言って」
いた志水一夫のようなメンバーがいて、彼のような者は「と学会員として整合性がとれて
いるのかなって、悩んじゃいましたよ(笑)」と。
「自分もトンデモなことを書いちゃっているんじゃないかと不安になることもある」のだけど、
「でも志水さんもレイキとかマリア様のペンダントとか言ってたし、トンデモなこと書いちゃっ
てもいいかなと、ちょっと安心」とか、レイキとマリア様ペンダントについては、大切なこと
なんだから二度いいましたよ状態だし、と学会も「適当なことを言っている人に対して鉄槌
を食らわすぞ」なんて感じで、他人をトンデモだと批判ばかりはできないよね、と主張して
いるようにも思えてくる。
大槻ケンヂは、「と学会員の人たちが書いた本はたいがい読んでいますね」とのことだ
から、唐沢俊一がビリーバー丸出しのことを書いている本を読んでいる可能性も低くな
いし、前述の通り『トンデモ本の大世界』では「人間は最初からそのような能力を持って
生れているのだ、と思っているから」とかブチ上げている唐沢俊一に対する感想も、機会
があれば、どこかで表明してほしい。いや、無理かなあとは思うけど。
それと、大槻ケンヂの書いている山本弘像というのが、唐沢俊一のいう「相手の思考・
存在への徹底的拒否」に「心の余裕のなさを表している」に該当するんじゃないかと
思えてしまうところも、ある意味面白い。
はっきりいって、『トンデモ本の大世界』という本は、普通に読んでも面白いとも思えない。
かつての『トンデモ本の世界』や『トンデモ本の逆襲』を彷佛とさせるような集大成のまとめ
というのを期待して読んでも、予想以上につまらなくてがっかりするだけだと、個人的には
思う。唐沢俊一のガセ、そしてさまざまな著者の奏でる不協和音を楽しむのによい本で
しかない。
で、『トンデモ本の大世界』で一番面白かったのが,西原理恵子の「と学会とわたくし」
(ここを参照) と、高須克弥による「と学会は科学者風の宗教者集団かも……!?」である。
『トンデモ本の大世界』 P.263 (高須克弥「と学会は科学者風の宗教者集団かも……!?」)
> で、僕もと学会に興味が出てきたから例会に出てみようかなと思ったら、長男が威張
>り出して「正会員の僕の紹介がないと参加できない」なんて言い出して(笑)。なんか
>KKKみたいだなと思ったんだけど、息子が入るのを世話してやったんだから、僕を正会
>員にしないのはおかしいだろうって唐沢さんに言ったら、「いや、やっぱりダメです」って。
>何でですかと聞いたら、「あなたはバード・ウォッチングの鳥みたいなもんなんだから、
>鳥がウォッチャーの仲間になりたいってのはヘンでしょう」って(笑)。
唐沢俊一もいれば、稗田おんまゆらもいるのに、「鳥がウォッチャーの仲間になりたいって
のはヘン」も何もあったものではないと思うが。高須克弥は、よりにもよって唐沢俊一に、
こんなことをいわれても怒らないのか、温厚な人なのだなあと思ったが、続きを読むと
……本当はちょっと怒っていたりするんじゃないかと思えてもくる。いや気のせいかもしれ
ないけど。
『トンデモ本の大世界』 P.264 ~ P.266
>僕だって美容整形を始めた頃、さんざん怪しげな目で見られてつま弾きにされていた
>けど、「今に見てろ」って思ってたもの。予防医学と治療医学が行き詰まったあとは、
>これが来ると思っていたから。だから、そのときに怪しげなものは、次の時代の宝になる
>んですよ。で、と学会っていうのは、そういう怪しげなものの中にキラリと光る真実を見
>つけるグループなんだろう……と思っていたら、ただ貶すだけだったのでびっくりした
>(笑)。僕の書いたものを取り上げてくれたのも「ああ、あれだけ怪しげに見られていたも
>のを、この人たちはちゃんと見てくれているんだな」と思っていたら、ただ単に「面白い鳥
>がいる」って笑い物にするだけだったという(笑)。
> でも、鳥扱いされても怒らずにずっと付き合っているっていうのは、やっぱり見ていて
>面白いんですよ、と学会って。発表見ていても面白いのが多いし。だけど、誰かが面白
>いネタを発表してみんなでワハハと笑って、次どうぞってのが多いですね。学会の発
>表っていうのはそもそも、討論するのが楽しいんですよ。「私はそうは思わない」「いや、
>私はそう思う」って喧々諤々やりながらシンポジウムをやるのが楽しいんだけど、と学会
>の例会は一方的にネタをやってみんなで大笑いして終わっちゃうから。あれは要するに
>学会発表というより、寄席ですよね。
>で、じゃあ彼らは例会が終わった後の二次会で討論をするのかと思ったら、単なる飲み
>会で(笑)。でも、僕はと学会の人達が話しているのを見るのが面白くてね。と学会の人
>たちって、会話しているのかと思ったらお互い自分のことしか言ってなかったりして。だ
>から、いつまでたっても全然噛み合わないの(笑)。要するに、と学会って「ひとりカルト」
>の集まりみたいなところはありますよね。みんな討論を通して発展的な何かを見つけよ
>うなんて気はさらさらなくて、単に自分の言いたいことを言っているだけなんだもん
>(笑)。
>で、僕は鳥の立場なんだけど、鳥のほうから逆にそういうのをウォッチして楽しんでる
>の。「ああ、面白い人間たちがいる」って(笑)。バード・ウォッチングは、鳥が逆に人間を
>観察している場合だってあるんです。で、鳥だって自分を見てほしいという気持ちがある
>から、わざわざ敵陣に乗り込んでいく(笑)。また、と学会の人たちって、笑うツボが普通
>の人とちょっと違うから、ああいうのを観察していても面白いですよね。みんな知的レベ
>ルは高い人たちのはずなんだけど、例会の反応とか見てると、子供たちでも笑うような
>しょうもないもので笑ってますから。
多少悪意をこめて要約させていただくと、仮にも「学会」と名前についているのに、そこで
おこなわれる発表は「学会発表というより、寄席」であり、通常の学会発表にある「討論
するのが楽しい」、「喧々諤々やりながらシンポジウムをやるのが楽しい」という要素は
まるでなければ、「二次会で討論する」こともない、討論以前に会話にもなっていなくて、
「お互い自分のことしか言ってなかったり」、「いつまでたっても全然噛み合わない」話を
しているだけの、「ひとりカルト」の集まりみたいなのが、と学会員である、と。
……何だか、と学会員たちこそが、観察しがいのある「鳥」だよな、ともいっているような。
そして、「子供たちでも笑うようなしょうもないもので笑って」、「みんな知的レベルは高い人
たちのはずなんだけど」おかしいなあ、と。
以下の文章などを読むと、高須克弥は、と学会の「知的レベル」というものに対し、かなり
疑問の声をあげているようにも思える。
『トンデモ本の大世界』 P.266
> ちょっと話は変わるんだけど、医者っていうのは医学部にいる頃は先人が見つけた
>定説をひたすら守ってやっていくんですね。でも、卒業したら一回そういうのに対して
>疑問を持つようになる。いい医者っていうのはそういうもので、言われたとおりにやって
>いたら古代医学から一歩も先に進めませんよ。それを、今まで習ってきたことはホント
>なのかウソなのかってひっくり返すのは、科学者がやることですよね。だから、医学って
>科学なんです。でも、教育しているときは宗教なんですよ。「こうあるべきだ、これを守
>れ」って。
> そんなわけで、と学会も科学者と宗教者が混在しているようなイメージがあるなぁ。宗
>教と科学って表裏一体のものなの。宗教は絶対に教義は変えちゃいけないというもの。
>科学は逆に変えなきゃいけないというもの。でも、その対象は一緒なんですよ。「宇宙
>はどうなっているのか」とか「人間とはどういう生き物なのか」とか。だからどちらかという
>と、と学会の発表で研究対象となっているのは科学ですよね。みんな思っていることと
>違うことを言っている人たちを観察してるんだから。そこに何か、キラリと光る真実がもし
>かして含まれているのかもしれないけど、「何言ってるんだ、地球は平たいに決まってる
>じゃないか」って言っている宗教者の集団がと学会なのかもしれない。と学会は科学者
>の集まりのようであり、実は宗教者の集まりなのかも(笑)。
再び悪意をこめて要約させていただくと、彼らは子どもで学校の生徒どまり。科学をして
いるつもりが宗教をやっているだけ、ということになるだろうか。
高須克弥は、以上の文章に、「と学会は科学者風の宗教者集団かも……!?」という題を
つけている。
先に引用した唐沢俊一の文章にある、「オウム真理教事件のあったとき、信者に化学、
医学、薬学など、科学畑の人間が多かったということが話題になった。なぜ、最高学府で
科学を学んだものが、ああも簡単に、ああも怪しげな教祖の言を信じてしまうのか」――と
いうのとあわせて考えると皮肉である。
と学会は、1990 年代中盤、怪しげなオカルト集団への批判でブレイクしたのではなかっ
たのか――と。
2011.08.11 (Thu)
明るい光のなかにいた人だと思います<和田慎二
イベント
2011年7月20日投稿
暗いところにいた男 【訃報 和田慎二】
あれは今から三十数年前、1974年の春休みのある日。
〈略〉
注文品が運ばれてくる間の時間、その雑誌をパラパラめくっていた
私は、そこに載っていた、少女漫画とは思えないハードなアクション
もの作品に、魅入られてしまった。シャープな描線、後のアニメで
よく使われるような、スマートな(ちょっとだけ気障な)セリフ回し、
さらにはレイプや殺人のショッキングな描写。いずれも、それまでの
少女漫画には、求めても得られないものだった。
……それが和田慎二の作品『大逃亡』だった。
男のくせに少女漫画なんかを読んでいたのか、と言われそうだが、
この時期、萩尾望都の『ポーの一族』が評判を呼び、SF・ホラー
ファン中心に、男性が少女マンガを読むのが一種の流行のようになって
おり、私も友人たちに『ベルサイユのばら』の面白さを講釈したり
して悦に入っていたものであった。
とはいえ、それはその当時の私たちにとって“異文化”を面白がる
という一種のエキゾチズム、スノビズムの要素が多分にあったと
思えるものだった。あくまでも少女漫画はわれわれにとり、本来、
全く異る常識、感覚で描かれたキッチュな世界であったのだ。
……しかし、その作品は違った。あきらかに自分たちと同じ嗜好、
同じ感覚を持った者が、少女漫画という異分野の中で、堂々と存在感
を示しながら、しかも王道を行っていた。作品のあちこちに仕掛け
られていた楽屋オチが、自分たちと同じオタク(そんな言葉はまだ
なかったが)たちに向けてサインをビシビシ飛ばしていた。
『アラビアン狂騒曲』で空飛ぶカメが出てきて、
「お前、ガメラの親戚か?」
「へえ、オイでんねん」
なんてギャグには絶倒したものである。当時は少女マンガのおしゃれ
な世界に怪獣の名前が出てくるなど、ありえないことだった。
それはあきらかに、少女マンガの本道の読者たちでない、われわれ、
スノビズムで少女マンガを読んでいる者たちに向けての発信だった。
異邦人の街をさまよっているところで同国人が店を開いているのに
偶然出会った、というような感じだった。しかも、異邦人たちに
その店は評判で繁盛しているのだ。
やがて70年代後半。私も含め、それまで地方でオタク的活動を
続けていた者たちが続々と東京に集結しはじめ、当時の東京はオタク
文化の黎明状態となりつつあった。それまで仁侠映画などが中心
だった名画座のオールナイト上映も、客が集るというので、アニメや
特撮特集を多くかけるようになっていった。それまでは少ない情報を
頼りに、各地域の公民館などで五月雨的に上映されていた東映アニメ
の名作がまとめて上映され、池袋文芸坐、上板東映、吉祥寺東映
などに『ぴあ』を参照して回れば、二ヶ月に一度あてくらいで
『ホルスの大冒険』を見ることが出来るようになっていった。
そうしているうちに、『ピグマリオ』の連載が開始された。
……たぶん、私と和田氏はあの時期、名画座の暗い空間をかなりの
確率で同時体験していたと思う。
マンガの世界でもかなり早く、まして少女マンガの世界ではほぼ
初めて、オタク的な趣味を持ち込んだ先駆者であった。
第一次オタク世代の情熱と凝り性がいい具合に作品に作用していた
が、しかしまた、第一次オタク世代の欠点である、作品世界に
愛着があるあまりにスッキリ終らせられず、話が延々と膨らんで
しまう、という特長も持ちすぎるくらい持っていた。
それが元での出版社との決別など、トラブルを起したこともあった
ようだ。アニメ化、実写化された人気シリーズを持って、悠々自適
に作品を描ければどんなによかったか。
〈略〉
7月5日、虚血性心不全で死去、享年61歳。
早すぎる死であったと思うが、手塚、石森、藤子Fとならぶ、
これはマンガ業界という戦場における戦死者名簿の平均年齢なの
かもしれない。業界自体が考えるべき問題と言えるだろう。
いずれにしても、かつて同じ暗い空間にいた同志に、心からの
ご冥福をお祈りするものである。
「藤岡真blog」の「田舎者のスノビズム」、「唐沢俊一検証blog」の「回向院(PART2)」に
特につけ加えることもないと思って自分のブログにはエントリーをあげなかった和田慎二
の訃報について。
何で今あげるかというと、数日前に買った『ミステリーボニータ』の特集、「和田慎二先生
メモリアルページ」の内容をメモとして残しておきたいかなと思ったため。
(そもそもそのために買ったのではなく、たまたま前の号を買っていて、和田慎二の訃報を
聞いて、では『傀儡師リン』の続きは読めないのか、いや最後の回が載っているかもしれ
ないと思ったためだったけど……載っていたのは追悼のメモリアルページと、「巨匠・和田
慎二の絶筆。」「CP (クレイジーピエロ) の愛と哀しみ、そして和田先生が魂をこめて描い
た最後のメッセージをあなたに…。」「『傀儡師リン』最新 14 巻、9/16 (金) 発売!!」との
コミックスの予告ページだった……。)
以下、『ミステリーボニータ』 9 月号の「和田慎二先生メモリアルページ」にはページ番号
がふられていないため、記述中のページ番号が間違っていたらゴメン……ということで。
竹宮惠子は『ミステリーボニータ』 P.166 に「カッコイイ麻宮サキ!」という描き文字つきで
麻宮サキの似顔絵を描いて、「和田さんのキャラを描いてみたのは初めてですけどやっぱ
り……マンガ家としてとっても近い……『同志』なんだな、と思いました」、「ペンのタッチ
や略しかた、髪のライン、ハイライトのつけ方…」、「マンガってこーゆーものだという基本
が同じなんです!」とコメントをつけている。
つまり、唐沢俊一のいう「シャープな描線、後のアニメでよく使われるような、スマートな
(ちょっとだけ気障な)セリフ回し、さらにはレイプや殺人のショッキングな描写。いずれも、
それまでの少女漫画には、求めても得られないものだった。」というのは、少なくとも、
「シャープな描線」についてはガセ、ということで。「スマートな(ちょっとだけ気障な)セリフ
回し」というのも、むしろ少女漫画の方が得意としていたのだし。
『ミステリーボニータ』 P.148 には、いまいかおるが、「同人誌時代 絵のかわいさとうまさ
にビックリ!」、「本人に会ってビックリ!! どこをどーやったらこのクマからあのかわいい
絵が……」、「――サギだ」と、四コマ漫画風に描いてもいる。絵、特に描線については、
「それまでの少女漫画には、求めても得られないもの」どころか、主流派だったといえる
のではないかと。
高階良子は、「ひらひら まったり ゆったり の少女漫画の中で 和田先生のスピード
感のあるあの作品は 全くたまらない魅力がありました。それでいて 華やかで繊細な
少女漫画の王道は はずしていませんでしたから、誰も真似のできない、和田製少女漫
画の世界を確立させておりました。今では 女性漫画家の中でも アクションシーンなどを
魅力的に描ける人も大勢出て来ておりますが、和田先生は 間違いなくこうした少女漫画
の作品世界を牽引してきた方だと思われます。」と書いている (『ミステリーボニータ』
P.161)。
少女漫画離れしていた点としてアクションシーンをあげている人は他にもいて、『スケバン
刑事』について、「少女漫画なのにアクションシーンが迫力あってワクワクしながら読んだ
のをおぼえています」 (秋乃茉莉、『ミステリーボニータ』 P.144) とか、「私にとって『セー
ラー服でバトル』の元祖は和田先生です! 強くしなやかで可愛いヒロイン達、少女漫画
でありながら スケールの大きなアクション… どの作品も大好きです」 (竹内未来、P.165)
とか。少女漫画なのにどうこうとは書いていないが、あろひろしの「読者を引きつけて離さ
ぬストーリー 骨太なアクションと魅力的なアイデア 小ワザの効いたくすぐり…」 (P.147)
とか。
それと、興味深いと思ったのは、永久保貴一 (ひとつかふたつ前の号で和田慎二とコラボ
企画をやっていた) や、美樹本晴彦のように、少年の頃、和田慎二の作品が掲載されて
いる雑誌を購入していた人たちの証言。
永久保貴一 (『ミステリーボニータ』 P.171)
>1975年ぐらいでしょうか…私が15歳あたりです.少年マンガ誌からエスパーやサイボーグ
>や二枚目の正義の味方が消えて,さみしく思っていたとき 本屋さんで「超少女明日香」
>のコミックを手に取りました。立ち読みで全部読んでから買いました。なんだ ぼくの
>好きな世界は少女マンガに引っ越したのかと… 友人の妹さんから借りた雑誌で面白
>かった「銀色の髪の亜里沙」や「わが友フランケンシュタインが同じ作家さんのものだと
>知り,作品を買いあさりました。後年 鈴木光明先生のマンガ教室のフォーラムでお会
>いしたとき「少女マンガの世界で男は少ないんだから仲良くしよう」と声を掛けていた
>だき,どれほどうれしかったことか… おいくつになられても,ゆるぎない和田作品を
>まだまだ描きつづけられると思っておりました。残念です。
美樹本晴彦 (『ミステリーボニータ』 P.182)
> 和田先生の作品に夢中になったのはまだ中学生だった頃、当時珍しく感じられた
>少女漫画でのミステリータッチに魅了された「銀色の髪の亜里沙」がきっかけだったと
>懐かしく思います。そして改めて和田先生のお歳を知って、なんと早熟であられたこと
>かと驚くばかりです。
> その後本屋さんで少々恥ずかしい思いをしながらも毎号「花とゆめ」を買ったり、4~
>5メートルのひもをつけたヨーヨーの戻って来る勢いにビビったのはもちろん「スケバン
>刑事」に惹かれてのことでした。
まあ少女雑誌を買うにあたって多少の気恥ずかしさはあったかもしれないが、唐沢俊一
のように、「男のくせに少女漫画なんかを読んでいたのか、と言われそうだが」に、「われ
われ、スノビズムで少女マンガを読んでいる者たちに向けての発信だった」とは、だいぶ
違うような気がする。
で、美樹本晴彦が「なんと早熟であられたこと」といった和田慎二は 1950 年生まれで、
21 歳の東海大学在学時にプロの少女雑誌家としてデビュー。
http://ja.wikipedia.org/wiki/和田慎二
>和田 慎二(わだ しんじ、本名:岩本 良文(いわもと よしふみ)、1950年4月19日 -
>2011年7月5日[1])は、日本の漫画家。広島県呉市出身[1]。漫画原作者・挿絵画家と
>しての仕事も手がけていた。
〈略〉
>代表作に『超少女明日香』シリーズ、『忍者飛翔』、『怪盗アマリリス』、『ピグマリオ』、
>『スケバン刑事』、『少女鮫』など。
>1971年、東海大学在学時に「パパ!」(『別冊マーガレット』9月号)でデビュー[1]。 ジャ
>ンルは少女漫画に分類されるが、作風としては壮大なファンタジーに加えて大胆なアク
>ションを取り入れたものが多い。
まあ当時の少女雑誌家は 10代デビューという人も結構いたと記憶しているので、格別に
早いデビューとはいえないかもしれないけど、デビューして 2、3 年で目立つ人気作家に
なっていったのは「早熟」といえそう。『大逃亡』のような 2 ヵ月連続での前後編掲載は、
当時の『別冊マーガレット』では人気作家のみが対象だったと思う (←違っていたらごめん
なさい)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/大逃亡
>『大逃亡』(だいとうぼう)は1974年集英社『別冊マーガレット』1・2月号に掲載された
>和田慎二の漫画。
その『大逃亡』を「1974年の春休みのある日」に唐沢俊一は読んだと書いているが、
雑誌が発売されたのは、1973 年の 12 月と 1974 年の 1 月のはず。いや最初の出会い
が数ヵ月遅れの漫画を置いてある食べ物屋だったのはしかたないとして――「男性が少女
マンガを読むのが一種の流行のようになっており」とふいている割にはショボい印象は
あるが――『銀色の髪の亜里沙』 (1973 年)、『超少女明日香』 (1975 年から)、『スケバン
刑事』 (1976 年から) を、どれもスルーするのは、ある意味すごいかも。
そのくせ、「『ポーの一族』が評判を呼び、SF・ホラーファン中心に、男性が少女マンガを
読むのが一種の流行のようになっており、私も友人たちに『ベルサイユのばら』の面白さ
を講釈したりして悦に入っていた」と少女漫画通の中学生だった自分 (1974 年以前の話
とすればそうなる) を自慢するのだから、たまらないというか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ポーの一族
>『ポーの一族』(ポーのいちぞく) は、萩尾望都による日本の漫画作品。漫画雑誌『別冊
>少女コミック』1972年3月号から1976年6月号に断続的に連載された。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ベルサイユのばら
>1972年21号から1973年まで『週刊マーガレット』(集英社)にて連載。
〈略〉
>1979年10月10日から1980年9月3日まで、日本テレビ系列およびクロスネット局の青森
>放送、山形放送、山口放送(いずれもテレビ朝日系列、山形放送は1980年4月以降)、
>テレビ大分、鹿児島テレビ放送(いずれもフジテレビ系列)で放送されたテレビアニメ。
>全40話。
〈略〉
>宝塚歌劇団で公演された演劇作品。1974年初演。
1974 年より前の時点で「SF・ホラーファン」として『ポーの一族』に目をつけ、漫画連載時
(宝塚やアニメの前)の『ベルサイユのばら』を友人に講釈できるくらい読んでいたとしたら、
かなり先見性があったともいえると思う。1970 年代も後半になれば、男性の少女漫画好
きが『りぼん』あたりにも手を出していたし、萩尾望都や竹宮惠子が少年誌に SF 漫画を
連載したりしているので、割と普通の話になる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/百億の昼と千億の夜
>萩尾望都によって『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1977年34号から1978年
>2号まで漫画版の作品が連載された[1][2]。
http://ja.wikipedia.org/wiki/地球へ…
>『地球へ…』(テラへ…)は、竹宮惠子による日本のSF漫画作品、および派生作品の
>タイトルの総称。『月刊マンガ少年』(朝日ソノラマ)に1977年1月号から1980年5月号に
>かけて連載された。全4部構成。
でも、まあ、「“もも色のぴらぴら”は“もも色のびらびら”に変更」のエントリーに引用した
ことがあるが、「73年当時の私(中学三年)がこれを読んだら、大興奮したことだろう。男の
子の性情報量の少なさは女の子の比ではなかったからねえ。」の唐沢俊一だから、多分
「私も友人たちに『ベルサイユのばら』の面白さを講釈したり」とか、少女漫画に詳しそうな
フリをしているだけかと。
そして、唐沢俊一のいう「やがて70年代後半。私も含め、それまで地方でオタク的活動を
続けていた者たちが続々と東京に集結しはじめ、当時の東京はオタク文化の黎明状態と
なりつつあった。」とかいうのと、和田慎二とどういう関係があるのかという問題があって。
前述の通り、和田慎二は 1950 年生まれで、1970 年代はじめからプロの漫画家として
活躍していたわけであって。
「それまでは少ない情報を頼りに、各地域の公民館などで五月雨的に上映されていた
東映アニメの名作がまとめて上映され、池袋文芸坐、上板東映、吉祥寺東映などに
『ぴあ』を参照して回れば、二ヶ月に一度あてくらいで『ホルスの大冒険』を見ることが
出来るようになっていった」なんていうのは、カットアップかワードサラダかといいたくなる
くらい (ここを参照) 日本語が壊れているし……。
多分、いいたかったのは、「それまでは少ない情報を頼りに、各地域の公民館などで五月
雨的に上映されているのを見るしかなかった東映アニメの名作が、池袋文芸坐、上板東
映、吉祥寺東映などでまとめて上映されるようになり、『ぴあ』を参照して回れば、二ヶ月
に一度くらいの割で『ホルスの大冒険』を見ることが出来るようになっていった」ということ
なんだろう。
それはともかく、『ホルスの大冒険』。
『ミステリーボニータ』 9 月号の「和田慎二先生メモリアルページ」には、高橋留美子も
追悼の言葉 (とイラスト) をよせている。
高橋留美子 (『ミステリーボニータ』 P.164)
>初めてお姿を拝見したのは,私が大学一年の時,東映アニメ「ホルスの大冒険」の
>上映会 会場でした。私はデビュー前で,遠巻きに見ていただけでしたが…
そこに高橋留美子が「スター…」とつぶやき、周囲の人たちが「さわさわ」「さわ」として
いるイラストがはいっている。「名画座の暗い空間」とかではなく、明るい光の下,教室か
会議室のように、二、三人用の長机と椅子が並んでいる光景である。
1957 年生まれの高橋留美子が大学一年ということは 1975 年のことか。1958 年生まれ
の唐沢俊一も、浪人しなければ、アニドウの上映会などで会うことができたのだろうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ピグマリオ
>『ピグマリオ』は1978年花とゆめ(白泉社)7号から1990年同誌20号に連載された和田
>慎二のファンタジー漫画、およびそれを原作としたアニメ。ギリシャ神話のピュグマリオ
>ン伝説がモチーフになっている。
その他参考
・漫画家の高橋留美子さんが先輩の唐沢俊一氏からアドバイスを受けた時に言った名言!?
だいたい、唐沢俊一のいう「第一次オタク世代の情熱と凝り性」というのも、頭がクラクラ
する言い草であって……。和田慎二の「情熱と凝り性」については、以下に引用する通り
追悼でふれている人もいるが、1958 年生まれで 30 歳過ぎてから (弟のおかげで?)
デビューした唐沢俊一が「第一次オタク世代」を自称する一方、1950 年生まれで 1970
年代初頭からプロとして第一線で活躍していた和田慎二を同じ「第一次オタク世代」に
分類するとはどういうことかと。唐沢俊一のどこに「情熱と凝り性」があるというのかと。
いくら何でも図々し過ぎる。
柴田昌弘 (『ミステリーボニータ』 P.160)
> 彼がその雑誌から出た後、編集部は私をポスト和田慎二みたいな扱いでプッシュしよ
>うとしたらしいが、彼と私とは似ているようで左回りに150°くらい位相が違っていた。
>性格も感性も。大雑把でいい加減、ドライな性分の私に対して彼は作品のクオリティに
>関して小さなことにまでにこだわり、実に頑固だった。〈略〉
> 合作をやったときのことだ。〈略〉 こんなに俺のキャラ出しやがってとぶつくさいうので
>(分身して一度に5人も出て来るから当然なのだが)キャラの主線を入れてやろうかと
>提案したら、絶対にそれはするなとそりゃえらい剣幕で拒絶された。自分のキャラを大
>事にするやつだったな。おかげで押せ押せとなり背景やら仕上げやらうちのスタッフは
>大迷惑を被ったのだが。
中山星香 (『ミステリーボニータ』 P.173)
>漫画ファンとしても道を極めてました…
>水野英子先生の すてきなコーラの H12年発行の時に一部紛失した頁を雑誌のコピー
>から拡大鏡とホワイトで修正したとかで… 「線のブレや汚れを消すのです(はてしなく)」
和田慎二の言として「今なら真っ黒な紙に黒い線を残してホワイトを入れて水野先生の
キャラクターを描けるぞ」というのを紹介してもいる。
さらに、唐沢俊一は、「しかしまた、第一次オタク世代の欠点である、作品世界に愛着が
あるあまりにスッキリ終らせられず、話が延々と膨らんでしまう、という特長も持ちすぎる
くらい持っていた」とか、ロクに読んでもいないのに (←決めつけ) 勝手なことを書いても
いる。
「それが元での出版社との決別など、トラブルを起したこともあったようだ」というのは、
『少女鮫』の衝撃のラストのことかなあ……。見開きに海が描かれて、ブルーハーツの
『リンダリンダ』の歌詞が――というアレは、確かにすごかったけど。
http://ja.wikipedia.org/wiki/少女鮫
>過酷な環境に育ち、様々なサバイバル・戦闘技術を身につけた少女アル(R)こと涼子の
>物語。
>1999年に最後の巻が出るが、ブルーハーツの『リンダリンダ』という曲で唐突に終わっ
>てしまうという異様なラストだった。これは著者と出版社との見解の相違などで無理や
>りに終わったことなど、後に漫画家野間美由紀のサイトの日記で詳細が記され、ネット
>上で論議を呼ぶ。実際、著者はこの連載以降、白泉社と決裂して「花とゆめ」で執筆を
>しておらず、のちに白泉社から作品の版権を引き上げているため、この作品を含めて
>白泉社レーベルのコミックスは全てが絶版となっている。
そういえば『ピグマリオ』も打ち切りみたいなもので、主人公も死亡だっけ。途中で成長薬
か何かの作用で大人になった姿で登場したけど、とうとう大人になれなかったというオチ
だったような。
それはともかく、『少女鮫』が念頭にあったとしても、「スッキリ終らせられず、話が延々と
膨らんでしまう、という特長も持ちすぎるくらい持っていた」というのは、単なる事実誤認の
ような……。『スケバン刑事』だってちゃんと完結しているのだし。
『ミステリーボニータ』 9 月号には、別冊の『和田慎二メモリアルBOOK』というのがついて
いて、『Lady Midnight』と、新谷かおる、竹本泉、いがらしゆみこ、美内すずえによる追悼
が収録されている。最後のページで美内すずえが書いていることは、以下のようなこと。
>「スケバン刑事」と同時に連載が始まった「ガラスの仮面」。35年経った今も、こちらは
>まだ継続中です。新人時代からともに同じ雑誌で描き、読者アンケートでトップ争いを
>し、同じように作品が遅れ、たびたびホテルに缶詰めになり…。
『ガラスの仮面』のようなものは、和田慎二の作品にはないんじゃないかなあ。というか、
「スッキリ終らせられず」の原因は「話が延々と膨らんでしまう」からという問題でもない
ような気が少々……なぜか『7つの黄金郷』という文字が頭に浮かんだり……ええと、
『ガラスの仮面』は近々連載再開とのことで期待しています、ということで。
ちなみに、美内すずえの追悼には、以下のようにも描かれている (漫画形式)。
『和田慎二メモリアルBOOK』 P.66
>「わっはっはっ」
>「こっちはいいぞお~! なんでもあるし なんでもできるぞぉ」
>「こっちは天国だぞ」
>またガンさんの夢…
>「あんたが“天国”にいるのは わかってるって」
>「それより締め切り直前 一時間半の仮眠中に出てくるのはやめてくれる?
> 寝た気がしない…」
>「しかも連続5日間」
>フキンシンかもしれませんが…(実話です…)
不謹慎とは思いませんが、何かシャレにならない感じがして怖いです…… (泣)。
2010.05.02 (Sun)
19 歳の設定では非実在青少年にはなれません
http://www.shakaihakun.com/vol099/02.html
唐沢 考えたらもともとロリ嗜好だって、「未成熟の少女は性的対象に
ならない」という暗黙のルールを逸脱しようと動きから生まれたものだ
からね。「ナメクジやカタツムリは性的対象にならない」というルールを
逸脱しようという気概さえあれば、慣れさえすればできないことではない
よな(笑)。
〈略〉
唐沢 つまり未成年に欲情する嗜好ってのは、反対派にも規制派にも
等しく存在していたりする。そういう歪んだ欲望が爆発してしまうっての
は、それだけ今の社会がストレスを溜め込む構造になっているからで
しょ。SMクラブの常連が常に弁護士や医師など社会の上流人士たち
であることでもわかるけど、要するに法令化したところで、こういう嗜好
ってのは永遠になくならないものなんだ、社会の構造そのものを変え
ない限りはね。
×暗黙のルールを逸脱しようと動き ○暗黙のルールを逸脱しようという動き
2 つの意見のどちらにも、2ちゃんねるのスレで、しっかりと突っ込みがいれられていた
(Read More 参照)。
「暗黙のルールを逸脱しようと動きから生まれたものだ」に対しては「同性愛者だって
マゾヒストだって望んでなったわけじゃない」と、また、「それだけ今の社会がストレスを
溜め込む構造になっているから」には、「ええ?テンテーが男好きなのは社会のせい
じゃないでしょ?」との反論がよせられている。
確かに、スレでも言及していたひとがいた「イッチー萌え」については、「暗黙のルールを
逸脱しよう」とか、「社会がストレスを溜め込む構造になっているから」とかいう問題では
全然ないような気がする。
・あ、唐沢俊一は市橋容疑者に惚れたな、と読んでいてもわかった。(←ヤケ)
・「市橋容疑者に女性たちの人気が集まっている」――明日はどっちだ?
・喪女の奇妙な週末 (?)
・唐沢俊一の脳内で「市橋容疑者のアイドル化、ますます進み」……
・破滅へのカウントダウンといってもメガデスではなくて (モジョデスか?)
まあ、唐沢俊一本人はどうなのかはおいておくとして、「望んでなったわけじゃない」人
たちの存在の完全無視はまずいだろうと思う。
それと、「ロリ嗜好」は「ルールを逸脱しようと動きから生まれたもの」という説がどこから
出てきたものかが不明。唐沢俊一自身、おそらく今までどこでも主張したことがない説の
はずなのだが……。
さらに、「逸脱しようという気概さえあれば、慣れさえすればできないことではない」と
唐沢俊一はいうが、何でそこまで「ルールを逸脱」することに執着しなければいけない
のかもまた不明だし――ルールの逸脱こそ快感の源というのは多分唐沢俊一が信じて
いるほど万人に適用可能ではない――し、気概をもったとしても「ナメクジやカタツムリ」
とは、無駄にハードルを上げ過ぎではないかと。
まだ、古くからのアワビとかドジョウとかの伝統の流れで、水棲生物の方が使えるので
はないか。(←そうか?)
http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1266.html
>48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/04/10(土) 10:10:23.09
>ID:lYLhkniG0
>深海は光が入らないから、 一日中人目をはばからずやりたい放題なんだろうなw
>
>49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/04 /10(土) 10:11:23.12
>ID:HqlDnGES0
>おい、こいつで抜く時代もそんなに遠く無いんじゃないか?
>
>28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/04/10(土) 09:56:35.07
>ID:GCE+r9IcO
>アグネスが深海生物を規制する日もそう遠くはないな……
おまけ (非実在文房具とか実在のパンの留め具とか)
- http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1260.html
- http://mudainodqnment.blog35.fc2.com/blog-entry-1272.html
まあこのような努力 (?) の果てにまっているものは、飢えた中高生男子のような感性の
獲得でしかないのではないかという疑問もふつふつとわいてくるのだが……。
それはさておき、まじめな意味でちょっとまずいのではないかと思うのが、唐沢俊一が
どさくさにまぎれて、「未成年に欲情する嗜好」を、あっさりと「そういう歪んだ欲望」などと
言い放っていること。
今回の社会派くんでも話題になった非実在青少年問題 (ここやここも参照のこと) で、
規制推進派の主張している線引きは 18 歳なのだが、唐沢俊一はこれを「未成年」
つまり 20 歳と間違えているというのが、まずあって。
http://www.shakaihakun.com/vol099/02.html
唐沢 ただ、今回の条例は、設定がどうあろうと「未成年に見えたらダメ」
ってことでしょ。その“見える”基準ってのは、誰の目で判断するものなの
が、あやふやなところが一番の問題だよね。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100426_364055.html
> 東京都青少年・治安対策本部は、「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正
>案 質問回答集」を作成し、26日に公開した。全28ページのPDFファイルが都のサイト
>からダウンロードできる。
〈略〉
> 質問回答集では、「『非実在青少年』とは何か」「『非実在青少年』は生きている青少
>年ではないのに、なぜ規制する必要があるのか」「18歳未満に見えるキャラクターが
>出てくる漫画やアニメはすべて見られなくなるのか」「コミックマーケットなど同人誌販
>売会は対象になるのか」といった25項目についてまとめている。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2010/04/DATA/20k4q500.pdf
>2 「非実在青少年」とは何ですか?
>
> 「明らかに18歳未満の青少年であると設定されているキャラクター」のことです。
> 作品の中で、そのキャラクターの年齢や学年が、絵やセリフで表されていたり、
>小学校や中学校の校舎で授業を受けているシーンがあるなど、誰が見ても明らかに
>「18歳未満である」と認識できる場合や、ナレーションで「○○(キャラクター名)は13
>歳。」などと説明されている場合が、この「非実在青少年」に該当します。
> 例えば、「見た目が子供のように見える」「声優の声が18歳未満のように聞こえる」
>だけの場合は、全く該当しません。
>
>3 18歳未満に見えるキャラクターが出てくる漫画やアニメは、
>全て見られなくなるのですか?
>
> いいえ、そのようなことはありません。
> まず、条例改正案の「非実在青少年」は、漫画などにおいて、年齢や学年について
>の明確な描写や台詞、ナレーションにより、明らかに「18歳未満」と設定されている
>キャラクターに限定されます。
> 見た目が幼く見えたり、声が幼く聞こえたりするキャラクターであっても、「18歳以
>上」であると明確に設定されていたり、年齢や学年が不明であったりするものは、この
>「非実在青少年」に当たりません。
> さらに、子供が見たり買ったりしないよう、成人コーナーでの 販売を求めるのは、
>「18歳未満」と設定されているキャラクター(「非実在青少年」)が、「性交又は性交類
>似行為」をしていることが明確に描写されているもののうち、子供にとって特に悪質な
>ものに限定されます(問4、問6を参照して下さい)。
> したがって、「18歳未満のキャラクターが出てくる漫画などが全て見られなくなる」よ
>うなことはありません。
http://www.inosenaoki.com/blog/2010/03/post-173c.html
>昼過ぎ、石原知事と打ち合わせ。
>児童ポルノ事件が増加傾向にある。そのための青少年健全育成条例改正だが、本日
>の委員会で継続審議になるので、この機会に問題にされている「18歳未満」を、13歳
>とか15歳未満ぐらいに変えたほうがよいかもしれませんね、と言うと、「オレもそう思う
>な」。
> 石原知事は午後3時の定例記者会見で、18歳未満については誤解を招くので、考
>えたい、と述べた。「非実在青少年」はマンガのキャラクターのことである。小学生をレ
>イブするなど相当ひどいものがあるのは事実だが、年齢の部分は「18歳未満」だと過
>度な行政の介入と誤解を招きやすい。
> 13歳の少女とは合意のうえでも性交すると罰せられる。14歳の場合にはレイプであ
>れば罰せられるが合意のうえでは罰せられない。こういう境目が法令にはこまかくあ
>るので、13歳とか義務教育年齢の15歳とか、そのあたりに児童ポルノのキャラも線を
>引いたほうがすっきりするかもしれない。
(猪瀬直樹ブログのコメント欄でも指摘があったが、「合意のうえでも性交すると罰せられ
る」のは、「13歳の少女とは」ではなくて「13歳未満の少女とは」が正しい)。
そもそも猪瀬直樹副都知事や石原都知事でさえ「『18歳未満』だと過度な行政の介入
と誤解を招きやすい」とかいっているくらいで、「18歳未満」というのは年齢を高く設定し
過ぎているのではないかという指摘は Twitter 上などでも目にした覚えがある。日本で
は女子の婚姻可能な年齢が 16 歳となっているのに、その整合性はどうとるのかという
問題も出てくるため。
まして唐沢俊一のように「未成年」と定義してしまうと、20 代前半と 19 歳のカップル
だろうが、19 歳同士の夫婦だろうが、51 歳が小学生の子に欲情する (下記リンクを
参照) のと区別されることなく、すべてが「そういう歪んだ欲望」ということになってしまう。
・唐沢俊一にとっては『血と薔薇』>>>『少年期ハードスペシャル』か
・せっかく猿から進化したんだからマウンティングへの固執もほどほどにね
自分の見聞きしたかぎりでは、過激な規制推進派もそこまでトンデモなことは主張して
はいないし、どの報道をちらっと見ただけでも出てくるような「18歳未満」を、20 歳未満に
間違えてしまう理由もわからない。……唐沢俊一は日本では 18 歳で成人と思い違いを
している可能性も頭をかすめたが、あまりにも怖い想像なので、それはなしということに
したい。
なお、唐沢俊一が、13 歳以下を対象とするペドフィリア (小児性愛) と同義語のように
「ロリコン」 (今回は「ロリ嗜好」だが) という言葉を使いつつ、「ロリコン」の上限年齢を
上の方に設定するというのは、今回が最初ではない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ペドフィリア
>ペドフィリア(英: paedophilia)は、特異な性欲の一つ、幼児・小児(一般に13歳以下)
>を対象とした性愛・性的嗜好を意味する。類義語・俗称に小児性愛(しょうにせいあい)
> ・児童性愛(じどうせいあい)・小児愛(しょうにあい)・ロリコン・ショタコン・ペドなどが
>ある。思春期(一般に13歳から17歳)の子どもへの性的嗜好はエフェボフィリア(英:
>ephebophilia)という。ペドフィリアの性向を持つ人を、ペドファイルもしくはペドフィル
>(英: paedophile)という。 医学上の疾患(性嗜好障害)分類である小児性愛を指して
>使われる場合と、日常語として広義に小児への性的嗜好を指して用いられる場合が
>ある。
> 注記:本記事は、一般的な概念としてのペドフィリア(小児性愛)を説明する記事で
> ある。現在における精神医学上の障害としての小児性愛も、DSM 及び ICD にお
> ける「記述」規準において触れている。本記事は、精神医学の概念に準拠はする
> が、一般的な用法での記事でもある。
>なお、実際の小児性犯罪者はペドフィリアでないことも多いので、小児性犯罪者に関
>してはチャイルド・マレスターの項目を参照のこと。
以前に「そもそも美幼女じゃなくて美少女もロリコンの対象?」のエントリーで取り上げた
ことがあるが、唐沢俊一は星新一の「ボッコちゃん」を、彼女がホステスという設定 (と
いうことは見た目年齢 18 歳以上) であり、作中でも「美人」と書かれているのを無視
して、強引に「日本現代SF最初の美少女ヒロイン」、ロリコンという「嗜好の原型」だと
説明しているのだ。……巻き添えは多いほどよいということだろうか。
そして、これも「ああ、またか」と思ったのが、「SMクラブの常連が常に弁護士や医師
など社会の上流人士たち」のくだり。
以前に「ロリコンよ、神話になれ 」のエントリーに、こう書いたことがある。
-------
「『ロリータ』で、少女を愛する主人公は大学教授だったりするからね」のくだりには、
普段は悪口雑言の対象としている大学教授というものの権威にすがってまで、「こういう
知的な要素」がロリにはある (あった) のだと主張しないではいられない後ろめたさと
切迫感のようなものを感じたりもする。
そもそも、『ロリータ』で「少女を愛する主人公は大学教授」だったといって、ロリには
「知的な要素」があるということには別にならないだろうと思うのだが。唐沢俊一は、
こちらでは「主人公であるインテリ中年、ハンバート・ハンバート氏」という紹介をして
いるけど、小説の主人公のロリコンが「インテリ」だからといって、唐沢俊一がインテリ
(のロリコン) になれるわけでも、ロリが知的階層に人気の高尚な趣味ということになる
わけでもない。
しかし、唐沢俊一以外にも、それをもって「知的な要素」だ、「単なる薄汚いペドフィリア」
とは違うと主張したがる層は、何かいそうだという感じ。主に、最近の若者以外で。
-------
今度は、ロリコンが SM に、「大学教授」が「弁護士や医師など社会の上流人士たち」に
なったのか――という感じ。
しかし、まあ、「SMクラブの常連」の多くが「弁護士や医師」というのは、ありそうな話
ではある。「上流人士たち」だからどうこうというより、SMクラブに通いつめることが可能
な裕福な層は、ある程度限定されると思われるため。
で、試しに「SMクラブの常連の職業」でググってみたら、トップにきたのがこれ↓
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1131356576
>俳優の西田敏行は、SMクラブ常連のハードSで、特に女の子を殴るのが大好き、と
>いう話をデリヘルのおばさんから聞きました。
>ネットにもその情報がありますが、ほんとですか
>
>これだけうわさになるということは、本物でしょう。
「これだけうわさになるということは、本物でしょう」という回答は、笑えるけど、無茶過ぎ。
ええと、これは本当のことらしいといいたいのではなく、芸能人の誰それが SM クラブの
常連という噂が、まず目についたということで。
また、ブログに以下のようなコメントをしている人もいた。
http://kill.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20100314/p1
>SMクラブの常連に大会社の重役が多いのと同じで、周囲に追従と諦念の笑みが増え
>ていくと無性に誰かに叱って欲しくなるのかもしれません。
これは、2ちゃんねるのスレに書き込まれた、「特に社会的地位の高い人物はその重責
の反動から、日常とは真逆の従属的立場を疑似体験したくて マゾプレイを望むことが
多い」と似たようなご意見。ただ、これがあたっているとすると、偉い人はマゾになるのを
好むということで、緊縛画集を好む唐沢俊一とはまったく別系統だともいえる。
それから、客を「遊び客」と「真性客」に分類している人もいる。この「真性客」の方は、
「社会がストレスを溜め込む構造」になっていようがいまいが、SM をやめないタイプ
ではないだろうか。
http://www5.ocn.ne.jp/~matrix/papers/ks3_pape.htm
> 以下は嬢からの情報に基づいた客の資質です。
> 客も「遊び客」と「真性客」に大きく分かれる模様です。遊び客とは、SMに興味はあ
>るものの、ヘルスのバリエーションのひとつ程度に利用する客です。
> 真性客とは、本当にSMが好きで通う客です。遊び客は夕方以降、酒が入った時間
>帯に多く、職業嬢やお金嬢に取っては楽な客なようです。肉体的負担も少なく、お遊
>び程度で流せるからのようです。
> 但し、真性嬢に取っては物足りなく、嬢の本領を発揮出来ずに終わってしまうようで
>す。真性客は朝から昼にかけてが多く、お金嬢にとっては厄介なようです。反面、職業
>嬢や真性嬢には楽しめる客、ヒマな時間にロングが入るいい客なようです。(ここで使
>用している嬢や客の分類呼称は、私が便宜上名付けたもので一般的な呼称ではあり
>ません)
〈略〉
>SM店はそこそこの値段がしますので、財力も必要です。
そして、予想通り、「財力も必要」、と。
で、書いている内容は異なるものの、唐沢俊一のいう「歪んだ欲望」、「ストレス」、「SM
クラブ」、「常連」、「医師」と、妙に単語レベルで一致しているエッセイも見つかった。
http://www.e-resident.jp/essay/article.php?int_id=183
> たしかに、医者をはじめとする高学歴と言われる職種に変わった性癖者が多いこと
>は否めない。以前明るみに出た某ロリコン売春組織の顧客名簿には政治家、官僚と
>並んで医者の名前が羅列されていた。ただこの場合、現行犯ではないため、本人達
>への刑事告訴はなされずに終わった。SMクラブの女性も、常連には圧倒的にエリート
>が多いと語る。特に“先生”と呼ばれる男性にはマゾヒスト率が高い。日常のペルソナ
>とまったく反対の一面を求めたくなるのかもしれない。
> べつに性癖が変わっていようがノーマルだろうが、そんな事は構わない。そもそも性
>に関しては何が普通かすら、線引きが曖昧なものである。犯罪性のあるものや他人を
>著しく傷つける以外なら何をしたって、外野がとやかく言うものではない。
>
> ただ、今回の事件はわけが違う。
> 同意のない女性に対して無理矢理交渉を迫った事実は論外として、私が許しがたい
>のは勤務する病院内で事件を起こした点である。
〈略〉
>時間がない、自由がない、極度のストレスが溜まる、などの理由があったとしても容赦
>の余地は見出せない。自分の仕事場において性的プレイを愉しむというのは、安いア
>ダルトDVDの世界に留めておかねば駄目だ。
〈略〉
> 歪んだ性衝動を自制できないひとつの人格が、多くの仲間の信用を失墜させるに至
>る。塀の中の当事者は、きっと今なおこの事実に気づいていない。
上に引用している人は、「ストレス」や「歪んだ性衝動」という言葉を SM と結びつけて
いるのではなくて、職場である病院内での性的プレイを、ストレスは言い訳にならない、
「歪んだ性衝動」を自制できない奴はダメと厳しく非難しているのだが……でも唐沢俊一
の文章は、これを単語レベルで継ぎはぎしたもののようにも見える。気のせいだ偶然だ
といわれれば、それまでだとはわかっているけど。
なお、この機会にと (?) http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-333.html の
情報倉庫に、「市橋容疑者 (イッチー) 関係」、「ロリコン関係 (ロリコンというよりペドフィリ
ア……のものも含む)」、「SM 関係 (男色系に比べて拘り薄し)」のリンクを追加したので
興味のある方は、あわせて参照のこと。
2010.04.18 (Sun)
パクリ失敗の「損なう (そこなう)」が「損ナウ」ネタ
村崎 ツイッター、オレもやる気はまったくないんだけど、相変わらず「××
なう」なんて、自分の居場所ダダ漏れさせるような個人情報のたれ流しが
流行ってるわけ?
唐沢 あれ、ホントに意味ないよね。おかげでこないだ新聞に「国民の権利
損なう」っていう見出しを、「ああ、"権利損"って場所に今いるのか」って読み
違えそうになったぞ(笑)。
いや「ああ、"権利損"って場所に今いるのか」というのは、一瞬の読み間違えにしても
無理あり過ぎだから……という小ネタ。
しかし「損なう」ネタは激しく見覚えがあるぞとググったら、トップにこういうのが。自分が
見たことのあるのも多分これ。
http://twitter.com/higeoyaji/status/10212767116
>『損なう』← これを「そこなう」と読まずに「そんナウ」と読んだ人は少しツイッターから
>距離を置くべき。
>5:49 PM Mar 9th TweetMe for iPhoneから
>100+人がリツイート
3 月 9 日のツイートで、「100+人がリツイート」となっているのがポイントかも。それに
対してこういうリツイートもあったりする。
http://twitter.com/mango825/status/10307491624
>「そこなう」と言われたら「どこなう?」と聞くかも RT @PharaohKJ: RT @higeoyaji:
>『損なう』← これを「そこなう」と読まずに「そんナウ」と読んだ人は少しツイッターから
>距離を置くべき。
>1:45 PM Mar 11th HootSuiteから
また、その数日前にはこういうツイートも。
http://twitter.com/s_522/status/10071650904
>医療記事で◆日医警告「患者からの信頼損なう」◆を「しんらいぞんなう」って思った
>オイラはもうダメだな9:34 PM Mar 6th Tweenから
で、いくら劣化コピー王の唐沢俊一とはいえ、どうして「権利損なう」なんていったりした
のかというと……推測するに、「Twitter 損なう」でググると 2 番目にこれがくるせいでは
ないかと思う。
http://twitter.com/sokonow/status/5828438209
>国益損なう RT @mainichijpedit: 基礎研究者の団体「計算基礎科学コンソーシアム」
>がスパコン「凍結」に「国益損なう」と緊急声明 http://bit.ly/40Mken
>12:14 AM Nov 19th, 2009 TwitBird iPhoneから mainichijpedit宛
まあ、「国益損なう」と似たバリエーションに「信頼損なう」を「信頼損、なうと空目」と
いうのも、あるにはあるけど。
http://twitter.com/tasano/status/10071441819
>信頼損なう(しんらい そこなう)を信頼損、なうと空目。
>9:26 PM Mar 6th Seesmic Webから
ただ、この人は空目とかいっても、多分「いま、信頼損してる」とかに一瞬誤認識した
のではないかなあ。「ああ、"権利損"って場所に今いるのか」と平気でいう唐沢俊一は
悪い意味で独創性あり過ぎ。
「なう」の前にくるのは場所にかぎったことではないし、ツイッターのホームの書き込み欄
の上に表示されるのは「いまどうしてる?」だったりするんだけど、唐沢俊一には理解
するのが難しいのか、単に直前の村崎の「自分の居場所ダダ漏れ」につられてしまった
だけなのか。
関連ガセビア
・ぼくらのスーバーツイッターで追討されたなう
2010.02.24 (Wed)
模写くしゃして、やった――「本を捨てる!」ための本だよ、ほんほんほん
模写くしゃして、やった。元ネタは、唐沢俊一検証blogと、Read More を参照のこと。
これまでの模写くしゃシリーズ :-P
・模写くしゃして、やった――トイレ読書
・模写くしゃして、やった―― ウナムーノが正しい
・模写くしゃして、やった――結婚詐欺連続不審死事件ネタ
-------
今年の三月に朝日新聞出版から『本を捨てる!』という本を出す。ただ今、予約受付中
である。おかげ様で早くもネットでは大評判なこと、コレハコレハと慶賀の至り、である。
もしや、この本はネットから火を噴いてバカ売れするのではないか、と、捕らぬ狸のナント
ヤラで、にやにやしている教この頃なんである。
ネットで大評判というのは、他でもない。まだ題名と出版社、価格くらいしか公表してない
にもかかわらず、僕のファンが集う掲示板では、本の内容をあれこれ予測して、さてこの
本は「捨てる」技術を語る実用書なのか、それとも古書コレクターとして名を馳せた僕の
一大方向変換について述べる自分史なのか、だいたい「本を捨てる!」なんて唐沢俊一
は気でも違ったのか、カンカンガクガクの様相を呈しているのだ。果ては、唐沢俊一は、
本を手放さなければならないくらい困窮しているのかと、心配する向きまであったのには
笑った。
実は、その掲示板に書き込んでいるのは、僕に好意的な読者ばかりではないが、何とも
微笑ましい限りである。その姿、まるで、動物病院の待合室で読んだ雑誌に載っていた
一行知識の 『サンドイッチはサンドイッチ伯爵が発明した』という文章から、むちゃくちゃ
に想像力をかきたてられ、ついに遭ったこともないサンドイッチ伯爵の一代記を書き上げ
てしまった[*]ウッディ・アレンのひそみにならっているかのようである。これこそが正しい
僕のファンの姿ではあるまいか。
さて、唐沢俊一は経済的に困窮していると心配してくださっている方々は多分、立花隆
氏が、蔵書を収納するためにビルを一個建てたというエピソード等を念頭に置いている
のであろう。確かに、大量の本を、所持し、収納するには、とにかく金がかかるのは事実
である。
しかし、僕が、情報を電子データで持つことの優位性を主張する第一の理由は、金の
ことを考えてのそれではなく、検索のしやすさという利点が先にくる。情報とは、探せて
ナンボ、のものなのだ。その点は、誤解なきよう、切にお願いしたい次第なんである。
これでも売れっ子ライターで、仕事が多過ぎて多忙でヒイヒイ、おかげで締め切りも
なかなか守れない(笑)くらいのものなのだから。
また、これも誤解していただきたくないのだが、僕は何も、闇雲に電子データへの移行を
主張しているわけではないのだ。そもそも、僕が情報をツイ最近までずっと、本の形で
所有していたのには、それなりの理由がある。
考えてもみよ。寝っ転がって読めない不便さ、大事なデータの詰まったディスクを車輪付
きの椅子で敷き潰してしまったときの悲しさ、子どもに踏まれてノートパソコンをおじゃん
にしたときの経済的なダメージを。上記のものをネグった電子データ賛美論は僕は認め
ない。
データはバックアップをとっておけばいいという話ではないのだ。ほとんどの人間にとって
バックアップなど面倒だからやらないものだし(少なくとも僕はそうだ)、壊れるデータに
限ってバックアップなどない、あったとしてもテープが読み込めない始末、というのが、
スタージョンの法則というものなんである。
その点、本はいい。二階から落としてもだいじょうぶだし、象が踏んでも壊れない(いや
壊れるかも知れないが、文字は読める)“本”というモノの存在には、何のカンノ言って
巨大なアドバルーンテージがあったわけだ。これまでは。
しかし、時代は変わった。ノートパソコンなら、寝っ転がっても本は読める。寝入ってしま
い枕にしたとしても、そうそう壊れなくなった。万一壊れても、即買い直したって懐には
さほど痛くなくなってきている。この傾向は、アマゾンのキンドル、アップルのアイパッド
の登場により、加速することはあれ衰えることは決してないであろう。
また、手元に資料としてのデータを所持しておく必要も、日々薄くなってきている。必要な
情報はグーグルで検索すればいい。日本の本についてはまだまだだが、英文の本なら
書かれている内容までも検索し参照できる。資料としての本は、図書館で借りるという手
はこれまでもあったが、アマゾンのユーズドで購入して、不要になれば売るなり捨てるな
りするという手もまた使えるのが現代というもの、ということは、覚えていたほうがいい。
これに、クラウドコンピューティングと、大量のデータを物理的に置く場所のアウトゾーニ
ング化を加えさえすれば、一丁上がり、である。後は、プログラミングの専門家が何でも
やってくれるので、まかせるべきところは、ここはひとつ、どーんとおまかせすればいいん
である。
それでも、“本”を手元に置いておきたいという、そこのアナタ。あなたの気持ちはよぉく
わかるし、僕だってそれを全否定するつもりなんてない。装丁の美しさにため息をつき、
紙の手触りを心地よいものと感じ、何度も読み返しための手垢による汚れにすら愛着を
覚える、その気持ちが誰よりもわかる僕なのだ。
だが、そのようにして、どうしても持っていたい“本”が、何千冊、何万冊のうち、どれだけ
あるかってことも、また考えてみていただきたいことではある。どうしても残しておきたい
本までも捨てろとは言っていない。それ以外を、思い切って捨ててみてはどうかと言って
いるのだ。
僕は、寺山修司とは違う。「書を捨てて街へ出よう」なんて言わない。だけど「書を捨てて
電子の海にダイブしてみろ」とは言う。十年前のインターネット黎明期には、やれそうで
やれなかったこと、やりにくかったことを、今こそやってみろと、声高に主張したいんである。
-------
[*] 元ネタは『トンデモ一行知識の世界』 のまえがき。
「SF ファンでない者にもしっかり影響をあたえているのが浅倉久志の凄さでもある」の
「追記 2」を参照のこと。
2010.01.30 (Sat)
「人間な脳の重量」というのは原文ママ
なお、漱石の遺体は、彼の死の翌日、主治医の手により解剖されている。
この時、摘出された脳と胃は、帝国大学(後の東京大学)に寄贈された。
現在も、東京大学医学部には、アルコール漬けにされた漱石の脳が保管
されている。その重さは1425グラム。
ちなみに、人間な脳の重量は1200から1600グラム。量と頭脳は比例
しないので念のため。
量だけでいうなら、現代人よりもネアンデルタール人(平均1600グラム)
の方が、よっぼど多いのだ。
×人間な脳の重量 ○人間の脳の重量
×アルコール漬けにされた漱石の脳 ○ホルマリン溶液の中の漱石の脳
「甘いもの、こってりしたものが好きだった胃弱の夏目漱石」のエントリーに引用した部分
の続き。
「量」を「重量」または「重さ」に置き換えて、「よっぽど多い」は「よっぽど重い」にして
くれた方が、よっぽどわかりやすいような……ということについては、後述するとして。
唐沢俊一は「主治医」としか書いていないが、夏目漱石の遺体を解剖したのは、東京
帝国大学の病理学教授だった長與又郎 (長与又郎)。漱石の主治医は真鍋嘉一郎と
している資料もあるが、彼もまた長与とともに漱石の臨終に立ち会ったという話らしい。
その長與又郎が、「『東洋人の脳は、西洋人に比べ小さい』という説に憤慨」して、
「『日本民族の優秀性』を実証する事例として集めた」「『傑出人の脳』のコレクション」
の中に、漱石の脳の標本も含まれる。長與は、1939年「傑出人脳の研究」で、「生前
優れた能力を示した人の脳は、一般人よりも重く」と結論づけていたが、「今は、脳の
大きさと頭の良さは関係ないというのが常識」というのは、唐沢俊一も書いている通り。
漱石の脳は、「ホルマリン溶液の中」にあるという。唐沢俊一のいう「アルコール漬け」
は、「局方ホルマリン」に含まれるというメタノールとの混同か、Wikipedia の「現在もエタ
ノールに漬けられた状態」からきているものと思われる。で、まあ Wikipedia の夏目漱石
の項目にある「エタノール」との記述は出典が不明なため、齋藤磐根著『漱石の脳』の
解説にある「ホルマリン溶液の中の夏目漱石の脳」を採用させていただくということで。
そして、漱石の脳は多分今も東大医学部にあるのだろうけど、「東大医学部標本室は
一般には公開されていない」ものであり、「医療関係者は許可を受け閲覧することができ
る」というものだそうで、一般人がその目で実際に確認するのは容易ではなさそう。
1995 年の国立科学博物館「人体の世界」展では漱石の脳も展示されていたという話
だが、今は「故人の尊厳への配慮もあり、現在は、個人が特定される標本の情報は
明らかにしない」ようになっているとのことなのだ。
で、唐沢俊一のいう「人間な脳の重量は1200から1600グラム」の1200から1600
グラム」というのは、Wikipedia の「脳」の項にある「1.2~1.6キログラムの質量」からとして、
ネアンデルタール人の脳については、Wikipedia の「ネアンデルタール人」の項では「男性
の平均が1600cm3」と、重量ではなく容量の記載となっている。
これで、前述の違和感のある表現――「重量」または「重さ」ではなく「量」が、「重い」
ではなく「多い」としている――となった理由がわかったような気が。「平均1600グラム」
と変換してよいのかどうかは不明で、通常は 1cc = 1g では計算していないようだけど。
ちなみに、英語版 Wikipedia ではネアンデルタール人の脳容量は「1,200–1,900 cm3」
となっている。これをとるにしても唐沢俊一のいう「よっぼど多い」が適当かどうかは微妙
なところだなあと思ったりもする。
しかし、まあ、唐沢俊一は、1998 年の『トンデモ一行知識の世界』の時点では、
「・ネアンデルタール人とクロマニヨン人の頭のよさは、猿と人間ほどに違っていた。」
という意味不明な一行知識を書いているのだから、それと比べれば格段の進歩かも。
http://ja.wikipedia.org/wiki/長與又郎
>夏目漱石の主治医でもあり、1916年(大正5年)、漱石が病死した際には、未亡人
>夏目鏡子の希望で、漱石の遺体を解剖した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/眞鍋嘉一郎
>また、中学で漱石に学んだ21年後、長与らと漱石の臨終に立ち会ったほか、大正天
>皇、浜口雄幸など数々の著名人の主治医も務めた。
http://www.jsp51.umin.jp/annai2.htm
>東大医学部標本室は一般には公開されていないが,医療関係者は許可を受け閲覧
>することができる.標本室に入ると,まず文身,刺青の標本が展示されている.その
>中の児雷也の刺青にヒントを得て,高木彬光が推理小説「刺青」を書いたことは有名
>である.
〈略〉
>文身に次いで有名なものとしては「傑出人の脳」のコレクションがある.これは病理学
>の長与又郎教授が「日本民族の優秀性」を実証する事例として集めたものであり,
>「三四郎」の作者,夏目漱石の脳も含まれている.このことから題名を取った本,齋藤
>磐根著「漱石の脳」には,東大医学部標本室の展示物の背景,エピソードが詳しく紹
>介されているので,是非,御一読いただいて,実際に標本室を訪問されることを勧め
>たい.参考のために各章のタイトルを紹介しておこう.文身,骨標本,鋳型標本,人工
>腫瘍,原爆症,漱石の脳,プラスティネーション,学生実習用プレパラートである.あと
>がきにはこう書いてある.「東京大学医学部標本室は,単に標本が並べて置いてある
>というところではない.それだけで精神空間を作っているのである.」
>平成17年度には本館の近くに教育研究棟が完成し,本館には解剖室,講堂,実習室
>を残して,解剖学,病理学,法医学,免疫学教室のすべてが引越しすることになって
>いる.解剖,形態学という枠組みではない,「基礎医学」という精神空間の中で,病理
>学教室(人体病理学)もまた大きな影響を受けることだろう.
http://www.koubundou.co.jp/books/pages/75010.html
>漱石の脳
>(叢書・死の文化 20)
>齋藤 磐根=著
〈略〉
>解説 東京大学医学部標本室─記憶装置としての不思議な精神空間屍体国有論を
>唱えた夢野久作の父の骨やホルマリン溶液の中の夏目漱石の脳が眠る、東京大学
>医学部標本室。鋳型標本から最新のプラスティネーションまで、記憶装置としての不
>思議な精神空間でいま目覚めようとする、死者たちの物語。
http://ja.wikipedia.org/wiki/夏目漱石
>漱石の死の翌日、遺体は東京帝国大学医学部解剖室において長與又郎によって解
>剖される。その際に摘出された脳と胃は寄贈された。脳は、現在もエタノールに漬けら
>れた状態で東京大学医学部に保管されている。重さは1,425グラムであった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ホルマリン
>ホルマリン (formalin) は、ホルムアルデヒドの水溶液のこと。無色透明で、刺激臭が
>あり、生体に有害。生物の組織標本作製のための固定・防腐処理に広く用いられる。
>また、ホルマリンによって死滅する菌類、細菌類が多いことから、希釈した溶液を消毒
>用にも用いる。
〈略〉
>日本薬局方で定められた局方ホルマリンとして市販されているのは、35~38%ホルム
>アルデヒド水溶液で、安定化剤(にごり防止)として10%以下程度のメタノールが加えら
>れている。一般にはこれを5~10倍程度に希釈して用いる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/アルコール
>ヒドロキシル基が結合している炭素原子が結合する炭素原子の数で第一級、第二
>級、第三級という区別がある。酸化すると第一級アルコールはアルデヒドとなり、第二
>級アルコールはケトンとなる。第三級アルコールは酸化されにくい。なお、メタノールは
>炭素原子どうしの結合を持たないが、酸化してホルムアルデヒドとなるので、一般に
>第一級アルコールに含まれる。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20061226us41.htm
> かつては、夏目漱石の脳が国立科学博物館の「人体の世界」展に貸し出されて
>公開されたこともあった。しかし、故人の尊厳への配慮もあり、現在は、個人が特定さ
>れる標本の情報は明らかにしない。標本は一般には非公開で、標本室の存在自体も
>ホームページに記されていない。
> 夏目漱石などの脳の標本は、「東洋人の脳は、西洋人に比べ小さい」という説に
>憤慨した医学部教授が集めたものだった。「傑出人脳の研究」(1939年)にまとめら
>れ、「生前優れた能力を示した人の脳は、一般人よりも重く、その能力に相当する中
>枢が発達している」と結論付けた。
> しかし、「今は、脳の大きさと頭の良さは関係ないというのが常識」(金子博士)だ。
http://blog.goo.ne.jp/konstanze/e/a88e1cb85be40fb2924f3400d718ec99
>私は夏目漱石の脳を見たことがある。加賀乙彦氏の著書「雲の都 時計台」で、作者
>のモデルである東京大学医学部の学生、悠太が脳研究所に通いはじめるようになる
>と、標本室にある夏目漱石の脳を見る文章で思い出したのだ。夏目漱石などの脳の
>標本は、、「東洋人の脳は、西洋人に比べ小さい」という説に憤慨した医学部の教授
>が蒐集して、1939年「傑出人脳の研究」にまとめられ、優れた能力を発揮した人物の
>脳は一般人よりも重く、その能力に相当する中枢が発達している」とされていたそう
>だ。悠太が標準より少し重い漱石の脳を見た時代では、すでに先輩の研究者から脳
>の重さと頭脳の優秀さに相関関係はないと説明されている。私が見る機会をえたの
>は、国立科学博物館主催の「人体の世界」展に出品された時である。
>
>現在、漱石の脳はどこへ行ったのか。
>歴代の教授の胸像や肖像画が並ぶ東京大学医学部本館の3階。厚い鉄の扉で閉め
>られ、日差しをさけるためのカーテンで窓を覆われた300平方メートルほどの標本室
>で静かに眠っている。
〈略〉
>「父さんの体を返して~父親を骨格標本にされたエスキモーの少年」という本が出版
>されて、博物館で骨格標本として陳列されている父を発見して遺骨を取り戻そうとした
>息子の実話が話題になったのは、その後である。今では、個人の尊厳への配慮から
>個人が特定される標本の情報すらもあきらかにされず、標本室の存在自体すらもHP
>にあきらかにされていない。夏目漱石の脳が現存していることすらも、やがて一般の
>人々は誰も知らなくなるだろう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/脳
>ヒトの脳は頭蓋内腔の大部分を占めている。成人で体重の2%ほどにあたる1.2~1.6
>キログラムの質量がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ネアンデルタール人
>ネアンデルタール人の脳容量は現生人類より大きく、男性の平均が1600cm3あった
>(現代人男性の平均は1450cm3)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Neanderthal
> 1,200–1,900 cm3 (73–116 cu in) skull capacity
http://www.shuyukai.or.jp/hanashi_jyuuyousa.html
>約20万年前のネアンデルタール人で1,200cc~1,600ccは現代人の平均1,450
>ccに勝るとも劣らない大きさであった。
〈略〉
>日本人の脳の重さは、男で1,350から1,400g、女で1,200~1,250gで女の
>方が平均で150gほど軽い。
http://mblog.excite.co.jp/user/kappanochi/entry/detail/?id=12158808
>脳の重さはジャワ原人では900g・ネアンデルタール人では1500g。現代人はと言う
>と、1400gです。
2010.01.14 (Thu)
体をいとってはいけませんですよ唐沢俊一先生
http://www.tobunken.com/diary/diary20100111101128.html
私は去年心不全で入院したが、水谷さんも肝臓で入院したとのこと。
お互い体いとわなくちゃならない年齢ですからねえ、と話しながら
焼酎をお代わりする。矛盾みたいだが世の中はこういうもの。
その矛盾(穴)から思考が広がっていく。
まあ唐沢俊一単体にかかるならば、ギャグで「いとわなくちゃ」といってみたんだもんと
いう主張も可能かもしれないが、いっしょに飲んでいる「水谷さん」に「お互い」といって
いるのだし。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1263294568/
>602 :無名草子さん:2010/01/14(木) 13:17:56
>http://www.tobunken.com/diary/diary20100111101128.html
>>一月中に原稿アゲる予定の本、3冊。
>>次第に焦り始め。とりあえずとりかかっているものを先に進めねば。
>
>来た!出版ラッシュ!!
>で、このスレで盛んに「去年死にそうな状態で入院した設定忘れてるよな」
>とか書かれると、それからしばらくすると日記に登場するのは相変わらず
>
>>私は去年心不全で入院したが、水谷さんも肝臓で入院したとのこと。
>>お互い体いとわなくちゃならない年齢ですからねえ、と話しながら
>>焼酎をお代わりする。矛盾みたいだが世の中はこういうもの。
>>その矛盾(穴)から思考が広がっていく。
>
>いや、唐沢は退院した日から酒を飲んでますが、凄い矛盾だなッ!
>
>650 :無名草子さん:2010/01/14(木) 14:39:10
>>>602
>>>お互い体いとわなくちゃならない年齢ですからねえ、と話しながら
>
>「体いとわなくちゃならない年齢」?
>「いたわらなくちゃ」と書くつもりで誤記したのか、「いとう」の意味を間違って覚えてい
>るのか・・・
当ブログ内の唐沢俊一入院関係エントリー (再掲):
・で、入院はトンデモ本大賞 (6/6) の翌々日? それとも 4 日後?
・いろいろと多機能不全?
・2 度の入院手続き、そして 2 度の帰宅
・ホスピタルに入りびたる日記――「むさぼる果実」編
・ホスピタルに入りびたる日記――「愛しのポメラ」編
・咳をしても三月
・ホスピタルに入りびたる日記――「隣の剃毛」編
・ホスピタルに入りびたる日記――「八犬伝は鬼門」編
・ホスピタルに入りびたる日記――「酒は怖いなと思う」編
・ホスピタルに入りびたる日記――「シーツは花柄」編
・病み上がりの夜空に
・糖尿で闘病して逃亡して……?
それと、健康問題については、http://togetter.com/li/2549 の 2010-01-10 周辺の
つぶやきを参照のこと。
http://www.tobunken.com/diary/diary20100112101530.html
朝食、パックのサツマイモと黄ニラスープ。
この取り合わせは食文化研究の石毛直道氏の著書で
覚えたもの。
どんなレシピだろうと思って捜したけど、残念ながら見つからなかった。まあ、「石毛直道
氏の著書」からだとすると、生活習慣病の人向きのメニューばかりがあげられているとは
限らないかな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/石毛直道
>石毛 直道(いしげ なおみち、1937年11月30日 - )は、日本の文化人類学者・民族学
>者。国立民族学博物館名誉教授・元館長、総合研究大学院大学名誉教授。農学博
>士(東京農業大学、1986年)。千葉県出身。
>トンガ、西ニューギニア、タンザニアなどフィールドワークを行い、食文化研究に励み、
>世界各国の食文化に関する著作が多い。
追記: 「いとわなくちゃ」は正しいとのコメント欄の指摘を受けて、抹消線で対応。
このエントリーは派生ネタもないので、分類なしのカテゴリーに移動しておきます。
深く反省のうえ、以後は必ず辞書でチェックするように気をつけます……。(_ _) (_ _);
2010.01.01 (Fri)
インディアン嘘つかない、唐沢俊一嘘つく……?
三角クジは、よくあるガラス瓶の中に入っているのではなく、ヒモにつなが
れて、天井からぶら下がっていた。アタリが出るとウルトラマンなどの怪獣
カードがもらえたが、数回ひいてみた記憶では1回もアタリは出ず、残念賞
のインディアン・ドーナツ(直径5センチくらいのミニ・ドーナツ)ばかり食べ
ていた。小さいからといって“インディアン”とつけるのは、ミニトマトのことを、
英語では“ジャパニーズトマト”と言うようなもので一種の蔑称だろうが、
その頃は本当にインディアンはこういうものを食っているのか、と思っていた。
ドーナツというよりビスケットみたいなものだったが、おいしかったので、
ハズレでもそれほど悔しくはなかった。このインディアンドーナツの大袋と
いうのも売っていたが、僕はいつか、あの大袋を買って、それを小脇に抱え
ながら、インディアン・ドーナツを腹いっぱい食べてみたいものだ、と芥川
龍之介の「芋粥」みたいなことを考えていた。
「ミニトマトのことを、英語では“ジャパニーズトマト”」といったりはしないという話について
等は、「だがしかし駄菓子屋。しかし、駄菓子屋についての話は半分だけという疑惑。」
のエントリーを参照のこと。
「インディアン自身がドーナツをインディアンの主食だと思っている逸話やドーナツの穴は
インディアンの矢が云々とか」がググったらすぐ見つかったぞ――と、2ちゃんねるのスレ
に書き込んでくれた人がいたけど (Read More 参照)、それらについては以下の通り。
オランダ菓子のフライドケーキ (オイルドケーキ) に穴があけられ現在のドーナツの形と
なったのは、インディアンが放った矢に生地があたって熱した油の中に落ちた偶然から
――という説は存在する。
これは現在では有力な説とみなされていないようで、母親のつくるフライド・ケーキの
真ん中がいつも生焼けだったことについて、船乗りのハンソン・グレゴリーが「どうして
真ん中に穴を開けないんだ?」といいだし、フォークで穴をあけるようになったという説、
かつては真ん中に胡桃をのせていたが新大陸では胡桃が手に入りにくいので、そこに
穴をあけるようになったとの説の方が有力視されている模様。
とはいっても、ドーナツの穴インディアン起源説はそこそこ有名なようだし、今も「先住民
のパン」に「揚げたインディアンドーナツ」が含まれたり、真偽は不明だけどインディアン
自身もインディアンドーナツを自分たちの「伝統食」と思っているという話があったりする
ので、唐沢俊一のいう「小さいからといって“インディアン”とつける」というトンデモ説を
まともに取り上げる必要はないと思われる。
http://love-doughnut.net/rekisi.html
>何故ドーナツに穴があけられるようになったかには諸説があります。
>1つ目は、船乗りのグレゴリーの母親が作るフライドケーキがいつも真ん中が生焼け
>だったため、何故真ん中に穴を空けないの?と母親に言った所、フォークで穴をあけ
>て揚げるようになったという説があります。つまり、生焼けを防ぐために、穴をあけたと
>いうのが一説。
>2つ目は、新大陸に広まったオランダ菓子のドーナツでしたが、新大陸には真ん中に
>乗せる胡桃が手に入りにくく、そのため乗せるべき場所に穴をあけたという説です。
>乗せるものがないなら、穴をあけようというのは面白い発想だと思います。
>3つ目は、インディアンの放った矢がパン生地に当り、油鍋に落ちたのがドーナツの
>始まりというとんでも説もあります。
>どの説が正しいのかはわかりませんが、新大陸の住民がドーナツを食べていたらしい
>ことは確かなようで、ドーナツは歴史のある食べ物ということでしょう。
http://www.geocities.co.jp/Foodpia/6374/donut.html
>19世紀の作家、ワシントン・アーヴィングの作品にもドーナッツの記述がこんな風に。
>“ボール形をした甘い生地をラードで揚げた、ドーナッツ、または oly koeks(オランダ
>語)と呼ばれているもの~”
>ドーナッツのドーはdough(生地)で、ナッツはnuts(木の実)。揚げた形が木の実に
>似ていることから来ています。
>
>さて、ドーナッツの穴です。伝えられている説は、メイン州の船乗り、ハンソン・グレゴ
>リーが、母親の揚げているフライド・ケーキ(=ドーナッツ)の真ん中がいつも生焼け
>なのに対して、
>「どうして真ん中に穴を開けないんだ?」といってフォークでつっついて穴を開けたと
>いうもの。
>これは1847年のことで、他にも、もっと前にインディアンが遊びで矢を放ったところ、
>奥さんの作っていたフライド・ケーキ(=ドーナッツ)に命中し、驚いた奥さんは持って
>いた生地を煮えた油の中に落っことしてしまい、それがリング型のドーナッツになった
>という説も。
>今までオランダの話だったのに、突然インディアンが登場して、ちょっと眉つばもので
>すが、ケープ・コッド在住の歴史家がそう主張しているそうです。
> http://www.csulb.edu/~univmag/52099/donut-history.html
>のサイトによりますと、1941年にはドーナッツ大論争があったとか。結局、グレゴリー
>氏に軍配が上がりました。何でも論争や裁判でハッキリさせるのが大好きなお国柄な
>らではですね。
http://www.csulb.edu/~univmag/52099/donut-history.html はリンク切れなので、
http://web.archive.org/web/20010222225022/http://www.csulb.edu/~univmag/52099/donut-history.html
の方を参照のこと。
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshiko1129jp/4015912.html
>それは、さておき、私の妹から、以下のような話を聞きました。彼女は何かの本で
>読んだそうです。
>白人が、北アメリカを侵略した後、居留地のアメリカ・インディアンに、「砂糖」と「油」と
>「小麦」を与えたそうです。
>インディアンは、それらで、ドーナツを作って食べるようになり、肥満が増えて、早死に
>する人が増えたそうです。
>ある時、インディアンの1人が、ドーナツを批判すると、「ドーナツは我々の伝統食だ。
>伝統を批判するのか!!」と怒るインディアンがいたそうです。
>いつしか、ドーナツは、インディアンの伝統食と勘違いされるようになったんですね。
http://www.alan1.net/jp/usa/canada/sg/2350/ag/10345/
>当イエローナイフオーロラ観賞パッケージには、温かいお飲み物とお夜食が含まれて
>います。北部カナダならではの肉(バッファロ、カリブー肉など)、または魚(アークティ
>クチャー、ホワイトフィッシュなど)のスープ、それに先住民のパン(バノックまたは揚げ
>たインディアンドーナツなど)が毎晩日替わりで用意されます。薪ストーブで暖められ
>たティーピーの中で暖をとりながら、オーロラの出現を待ちましょう。
で、唐沢俊一が「一種の蔑称だろうが」と書いたのは、80 年代頃から日本でもよく耳に
するようになった、インディアンと呼ぶのはよくない、ネイティブ・アメリカンと呼ぶように
しようとかいう流れからだと推測されるけど……。
しかし、別冊宝島360 『レトロおもちゃ大図鑑』が出版されたのは 1998 年とのことで、
その頃にはもう、「インディアン」は「一種の蔑称」といってすませられるような、一筋縄
ではいかない話というのもまた、特に差別語うんぬんに関心が高い人間でなくたって
漏れ聞いていたはずなのだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/インディアン
>「インディアン」の呼称は蔑称か
>近年、「インディアン」という呼称について、白人側から「差別を助長するのではない
>か」という理由から、「ネイティブ・アメリカン」(Native American)と呼び替える動きが
>進んでいるが、この単語は本来、アメリカ合衆国内の先住民全般、つまり「インディア
>ン」、「サモア人」、「ミクロネシア人」、「アレウト」、「ハワイ人」、「エスキモー」全てを
>表す「総称」であり、固有の民族名ではない。
>インディアン管理局(BIA)の公式な質疑応答テキストには、こう記してある。「この
>“ネイティブ・アメリカン”という用語は、1960年代にBIAが、そのサービス対象グループ
>に対して使用し始めたもので、〈略〉しかし、それはかなりのインディアン・グループか
>ら不評を得ている。優先使用語は“アメリカ・インディアン”である。」
>そもそも「ネイティブ・アメリカン」という呼称は、BIAの意向を受けて「インド人(Indian)」
>を祖先に持つ「インド系アメリカ人(Indian American)」と区別するために、人類学者が
>作った造語である。この「ネイティブ・アメリカン」とする場合の表記は、一般的には先
>頭に「大文字の「N」が使用される。
>一方、歴史的呼称としての「インディアン」に誇りをもつインディアン達はこれをあくまで
>自称とし、またその名称を替えること自体が差別的であるとしている。これはそもそも
>「アメリカ」という地名そのものが後付であり、別の視点では、白人が過去の不正行為
>から目を背けて「インディアン」という言葉を削除し、「先住民」という大雑把なくくりの
>中に埋没させ、問題を平均化し薄めさせようとしているのではないかという考えからで
>ある。(→アメリカ州の先住民族の呼称論争)
まあ、Indian だと、「インドの」、「インド人」とまぎらわしいという問題もあるから難しい
けど。実際、Indian donut でググったら、インドのドーナツの方が上位をしめていたし。
- http://www.metacafe.com/watch/1275290/jalebi_indian_donut/
そして、2ちゃんねるのスレでも「小さいからインディアン・ドーナツと呼ぶと結論つけられ
る思考回路が理解できん」といわれていた件について。
いくら唐沢俊一の側に、とにかくインディアンは蔑称だという強固な思い込みがあったと
しても、インディアンドーナツはインディアンは小さいとバカにした名称みたいに、発想を
飛躍させる理由がわからない。
日本人から見たステレオタイプのインディアン像は、頭に羽飾りをつけた姿、「口に手を
当ててホワワワワ~!って」いう姿などだと思う。個人的には、唐沢俊一にボロカスに
書かれた三遊亭圓楽、彼が笑点とかでよくいっていた「白人嘘つく。インディアン嘘つか
ない」なんてのが印象に残っていたりする。
まあ、侮蔑的なニュアンスは含んでいないつもりでも、結局相手をあまり文明化されて
いない野蛮人とみなしているのではないかとか何とかいう批判は可能かもしれない。
しかし、唐沢俊一のいう「小さいからといって“インディアン”とつける」は、そのような考え
によるものとも思えない。そもそも日本人と比べてインディアンは小柄といえないし、自分
たちより小柄という認識が日本人に共有されていたわけでもない。
で、これは単なる思いつきなんだけど、「小さいからといって“インディアン”とつける」は、
実は Ten little Indian boys から連想したものだという説をとなえてみるテスト。
これだと、「小さいからといって“インディアン”」というより、little なのは boy だからさ――
という話になるのだが、そこは唐沢俊一だからということで。
2009.12.20 (Sun)
そして百バカは百を超える
「これなら知っている――唐沢俊一をめぐる様々な論説」、「ボンドガールとマドンナ、そし
てなぜかプリプリ、甲斐よしひろ」や「うちのうちの詐欺」 でやったのと同様、2ちゃんねる
のログを抜粋&勝手にリンク張りしてみるテスト。 元の書き込みをした人の意図とは、
違った内容のリンク先を選んでいるかもしれないの は、前の 3 回と同じ。
で、今回は数が多くてメゲ気味という事情もあり、中途半端な状態でいったんアップする
けど、リンクはちまちま追加しては更新という予定なので、よろしくです。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1261203986/27-
-------
27 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:14:44
唐沢百馬鹿って簡単に作れそうね。
28 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:22:15
じゃまずオレから
●学者や権威をこき下ろすバカ
29 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:25:20
●いい歳して母親と口喧嘩したのを公開日記に書くバカ
30 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:30:49
●すぐプロデュースしたがるバカ
31 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:31:27
●締切を破った原稿を3時間で書き上げたとか自慢するバカ
32 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:32:59
●街中で目が合っただけで「いいモノを見たという表情をした」と自意識過剰を自慢げに
日記に書くバカ
33 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:33:01
唐沢のレベルに合わしてしまっては意味がないだろ
少なくとも唐沢のネタより面白くしないと
34 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:33:59
●縄文時代に古墳が作られたとか小学生でも間違えないような事を平気で書くバカ
35 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:34:51
●名刺の職業欄に「サブカルチャー」と書くバカ
36 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:35:46
>>33
コノ手の「百バカ」は基本、あるあるネタだから、唐沢のツッコミ処を書けばいいのでは?
37 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:37:16
●執筆スタイルがコピペなのに、作業音が"カリカリ”なバカ
38 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:38:11
●シモネタが面白いと思い込んでいるバカ
42 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:45:32
●皆に批判されると鬱の病気で同情を引こうとするバカ
俊一が首くくるほうが良いか、これからも唐沢に迷惑を
かけられる人が続出するのが良いかと考えたら、それは
やっぱり…
43 :無名草子さん:2009/12/19(土) 17:49:54
●怪しい風貌のビッコハゲバカ
44 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:01:02
●心臓が1/7しか動いていないのに自宅まで2往復するバカ
45 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:01:54
●病欠で中止にする予定のイベントは最初から告知しないバカ
47 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:05:12
●年末進行と言ってみたかっただけのバカ
48 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:06:52
●本人は唐沢を利用してるだけのつもりでも、周囲からは一心同体にしか見られてない
バカ
49 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:07:28
●“ウチの劇団”から追い出されそうになって慌てるバカ
50 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:09:59
●バッグに押し込んであった2日前のつくねバーガーを躊躇なく食べるバカ
51 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:12:57
●わかってもねえくせに膝をたたくバカ
52 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:13:55
●長文を書く約束も守れずに未だに口先だけでは立派な御託を並べてるバカ
53 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:15:40
医師から食事指導を受けてるのに毎晩飲み歩く(ワリカン)バカ
55 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:16:36
●気に入らない役を振られると宣伝しない客演バカ
57 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:17:58
●カップヌードルが人に見えるバカ
58 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:18:09
●歌詞の字数を維持して替え歌を作れないバカ
60 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:20:29
●音楽のリズムに合わせて踊れないバカ
62 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:24:29
●サバイバル塾を主宰しながら生き残れないバカ
64 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:25:24
●自分の建てたスレが大盛況で死活問題になりかけているバカ
65 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:27:03
●煽り続けて、結局初期にやっていた改竄AA張り、あるいは関係無いスレッドの文章を
コピペする事に一回りして戻ってしまったバーバ....ではなくバカ
68 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:28:18
●無理して低い声を出しているが発声がなっていないので発音が不鮮明なバカ
70 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:29:49
●バカと言って訴えられて負けたバカ
71 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:30:03
●“アンチ”から痛恨の一撃を食らい続けるバカ
72 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:30:30
●3年近く荒らし続け、それが有効であると思いこんでいるバカ
73 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:33:27
●「一年後にお仕事しましょう」と言われて素直に待ち続ける七夕みたいなバカ
74 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:33:41
●本を出せる事が唯一のアイデンティティだが、全然売れていないバカ
75 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:34:30
●帽子を脱ぐと誰にも認識されなくなるバカ
76 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:35:16
●頭の悪いバカ
…あッ…
77 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:36:19
●主人公モテモテのラノベをバカにしつつ、自分の過去語りがそんな感じのバカ
78 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:37:02
●負け惜しみのような「むしろラッキー」とか書く51歳のバカ
79 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:37:16
●コピぺで十年間仕事を取れると思ってたバカ。
80 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:39:27
●生まれた時代だけが自慢なのに時代認識がgdgdなバカ
83 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:47:24
●自分の名前表記を間違えられると憤慨するクセに、自分の編集した本に書かれた
名前が表記違いでも気にしないバカ
84 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:48:17
●文壇のハシクレにいながら辞書を売ったバカ
86 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:50:13
●宇宙戦艦ヤマトをブームにした立役者のハズなのに、復活編でまったく仕事が入って
こないバカ
87 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:51:09
●鬼畜を演じてるつもりが骨の髄まで鬼畜だったのでシャレになってないバカ
88 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:53:35
●「使えるWebサイト」をホントに使って干されるバカ
89 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:57:24
高度に発達した厨二病は自称鬼畜のバカと区別がつかない
90 :無名草子さん:2009/12/19(土) 18:59:03
●本物の鬼畜の前で笑いものにしかなってない社会派のバカ
91 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:00:19
●骨の髄まで何ひとつとして染み込んでない中途半端バカ
93 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:02:17
●朝食がアホなOLみたいなバカ
94 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:04:08
●食生活デタラメで入院したのに、入院中に勝手に果物食うバカ
95 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:04:56
●それでも日記を公開し続けるバカ
96 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:10:18
●平成デビューのくせに高橋留美子に先輩面するバカ
97 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:11:34
●昔、ドンファンだったバカ
99 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:18:19
●脆弱を「危弱」と入力するバカ
100 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:21:50
●1週間も入院していたのに、その事が一切関係者blogなどで触れられる事のないバカ
101 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:22:22
●ワシントンといえば「殺」を連想し、「殺」といえばロバート・ケネディを思い出すバカ
102 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:22:35
●他の連載の事はしつこく日記に書くクセに「熱写ボーイ」の事は一切書かないバカ
103 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:24:07
●市橋の事が連日ネットで大騒ぎと書いておきながら、mixiで騒いでいただけと平然と
言い放つバカ
●ネットで一番、市橋について熱く語っていたのが本人だというバカ
104 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:24:20
●その才能にオンブにだっこに肩車していた弟と切れた途端に見る影もなく落ちぶれ
果つるバカ
105 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:25:02
●通常はメールで原稿を送ってるのに、トテカワの時だけ何故か直接手渡しを希望した
バカ
106 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:26:08
●B級をこよなく愛すZ級のバカ
107 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:26:17
●心配して連絡してきた編集者に「迷惑」と日記で書き、自分の首を絞めているバカ
108 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:27:12
●パクるのなら自分より無名のヤツ、と言い放ち、ネット内で有名なブログをパクって
秒殺で批判されるバカ
109 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:27:36
●コピペしてまで追悼文を書きたがるバカ
110 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:28:40
●パソの調子が悪いとすぐ人を呼び出すバカ
111 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:31:30
●百じゃ足りないバカ
113 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:39:42
●壇上で座ってしゃべれば落語だと思ってるバカ
114 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:46:52
●自著のタイトルの意味が分からないまま語り下ろしたバカと文字に起こしたバカ
116 :無名草子さん:2009/12/19(土) 19:52:11
●ヒューヒューうるさいと思ったらバカだった
117 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:01:31
●腹式呼吸は声がデカイことだと勘違いしてトークの相方をビビらせる馬鹿
118 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:02:52
●ウィキのあちこちに自分の経歴を書くがあんまり不自然なんで片っ端から消されて
経歴ゼロな馬鹿。
119 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:07:09
●アフリカという国があると勘違いしていたバカ
120 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:08:30
●貧乏な落語家に恩を着せてケツの毛を抜く馬鹿
121 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:09:02
●葉緑素は光合成で繁殖すると蘊蓄をたれるあわびねこバカ
122 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:11:00
●アイルランドがまだ独立してないと思ってる馬鹿
123 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:11:16
●B級映画を観て、自分が上に立ったと思い込んでるバカ
124 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:11:36
●だれもがみんな知っている=パブリックドメインと誤解し続けているバカ
125 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:12:50
●機嫌を損ねた相手を呑みに誘うのに笑笑をチョイスするバカ
126 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:13:21
●『雨上がりの夜空に』をインポの歌だとほざくバカ
127 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:15:37
●気分的に開放されるというなら排気口(エグゾースト)が必要だろうと思ってる馬鹿
●ボトルネックを置いたら物事が調子よく解決したと思ってる馬鹿
128 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:16:22
●ベッドタウンは住宅地の別称だと思ってるらしいバカ
129 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:18:09
>>52
それは怪鳥だろw
130 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:19:04
●「晩年は木村カエラを売りだすためにミカバンドを再結成」「あ、惚れたな、と聞いていて
もわかった。」と妄想乙なバカ
131 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:20:54
●アフリカを国名と勘違いするバカ
132 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:22:16
●光の三原色が「赤、青、黄」だとホザくバカ
133 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:23:23
●札幌生まれなのに北海道にパウダースノーが降り積もることを知らないバカ
135 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:25:28
●とにかくリアルタイムバカ
136 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:26:19
●異常犯罪の実行犯に萌え萌えなあまりに犠牲者とその遺族を貶めるバカ
137 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:27:03
●腕にはえている毛を「スネ毛」と書くバカ
138 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:29:16
●80年代、札幌の喫茶店で店に流れる雨やどりを聞いていたバカ
139 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:32:51
●イッセー尾形の面白さが奇跡的に分かったバカ
140 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:34:27
●とにかくシビられるバカ
●映画の小道具のことをツールと日記に書く自称映画通バカ
141 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:40:09
●スタイリストバカ
142 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:47:59
●文学部卒業なのか、教育学部卒業なのか、自分でも分からないバカ
143 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:50:55
●文学部卒業か教育学部卒業か自分でも分からないバカ
144 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:51:48
●「さて、どうしてくれよう」と言ったはいいがその後もサンドバック状態のバカ
145 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:52:04
●母校の学食の記憶もあやふやなバカ
146 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:52:34
●『ライ麦畑でつかまえて』の著者の名前も主人公の名前も間違えたバカ
147 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:52:39
頻繁に未来日記書いちゃうバカ
148 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:52:47
●まるで在庫が山積みで困っているかのように幽vol.12に「血で描く」の広告をまだ
載せられているバカ
149 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:53:45
●小説と現実の区別がつかないバカ
150 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:56:11
●本を読まずに書評を書くバカ
151 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:56:15
●NHK弓削ディレクターとは「と学会」バッヂでともだちなバカ
152 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:57:41
>>142
>>143
青学の教育は文学部の中の教育学科だよ
153 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:59:01
●三島=ホモという構図しか描けないバカ
154 :無名草子さん:2009/12/19(土) 20:59:07
>>152
唐沢俊一にはそれがわからないのです。
155 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:00:59
●三島は精神を病んでいたとバカの一つ覚えの中傷を繰り返すバカ
156 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:02:17
●うちのうちの詐欺の常習犯バカ
157 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:09:04
●イベント中止の告知をしないバカ
158 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:09:09
●母の室と書いて母の膣を思い浮かべて欲情するマザコン馬鹿
159 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:09:24
●江戸っ子を気取る道産子バカ
160 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:09:30
●すべてのトンネルは東京から周りに向かってのびていくと信じていたバカ
161 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:10:42
●検証班から逃げるためには仮病でイベント中止にする馬鹿
162 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:12:10
●自分が盗作を認めないことが出版界全体のためになると信じてる馬鹿
163 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:15:18
●男のくせに自分の実力ではなく「誰だれとお友達」「誰だれとお仕事」で出世する女の
腐ったようなバカ
164 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:16:01
●東京に長年暮らしているのに東京の交通事情をほとんど知らないバカ
165 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:17:19
●ビッコをひきながら渋谷はアルキニクイと言うバカ
166 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:20:38
●美少女クラブ31の福田沙紀
167 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:22:17
●中国人は130億人いると言ったバカ
168 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:24:03
もう100行ったろ
169 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:32:06
●夏コミとWブッキングで落語会の終盤に駆けつける事になったのに「トリを取らせて
もらった」と喜ぶバカ
170 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:33:43
●夏コミにヨレヨレのくすんだシャツで登場するファッションセンス無いバカ
171 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:34:35
●オタク評論家とか言いつつ、オタクは全員アキバで萌え~~ッと叫んでいると思って
いるバカ
172 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:35:17
●暴走豚を放し飼いにしているバカ
174 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:36:06
●単行本に原稿を書くことまでを「年末進行」と思いこんでいるバカ
175 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:37:53
●この演技は誰それ風にと演技プランを語るが、いつもキモイ声で同じ演技しか出来ない
バカ
176 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:38:32
●天才秀才バカで言えば間違いなくバカなバカ
177 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:40:33
●胸に大きなシミのついたシャツを着て、これが私の正装と威張るバカ
178 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:41:29
特に資料をあたらないでもこれだけネタが湧き出る人ってすごいよな
これだけ突っ込みどころがあるのに何十年もライターとしてやってこれたってのもすごい
しかも、えらそうな立場に立ち続けてだからね
179 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:47:10
●自分のプロデュースすら出来ないのに、他人のプロデュースをしたがるバカ
●勝手にプロデュースをし始め、人間関係を毎回壊しているのに、学習能力ゼロのバカ
●10何年も劇団を率いている団長に向かって「売れるようにしてやる」と言い放つバカ
180 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:52:45
●弟のマンガのコスプレしてるバカ
181 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:53:38
●プロの演劇人が真面目に芝居について語っている時にセックスーッセックスーッと
騒いで邪魔をするバカ
182 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:55:04
●外出時に別居している嫁に掃除してもらってるバカ
183 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:55:29
●おぐりゆかに街中で再会した時に、怯えるおぐりに「舞台人ならそこでアドリブでも
かませ」と日記に書くバカ
●その現場で、おぐりに対して自分こそ何も言えなかったのに、偉そうに書くバカ
184 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:58:02
●弟が「超絶プラモ道」に描いたマンガの子どもの頃は、
「おまー」といしいひさいちの最低人みたいなしゃべり方をする上に、
太い眉で三日月のように湾曲した先に口が付いてる顔に書かれているバカ
185 :無名草子さん:2009/12/19(土) 21:58:50
●「『ジャングル大帝』を見たとき、“なんだ、ババールじゃないか”と呆れた記憶がある」
バカ
186 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:01:15
●本当はヤマトのファンじゃなかったバカ
●ヤマトのファンサークルの代表者だったという嘘もついていたバカ
187 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:03:44
●不特定多数の人間と会う場にヨレヨレのみっともないシャツを着て現れるバカ
188 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:06:01
●「婦人公論」誌上で、独身婦人はオタクを毒牙にかける悪女のように書き立てるバカ
189 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:06:25
とっくに百馬鹿越してるのにまだこの勢い。どれだけネタ持ちなんだテンテーは(赤面苦笑以下略)。そしてそれを何とか「でも声はいい」で食い止めようとする不思議な人がひとり。
190 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:06:27
●自分のすべての欠点は「声の良さ」一つで埋め合わされると信じてやまないバカ
191 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:08:44
まるで総集編のような勢いw
●お気に入りの女子を見つけると、あからさまに日記で連呼しロックオンするバカ
●それがことごとく無視されて、自爆テロのように粉砕されるバカ
192 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:08:45
●それでもママンと弟のことだけは誰も悪く言わない突然変異型バカ
194 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:09:50
●藤岡から逃げて醜態を晒しただけでも恥ずかしいが、素人のmixiに降臨して言い訳
する裏亭とか言うバカ
●自分で2ちゃんのスレッドを立ち上げて喜んでいるバカ
●自分で立ち上げたスレッドに「彼はドンファンでした」と同級生を装って自作自演するバカ
●弟の友達のマンガをボロくそに貶して、弟に迷惑を学生時代からかけているバカ
●中学時代にペルーローダンのファンクラブを作りドイツに公認許可の手紙を出したと
自慢するバカ
●西崎を呼んだらホイホイと喜んで札幌に来たんだぜ、と武勇伝を語るバカ
●札幌のサークルでは女子に囲まれて大変だった、と他人の記憶を自分の事のように
語るバカ
●うかつに「ヤマトのファンでも無かった」と語ってすべてがバレてしまうバカ
195 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:10:13
テンテーすごいなぁ、四半世紀前の自分のつばが倍返し以上になってんだもんな。
タイムカプセル型の爆弾で自爆というか。
196 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:13:28
●俺のサークルの書き込みを角川歴彦が驚いた、と当時すでに34歳で専務だった歴彦
氏を若い営業マン呼ばわりするバカ
200 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:17:49
●スレ終盤になると必ずコレで打ち止めにしてと泣きを入れるバカ
201 :無名草子さん:2009/12/19(土) 22:20:36
●ブーメラン量産工場を脳内に持っているバカ
249 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:27:02
●アニメーターとパート主婦をダブルで賤業扱いするバカ、もといクズ
250 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:33:20
●ちっちゃな頃からガセガキで、触るもの皆sageまくる♪、というバカ
252 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:34:23
●幼稚園児の頃から「これは新しいタイプのマンガだ」と先見の明があったと語るバカ
253 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:35:42
●プラトンを、悪妻持ちで有名な哲学者ということにしてしまうバカ
254 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:35:53
●すれ違った時に見た顔で名前を思い出せず、タクシー内でさっき見た名札に書かれて
いた文字を思い出すバカ
255 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:37:02
●潮健児著『星を喰った男』を盗んだバカ
256 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:37:58
●「こんなこと言われたら殴るね」「暴力は恐れません」バカ
257 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:38:17
●信号の色の順番を「雑学」と言い張るバカ
258 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:38:18
●イッセーの面白さがわかるのはオレだけだと思ってるバカ
259 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:38:43
●☆まで同じのガウディ型パクリバカ
260 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:40:31
●ダイヤモンドは炭素でできているというのを「雑学」と言い張るバカ
●南極は北極より寒いというのを「雑学」と言い張るバカ
261 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:43:57
●昔の歌手などは皆、声をよくするためにカエルを丸呑みしていたとホザくバカ
262 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:45:16
●難しくて読んでも理解出来ないのでトンデモ本扱いにするバカ
264 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:46:39
●糖尿の気があって、医者にも注意を受けているのに、不摂生を続けるバカ
●温厚で書き手を守るタイプであると評判の編集者に弓を引かせてしまうバカ
265 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:51:27
●みんなでワイワイと飲むのは楽しいんだけれど、その後一人になって「ふぅ」という
時間が絶対欲しい、というタイプのバカ
266 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:51:31
●いない方がマシな位の取り巻きがいるバカ
●不謹慎で無知な事を言っている事を「過激」などと自分褒めをするバカ
267 :無名草子さん:2009/12/20(日) 00:56:03
●西荻窪の居酒屋で「○○は」「○○的には」と自分自身の名前を店内に轟かんばかり
に連呼するバカ
268 :無名草子さん:2009/12/20(日) 01:00:06
●と学会会員のくせにホメオパシーをトンデモと認識できないバカ
271 :無名草子さん:2009/12/20(日) 01:03:30
●実家の薬局でやってるOリング診断法をトンデモと認識できないバカ
272 :無名草子さん:2009/12/20(日) 01:04:13
●うつ病なのに専門医かからないバカ
273 :無名草子さん:2009/12/20(日) 01:04:25
●精子を単細胞生物と勘違いするバカ
275 :無名草子さん:2009/12/20(日) 01:07:58
●小野栄一の名前で色んなところに出入するバカ
276 :無名草子さん:2009/12/20(日) 01:08:09
>>270
いくら何でもそこまでレベル低くないっす。<コンビニ売りの雑学本
唐沢俊一の場合、一行知識というので、それだけ書いて終わりにしてしまうのが
スゴいんですよ。
たとえば、「南極は北極より寒い。その理由は~」とか
「南極は北極より寒い。最低気温の記録は~」とかつなげるのが普通の雑学本。
唐沢俊一の本は、「南極は北極より寒い。」でブチ切りで終わり。
277 :無名草子さん:2009/12/20(日) 01:10:31
>>225
と学会自体も「トンデモ本の世界S、T」と「U、V」の間ごろに色々劣化してるんだよな。
内容もひどくなってるし(死人を悪く言いたくないが、志水がかなりトンデモ入ってる)
出版社も太田出版から自前のラッコ社になった。
この頃になんかあったんだろうか
284 :無名草子さん:2009/12/20(日) 06:04:50
●「書肆」という単語も読めない、知らないくせに古本マニアを気取るバカ
285 :無名草子さん:2009/12/20(日) 06:11:55
●mixiでマイミクから間違いを指摘されると「やっぱりケータイから書いてるとダメだな」
と妙な言い訳をする裏亭というバカ
293 :無名草子さん:2009/12/20(日) 08:34:06
25年も前に吐き捨てたネタがブーメランとなって
自分を襲うとは思いもよらなかったでしょテンテー。
人生を使って我々を楽しませてくれる天性の芸人ですね。
それを世間ではペテン師、というんですけれど。
294 :無名草子さん:2009/12/20(日) 08:43:48
壮大な罰ゲームですな
295 :無名草子さん:2009/12/20(日) 08:44:58
裁判で負けて、ごめんなさいを言いながらお金を払った方が何百倍も楽だったような気がします。
常に駄目な選択をチョイスし続けますね、この人は。
296 :無名草子さん:2009/12/20(日) 08:48:56
悪質な言い掛かりに苦しめられている全文筆業者の存亡が
テンテーの背中にのしかかってきたのだから仕方ない。
問題はテンテー以外の人にはそれが見えないことだが。
297 :無名草子さん:2009/12/20(日) 09:00:37
●「ロス疑惑の銃弾」のせいでロサンゼルスの略称が「L.A」になったと語るバカ
298 :無名草子さん:2009/12/20(日) 09:06:39
昨夜からのこのバカ大会…、とても実在の人物の所行とは思えない…
300 :これだけでよくね?:2009/12/20(日) 09:08:01
●ブーメランを投げ続けるバカ
301 :無名草子さん:2009/12/20(日) 09:09:42
●ビクトリア王朝が今も続いていると思っているバカ
302 :無名草子さん:2009/12/20(日) 09:12:54
●パチスロ雑誌にパチンコのエピソードを書く、実はパチスロをやったことがないバカ
304 :無名草子さん:2009/12/20(日) 09:15:26
●テレビの取材で40分しゃべってウケタウケタと日記に書きながら10秒しかOAされな
かったバカ
305 :無名草子さん:2009/12/20(日) 09:20:06
●客席の半分が座敷席の上野広小路亭で「椅子席がほぼうまってブラックも機嫌が
いい」と書いてしまう白々しいバカ
327 :無名草子さん:2009/12/20(日) 10:37:48
●情報源はママンが見たワイドショーのバカ
329 :無名草子さん:2009/12/20(日) 10:38:53
●劇団の差し入れにママンの手作りおこわを持参する貧乏くさいバカ
330 :無名草子さん:2009/12/20(日) 10:41:03
名刺に「サブカルチャー」とか「作家」とか刷り込んでる場合じゃない。
「バカ」とだけ書いておいて質問されたら
「バカというものを人生をかけて追求しております」と答えておけ。
そうすりゃ今までのことに言い訳できるし、ライバルがいないから第一人者になれるしな。
インパクトのある肩書きだよ。
もうこれで才能のある人を「俺がプロデュースして金を稼げる人物にする」などといって
潰したり、自分を相手と同一視して自分が才能があるように思い込んだりしなくてすむよ。
人間関係を壊して誰にもプラスにならないってことも無くなるぞ。
331 :無名草子さん:2009/12/20(日) 10:42:41
●microSDが普及してることを知らずに「メディアファクトリー編集部はmicroSDが使え
ない」と書いてしまったバカ
334 :無名草子さん:2009/12/20(日) 10:47:24
●筒井康隆の著作を勝手に有料イベントで朗読して筒井サイドに通報されたバカ
336 :無名草子さん:2009/12/20(日) 10:49:57
●後で連絡しますとkensyouhanに言ったきり逃げっぱなしのバカ
338 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:09:49
●芝居も文章もヘタなのに料理の腕前はプロ並のバカ
339 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:15:15
●最近、自宅で作る料理の食材がショボくなってきたバカ
340 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:16:34
●ファンからの電話に、受話器を抑えずに「仙台の例のヤツがまた電話してきた」と
答え、楽しみにしていた中元歳暮の付け届けを失うバカ
341 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:24:50
●呑み代をワリカンにしたら飲み仲間が激減したバカ
342 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:31:35
●バカっていう人がバカという子どもの負け惜しみが似合いすぎるバカ
343 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:35:59
●ぶらり沿線の旅で田山涼成に自宅の真ん前を素通りされたバカ
344 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:52:59
かつて伊藤剛氏に投げつけた悪罵が文字通りそのままブーメランしているな唐沢俊一。
首謀者の岡田斗司夫が逃げ延びてるのが釈然としないが。
もっとも、下手に逃げた分だけ、七十八十のもう取り返しがつかない年齢になってから
全てのツケが回ってくるかもしれんけど。
345 :無名草子さん:2009/12/20(日) 11:58:31
●ただ声が低いのを、美声と勘違いしているバカ
347 :無名草子さん:2009/12/20(日) 13:09:48
●「博覧強記の仕事術」を出版して「博覧強記」の意味すら
知らない、という恥をわざわざ晒すバカ
348 :無名草子さん:2009/12/20(日) 13:46:00
●仕事術と題した本で「女性被害者の部屋」というサイトを薦めるバカ
-------
追記: 「追加しては更新」は、そろそろメゲるかも……。まだ半分くらいしかできていない
ような気もするけど……。(_ _);
それにしても、以前作成したこれや、いろいろ「と」リンク、冒険風ライダーさんのところの
唐沢俊一P&G博覧会と、そんなにかぶっていないんじゃないかというのが、ある意味
怖い。さらに、「君の瞳は1000ボルト」のようにスレタイにもなったネタが、どこにも入って
いなかったりするんじゃないかという……。どんだけ数が多く、広範囲にわたっているの
かと。
2009.11.28 (Sat)
あんまりメニューは覚えていないけど……の青学学食
正直に告白すると、「藤岡真blog」の「唐沢俊一、青山学院大学を語る」のエントリーに
続々と寄せられているコメントを読んで、少々ビビっているワタクシ。実は青山学院大学
の学食には、4 年間、それなりに通っていた (厚木キャンパスには一回も行っていない
世代) はずなのに、鰻重はあまり記憶にないです、すみません。いや鰻重なんてなかっ
たぞと主張したいわけではなく (いわれてみれば、あったような気もするし)、記憶のアヤ
しいのは、唐沢俊一だけではないという話かもしれないと……。ビーフシチューと冷やし
中華以外のメニューはあんまり覚えていないし、高額メニューといえばステーキとか
なかったっけとか思うけど自信がない……。
割と確実な (と思われる) ことを書いておくと、あちらのコメント欄にもそう書いていた人が
いるけど、当時の青学の学食は照明 (蛍光灯) が結構明るく、唐沢俊一の書いているよ
うな「ウス暗い食堂」という感じはしなかった。まあ地下なので、窓から外の光がはいって
こない、景色も見えないというのが、「暗い」という印象に結びつくという可能性はあるかも
しれないな――とは思う。ただ、地下の教室は「暗くてヤダ」という感想をもらす者はいても、
同じように学食を「暗い」と嘆いていた者は、少なくても自分の周囲にはいなかった。
で、あの時期、青学の学食は人気ランキングの一位とかは、テレビや雑誌などでいわれ
ていた一方、あんなのたいしたことない、どこそこの方がずっとおいしいという話もよく
耳にしたりしてした。自分自身で学食の食べ比べをしたことがないので確かなことは、
いえないけど、家政学部のあるような女子大や、金持ちの子息の多い医大などがレベル
高かったとかいう噂。自分で食べたことのある他大学の学食は、東大くらいしかなくて、
そこについては、サラダを口にしたとたん「×※△!★」と言葉を失ったことしか覚えて
いない。ああ、もしかしたら自分は、何のかんのいって、かなりめぐまれた学食ライフ (?)
をおくっていたのかもしれないなという思いが、ちらっと頭をよぎったりした。(気を悪くしな
いでください>東大の人)
青学の学食の方に話を戻すと、「少しリッチなのは(シャレではない)みんな外へ食べ
に行ってしまう。学食はもう少しそれを引き留めるための手を講じろ」という唐沢俊一の
言は、主観の相違はいろいろあるにしても、うーん、どうかなあと思うようなもの。
特にリッチではなかったが、どちらかというと外で食べることの方が多かった者のひとり
として証言すると、当時学食で「ちょっとなあ……」と思っていたのは、味のレベルやオバ
さんたちの態度や「ウス暗さ」ではなく、そしてもちろん「お茶をテーブルで飲んではいけ
ないのだ 食堂のはずれのコーナーまでいかんと」などという現実には存在しなかった
ローカルルールでもなく、混雑の際にはかなり長くなる列に並んで食べ物をとってこなけ
ればいけない面倒くささだったような……。「引き留めるための手を講じろ」などと、唐沢
俊一にいわれてしまうような、閑古鳥がないていた状態の学食の記憶はない。
それに、そもそも、学生は食事をとるためだけに学食にいくわけでもなかったし。講義の
空き時間のヒマつぶしとか、サークルのたまり場に顔を出すためとか。まあ、唐沢俊一
の場合は、空いている時間は図書館をもっぱら利用し、所属サークルは部室もちのため
学食にはあまりいかなかったという可能性も考えられないことはないが……。
ええと、それと、ずっと前に唐沢俊一スレに書き込んだ覚えがあるけど、プロテスタント系
の学校だけあって、出席にはかなり厳しいほうといってよいかと。ロクに大学に通わずに
卒業するということは、まず不可能。出席カードの提出を他人まかせにするのも限界が
あるはずだし、外国語などの講義ではひんぱんに小テストをするものもあったし。必修の
半分以上がそういうタイプなものだから、これだったらむしろ高校時代の方がサボるのが
簡単だったかも……と残念に思ったものだった。
卒論もそれなりに大変だったし。今でも覚えているのは、清書だけで一週間は見ておく
必要があるとか、4 年生になった最初から繰り返し注意されたこと (自筆でないとダメと
いう学科だったため)。それでも、清書を入れて一週間だか十日だかで卒論を書き上げ
提出したという剛の者がいたけど。内容的にも、これで卒業させるのはいかがなものかと
問題になり、親御さんが菓子折りをもって教授を訪問して卒業にこぎつけたといういう噂
で盛り上がったり。それはまあ噂にすぎないとして、卒業できるかどうかという瀬戸際で
あれば、親が介入して話をはっきりさせるのではないかという気が。結果、ダメだったと
いう話になることはあるにしても、親も放置で、卒業したことになったかどうかがそもそも
ハッキリしないというのは考えにくいと思う。
2009.11.24 (Tue)
模写くしゃして、やった――結婚詐欺連続不審死事件ネタ
--------
傷ましい事件が起きた。結婚詐欺連続不審死事件と呼ばれる事件である。
2009 年 8 月、埼玉県富士見市の駐車場で、41 歳男性会社員の遺体が見つかった。
死因は一酸化炭素中毒。車内には七輪に入った練炭があり、遺体の血液からは睡眠
導入剤が検出されたという。彼は、遺体で発見されるほんの 20 時間ほど前に、近く
結婚するつもりであることを、自分のブログに嬉しそうに書き込んでいた。
死因に不審な点があるとされて捜査がすすめられ、交際相手の無職女(34)は詐欺容
疑などで埼玉県警に逮捕された。彼女の被害者と報道される男性は、オソロシイこと
に、二人、四人、六人と、どんどん増えていった。
さて、最初の 41 歳男性会社員に話を戻すと、彼は人畜無害の真面目なオタクだった。
プロモデラーだった彼は、自分が作ったプラモデルの入選作品を売っては、結婚詐欺の
女性に貢いでいたのだろうと思われる。
このような悲劇を繰り返さないためにも、真面目で不器用で結婚をあせっている理系
オタク男子には注意を歓喜すると共に、間違っても殺人など犯しっこない善良な女性の
皆々様には、彼らを結婚の対象として是非ご一行願えないかと切にお願いいたしたい
のである。
ソモソモ、理系オタク男子は、結婚相手としてはヒジョーにおすすめ、なのである。
やれ商社だ銀行だ、やれマスコミだ広告代理店だのに努めている文系非オタク男子の
場合、独身社員の将来の嫁さん候補という名目で、会社が若く美しい女性をタクサン
取り揃えている環境に生息する。三十くらいまでには結婚しないと出世に響くゾなどと、
圧力までかけて面倒見てくれるのである。まァ、それはそれでメンドウかもしれないが。
理系オタク男子の場合はどうか。学生時代から女子の少ない環境に生息しているのに
加え、職場もそれ程面倒見がよくない場合が多い。イキオイ、容姿、年収、人柄にさほど
問題がないのに、イイ歳まで独身の男性がゴロゴロと転がっている次第となる。
結婚してからだって、商社や広告代理店に務めている文系非オタク旦那だと、職場に
女性が多い上、不倫が会社の文化となっているのがフツーである (だから独身社員が
いない部署にも、派遣だアルバイトだと矢鱈若い女性を配置したがる)。やれ接待だと
いっては夜の蝶を積極的にくどくは、数合わせと言い訳して既婚者も独身者と混じって
合コンに精を出すは、モウやりたい放題なのである。
理系オタク旦那だったら、ソノヨウナ心配は、ぐっと少ない。そんな恵まれた環境にいな
かったからこそ、売れ残っていたのだ。結婚後に奥さんを苦労させる代表的な三要素と
言えば、酒、女、ギャンブルだが、そんなものにはハナから縁がない確率が高い。金と
時間があったら、ごっそり趣味に注ぎ込むのが正しい理系オタクだからだ。
さて、以前、妙齢の美女と、青山のバーで語り合ったことがある。マスコミに勤務する
バリバリのキャリアウーマンであり、結婚願望はあるものの、仕事で知り合う男性には
ピンとくる者はいないと言っていた。
「そうねえ。私も派手好きでチャラチャラした男性よりも、理系男子と呼ばれる人の方が
自分と遇っているかもしれないと思うけど。でも……」
「でも?」
「理系はいいけど、オタクは嫌なの」
「どうして?」
「だって、何だか気持ち悪い感じがするし、近寄り難い気がするわ」
「オタクじゃなくても気持ち悪い奴はいくらでもいる。オタクだからって全員が、チェックの
シャツ着て秋葉原で『萌え~』と叫んでいるわけではないんだよ」
「えっ、そうなの!? 本当?」
「ああ。だからオタクかオタクじゃないかは関係なく、不気味なヤツはスルーするという
気持ちでパートナーを見つけようとすれば、いいんじゃないかな」
「そうか。でもねえ、生身の女性に興味を持たないからオタクなんじゃないの?」
「うーん」
「女性とあまり付き合いがない分、理想が高いようなイメージもあるわ。小柄で童顔で、
胸だけは大きくなければいけないんでしょう? それにアタシ、結婚しても仕事を続け
たいのよ。ツインテールや水色の髪で、会社に行くわけにはいかないわ」
「君は激しく誤解している。考えてみたまえ。オタクでなくたって、奥さんに裸エプロンを
着せたり、スチュワーデスの格好をさせたりする旦那は星の数程いるが、その奥さんは
毎日スチュワーデスの制服で出勤するわけではないだろう?」
……今回の事件で、彼女の心配は、何と杞憂であったことか明らかになっただろう。
今回被害に遇ったオタク男性は、生身の女性との結婚を本気で望んだからこそ被害に
遭ったのであることは、言うまでもない。
結婚詐欺の女性は、服のサイズは15号だったと言うから、所謂美少女アニメの主人公
とは、まるで正反対の容貌である。もともと自分を美しく飾りたいという欲望も希薄だった
ようで、セレブを装う小道具として、有名ブランドの箱や紙袋や服のボタン、高級ホテル
のアメニティグッズを、せっせとヤフオクで入札していたくらいのもんである。大金を手に
したのだから、本当にブランド品を買おうとは思わなかったらしい。
一方、オタクである彼は、結婚したら趣味に金を注ぎ込むのも大概にしなけりゃ、これ
から彼女の両親に挨拶に行くんだと、いかにも幸福そうにブログに書き残して、この世を
去ったというのが涙を誘う。相手が詐欺女でなければ、さぞかし予期夫になったであろう。
逆に考えれば、美少女アニメから抜け出したような容姿を持たない女性であっても、
心優しく、何となればポンと数百万を用意してくれるような男性を、割合簡単にゲット
できるということになるのだ。是非ご一考のホドを、と、重ねてお願いする所存である。
ちなみに、この結婚詐欺女のした努力らしい努力と言えば、ブログをマメにアップして、
料理好きな女性をアピールしたことくらいだろうと思われる。こう書くと、「じゃァ、アタシ、
お料理得意じゃないから無理ネ」と思われるかも知れないが、ナニ、そんなこたァない。
実は、この女性がブログで発表していたレシピのうち、評判の良かったものは、何の事
はない、本やネットから、ほぼそのまま引き写してきたものだということが明らかになって
いるのだ。
これが本職の料理研究家や物書きがやったら、何かとマズイことになっていただろうが、
アマチュアの貴女がやる分には心配する必要は全然ない。最低限のコストで最大の
リターンを得るべく、奮闘努力していただきたいものである。
-------
2009.11.23 (Mon)
大事なことだから2回やるかもしれませんよ、と
http://www.tobunken.com/diary/diary20091120115617.html
メール見てたら、旧知のNという編集者(元フィギュア王)から、
何か私の体調を気づかう、心配したようなメール。何だと
思ったら、表日記にまったく同じ文章が2回、続けて記載されて
います、とのこと。見たら市橋関係のこと。
ああ、あの部分は同じ問題を扱っている女性マイミクさんのミクシィ日記に
つけたコメントで、もともと彼女のブログでの市橋考察は私の日記に
触発されたもので、そこのコメント欄でいろいろやりとりがあり、
表日記にそこで書いたものを差し込んだのだが、表日記への
ミクシィ日記からの転載は急ぐので、ついうっかり、同じ文章の
コピペ転載を複数日でダブらせてしまったものだ、と説明してやる。
ミクシィの方は日記書く前に数日前までは読み返すが、表日記は
まず、読み返さないのでこういうミスには滅多に気がつかない
だけだ、と返答したら、ああ、よかった、と返事が来た。
何がよかったのかと思ったら、心不全で脳に酸素がいかなくなって
ボケたのかと、と。心不全を心配するなら、日記の記述がダブる
ことより先に心配することがあるだろうが、と笑う。
日記なんてどんなに詳細を込めた記述があっても、しょせんは
葦の髄から天井をのぞいたくらいしか読む方にはわからない。
ミクシィ日記でこの話を読んだH先生の言う通り、
「大事なことだから2回書いたんだよ」
で済む話なのかもしれない。
これですっかり寝端を失い、4時近くまで。迷惑な話である。
唐沢俊一の日記二重書き込みの件。「唐沢俊一検証blog」のエントリーで、題名通り
「大丈夫?」と心配され、そのコメント欄は、「担当編集です」という人の書き込みを含め
て、かなり盛り上がった。
んで、上に引用した唐沢俊一の言い訳 (?) 日記をうけて、「すべてのオタクは食い物に
される?」のエントリーには、「無事で何よりですね。いい機会なのでブログに移行する
ことをおすすめしておきます。」と。
まあ、個人的には、ブログへの移行をおすすめするかどうかは、業者 (井上デザイン ?)
に現在支払っている料金に依存すると思っていたり。月 5 万とかのレベルだったら、即
解約がおすすめ。 (←大きなお世話)
それはさておき、今回の件で「うーん」と思うのは、唐沢俊一は日記での豪快二重コピペ
というボケを、あまり間をおかないで二度やらかしていること。
まず、「裏モノ日記 2009年 10月 29日(木曜日)」 (魚拓) と、「裏モノ日記 2009年 10月
30日(金曜日)」 (魚拓) の分の、重複する 13 行分の記述というのがあって、それを
11 月 2 日の「藤岡真blog」で「壊れたの?」と心配されている。
もともと唐沢俊一の裏モノ日記は、誤字脱字や意味不明な記述が多いのが常で、「昼は
昼は」「根ながら」とか、「シンクロニシティの徒」とか、「壊れたの?」と問いたくなるような
日記は別にそれがはじめてではない。また、派手な重複というだけなら、このエントリー
で書いた社会派くんでの前例もある。まあ、こちらは唐沢俊一や村崎百郎というより、
編集サイドの責任といえるかもしれないけど。
なので、「大丈夫?」のエントリーで取り上げられている「裏モノ日記 2009年 11月 14日
(土曜日)」 (魚拓) と、「裏モノ日記 2009年 11月 17日(火曜日)」 (魚拓) との重複の件
だって、それ単独なら、まあ唐沢俊一だから――でそんな気にならなかったかもしれない
し、唐沢俊一以外の人でも、まあやらかす可能性はないこともないかなと思えたかも
しれない。
(それにしたって、知性が平均的レベルに達している人は、「表日記はまず、読み返さな
いのでこういうミスには滅多に気がつかないだけだ」などという素敵な言葉は、めったに
発したりしないのではないかと思うが、それはおいとくとして)。
しかし、今回は、先行して「壊れたの?」の件があるので、さすがに大丈夫かと思ったし、
最初に引用した日記の文章を読んでも (読むとなおさら?)、本当に大丈夫かという感じ
で……。「壊れたの?」の件から半月もたっていないのに――というのもあるし、唐沢俊一
の言い訳にある「コメント欄でいろいろやりとりがあり、表日記にそこで書いたものを差し
込んだのだが、表日記へのミクシィ日記からの転載は急ぐので、ついうっかり」というの
は、「壊れたの?」で重複させている原田実『日本トンデモ人物伝』への感想には適用
できないのだ。
いや、まあ、何がいいたいのかというと、唐沢俊一の周囲の人は、何かと気をつけて
あげた方がよいのではないかと……。ボケを発症した人が、周囲にさとられまいと必死
で取り繕い、大したことではないように装うというのは、あるみたいだし。もちろん、メール
しただけで、「これですっかり寝端を失い、4時近くまで。迷惑な話である。」とか文句を
日記に書かれたりするのだから、いろいろとむずかしいとは思うけど。
それと、「同じ問題を扱っている女性マイミクさんのミクシィ日記」というのが、そもそも
実在するかどうかも、2ちゃんねるのスレでは疑いの目で見られている (Read More
参照) 件もあるし、以後も生暖かく見守りたいとは思う。
さて、今回の日記では、「心不全で脳に酸素がいかなくなってボケたのかと、と」という
唐沢俊一の記述も気になった。これではまるで、唐沢俊一にメールした (元?) 担当編集
の人が失礼な文面のものを送ったようにも読める。……しかし、「唐沢俊一検証blog」
での書き込みを見ると、そんな礼を逸したようなメールを書いて出すような人とも思い
にくい。
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20091120#c1258741054
>担当者 2009/11/21 03:17
>唐沢氏の担当編集です。さすがに「これは何か記憶障害でも起こしているのでは」と
>心配になり本人に連絡を取ってみました。そうしたら、まずあれはmixiでのマイミクの
>日記につけたコメント。そのやりとりを表日記へ転載する際に同じところのコピペを複
>数日でダブらせてしまったのが原因だとか。自分の日記の転載ではない故のミス、と
>いうことだそうです。表日記は滅多に読み返さないのでダブリに気がつかなかった自
>分の不注意だと言っていました。
http://d.hatena.ne.jp/kensyouhan/20091120#c1258819431
>O.L.H.様
>コメントに対しての検証、ありがとうございます。「裏モノ日記用に新たに書いていると
>いうことですか?」という質問ですが、ごめんなさい、これは私にも分かりません。あく
>までも想像ですが、新たに書いているということではなく、機械的に転載作業をしてい
>るだけなのではと。その際にマイミクにコメントした内容を覚えていて、それをコピペで
>載せたと。その日の日記の推敲はしているが、前後でのダブリの確認まではしていな
>い、そういった不注意のミスかと思われます。自分の想像で精度が低くてすいません。
まあ、「唐沢俊一と松沢呉一との素敵なやり取り (1)」の件とかあるし、唐沢俊一に、
他人のメールの内容をまともに要約する意志や能力があるとは、はなから期待しない
のが正解な気もする。
唐沢俊一は、「日記なんてどんなに詳細を込めた記述があっても、しょせんは葦の髄
から天井をのぞいたくらいしか読む方にはわからない。」と書く。
これは一般論としても、まったくその通りだと思う。唐沢俊一は「記録本能」なんてものを
デッチ上げたこともあるけど、『キッチュワールド案内』で唐沢俊一に「雑事記録の鬼」と
いわている (P.39) 「滝沢馬琴」の日記を丹念に読んだとしても、知ることのできるのは、
全体のごく一部でしかないだろう。
まして、「詳細を込めた記述」なんてものがない日記で、その書き手はものごとを要約
する能力や、嘘やデマを混じらせないで書こうという誠実さに著しく欠けている唐沢俊一
なのだから。……あれっ、もしかしたら、情報の変形の可能性を考慮すると、唐沢俊一の
日記の場合は、「葦の髄から」のぞくとすらいえないかも。
追記: 当の編集者の人のブログで、いろいろと盛り上がり中。
- http://homeless-editors.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-3bd0.html
- http://homeless-editors.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-f6e0.html
それと、「唐沢俊一検証blog」のコメント欄を受けて、こういう話にも発展。
- http://twitter.com/goito/status/6047485599
- http://twitter.com/goito/status/6047520572
話は別だが、「天井」でなくて「天上」ではないかという話も、いずれやろうかなと。
2009.10.31 (Sat)
「好きという気持ち」「真摯な気持ち」………… orz

そして、この blogram というサービスの「みどころガイド」とかいうやつが、何をトチ狂った
か、こんな文章を出力するようになってくれやがったという……。
http://blogram.jp/users/analyze/?uid=41927
>「トンデモない一行知識の世界 2 - 唐沢俊一のガセビアについて -」には、baudrateRA
>さんの唐沢俊一に対する「好きという気持ち」「真摯な気持ち」が、とにかく詰まってま
>す。キーワードは「唐沢俊一先生」「本当に」「日本映画」です。
>最近は、2ちゃんねる 政治にも関心が向いているようです。
http://s01.megalodon.jp/2009-1031-1359-19/blogram.jp/users/analyze/?uid=41927
これまで「唐沢俊一」というカテゴリは存在しなかったのが、昨日か今日あたり、親切にも
新設されてしまったせいらしい。ハロウィンを記念して、だろうか。(←ちょっと違う?)
で、キーワードや関心についての方は、ブログを更新するたびに変動するだろうけど、
「唐沢俊一に対する『好きという気持ち』『真摯な気持ち』が、とにかく詰まってます」の
部分は、ずっと表示され続けるのではないかという、イヤな予感が、ひしひしと。
好きじゃないのはもちろんのこと、「真摯な気持ち」ってのもないんですが。これだから、
人工無能は……。
まあ、ある意味おもしろいので、今はそのままにしておくけど、ある日ブチ切れたら、
blogram からは手を引こうかと。w
2009.10.17 (Sat)
冷凍を例にすると唐沢俊一の史上最強の単細胞生物ぶりがよくわかる……?
生物の肉体を低温で保つと、細胞内の水分が凍ってしまい、膨張した氷
が細胞を破壊してしまう(冷凍マグロを解凍した時にしみ出る、赤い液体を
思い浮かべるといい)。
この問題のために、SF小説のように人間を人工冬眠させる技術は、困難
だとされている(精子などの単細胞生物なら、現代でも冷凍保存できるが)。
「精子などの単細胞生物」……ええと、精子って「単細胞生物」だったんだろうか。確かに
そういうご意見もあるようだが。
http://caramel.2ch.net/wild/kako/1012/10128/1012887931.html
>史上最強の単細胞生物とは何か?
>
>10 名前: 投稿日: 02/02/05 23:57 ID:IHP8CJkH
>最強は俺の精子だ、ゴルア!
>って、精子って単細胞生物だよな。
>
>11 名前: 投稿日: 02/02/05 23:59 ID:IHP8CJkH
>最強は私の卵子です。ゴルア!
>って、卵子って単細胞生物ですよね。
まあ、うまくいえないけど、「運動能力を有した雄性生殖細胞」と「単細胞生物」という
のは、また別のものだと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/単細胞生物
>単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)とは、1個の細胞だけからできている生物のこと。
>体が複数の細胞からできている多細胞生物に対する言葉である。原核生物と、原生
>生物に多く、菌類の一部にもその例がある。
>また、「細胞1個の単純な生き物」との意味で、難しい判断のできない人間を指して
>”あいつは単細胞だ”と表現する場合がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/精子
>動物の精子は卵子に比べて小さく、運動能力を有した雄性生殖細胞である。精子の
>構造は、DNA のつまった頭部、ミトコンドリアの集合した中片部、さらに中心小体から
>伸びた軸糸からなる尾部から構成されている。中片部および尾部は、鞭毛構造をとっ
>ており、それを振動させることにより運動している。
http://maubeya.hp.infoseek.co.jp/tansaibou.html
> 単細胞生物として、ゾウリムシを考えてみましょう。ゾウリムシの体の中には様々な
>細胞小器官があります。 私達の口にあたる細胞口、そこから入ってきた食物を消化す
>る食胞、運動のための繊毛、水分調節のための(注:授業では「浸透圧調節」と言っ
>てます。ホームページに載せるために言い方を変えました)収縮胞、それから核は大
>核と小核にわかれています。ゾウリムシは時々ゾウリムシ同士で接合して、核の情報
>を交換して若返りをはかります。接合しないで分裂だけで増えようとしても、分裂回数
>には限界があるのですが接合すればその回数をリセットできるのです。それが若返
>り。接合の時互いに交換するのは小核です。つまり小核は私達の生殖細胞と似た核
>なのです。ゾウリムシはたった一つの細胞で生活しているわけですが、その細胞の中
>では私達の体と同じように様々な機能分担がおきているのです。
それと、「細胞内の水分が凍ってしまい、膨張した氷が細胞を破壊してしまう」ことが
心配なら、CAS 冷凍 (セルアライブシステム冷凍) にすればよいのではないかという
気もする。
http://town.rishiri.jp/download/H21-01gikai.pdf
>2.CAS冷凍の仕組み
> 従来の冷凍方法では、食品が周辺部位から冷凍されることにより、水が徐々に氷に
>変わるため、氷が結晶することによる体積の膨張により食品の細胞膜に傷を付けてし
>まう。解凍時に、この傷からドリップと言われる細胞内の栄養・水分・旨み成分が流れ
>出し、食品の味を落としていた。
> CAS冷凍の場合、水を瞬時に凍らせることで氷晶化を防ぎ、細胞膜を無傷に保つこ
>とを可能としている。食品を冷却しながら、磁場環境の中におきる微弱エネルギーを
>与えることで、細胞中の水分子を振動させ、過冷却状態を保ち、その後瞬時に冷凍さ
>せることにより細胞を壊さない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/セルアライブシステム冷凍
>細胞を傷つけずに冷凍が可能なため、ティースバンクなどの医療の移植技術の分野
>でも応用されつつある。
>1997年に、株式会社アビーによって開発された。
この技術が開発されたのが 1997 年。唐沢俊一の『史上最強のムダ知識』は 2007 年。
それで最初に引用したような記述しかできなかったというのは、ちょっと情けないんじゃ
ないかなあ……と。
ちなみに、このCAS冷凍の話は、昨日コンビニで買った『いのち屋 エンマ』にも登場して
いたりした。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4537125063/
>脱獄ドクターいのち屋エンマ 3 (ニチブンコミックス) (コミック)
>富沢 順 (著)
さらに、それをおいておくにしても、「細胞内の水分が凍ってしまい、膨張した氷が細胞を
破壊」するから、精子のように「単細胞」なら「現代でも冷凍保存できる」という話にはなら
ないだろうというのがあって。
細胞膜を破壊したらまずいということならば、単細胞だろうが多細胞だろうが、まずいのは
同じだろう。実際、精子より大きくて水分の多い卵子は、冷凍保存が難しいとされてきて
いた。まあ、これも、『地上最強のムダ知識』の出版された 2007 年より前に、科学の
進歩により事情が変わってきたという話のようだ。
http://wiredvision.jp/archives/200407/2004070806.html
>これまでに凍結卵子から産まれた子供の数はおよそ100人で、そのほとんどが、イタ
>リアのボローニャの不妊治療の専門家グループが開発した優れた方法を使用してい
>る(エクステンド・ファーティリティ社もこの方法を採用している)。
〈略〉
> 精子の冷凍保存は比較的容易だが、卵子の冷凍保存ははるかに難しい。その主な
>理由は卵子が精子と比較して大きいことにある。イタリアの研究者たちは、卵子の中
>の水分を、不凍液のような役割をする液体で置き換えることにより、組織が固まって
>細胞が損傷を受ける事態を防ぐ方法を編み出した。
それと、金魚って多細胞だったよね……という疑問も頭から去らない。昔、液体窒素で
金魚を急速に凍らせて、水の中に戻したら生き返るという映像が、さかんにテレビなどで
流されていた覚えがある。そして唐沢俊一の年齢で、そんなのを見ていないってことは
ありえないはずなのだけど……。
http://www.hakodate.fm/~otobe-jh/tayori/H16/9.pdf
> ジャパン・エア・ガシズ株式会社函館営業所所長の「舘山 稔 様」の御教授,御協力
>で,液体窒素を使っての実験を行うことが出来ました。
> 液体窒素は,-196℃。植物の葉は,瞬時に凍り,少しの衝撃で粉々に。軟式テニ
>スのボールも凍って,落下させると,粉々に。なぜゴムボールが凍るか?それは,ゴ
>ムの原子が動けなくなって凍った状態になったとのこと。純度,99%のエチルアル
>コールも凍ってしまいました。さらに,金魚!生きた金魚を液体窒素へ入れると,瞬時
>に凍ります。落とせば金魚は粉々!しかし,水に戻したところ,また泳ぎ出したのです。
で、まあ、唐沢俊一は、このコーナーで「アルコー延命財団」について言及していくのだ
が、そういうことを論じるレベルにあるのかこいつ、って感じ。これについては、何かあっ
たら、別エントリーでやろうかと。
- http://ja.wikipedia.org/wiki/アルコー延命財団
おまけ (2003 年の話):
http://book.2ch.net/bizplus/kako/1049/10492/1049218605.html
>1 名前: ◆MUMUMUkopk @むむむφ ★ 投稿日: 03/04/02 02:36 ID:???
> あなたの亡くなったペットが生き返る日が来るかも――。山口大学農学部獣医
>学科の元教授、鈴木達行氏(家畜臨床繁殖学)らは4日、ペットの体細胞を冷凍
>保存する株式会社「フレンドセル研究所」を山口市内で設立する。同大でクローン
>技術が確立されれば、これと提携してクローンビジネスにも着手するという。所長に
>就任予定の鈴木氏は「ペットロス(ペットを失った悲しみ)を癒やす方法を求めて
>いる人は多く、市場は確実にある」と話している。
>
> 飼い主の依頼を受けた獣医師から、死亡前か死亡直後の犬や猫などのペットの
>体細胞や精子、卵子を郵送してもらい、マイナス196度の液体窒素で冷凍保存
>する。鈴木氏によると、細胞は約1000年生き続けるという。入会に10万円、
>保管料は5年間で5万円かかる。
>(中略)
> 研究所は資本金315万円で、山口大教員や獣医師、牧場経営者ら8人が
>出資。クローン技術の利用には、山口大が中心になってつくった会社で、大学の
>研究成果を民間企業に橋渡しする「山口ティー・エル・オー」が支援する。
>(以上、2003年4月2日のアサヒ・コムより一部引用―全文は引用元を参照)
>
>引用元: http://www.asahi.com/science/update/0401/002.html
>
>ペットビジネスとクローンビジネスの融合か。
2009.09.20 (Sun)
ドキュメンタリー、広告、現実改変、加工、劣化コピー
「からまんブログ」によると、NHK からの謝罪も無事完了。
http://blog.nawosan.com/archives/51568686.html
今回の件は、ディレクターさんが自分のストーリーこそ最高だ、いい番組を
作ってやるぞ、と突っ走ってしまい、取材対象の気持ちをないがしろにして
しまった、今後は若手ディレクターたちの教育などに力を入れて再発防止
したい、とのことでした。
ちょこっと心配だった (?)、と学会バッヂをつけた職員が訪問してきたら……ということも
なかったようでよかった、ということで。
それと、話は遡るけど、「唐沢なをきさんNHK取材拒否問題ウォッチャー」からリンクを
たどって、遅ればせながら、そうだったのかと思った件のメモ。
http://blog.nawosan.com/archives/51566278.html
うちの『マンガノゲンバ』の取材はかように不快なものでしたが、ほかの
漫画家の先生方の取材がどんな様子だったのかはわかりません。全部が
全部、ウチのケースと同様とは限らないことをお断りしておきます。
これって、もしかしたら、「漫画家を怒らせたNHK!?(島本の感想文)」 (2009/09/15)
に書かれていた以下のことを受けていたのかと。
http://simamotoblog.zenryokutei.com/?eid=1022835
前に私島本が出た時の撮影時もきっと同じスタッフだったと思うのですが…
それほど
というか
私は全然なんともなかったです…
ちゃんとした人たちでしたし、取材後も気持ちは良かったくらいで
しかし、 2 日後の「先日の日記の追記(島本の感想文)」 (2009/09/17) によると……
http://simamotoblog.zenryokutei.com/?day=20090917
「新吼えろペン」に出ていた当時の「マンガノゲンバ」の関係者さんは結構
移動になってるとか!?
スタッフとかも、いろいろなディレクターさんとかがいらっしゃるみたいで、
あの番組も決して1班体制でやってるわけではない(らしい)のでもしかし
たら違う人の可能性もあるとか…
とのこと。そして、話は「勝手に唐沢キャンペーン」 (これにはノリたい) に続いて、こちらも
めでたしめでたしということで。
んで、これ以降は、唐沢なをき夫妻の方は「この件は、これで終わりと思っております」
と、このエントリーで表明済みなのを承知のうえの、外野の勝手な感想ということで。
NHK 的には、「取材対象の気持ちをないがしろにしてしまった」ことは反省して謝罪する
けど、「自分のストーリー」を作ってしまって、それに執着するというのは特に悪いことでは
なく、「いい番組を作ってやるぞ」という熱意のあらわれと思っているらしいことが気になっ
たり。体罰教師を、教育熱心さのあまりと、かばうみたいな。
これは、『マンガノゲンバ』という番組をドキュメンタリーに分類するか、「ドキュメントっぽい
けど、別にドキュメント番組というわけではない」と解釈するかによるかとも思うけど。
http://blog.nawosan.com/archives/51566263.html
『マンガノゲンバ』はドキュメントっぽいけど、別にドキュメント番組というわけ
ではない(と、思う)ので、ヤラセとか仕込みがあっても、なんとも思わない
です。というか、あって当然です。
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200909140017.html
同番組は、漫画家のインタビューと仕事風景をドキュメンタリータッチで描く。
「ドキュメンタリータッチ」か……うーん、微妙。何でこだわるかというと、どのような種類の
「嘘」が、どれだけ混じっているかを織り込み済みで見るかが、対象がドキュメンタリーか
報道かフィクションか広告かとかで、だいぶ違うと思うため。
ドキュメンタリーを見ていたつもりが、実は製作者側の「自分のストーリー」を見せられて
いたことがわかって驚いたら、「これだから素人は……」と冷笑される (←被害妄想?
でも2ちゃんねるのスレにわく製作者擁護はこんな感じ) としたらたまらないというか。
しかも、その「自分のストーリー」というのは、事実にそったストーリーと比べての出来の
良し悪しを比較・批評されないし、一方で事実の重みを盾に批判を免除されている部分
もあるから、劣悪な「自分のストーリー」の作り手が改善される可能性は、フィクションに
比べてかなり低いと思う。紋切り型にすぎる、退屈だ、登場人物の言動が不愉快 etc.
フィクションだったら批判するところを、ドキュメンタリーだからと許すことは多いもの。
――ということもあり、前の「演出? いや、そうじゃなくてー、現実改変の『お仕事』?」の
エントリーで、「広告会社勤務の別の友人にたずねてみたら」と注釈なしで書いたのは、
失敗だったかも。コメント欄が、「広告」に焦点をあてた話題で伸びたのは、それはそれ
で、興味深い話が聞けて、ありがたかったけど。
しかし、やはり「唐沢なをきさんNHK取材拒否問題ウォッチャー」からリンクをたどって、
これもまた遅ればせながら、ここで話題にしてくださっていたのねと気がついて、あれ、
ここでも主に「広告」の話になっているかも……と心配になったり。あちらのコメント欄に
書くと長過ぎて迷惑になりそうなので、ここで。(_ _);
http://letsgo.jugem.cc/?eid=684
>「発言内容の改変」について
〈略〉
>最後のパラダイムの1行目「そういう人たち」の「そういう」とは、広告業界の文案家に
>対してではなく、「事実を改変してまで自分の書きたいように書く人たち」に向けた連
>体詞であろうとはわかるのだが、何となく「ギョーカイ人全般」「作家でもないくせに
>文章を書いて食べている、その手の人たち」のニュアンスを含めているような気もし
>て、ちょっと引っ掛かった。
「広告業界の文案家」が「そういう人たち」のさす候補にあがるような文章を書いてしまっ
たのは、私の至らなさゆえです、すみません。「ギョーカイ人全般」というのも、「マスコミ
の人たち (唐沢俊一を含む)」とか、 「マスコミサイドにいる人の悪いクセ」とか、書いて
しまっているので、誤解されても無理ないのですが、そこまで広い対象を批判したつもり
はなかったです。「作家でもないくせに文章を書いて食べている」だと、ジャーナリストも
全部ダメということになりかねないですし。
ただし、作家でもないくせに、ある意味作家気取りで、自作のフィクション――しかも、批判
が免除される形式での発表――で食べている人というなら、ちょっと非難したいかなと。
http://letsgo.jugem.cc/?eid=684
>それに、広告ツールに関しては、校正を取材対象にもチェックしてもらいます(ケース・
>バイ・ケースですが)。いいよ任せる、面倒だしという鷹揚な取材対象もいますが、それ
>ではこちらが何かあったときの責任が取れないので、ムリにでも目を通してもらいます。
『マンガノゲンバ』問題の方は、こういう姿勢で作っていればトラブルにならなかったもの
が、広告ではなくて (何しろ NHK)、「ドキュメンタリータッチ」の番組だったのがアダに
なったのかもしれないと思っています。「ヤラセ」批判を意識するあまりに、取材対象に
説明して協力してもらうということを、あえておろそかにしたとか。
斜めの壁問題の方は、まあ一般読者の了解なんか、いちいちとっていられないということ
だったのでしょう。インタビュー後のやり取りとか抜きで、いきなり掲載誌が送られてきた
と聞きました。ちなみに、「地の文が存在しない」ような構成ではなかったです。
http://letsgo.jugem.cc/?eid=684
>このブログの中の人の言うところの「嘘は少ないほどよい」というのが、どの程度まで
>表しているのかは不明ですが、まさか「いっさい手を加えないのがベスト」とまでは
>言わないよなあ。
書き手が唐沢俊一レベルという前提条件つきなら、「いっさい手を加えないのがベスト」
ともいいかねないです私。
前のエントリーのコメント欄にも書いたのですが、「現実の劣化コピーしかできなかった
り、無礼な態度で他人にイヤな思いをさせたりする原因になったりするくらいなら」、
「いっさい手を加えないのがベスト」でしょう。
一定以上の能力のあるライターさんなら、「かなり加工はします。『ずたずた』に近いくら
い弄ります」としても問題はないでしょうが、内容の要約ができるほどにそもそも内容を
理解することができない書き手が、それをやったら現実の劣化コピーになるだけでしょう。
劣化コピーといえば、このコメントのような件とかもあるので、普段は「かなり加工」を
こなせるライターさんでも、専門家に難しいことを訊ねた場合は、加工を極力控えるのが
皆が幸福になる道かもと思ったりします。
また、唐沢俊一がしばしばやらかす、「誰それはこの本でこういっていると著者名や書名
をあげながらなお、正確な引用・要約をすることなく」ってのは、ちょっとないんじゃないか
とも思います。彼の場合、字数制限のためとか推測できる改変の仕方ではなかったり
するので、なおさら。
つまり、まあ、「改変」するなら、合理的な理由があって欲しいし、「加工」したために、
出来が悪くなるようなくらいなら、何もしない方がマシじゃないかってことで……。
2009.09.17 (Thu)
演出? いや、そうじゃなくてー、現実改変の「お仕事」?
人たち (唐沢俊一を含む) に対していだいている違和感について、とりとめも
なく……。
http://blog.nawosan.com/archives/51566263.html
なんというか、インタビューが誘導尋問的なんですよ。ディレクターさんが
なをさんに質問し、それになをさんが作画しながら答えるというところを撮影
してたんですが、なんか、このディレクターさん、勝手に頭の中で「ストーリー」
を作っちゃってるんですよね。唐沢なをき像というか。
なをさんは子供の頃から、ずーっと特撮の舞台裏の漫画を描くことだけ考え
てた人で、ほかの漫画は全部イヤイヤ描いた漫画で、今、『ヌイグルメン!』
で特撮の舞台裏が描けて幸せだあ!
ってな感じの筋立てになってるようでした。この撮影する前に事前取材が
あったんですが、そのときにこちらが言ったことを、勝手に解釈して話を考え
て、番組の流れを作ってるんですね。ちょっとなをさんの漫画を追いかけて
読んでくれている方ならば、「なんだこれ?」と思う「ストーリー」だと思うん
ですが。
で、インタビューでディレクターさんの質問に対し、なをさんが彼の考えた
「ストーリー」に反する答えを言うとします。すると、彼はがっかりした顔で
苦笑しつつ、「いや、そういう答えじゃなくて~」と、別の答えを要求するん
です。自分の「ストーリー」に即した答えを言うまで許してくれないんですよ。
自分のインタビューに対する答えを、質問する前から想定してるんです。
で、結局、なをさんがストーリーに合わない答えしか言わないと、「あー、
それじゃあですね!」と、なんかあからさまにイヤそーに別の質問に切り
替えたりして。
「からまんブログ」のエントリーを、アップされた順番に並べてみると以下のようになる。
- 『マンガノゲンバ』取材中止しました
- 『マンガノゲンバ』の件
- 『マンガノゲンバ』の件、追記
- いや、そうじゃなくてー
- ネタバレになっちゃいますが
- いろいろありがとうございます
- 『マンガノゲンバ』スタッフの人が謝罪に来ることになりました
まあ、この件自体については、唐沢なをきブログの最新エントリーに「『マンガノゲンバ』
スタッフの人が謝罪に来ることになりました」と書いてあるので、丸くおさまるのではない
かと思うけど……まさか、今回は NHK も、これやこれの件のように、と学会バッヂをつけ
て謝罪にきたりとかはしないだろうし。
で、2ちゃんねるでは、この取材拒否騒動 (?) をネタに、ニュー速やニュー速+を含め、
スレがたくさん立つことになったわけだが (Read More にコピペしたのは、その一例)。
「いや、そうじゃなくってー」は、局所的に流行語となったりした。
あちこちスレへの書き込みで目についたのは、このディレクターは酷いなあという感想――
「ずーっと特撮の舞台裏の漫画を描くことだけ考えてた人で、ほかの漫画は全部イヤイ
ヤ描いた漫画で」なんて意図にそう答えなんて、いくら必死に誘導されても、後のことを
考えればおいそれといえないわなそりゃ――と、ご本人のところに届いたメールとも多分
共通する感じの、自分も取材で似たような目にあったという人たちの体験談。
http://blog.nawosan.com/archives/51567295.html
励ましメールのうち、半分くらいは「自分も取材でひどい目にあったので、共感
した!」ということも書いてありました。うちは今までテレビ出演でイヤな思いを
したことが無かったので、非常に興味深かったです。
一方、NHK ひいてはマスコミ全般に時折見られる、「勝手に頭の中で『ストーリー』を作っ
ちゃってる」、「自分の『ストーリー』に即した答えを言うまで許してくれない」傾向を必死
に擁護する書き込みもあって、これが工作員というものか、何だかなあと思ったり。
その手の書き込みを適当にまとめると、その「ストーリー」で企画案を通したのだから、
それに外れると上が許してくれないだの、素人に好きにしゃべらせても面白くならない
からだの、現場はいろいろ大変だから効率を重視しなけりゃいけないだのといいたい
らしい。
こんな↓無礼かつ意味不明なことしかいえないディレクターが、面白い「ストーリー」など
というものを作れると思う方が不思議だわと思うが。
http://blog.nawosan.com/archives/51566684.html
取材のとき、ディレクターさんの質問で「そんなに特撮の舞台裏が好きなの
に、なぜ特撮の仕事につくことを目指さず、マンガ家になったのか?」という
ものがありました。
なをさんは
「マンガのほうが好きだから」と答えましたが、ディレクターさんはそれに対し
て、「いや、そうじゃなくて」と、苦笑しながら返してきました。コレが、一番
イヤだったんです。この番組、マンガの番組のはずなのに、なぜなんでマンガ
が好きでマンガ家になったという答えが「そうじゃない」のか。いまだに不思議
ですが。
事前の意思疎通の努力をおこたったままスタッフをぞろぞろ連れてきて、あげくグダグダ
のやり取りで時間をムダにするのは、会社にも損をさせるだけだろうに。まあ、相手に心
の準備をさせず、何人もでいってプレッシャーをかけて、欲しいコメントを引き出す作戦
だったのかもしれないけど、どちらにしてもロクなもんじゃない。
そういえば、ものすごく些細な話 (しかもチラ裏) だけど、友人が昔、「私の部屋」みたい
な雑誌に載ったことがあって。その子は普段、トイレのドアの向かいの壁が斜めになって
いる構造なのは使いにくいと愚痴っていた。それがなぜか雑誌掲載時には、この斜めの
壁がカッコよいから気に入っています――と、正反対の話になっていたという。
その友人は、インタビューにこたえたことと逆のことを書かれちゃったと笑っていたが、
傍でみていたこちらは記事を書く人って何でこんなことをするんだろうと思い、そして、
いまだに不思議に思っていたりする。
思想信条によるものとか、読者に受けるために面白おかしくするとかだったら、批判的な
気持ちにはなっても、理解不能な動機だとまでは思わないんだけど。でも、嘘を書いて
話が面白くなったわけでは別にないし、嘘ではない記事をつくることだって簡単 (住んで
いる人間の意見としてではなく地の文で書けばよいだけ) なのに、何でわざわざそんな
ことするんだろう、と。
だけど、広告会社勤務の別の友人にたずねてみたら、その手の違和感自体を、あまり
理解してもらえなかった。記事を書いた人は、それでよい記事になると信じて一生懸命
書いたのだからオッケーみたいな。そもそも、事実と違うことを書くのはあまりよくない、
嘘は少ないほどよい、なんて感覚を共有してもらえないというか……。
んで、今思っているのは、そういう人たちって、むしろ本当のことじゃないことを混ぜない
と、「仕事」をした気になれないのかもということ。優秀な寿司職人のやるような「仕事」
だったらともかく、刺身とかで食べたらそこそこおいしいものを、下手に料理して激マズ
料理にしてしまうってなことは、やめて欲しいと思うんだけど……でも、自分が優れた
料理人だと誤解している (または無理にでもそう信じようとしている) 人は、おいそれとは
やめてくれないんだろうなあ。あるいは、現実を改変する作業自体が、電信柱への犬の
オシッコみたいに、一種のマーキングになっていて、やめられないとか。
で、唐沢俊一のやらかす劣化コピーの一因は、「仕事」をしたという実感がほしいから、
自分は何かを創造する側でいたいからではないかという仮説を立ててみるテスト。
引用元を明記しない文章の劣化コピーは、パクリ元隠蔽のためじゃないかとも思える
けど、ちゃんと書名をあげているのに、元の文章とは違ったものにしてしまうという方は、
マスコミサイドにいる人の悪いクセということで。
それにしたって、唐沢俊一レベルまでにガセを混入させたり、普通に書いて面白い方の
ネタを見事にスルーさせたりする人は、さすがに少数派と信じたい。……このディレクター
のような人材の話を聞くと、ちょっと不安になってくるけど。
関連ガセビア
・正しく引用できぬ君のために
・1996 年の超誤読と 1998 年のパクリそして使い回し
・『倫敦千夜一夜』はマトモな本なのに……
追記: 「ドキュメンタリー、広告、現実改変、加工、劣化コピー」に続く。
2009.08.19 (Wed)
キはキイロのキ
Read More を参照のこと。
ちなみに、本文部分は、ただの譫言。
*******
あたし、秘書なんです。この前の日曜日、ボスのお伴でコミックマーケットという所に
行って、ブースで本を売るお手伝いをしたんです。
午後二時頃のことでしょうか、黄色のアロハをお召しになった、とても恰幅のよろしい男
の方が、お見えになりました。本当に恰幅のよろしい方でしたので、こちらに向かって
歩いていらっしゃるその時も、ドスドスという音が聞こえてきそうな感じだったんです。
そして、開口一番、「こんにちわっ! 遊びに来たよ! オレのこと知ってるよね!?」と
おっしゃるんです。
あたし、一瞬、ぽかーんとしてしまって。ボスも呆然としているようでした。だって、全然
見覚えのない方なんです。あたし達だけじゃなくて、ブースの周りにいた誰も、その方の
事はご存知ないようでした。
どうやら本を買いにいらっしゃったようですが、申し訳ない事に本はもう売り切れだった
んです。そう申し上げたら、「せっかく来たのに売り切れかぁ、じゃ握手でもしようよ」と、
最初にボスと握手して、次はあたしと握手です。
困った事に、そのお客様、ずーっとあたしの手を握りながら一生懸命何かしゃべっている
んですけれど、何をおっしゃっているのか、よくわかんないんです。だけど、たとえ相手が
どんなお客様であっても、笑顔を絶やすわけにはいかないんです。秘書なんですから。
そうこうしていると、見るに見かねたのか、ボスのお友達の叔父様が、「何しに来た!」
と間に割って入ってくださったんです。黄色いアロハのお客様は、ニヤニヤしながら、
「遊びに来たんだよ」とおっしゃったかと思うと、いきなり蹄……じゃなかった拳を叔父さま
の顔の前に突き出しました。ああーっ。
叔父様は、あわてず騒がず、スッと防御の姿勢をおとりになりました。すると、黄色の
アロハの方は、「冗談冗談。本気で殴るわけないでしょ、平和的にいきましょう」と、今度
は叔父様の肩に手を回したりするんです。叔父様がその手を振り払うと、もう一回、肩に
手を回して、「ま、みんな頑張ってね」なんて……。
あたし、気が気じゃありませんでした。だって、叔父様って、すごいんです。お強くてたく
ましくって。直に触らせていただいたわけではありませんけど、きっとあちこちの筋肉なん
て、コチコチに固いに違いないんです。そのような方を本気で怒らせたら、無事で済むと
は思えません。どんなお客様でも、お客様はお客様ですから、ちょっと心配になります。
黄色のアロハの方は、「これも何かの記念だよ。一緒にみんなで写真でも撮るかっ!
誰かカメラ持ってないの?」ともおっしゃいましたが、この場所って、事前に許可をもら
わないと撮影禁止の場所じゃなかったのかしら。そうでなくっても、誰も一緒に写真を
撮ろうとは思わなかったでしょうけれど。
幸いなことに、このお客様は、「こんなキレイな人がいるのに殴り込みなんてするわけ
ないじゃないですかー」とおっしゃいながら、お怪我もなくお帰りになりました。あたし
は、「ええ、そのために来ましたから」 ってお答えして、お客様をお見送りしたんです。
その後、あたしたちのブースの周辺は、笑いの渦に包まれました。通りすがりのお客様
まで、「なにコレー」「マジ受けるー」とおっしゃって。
その中のお一人が、あの黄色のアロハの方は、「ドラゴンとかいうヤツじゃない?」 と
教えてくださったんですけれど、「痛車のヤツ」と説明されてもよくわかりませんでした。
ボスの本の中で批評されている作家さんのお弟子さんなんですって。
********
「おい、おまえさん、なんとかいったらどうだ。こんな街に住んでみたいとは思わないか
ね? あの黄色い豚が『必ず』おまえさんの出向くいたるところ這いずり回り、自分の
粘液にまみれながら蹄を振り回し、『でも、さっき殺気は感じなかったでしょ?』とほざい
たりする街に住みたくはないかね?、ええ? 毎晩必ず響いてくる『こんにちわっ!
遊びに来たよ!』とか、『オレのこと知ってるよね!?』とか、『あたしのせいじゃないわ
よ、キーーーッ』とかいう唸り声を聞きたくないかね? 見駆使(5分以内)では『必ず』
ひときわ大きく喚き立てる声に、耳をすましたくはないかね? ええ?どうだ! おい、
聞いているのか? オレは奴の正体を知っているんだ。あの男は、『ζんでもの』の中
でもひときわおぞましい怪物になった…そうだ、素質があったってわけだ……あんたは、
『イタシャ』の噂を聞いたことがあるかね? あの8月16日の日、おれは、奴を見たん
だ、奴は………イ・ヤアアーーー! ヤーアアアア!…………」
わたしはすんでのところで回線を切って首をつるところだったが、ある夢を思い出し、
実行に至ってはいない。その夢の事を考えると、極度に張りつめた恐怖はやわらぎ、
豚に対しても、これを恐れるというよりは、奇妙に引きずられるような感じがするのだ。
夢の世界では、わたしは、濃い顔のイケメンで礼儀正しく、忙しく有能で男女にモテモテ
のライターで、目の覚めるときには、恐怖感よりも、むしろ意気軒昂たる気分を感じる。
夜になると、推薦者が2名必要なクラブの合唱に混じって「処分撤回、処分撤回」という
呼び声が聞こえてくる。ルルイエ! クトゥルフ・フ・イタシャ! オーナーカラハーインタ
ビューキョヒ! ブヒ! ブヒッ! フゴフォゴフゴフーーー!! わたしはもうじき、怪し
い影につつまれたイントネウスにでかけるのだ。そして、暗黒の深淵を潜り抜けて、沼地
の底に到着したら、あの黄色のヌルヌルに触れてしまった人々、豚ζ族の巣窟のなか
で、驚異と光栄とに包まれたまま永遠にそこを棲み家とするつもりだ。
参考: http://web.archive.org/web/20030127232456/r-a.virtualave.net/sitsubun/kage.html